AIアニメ動画生成サービスの「Kn1ght」を使って、YouTube動画を投稿してみました。なぜいま、AIアニメ動画生成?というあたりの理由について、お話をしてみることにします。
別にあたりまえじゃないだろう?
2020年にYouTubeをはじめてから、これまで、基本的に週1投稿を続けてきました。投稿した動画の本数は約230、いずれも「じぶんが話した」映像を編集したものです。いわゆる、人力。
といっても、それは一般的なことであり、あたりまえじゃないの?ということですが。AI全盛のご時世ですから、別にあたりまえじゃないだろう?というハナシでもあります。
なのですが、「おもっている」のと「やってみる」のとでは別次元。あいかわらず腰が重い僕でしたが、ようやく手をつけてみましたよ、と。
やってみたのは、AIアニメ動画生成です。テキスト(文章)を入力するだけで、アバターが音声付きで話をしてくれるアニメーション動画を生成してくれる、「Kn1ght(ナイト)」というサービスを利用しました。
わたしのYouTubeチャンネルのテーマは、銀行融資・銀行対応です。ふだんは、わたしがひとりで話をしているわけですが、AIアニメ動画では「対話形式」にしてみました。
百聞は一見にしかずというのであれば、こちらからご覧をいただけます↓
と、ここまでは「経緯」をお話ししてみましたが。ここからは、なぜ、AIアニメ動画生成でYouTube投稿をしてみたのか、その「理由」についてお話をしてみようかとおもいます。
理由1・人力はタイヘンだ
いままでは、人力でYouTube動画をつくっていたハナシはしましたね。それはそれで、体力を使います。とくに、「カメラの前に向かってじぶんで話す」という行為。
わたしにとっては、「書く」という行為に比べると、「話す」ほうが体力を使います。もちろん、以前に比べれば、だいぶ慣れました。それでも、話せば、その分の体力は減るのです。
それに、カメラの前(人前)で話すときには、コンディションをととのえねばなりません。表情や声に、感情や体調などはあらわれるものだからです。じぶんのできるかぎりで、機嫌よく元気に話すのは大切なことでしょう。
そういったコンディションをととのえるのにも体力を要します。単純に、身なりをととのえたり、機材をセットするという面での体力も使います。多かれ少なかれ。
いっぽうで、「書く」ということであれば、「話す」ほどではありません。もちろん、これはわたしの「主観」なので、人によっては逆になることがあるのかもしれない。あくまで、わたしの場合です。
で、AIアニメ動画生成であれば、「書く」だけで「話す」部分を補ってもらえます。はじめは、もろもろの調整で時間もとられますが、2回め以降は格段にラクになりそうです。
前掲したような5分くらいの動画であれば、30分くらいあればできそうな気がしています。ちなみに、「台本」も含めてです。前掲の動画のアニメ部分の台本も、AIを使っています。
具体的には、「Claude」という生成AIに、わたしが過去に書いたブログ記事を読み込ませ、「社長と税理士の会話形式」という前提条件を与えて、台本をつくってもらいました。
多少の手直しはしましたけど、95%くらいはAIがつくってくれたものをそのまま使っています。なので、台本をつくるのも5分〜10分くらいあれば…という感じです。
だとすれば、「書く」という部分についても、体力の消費を抑えられていることになります。
理由2・目的のために手段を選ばず
体力の消費を抑えてまで動画投稿したい?と、おもわれたかもしれません。ただ、わたしがYouTube投稿をしている目的は、端的にいうと「できるだけ多くの人に必要な情報を届けたい」からです。
なので、その目的が果たせるのであれば、手段は人力だろうとAIだろうとかまいません。前掲の動画についていえば、「対話形式」にすることで、少しでもとっつきやすく感じてもらえ、より多くの人に関心をもっていただけるのなら、それがいちばんです。
じゃあ、人力で対話形式の動画をつくれるかといったら、それはそれでやっぱりタイヘンでしょう。相手役として誰かに協力を仰ぐか、じぶんでひとり二役を演じるか。いやいや、「話す」と体力が…とかいっている人が、二役演じるのでは身もフタもありません。
じゃあ、台本をつくって外注するか?というのも、ひとつの方法です。この点、今回の動画をつくるのにかけたおカネは、「Kn1ght」の月額課金 2,900円。以上。
外注するほうが高いでしょうし、外注したあと、じぶんで品質チェックする手間を考えたら、2,900円よりも高いおカネをかけて外注する意味って…ともなるでしょう。
でも、外注するほうがクォリティが高いのでは?と、おもわれたかもしれません。たしかに、そうかもしれない。でも、「最高品質」である必要はないという考え方もあります。
必要十分なクォリティであれば、それでいい。だとすれば、AIを使うことで、必要十分なクォリティの「対話形式アニメ動画」はできる。というのが、実際にやってみての感想です。
理由3・あたらしいものを試す
前掲の動画を見ていただいた方は、おもったかもしれません。AIの音声、ビミョーじゃね?いや、本当にビミョーです(笑)
すごい流暢にしゃべっているとおもったら、急にカタコト!みたいな。でも、そんなものは近いうちに改善されるでしょう。時間の問題であり、誤差の範囲というものです。
にもかかわらず、「なんかビミョーだから、使う意味なんてない」と切り捨てるのは、もったいないかなぁ、と、わたしはおもっています。多少ビミョーであっても、それ以外でメリットがあるのなら。
とはいえ、AIやアニメについては、抵抗を持つ人がいるのも事実です。カタコトの音声には、胡散臭さを感じたり、アニメに稚拙さを感じたり。
わたし自身が、生身でしゃべっているのに比べると、「なんか信用できない」というイメージを持つ人はいらっしゃるものと考えています。
なので、前掲の動画は「お試し」の位置づけにしました。つまり、これからも、生身でしゃべる動画は投稿していきますが、それとは別にAI生成アニメ動画はいかがですか?と。
まぁ、それでも抵抗を感じる方はいるでしょうね。それがどれくらいの割合なのか、ということを知りたくてのお試し投稿でもありました。
わたし自身は「あたらしいものは試したい」という心持ちです。あくまえで心持ちなので、行動がともなわずに、遅きに失することが多いのが困りものではありますが。
今回は、ひとまず行動に起こせました、やれやれ、ということでもあり。わたしの知るかぎり、類似のテーマで、AI生成アニメ動画を投稿しているチャンネルはそれほどないはずなので、それもあって、いま試すことができてよかったとも感じています。
まとめ
AIアニメ動画生成サービスの「Kn1ght」を使って、YouTube動画を投稿してみました。というわけで、なぜいま、AIアニメ動画生成?というあたりの理由について、お話ししました。
AIアニメ動画の投稿を継続するかはわかりませんが(視聴者の方々の反応待ち)、試すことができたのはひとつの成果であり、またひとつ、経験とスキルを身につけられたのはよかったです。
Kn1ghtは、無料でも使える範囲があるので、気になる人は「ひとまずさわってみる」とよいのではないでしょうか。