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融資金利を引き上げされやすい会社とは?

融資金利を引き上げされやすい会社とは?

日銀による利上げが迫るなか、融資金利を引き上げされやすい会社とは?世の中の金利が上がる以上に、自社の融資金利を引き上げされるのでは困りますよね、というお話です。

目次

さすがにそれはイヤでしょう

きょうは、2024年7月26日。来週の日銀会合では、いよいよ利上げか?との報道もみられているいま、「融資金利を引き上げされやすい会社とは?」について考えてみます。

ここでいう「融資金利を引き上げされやすい会社」とは、世の中の金利が上がることにともなう融資金利の引き上げとは別に、よりいっそう融資金利を引き上げされやすい会社のことです。

社長としては、さすがにそれはイヤでしょうから、自社が「融資金利を引き上げされやすい会社」ではないかを、確認しておくのがよいでしょう。具体的には、次のような会社です↓

融資金利を引き上げされやすい会社とは?
  • 決算書の内容がよくない
  • 取引銀行が1つしかない
  • 借入残高が減少している
  • 社長が財務にうとすぎる

このあと、順番に解説をしていきます。

融資金利を引き上げされやすい会社とは?

決算書の内容がよくない

決算書の内容がよくないとは、もう少し具体的にいうと「2期連続赤字」や「債務超過(資産<負債)」を指します。それらのいずれか、あるいは両方に該当すると、そもそも融資が受けにくくなる、という話は聞いたことがあるはずです。

それでも、融資を受けられることはありますが、銀行にとっては「リスクがある(返済してもらえない可能性が高い)」ため、融資金利は引き上げられることになります。

これまでは、超低金利時代でしたから、引き上げられても知れていましたが、今後は、世の中の金利上昇にともなう引き上げ分もありますから、決算書の内容がよくない会社はWパンチです。

つまり、これからは、いままで以上に決算書の内容が大事になることを理解しておきましょう。決算書の内容がよくないということは、利益が出ていないということであり、そこへきての金利負担増加では会社がつぶれてしまいます。

言うは易しではありますが、社長は「黒字にこだわる」ことです。

取引銀行が1つしかない

1つの銀行からしか融資を受けていない会社があります。すると、銀行からは足元を見られると考えておきましょう。銀行からすれば「ほかの借りるアテがないのだから、金利を引き上げても借りるだろう」ということです。

よって、融資を受けるのであれば、複数の銀行から融資を受けることが重要になります。すると、銀行どうしで「自然な競い合い」が起きるので、金利が高すぎることはなくなるものです。

なお、複数の銀行から融資を受けるといっても、民間銀行と日本政策金融公庫の2つという場合には、ここでいう「複数の銀行」にはあたりません。

なぜなら、日本政策金融公庫は公的金融機関であり、民間銀行と競い合うことはないからです。もちろん、民間銀行の側も、日本政策金融公庫と競い合う考えはありません。

よって、複数の銀行から融資を受けるとは、民間銀行が2つ以上ということになります。中小企業であれば、近隣の地方銀行や信用金庫を中心に、おつきあいを増やしておくとよいでしょう。

借入残高が減少している

借入残高が減少していることは、一見するとよいことのように見えますが、実際にはそうでもないことがあります。借入をしたくても、あらたに借入ができない…というケースです。

たとえば、業績が悪い会社は、あらたに借入をすることが難しくなります。すると、返済するいっぽうとなり、借入残高は減少していくわけです。

それでもなんとか、あらたに融資を受けられるにしても、銀行はリスクがあるために、高い金利での融資を求めることになります。

なお、借入残高が減少とまではいかなくても、維持(残高がほとんど変わらない)の会社も同じようなものです。借入を増やせないということは、業績が振るわないことをあらわしています。

いっぽうで、借入残高が増加している会社はどうでしょう。コロナ禍などの特殊な状況を除けば、銀行が融資を増やすのは、その融資先の業績がよいから、将来性があるからです。

であれば、銀行のリスクは小さくなるので、融資金利は相対的に低めに設定されることになります。また、融資額が多くなるほど、ボリュームディスカウントによる金利引き下げも可能です。

社長が財務にうとすぎる

日銀が利上げをすれば、世の中の金利も上がります。もちろん、融資金利も同様です。だとすれば、この点で融資金利が上がることについては、「しかたのないこと」だといえます。

にもかかわらず、それが理解できずに、過度な金利引き下げ交渉をする社長はいるものです。銀行は「なんて財務にうとい社長なんだ」と考えます。

また、そのような社長は、自社の財務状態についてもうとい…ということが少なくありません。決算書が読めない。決算書の数字について話ができない。資金繰りも出たとこ勝負、みたいな。

銀行にしてみれば、リスクでしかありません。はっきりいって、社長が勉強不足であり、そのような社長の会社が、このさきやっていけるのだろうか?と、銀行は考えます。

その結果として、融資をするとしても金利は引き上げざるをえません。なので、銀行から「社長が財務にうとい」と見られないように、

まとめ

日銀による利上げが迫るなか、融資金利を引き上げされやすい会社とは?世の中の金利が上がる以上に、自社の融資金利を引き上げされるのでは困ってしまいます。

というわけで、本記事で挙げた「融資金利を引き上げされやすい会社」に、自社があてはまっていないかどうかを確認しておきましょう。金利上昇時代に対する備えです。

融資金利を引き上げされやすい会社とは?
  • 決算書の内容がよくない
  • 取引銀行が1つしかない
  • 借入残高が減少している
  • 社長が財務にうとすぎる
融資金利を引き上げされやすい会社とは?

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