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銀行員の異動による会社側のメリットとは?

銀行員の異動による会社側のメリットとは?

銀行員には定期的な異動があります。自社の銀行担当者が替わることにデメリットはありますが、いっぽうで、メリットもあるものです。具体的にはどういうことか…お話をしていきます。

目次

デメリットもあるが、メリットもある

会社の銀行融資について。銀行員の異動、という問題があります。ご存知のとおり、銀行員には定期的な異動があるため、自社の銀行担当者も定期的に替わるわけです。

この点、社長としては「せっかく、自社のことをわかってもらえるようになったのに。異動でまたイチからやりなおしか…」と、ガッカリすることにもなるでしょう。デメリットです。

いっぽうで、そんな銀行員の異動にも、会社側のメリットはありますよ、というのがこのあとのお話です。具体的には、次のとおりとなります↓

銀行員の異動による会社側のメリット
  • あたりはずれある
  • やりなおしできる
  • 融資に積極的なはず

このあと、順番に確認していきましょう。

銀行員の異動による会社側のメリット

あたりはずれある

当然ですが、銀行員も人間です。能力が高い人もいれば、低い人もいます。人柄のよい人もいれば、悪い人もいるでしょう。また、相性があう人もいれば、あわない人もいるはずです。

だとすれば、自社の銀行担当者には「あたりはずれ」が生じます。つまり、この担当者はいいぞ!ということもあれば、この担当者はイマイチだ…ということもあるわけです。

では、「イマイチな銀行担当者」にあたってしまったとして、この先ずっと、基本的には担当者が替わらないとしたらどうでしょう?社長としては「困ったぞ…」ということになるものです。

社長にとって、イマイチな担当者としては、やりにくいものであり、融資が受けにくくもなります。結果として、資金繰りに支障をきたしやすくなるのは、困った以外のなにものでもありません。

ところが、銀行員に異動があるのは前述したとおりです。「はずれの担当者」にあたったとしても、数年たてば担当者は替わるのですから、次の担当者に期待できるのはメリットでしょう。

とはいえ、いちど担当者が替われば、次の異動までしばらくは替わりません。そのあいだは、そのやりにくさが続くことになります。対策として、複数の銀行とお付き合いをするようにしましょう。

もし、A銀行の担当者がはずれでも、B銀行やC銀行の担当者があたりであれば、そのあいだはB銀行・C銀行から融資を受けられるので、困ることもなくなります。

やりなおしできる

銀行担当者とのあいだで、気まずい思いをしたことがある社長もいるでしょう。約束を忘れてしまった・破ってしまった…とか、言い争いをしてしまった…とか。

すると、前述したとおり銀行員も人間ですから、自社に対する心象が悪くなります。当然、融資が受けにくくもなるでしょう。いちど悪い心象をいだかれると、払拭するのは困難です。

ところが、銀行員の異動によって担当者が替われば、自社に対する心象をあらためることができます。もちろん、前担当者がいだいた心象は、銀行内の記録・伝達により、引き継がれることはあるでしょう。

ですが、本人が実際に体験したことではない以上、悪い心象も薄まることはあるものです。また、本人が良い心象を持てば、前担当者から引き継がれた悪い心象を塗り替えることもできるでしょう。

つまり、銀行員の異動によって、気まずい思いも「やりなおし」ができるのはメリットです。

また、前担当者が相手であれば「いまさら」ということでも、後任のあたらしい担当者であれば、それもありません。たとえば、自社の商売や商品についてなども、どんどんアピール(説明)していくのはおすすめです。

銀行員としても、異動したばかりで担当先のことがよくわからず、困っていたりもするので「渡りに船」だといえます。「話がしやすい社長だ」と、心象が良くなる効果も期待できるところです。

融資に積極的なはず

異動直後の銀行員は、「ようし、新天地で成果を出すぞ!」と考えているものでしょう。だとすれば、融資に対しても積極的な姿勢であるはずです。会社にとっては、メリットだといえます。

異動後は、早めに融資の相談をしてみるのもよいでしょう。このとき、融資条件の交渉をするのも1つの選択肢となります。つまり、経営者保証なしの融資や、プロパー融資など。

それらは、銀行にとってリスクをともなう融資ではありますが、融資に積極的な異動直後の銀行員であれば、検討してもらいやすくなるケースもあるはずです。

ただし、自社の状況があまりにも悪いと、検討に値しないという判断もありますから、タイミングの良し悪しはあるでしょう。そう考えると、ふだんから少しでも利益を出す・増やすのは大事なことだとわかります(税金を減らすために利益を減らすのは悪手)。

なお、支店長に異動があったときにも、似たようなメリットがありえます。支店長もまた、新天地での成果を求めていることから、支店方針として「積極的な融資」を打ち出すことはあるからです。

ただし、支店長にも「タイプ」があります。そもそも、融資に保守的・慎重な支店長もいるのです。融資審査の部署を多く経験してきたような支店長に、そのような傾向があります。

銀行担当者を通じて、支店長のタイプもつかむようにするとよいでしょう。

まとめ

銀行員には定期的な異動があります。自社の銀行担当者が替わることにデメリットはありますが、いっぽうで、メリットもあるものです。そのメリットについて、具体的にお話をしました。

銀行担当者が替わったときには、ひとつの好機と捉えて、メリットを活かしていきましょう。

銀行員の異動による会社側のメリット
  • あたりはずれある
  • やりなおしできる
  • 融資に積極的なはず
銀行員の異動による会社側のメリットとは?

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