ちまたで言われる、HHKBのデメリット。それが気になって、HHKBの購入に踏み切れない… そんなあなたの背中を押すべく。HHKBを2年使い続けているわたしが、デメリットのすべてを否定してやります。
オレが否定してやるから、かかってこい。
外付けキーボードとして、「HHKB」を使いはじめてから2年ちょっとになります。HHKBといえば、キーボードにこだわる人たちには人気の品になるわけですが、「2年なんて、まだまだヒヨっ子」とおもわれるかもしれません。
だがしかし、ヒヨっ子だからこそ語れることだってあるだろうともおもうのですね。それはズバリ… HHKBのデメリットとして言われることのすべてを否定してやる! さぁ、かかってこい。
あぁ、はい、はい。また、そういう極端なことを言い出すヤツいるよねー。と、おもわれたでしょうか。でも、わたしは知っています。ヒトは「極端なこと」ほど、気になってしまうものだということを。
なので、話をはじめていくことにしましょう。ではそもそも、HHKBのデメリットとして、ちまたではどんなことが言われているのか? それがこちらです↓
- 価格が高すぎる
- 付属品も高すぎる
- 特殊配列すぎる
- 他人が使えない
- キーポジションが高い
- REALFORCEのほうがいい
これらについて、このあと1つずつ否定していきます。HHKBを買おうかどうか、迷っている人たちの背中を押せるような話になれば幸いです。わたしもまた、HHKBを買うか否かで迷ったクチではありますので。
HHKBのデメリットとして言われることを否定する
価格が高すぎる
HHKBのデメリットと言えば、まずはこれでしょう。価格が高すぎる… ちなみに、わたしが使っている「HHKB Professional HYBRID Type-S(無刻印/墨・英語配列)」は 36,850円です↓
価格がピンキリであるキーボードとしてみれば、36,850円はたしかに高い。高すぎる。だから、多くの人が「買うか否か」で迷い悩んでしまうのでしょう。ところが、HHKBの耐久性や満足度はたしかです。
現にわたしは、購入から2年以上毎日使い続けています。では、こう考えてみましょう。HHKBの「1日あたりの使用料はいくらなのか?」と。36,850円を 730日(365日×2年)で割り算した結果は… 50円です。
この金額で、快適なタイピングライフを送れるのであれば、むしろリーズナブルだといっても過言ではありません。
それでも 50円が気になるというのなら、まずは、ろくろく使いもしないのに課金を続けているサブスクのほうを気にしましょう。サブスクなんて使っていない? それでも、ムダ使いの1つや2つはあるはずです(←わたしの偏見)。
いまのところは、まだまだ HHKBを使い続けるつもりなので、この先もさらに、どんどんリーズナブルになっていきます。だから、価格が高すぎるなんてことはない。わたしはそう、ここに断言します。
付属品も高すぎる
HHKBの価格が高すぎる問題は、根が深く。本体が高いことに加えて、付属品も高い、高すぎるというハナシがあります。「付属品など無視すればよろしい」というのであれば、まことにもって正論です。
ところが、現実はそううまく割り切れません。HHKBが良すぎるがゆえに、付属品もまた欲しくなってしまう。いわゆる「沼」が待っています。なので、わたしも数々の付属品を購入してきました↓
というわけで、当時の段階で合計 21,050円です。おいおい、本体と合わせたら、ほぼ6万円じゃないかよ。そうおもわれたことでしょう。でも、だいじょうぶだ。問題はなにもない。僕らには、「1日あたり使用料」という魔法があるじゃないか!
さぁ、6万円を 730日で割り算してみよう。80円弱です。コンビニでついついお菓子を買ってしまうのをやめましょう。ダイエットや健康にも近づけるので一石二鳥ですよ。って、詭弁じゃねーか! と言いたくなりますか?
けれども、付属品があることによって、HHKBを所持していることがさらに際立ちます(後述)。
特殊配列すぎる
はい、来た。HHKBの特殊配列問題。たとえば、一般的な CapsLockキーの位置に Controlキーがあるとか。独立したFnキー(F1とかF2とか)がないとか。US配列にいたっては、矢印キーさえないとか。
通常のJIS配列キーボードに慣れ親しんだ人からすれば、HHKBのUS配列などは「鬼畜のきわみ」といったところでしょう。でも、わたしは、そのHHKBのUS配列をはじめから使用し続けています。しかも、無刻印。
無刻印なので、いくらキーボードを眺めたところで、それが何のキーであるかはわかりません。それでも、いまはなんのストレスもなく、日々快適に、タイピングを続けられています。結局、慣れです。ヒトは、何にでも慣れます。
CapsLockキーの位置に Controlがある? いやいや、むしろそのほうがいいでしょ。独立したFnキーがない? おかげで、キーボード全体がコンパクトになり、手や指の動きを最小限に抑えられます。
矢印キーがない? 「Fnキーを押しながら、矢印に対応するキーを同時押しする」という、不可解かつ複雑におもわれる動作も、いまとなっては「無意識」にできてしまいます。もはや、指が動作を記憶している。
だから、案ずるなかれ。その一指が道となり、その一指が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ。1、2、3、ダーー!
他人が使えない
前述したとおり、HHKBは特殊配列すぎることから、じぶん以外の他人が使えないじゃないか、というデメリットがあります。他人が、じぶんのパソコンを操作しようとおもってもできない、ということです。
いや、他人にじぶんのパソコンなんて触らせねーし。ということであれば、何の問題もありません。このご時世、悪意や危険に満ちあふれているのだから、あまりカンタンに他人を信用しないほうがいいですよ。
なんて、せちがらい考え方はさておき。実際、どれくらいの頻度で、他人にキーボードを触らせるんですか? というハナシです。四六時中触らせることはないでしょうし、触らせるのだとすればもう、それはあなたのパソコンではありません。
じぶんのパソコンの話をしているのですから、他人のことなど考えず、じぶんのことを考えましょう。だとすれば、他人が使えるか・使いやすいかではなく、じぶんが使いたいか・使いやすいかどうかです。
物ごとの「本質」を見間違えてはいけません。その目で、本質を見極めましょう。
キーポジションが高い
HHKBは、よくあるキーボードに比べると、キーポジションが高くて使いにくい、といわれることがあります。キーポジションとは、キートップ(キーボードの天面)の位置です。
つまり、「キーボードを置く机の天面から、キートップまでの高さが高い(キーボードに厚みがある)」ということになります。
なので、机に手首を置いて、HHKBでタイピングしようとすると、手首に角度がついてしまい(上向きになる)、疲労したり、腱鞘炎の原因にもなるのでは…?
そこで、パームレストを使いましょう。手首をその上に置いて、タイピングすれば問題なし。むしろ、超快適なんですけどー、ということであり。あぁ、こうして、付属品を買うことになるのですね。
ちなみに、わたしは「FILCO」のパームレストを使っています。HHKBユーザーのなかでは、定評のあるパームレストです。木製であり、はじめは「手首に悪いんじゃないか」と警戒していたのですが、逆でした。
クッション性のあるパームレストのほうが、手首がぐにゃぐにゃと動く分だけ、手首に悪そうです。硬い木のうえで、手首がかちっと固まると、手首の負担も小さいですし、疲労も少ないように感じています。
そのうえで、キーボードの上部に向かって高い傾斜がついてるHHKBは、とても理にかなっています。傾斜があることで、ホームポジションからの指の動きを、最小限かつスムーズにできるのですね。打ち損じも減ります。
REALFORCEのほうがいい
HHKBと、よく比較されるキーボードとして「REALFORCE」があります。
HHKBには、前述した「特殊配列問題」があるのに対して、REALFORCEは標準的な配列であることなどから、しばしば「REALFORCEのほうがいい」とも言われるわけです。
それでも、わたしが躊躇なく HHKBを推せる理由があります。それは、HHKBのコンパクトさです。REALFORCEと比べて、HHKBがサイズ的に小さく、軽量であることは間違いありません。
コンパクトだと、どうなのか? まず、タイピングするときの労力・疲労が小さくてすみます。逆に、キーボードが大きいほど、指を動かす範囲は広くなるので、労力・疲労が大きくなることでしょう。
また、いわゆるホームポジションから、手首ごと大きく動かす必要も出てきますから、タイピングスピードが落ちる原因にもなるところです。コンパクトな HHKBなら、手首の位置は常に一定。動かざること山の如し、です。
さらに、コンパクトであれば「持ち運び」もしやすくなります。REALFORCEを持ち運ぶのは現実的ではありませんが、HHKBであれば、実際に持ち運ぶこともじゅうぶんに可能です。事実、わたしは持ち運ぶことがあります。
そのときには、ケースやら、カバーやらがあると便利です。こうしてまた、付属品の出費が増えていきます。でも、快適さ(外出先でも HHKBが使える)が増すのですから、有意義な出費だと言ってよいでしょう。
まとめ
ちまたで言われる、HHKBのデメリット。それが気になって、HHKBの購入に踏み切れない… そんなあなたの背中を押すべく。HHKBを2年使い続けているわたしが、デメリットのすべてを否定してみました。ご参考になれば幸いです。