スマホの使いすぎが害悪である本当の理由と対策

スマホの使いすぎが害悪である本当の理由と対策

スマホの使いすぎがよくない。などといっても、スルーされることは知っています。なので、スマホの使いすぎが害悪である「本当の理由」を挙げつつ、具体的な対策についてお話ししてみます。

目次

100人中99人はスルーしている

スマホの使いすぎはよくない!というハナシがあります。あー、はいはい、またそのハナシね。と、おもわれる人が多いことでしょう。そう、それなんです。

スマホの使いすぎはよくない、とうハナシはスルーされる命運にあります。わたしが知る限り、100人中99人くらいはスルーしています。ほとんどの人は、真剣には考えていない。

だからいつも、ピーピー、ピーピーと通知音は鳴りっぱなし。ちょっとした隙にもスマホを手に取っている。使いすぎがよくないと心底わかっていれば、その環境・その行動はありえません。

いやいや、そもそもスマホがよくないだなんておもっていないし。逆に聞くけど、めっちゃ便利なのに使わない理由なくね?と、おもわれるかもしれません。

はい、そのとおりです。スマホが便利であることは、まったくもって否定するつもりはありません。わたしが問題視しているのは、「使いすぎ」です。

とはいえ、使い過ぎってどういう状態なわけ?ということもふまえて、スマホの使いすぎが害悪である「本当の理由」についてお話をしてみます。わたし、気づいちゃったんです↓

スマホの使いすぎが害悪である本当の理由
  • ほかにすべきことを奪われる
  • 時間が細切れになる
  • 失っている価値に気づかない

これらについて確認をしたあと、具体的な対策についても考えてみます。

スマホの使いすぎが害悪である本当の理由

ほかにすべきことを奪われる

スマホの使いすぎで、わたしが、いちばんヤバいなとおもうのはコレです。スマホをいじっている時間だけ、ほかにすべきことを奪われる。これは、本当にヤバい。ヤバすぎる。

ヤバい、ヤバい、いうなよ。と、おもわれるかもしれませんが。時間は、トレードオフです。何かに使った時間は、ほかの何かに使うことはできません。そして、時間は有限です。

人間、いつ命を失うかはわかりませんが、いつか必ず命を失う以上、時間には限りがあります。だとすれば、スマホをいじっている時間だけ、じぶんの残り時間は減っていることに気づきましょう。

まずは、スマホのスクリーンタイム機能で、じぶんが毎日どれだけの時間、スマホをいじっているのか確認です。仮に2時間くらいいじっているとして、そのうち1時間はニュースアプリやSNSにあてられていたとします。

1年で365時間、つまりは1年で約15日くらい(365時間÷24時間)を、ニュースアプリやSNSに費やしているわけです。ではもし、「あす、あなたの命がおわります」といわれたら。

うわー、あの15日を取り戻したい…と、おもうかどうかです。その15日で、ほかにすべきことがあったし、ほかにしたいことがあったなぁ、とおもうのであれば、やはり、スマホの使いすぎはヤバすぎるとわかるでしょう。

わたしは、ニュースアプリやSNS自体が「悪」だとは考えていません。あくまで一例であり、その対象が何であれ、「ほかにすべきことを奪われた」と感じるかどうかです。

時間が細切れになる

スマホを頻繁にいじっていると、いじる前にしていたことは中断されます。そのあとまた再開されるわけですが、またスマホをいじるのであれば、そのたびに中断が生じることになります。

すると、どうなるか。時間が「細切れ」になります。たとえば、Aという仕事をしていたのであれば、途中でスマホをいじることによって、Aは2つに分断されることになるわけです。

スマホをいじる回数が多いほど、Aは3つ、4つ、5つ…と、さらに分断されていきます。ある研究によれば、一度中断されてから元の集中力に戻るまでの時間は約20分です。

スマホをいじるたびに集中力を失い、20分もの時間も失っているのだとしたら…そりゃあ、仕事もはかどらずに残業も増えますわね、というハナシです。

もしかしたら、「わたしは生粋のマルチタスカーだからだいじょうぶ!」などとおもわれるのかもしれません。ですが、研究が示すように、多くの人はマルチタスクで悪影響を受けます。

じぶんだけは特別!と考えるのは、自信過剰にすぎるものと考えたほうがよいでしょう。

というわけで、時間を細切れにしてはいけません。できるだけ、つながった時間をつくることが、仕事に集中したり、目の前のことを楽しんだりするのに役立ちます。

だからいつも、ピーピー、ピーピーと通知音は鳴りっぱなしなんていうのは最悪です。じぶんの意志とは無関係に、時間が細切れにされていくのですから、害悪以外のなにものでもありません。

失っている価値に気づかない

たとえば、パチンコに行って1万円をスってしまったらどう感じるか。いやいや、パチンコなんて行きませんよ、というのなら。もし、1万円札を落としてしまったらどう感じるか。

いやいや、わたしはキャッシュレス派なので、1万円札なんて持ち歩きませんよ。などとは、お願いだからいわないでください。ただの思考実験ですから、想像してもらえればけっこうです。

おそらく、「うわー、損したぁ…」と感じることでしょう。なぜか、おカネの価値は「測定可能」だからです。いっぽうで、時間の価値はどうかといえば、測定が困難だといえます。

たとえば、スマホの使いすぎで1時間を失ったとしたら。1万円を失ったときほど、明確に損を自覚することはできないものです。おカネのように、「共通の尺度」がないからだといえます。

この点、「1円でも安い野菜を買うために、遠くのスーパーまで行く」というのは、時間の価値が測定しにくいことの典型です(その行為を否定・批判する意図はなく、あくまで例示です)。

さらに気をつけたいのは、時間はおカネと違って、「あとから取り戻す」のは不可能だということ。きょう失った1万円は、あす、取り戻すこともできますが、きょう失った1時間を、あす、取り戻すことはできません。

なにをあたりまのことを…と、おもわれるかもしれませんが。わたしたちは、そのあたりまえを忘れているからこそ、スマホを使いすぎるのです。スマホの使いすぎで失った1時間も、あす、取り戻せると思い込んでいます。

ところが、2024年2月3日の7時55分(いま)は、二度と戻りませんし、48歳8か月7日め(わたし)もまた、二度と戻りません。

二度と戻らない時間のなかで失った1時間であることは、忘れないようにしましょう。

スマホの害悪を避けるための具体的な対策

スマホの使いすぎが害悪である本当の理由がわかったところで、害悪を避けるために、わたしが実践している対策についてお話しします。どれも、シンプルすぎるほどシンプルです。

とにかく通知をオフにする

繰り返しになりますが、いつも、ピーピー、ピーピーと通知音を鳴りっぱなしにしないことです(バイブもふくめて)。なので、スマホの設定で、通知は基本的にオフにしましょう。

メールやSNSなども、わたしは通知をオフにしています。新着は、決められた時間に確認をすればよいだけです。わざわざタイムリーに確認しなければならないようなことは、まずありません。

ニュースアプリの通知などはもってのほかでしょう。通知は便利なようでいて、実は害悪。その認識が重要です。

アプリの時間制限をかける

新着は、決められた時間に確認をすればよい、といいました。ですが、そのときに使いすぎてしまったら同じことです。結局、SNSを見始めたら、ダラダラと見続けてしまった…みたいな。

そこで、わたしはアプリの時間制限をかけています。たとえば、SNS関連は「1日で合計15分」みたいな。すると、15分たったところでアプリが落ちます。

どうしても続きを見たければ、パスワードを入力することで見れるようにはしていますが、その「ひと手間」によって、歯止めがかかることは実践してみるとわかるでしょう。

手の届かないところに置く

じぶんの集中力に不安があるとき、あるいは、より集中モードに入りたいときには、スマホを手の届かないところに置くのがおすすめです。引き出しにしまうとか、隣の部屋に置いておくとか。

スマホを使おうにも、やはり「ひと手間」になることから、使いすぎを避けるのに役立ちます。ちなみに、わたしは「タイムロッキングコンテナ」というものを使っています↓

じぶんで設定した時間のあいだは、スマホを閉じ込めておくことができるので、物理的にも精神的にもスマホから離れることができるのですね。持ち運べるので、カフェやコワーキングスペースなどで使うのもよいでしょう。

まとめ

スマホの使いすぎがよくない。などといっても、スルーされることは知っています。なので、スマホの使いすぎが害悪である「本当の理由」を挙げつつ、具体的な対策についてお話ししてみました。

便利なスマホだからこそ、便利に使って、使いすぎないようにしましょう。これだけスマホが普及して、いまさらなお話ではありますが、あらためて見直すきっかけになるようでしたら幸いです。

スマホの使いすぎが害悪である本当の理由と対策

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