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借り換えを断られたらどうするか

借り換えを断られたらどうするか

銀行に借り換えの相談をしたら断られてしまった、ということもありますが。それはいったいなぜなのか。その理由と、断られてしまったときの対応についてお話をしていきます。

目次

ここでいう借り換えとは…

会社の銀行融資について。社長が「借り換えをしたい」と銀行に相談をしたところ、断られてしまった場合にはどうするか。

ちなみに、ここでいう「借り換え」とは、あらたに融資を受けることで、既存の融資を返済することをいいます。たとえば、当初500万円の融資を受けたのち、毎月返済を続けて残高が200万円になっているところ、あらたに500万円の融資を受けて既存融資の200万円は完済する、といった具合です(純額で300万円の借入に相当)。

また、既存の融資が複数というケースもあります。当初500万円の融資と、当初300万円の融資があって、それぞれ残高が200万円と100万円の計300万円だったとして。あらたに800万円の融資を受けて既存融資の300万円は完済する、といったケースです(純額で500万円の借入に相当)。

このような「借り換え」を銀行に相談したところ、断られてしまった場合にはどうするか。そのお話をする前に、なぜ銀行が断ろうとするのか、その理由を確認しておくことにしましょう。

なぜ、銀行が借り換えを断るのか?

銀行に借り換えを相談すると、「今後、融資が受けにくくなってしまいますよ」といわれることがあります。だから、借り換えはやめておましょう、というハナシです。

では、融資が受けにくくなるのはなぜなのか。前述した例で考えてみましょう。たとえば、当初500万円の融資を受けたのち、毎月返済を続けて残高が200万円になっているところ、あらたに500万円の融資を受けて既存融資の200万円は完済するケースです。

あらたに受ける融資も、既存の融資も返済期間が5年だったとしたらどうでしょう。銀行からすれば、借り換えによって既存の融資残高200万円の返済が先送りされることになります。あと2年で回収できたのに、3年延びてしまった…ということです。

これって、会社の業績が悪くて返済ができなくなったからじゃないの?だとしたら、銀行としては不安材料になるので、会社の評価を下げざるをえない。よって、今後は融資が受けにくくなりますよ。と、そういう理屈になります。

それでも、借り換えをするんですか?と会社に迫ることで、借り換えをあきらめさせようとすることはあるわけです。

この点、すでに業績(決算書の内容)がだいぶ悪いとなると、あきらめさせようとする以前に、銀行のほうからキッパリと断ってくることもあるでしょう。

ここで融資をしたのちにもし、返済をしてもらえなくなるようなことがあれば、融資を担当した銀行員の責任問題になりかねません。だとすれば出世にも悪影響ですから、キッパリと断ったほうがよいというものです。

それならほかの銀行に相談してみる

とはいえ、借り換えに消極的な銀行ばかりではありません。他行の融資を奪ってでも、融資残高を増やしたい!という銀行もあります。

ゆえに、他行で借り換えるのは1つの方法です。つまり、A銀行の融資残高200万円を、B銀行からあらたに受ける融資500万円で完済する、ということになります。

ただし、A銀行との関係性が悪くなる(最悪、関係性が切れる)ことは、理解しておきましょう。いうまでもなく、A銀行からすればおもしろくないからです。自行の融資を、B銀行に奪われたことになります。

また、自社に対しても「裏切られた」との感情を持つものです。結果として、B銀行での借り換えは、A銀行との関係悪化を招き、今後はA銀行からの融資が受けられなくなることもありえます。

それでも、目先の資金繰りには代えられない。つまり、借り換えができないとマズい…という状況もあるでしょう。となれば、他行での借り換えもやむなしですが、そうでもなければ、他行での借り換えはくれぐれも慎重に考える必要があります。

具体的には、A銀行にも再度相談をしてみることです。B銀行が、A銀行の既存融資も借り換えできるというのであれば、それをA銀行にも伝えます。「B銀行から借り換え提案をいただいています。これに対して、御行からも提案をもらえますか」といった具合です。

それでもA銀行から提案をもらえないのであれば、A銀行とは「そこまでの関係だった」と割り切って、B銀行で借り換えるのもよいでしょう。また、A銀行には事前に打診もしているのですから、B銀行で借り換えをしても、一方的に嫌われるのは避けられます。

それでもダメなら追加の融資で

では、他行も含めて借り換えは難しい場合にはどうするか。既存の融資はそのままにして、追加で融資を受けることも考えてみましょう。

そもそも借り換えをするのは、資金繰りの改善が目的です。とくに、既存の融資が複数ある場合には、借り換えによって毎月の返済額を引き下げられるため、改善効果が大きくなります。

なので、社長は、複数ある既存の融資を、あらたに1つの融資でまとめて借り換えたいと考えるものです。が、銀行にとっては、回収の先送りになることは前述したとおりです。

そうして、どこの銀行からも借り換えを断られるのであれば、既存の融資はそのままにして、追加で融資を受けることを考えましょう。これであれば、既存の融資の回収期間は変わりませんから、銀行も応じやすくなります。

会社からすれば、融資の口数が増えることで、毎月の返済額は増えるので望ましいことではありませんが、借り換えがかなわないときの次善策として考えておきましょう。

言い換えると、はじめから口数が増えるような借りかたはしないことです。資金繰りを考えれば、追加で融資を受けるよりも、借り換えるほうがメリットがあります。

このとき、借り換えを銀行から断られないように、できるだけ業績がよいときに相談をするのがおすすめです。自社の業績がよければ、借り換えによって回収が先送りになるとしても、銀行は「だいじょうぶだろう」と考えられるようになります。

融資の相談は、タイミングが重要です。

まとめ

銀行に借り換えの相談をしたら断られてしまった、ということもありますが。それはいったいなぜなのか。その理由と、断られてしまったときの対応についてお話をしました。

借り換えの相談をするときのポイントとして、押さえておきましょう。

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