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利益・預金額の大きな銀行と付き合う意味

利益・預金額の大きな銀行と付き合う意味

会社が銀行から融資を受けるにあたり、「どの銀行から融資を受ければよいか?」という論点があります。そこで、利益・預金額の大きな銀行とお付き合いをしましょう、というお話です。

目次

銀行の業績を基準に選ぶ

会社の銀行融資について。どの銀行から融資を受ければよいか?という論点があります。極論、近くにある銀行から…というハナシではあるものの、近くに複数の銀行がある場合はどうするか。

つまり、お付き合いする銀行を選べる状況にあるなら、どの銀行とお付き合いをすればよいのか。銀行の業績を基準に選ぶ、という考え方についてお話をしてみます。

とはいえ、そもそもどうやって銀行の業績を把握すればよいのか。業績の見方だってよくわからないし…と、おもわれるかもしれません。この点、おすすめの「ツール」があります。

金融庁がWEBで公表している「中小・地域金融機関情報一覧」です↓

都道府県別に、各地域金融機関(地方銀行・信用金庫・信用組合)の業績が掲載されています。業績といっても、主要な数字のみであり、複雑なものではありません。

その「中小・地域金融機関情報一覧」を利用して、銀行選びをどのように考えればよいのか、このあとお話をしていきます。

預金が多い銀行を選ぶ

前述した「中小・地域金融機関情報一覧」を見ると、各地域金融機関の「預金」が掲載されています。預金とは、銀行が預金者からあずかったおカネであり、貸し出しの原資となるものです。

では、その預金が少ない銀行はどうでしょう。貸し出しをしたくてもできない…ということが考えられます(実際に貸し出しが多いか、少ないかはさておき)。

だとすれば、預金が多い銀行からのほうが融資が受けやすそうだ、ということがわかるでしょう。また、受けやすいだけではなく、より多くの金額の融資を受けられそうだ、ともいえます。

この点、同じ地方銀行どうしであっても、あるいは、同じ信用金庫どうしであっても、預金の額には差があるものです。一般的には、地方銀行のほうが信用金庫より大きいイメージではありますが、預金が多い信用金庫もあるので、イメージとは逆になることもあります。

なので、近隣の金融機関が複数あるようなら、それぞれの預金を比較してみるのがよいでしょう。

また、預金が多いということは、より多くの融資ができるということであり、融資が多いということはそれだけ、利息収入が多くなるということでもあります。すると、銀行の利益は増えます。

利益が多い銀行のほうが安心ですし、羽振りもよさそう(たくさん融資をしてくれそう)です。以上をふまえて、会社はできるだけ、預金が多い銀行を選ぶようにしましょう。

といわれても、自社の取引銀行の預金量(金額)など想像もつかない、という社長が少なくありませんから、まずは「中小・地域金融機関情報一覧」を確認するところからスタートです。

利益が多い銀行を選ぶ

さきほど、「預金が多いほうが、利益が増える」というような話をしました。ですが、実際には必ずしも、預金が多い銀行のほうが、預金の少ない銀行よりも利益が多いというわけでもありません。

なぜなら、どれだけ貸し出しに回すかは銀行によって異なるからです。なので、どれだけたくさんの預金があっても、貸し出しに消極的であれば、利息収入は増えず、利益も増えません。

というわけで、こんどは各銀行の利益にも注目をしてみましょう。そこでまた、「中小・地域金融機関情報一覧」を眺めてみると…残念ながら、利益は掲載されていません。

では、どうするか?「中小・地域金融機関情報一覧」には、「ディスクロージャー(Web)」という項目があり、各銀行のディスクロージャー誌のURLが掲載されています。

ディスクロージャー誌とは、業務内容や財務内容など経営情報を開示するための冊子です。そのなかには、損益計算書の情報もありますから、利益の金額を把握することができます。

そこで、利益を知りたい銀行について、前述のURLをクリックしてみましょう。そのうえで、最新のディスクロージャー誌を開いて、損益計算書を探します。損益計算書の末尾には「当期純利益」があるので、その金額を確認です。

銀行どうしの利益を比較することで、利益が多い銀行と少ない銀行とがわかるでしょう。

すると、預金が多いからといって、利益が多いとは限らないケースもあるはずです。さきほど言ったように、貸し出しに消極的な銀行もあれば、何かしらの損失を発生している銀行もあります。

逆に、預金が少なくても、利益が多い銀行があるかもしれません。最近では、融資以外の収入(各種のコンサルティング収入や手数料収入)を増やしている銀行もあるからです。

銀行は、利益が多いほどリスクをとって融資ができるようになりますから、利益が多い銀行のほうが、会社は融資が受けやすいといえます。

身の丈に合った銀行を選ぶ

ここまでの話をふまえて、銀行を選ぶ際には、できるだけ預金が多い銀行、できるだけ利益が多い銀行を選びましょう。

ただし、預金や利益が多ければそれでいいかといえば、そうでもありません。多すぎる場合には、それはそれで融資が受けにくくなる可能性があるからです。どういうことかというと…

預金や利益が多い銀行は、積極的に融資ができる状況にあることから、いちどに多額の融資をすることが多くなります。少額の融資をたくさんするよりも、審査や手続きの手間も減るからです。

ゆえに、そういった銀行には、いちどに多額の融資を受けたい会社が集まります。具体的には、業績がよくて、前向きな資金ニーズ(事業投資)があり、つまりは大企業や中堅企業です。

そのような銀行に、中小企業が入っていって融資を受けようとしても、大企業や中堅企業には見劣りすることから融資が受けにくくなることはわかるでしょう。銀行としては、より安心・安全な大企業や中堅企業に融資をしていればよいわけです。

だとすれば中小企業は、そこまで預金や利益が大きくはない銀行であっても、そのなかで自社が目立つ(=業績がよい)ほうがよいのではないか?との考え方にも気づきます。いわゆる「鶏口牛後」の考え方です。

つまりは、自社の身の丈に合った銀行を選びましょうということであり、そのためにも、前述した「中小・地域金融機関情報一覧」や「ディスクロージャー誌」を銀行選びに役立てましょう、ということになります。

ちなみに、「中小・地域金融機関情報一覧」には都市銀行の記載がありません。都市銀行はとりわけ大きな銀行であり、ほとんどの中小企業にとっては身の丈に合わないことも理解しておきましょう。

都市銀行とお付き合いするのは、「自社の年間売上高が数十億円くらいになってから」が目安です。

まとめ

会社が銀行から融資を受けるにあたり、「どの銀行から融資を受ければよいか?」という論点があります。そこで、利益・預金額の大きな銀行とお付き合いをしましょう、というお話をしました。

銀行選びにおける1つの考え方として押さえておきましょう。

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