上を見る(いうなれば上昇志向)の対象は他人であり、他人と比較するばかりの人生はツラいものでもあるでしょう。上を見る代わりに、前を見るのはどうだろう?というお話です。
上を見る代わりに前を見る
上を見る、という「姿勢」があります。文字どおり、上のほうを見上げるということではなく。じぶんよりも高いポジション(いろいろな意味で)にある人を目指す、といった「心持ち」です。
いうなれば上昇志向が、ここでいう「上を見る」にあたります。それはそれで、よいことのようにおもいもするわけですが、わたし自身は、積極的に上を見るのはやめました。
うわぁ…人生あきらめたんだ。と、おもわれたかもしれませんが。そうではなくて、見る方向を変えようと決めたのですね。上を見る代わりに、「前」を見ようと決めました。
前を見るとは、「いま・ここから先」について考えることです。もう少しだけ具体的にいうと、「これからどうするか、これから何をするか」です。
すでにお気づきかもしれませんが、「上を見る」の対象は「他人」であるのに対して、「前を見る」の対象は「じぶん自身」だという違いがあります。
なので、上を見る代わりに前を見るとはすなわち、他人ではなく、じぶん自身に目を向けようということでもあるわけです。では、前を見るにあたり「実践」していることについて、このあと深堀りをしてみます。
前を見るためにどうするか
さて、前を見るとは、「いま・ここから先」について考えることであり、言い換えると「これからどうするか、これから何をするか」を考えることだといいました。
さらに具体的にいうのであれば、どのようなことを考え、そして実践をしているのか。
これからどうするか
繰り返しですが、前を見るとはまず「これからどうするか」を考えることです。この点、上を見てばかりだと「他人の言動」が気になってしまいます。
たとえば、「〇〇さんはあんなことをやっている、△△さんはあんなことをやっている。でも、じぶんは、そんなことをやったこともないしなぁ…」みたいな。自己効力感を下げてしまいます。
だから、「できないこと・やったことがないことがあるのはあたりまえ」と考えて、それよりなにより、「これからどうするか」を考える。
つまり、いまはできないこと・やったことがないことに、少しでも手をつけてみる。というのが、わたしが実践していることです。手をつけることができれば、少しずつではあれ、じぶんの世界は変わっていきます。
たとえば、DeFi(ディーファイ)というテクノロジーに手をつけることで、法定通貨のリスクを軽減する分散投資ができるようになりました、とか。
とはいえ、すぐにできるようになったわけではありません。少しずつです。大事なのは、少しずつでもいいから、日々手をつけることだと考えています。
DeFiのハナシでいえば、まず、関連する本を1冊読んでみよう。それができたら、次は、取引所の口座を開設してみよう。次は、ほんの少額を実際に運用して、やり方を試してみよう、といった具合です。
なんでもすぐにはできないこと(ものごとができるようになるには時間がかかる)を理解して、できるようになるまでのステップを細かく区切ってみる。そのステップに1つずつ手をつけるのがおすすめです。
きょうは1つめのステップを、あすは2つめのステップを…これをせずに、一気にできるようになることを考えてしまう(≒ 上を見る)と、心が折れやすくもなるものです。
たとえ、わずかなステップだとしても手をつけてみる。「きょうからやる」ことが、「これからどうするか」という問いに対する行動だと、わたしは考えて実践をしています。
これから何をするか
前を見るために、「これから何をするか」も考えなければいけません。「きょうからやる(これからどうするか)」と決めてはみたものの、いったい何をやればいいんだ?というハナシです。
さきほど、例としてDeFiを挙げました。ではなぜ、わたしがDeFiをはじめたのか。ひとことでいうと、「いままで、じぶんがやったことがないから」です。
いうまでもありませんが、そういったこと(いままで、じぶんがやったことがない)は、世の中にいくらでもあります。一生かかってもやりきることはできないでしょう。だから、これから何をするかのネタには事欠きません。
ところが、意外とそのネタをスルーしていたり、そもそも見ていなかったりということはあるようです。以前のわたし自身がそうでしたし、いまでも気をつけないと同じことになるでしょう。
そこで実践をしているのが、まずはニュースに目を向けること。といっても、わたしはなんでもかんでもニュースを見るわけではなく、むしろ見ないようにしているほうです。
それでも、あたらしいモノやサービス、テクノロジーなどについては、じぶんのほうから情報をとりにいくようにしています(受け身だと、余計なニュースまで見ることになるので)。
また、あたらしいことにいつもチャレンジしている人たちもいるので、そういった方々の発信にも目を向けるようにしています(ブログやSNS、音声コンテンツなどを通じて)。
あとは、読書も実践をしていることの1つです。本のなかにも、「いままで、じぶんがやったことがないこと」にあふれています。この点、読書をしないでいると、これから何をするかのネタが減ったり、種類・範囲も限られてしまうだろうというのが私見です。
だとすれば、読書をしないことは、人生でかなりの損をしていることになる。と、おもうのですがいかがでしょうか。
まとめ
上を見るのはやめて前を見る、という話をしました。上を見るとは、他人との比較であり、上ばかりを見ているとツラい人生にもなりかねません。
いっぽうで、前を見るようにすれば、対象をじぶん自身に向けられます。これからどうするか・これから何をするか、じぶんにできることに少しずつ手をつけることは楽しい毎日です。