なんかこう、おもしろいガジェットはないのかね?
ありますよ、なかなかにスゴいやつ。
エレコムのトラックボールマウス「M-HT1DRBK」です。というわけでレビューします。
尖り具合がイイね!トラックボールマウス「M-HT1DRBK」
2017年7月発売になった、エレコムのトラックボールマウス「M-HT1DRBK」についてレビューします。
いわゆるフツーのマウスを使っている人からすれば、トラックボールでさえ「尖り」を感じるものですが。
この「M-HT1DRBK」は、さらにその上をいった観があります。か・な・り、尖っている。
その最大の特徴はマウスの形状です。
ひとことで表現するなら「わがままボディ」。
どうしてこんなに大きくなってしまったのか・・・と嘆きたくなるほどに大きい。
だけど、なぜかそれがイイ。
前置きはこれくらいにして、そんな「M-HT1DRBK」の魅力を、このあと見ていくことにしましょう ↓
- 使う人にやさしい「わがままボディ」の形状
- 「大きくて赤い」には意味があるトラックボール
- 8ボタン+チルトホイールの多機能
- その他の細かなこと
使う人にやさしい「わがままボディ」の形状
冒頭で触れたとおり、「M-HT1DRBK」の特徴はその形状にあります。とにかく大きい ↓
ジャジャジャジャーン、名刺3枚強!! って、わかりにくいわ。
でもね、事実すごく大きいです。大きいとは知りつつも、いざ包装パッケージを開けて実際に目にすると「デカっ!」って驚きます。
おいおい、お前はマウスだよな。と、思わず確認したくなるほどの形状は、まさに「わがままボディ」と言ってよいでしょう。
ちなみに、公表されているスリーサイズは「幅114.7mm×奥行181.9mm×高さ57.2mm」でございます 。全方位からのフォルムはこんなカンジ ↓
だからやさしい、だけどやさしい低反発素材付き
大きいから扱いにくいかというと、そんなことはありません。
そもそもこのトラックボールマウスは、「固定」したまま使います。フツーのマウスのように本体ごと動かして使うわけではありません。
だから大きかろうが重かろうがお構いなしです。
置き場所が固定されたマウスに、乗せた手も固定して、指先で操作をするわけですが。手のひら全体をしっかりと乗せることができる大きなボディはむしろ快適です ↓
しかも。手のひら部分には「低反発素材(下記画像の赤枠内)」を貼るという贅沢ぶり ↓
低反発素材に好き嫌いはあるかもしれませんが、ボクは好きです。
「大きくて赤い」には意味があるトラックボール
続いて、操作をするための「トラックボール」部分に着目します。
大きいからたくさん動く、大きくてもよく動く
ボディ自体が大きいこともあり、ボールもまた大きいです。その直径は52mm。
トラックボールマウスの名機として名高い「ロジクール M570t」は34mm ↓
「M570t」よりも「M-HT1DRBK」のほうが、ボール直径が1.5倍ほど大きいことになります。
ボールが大きいことのメリットは、一度の操作(ボールの転がし)で大きく移動できること。
逆にボールが小さければ、一度の操作による移動範囲は狭くなります。ゆえに、大きいディスプレイなどの場合には、なんどもボールをコロコロしないといけません。
そういう意味では、ボールが大きいほうにメリットがあるといえます。
いっぽうで大きい分、重いということはあるでしょう。このあたりの感じ方は個人差ですが、わたし自身は「重い」と感じるところはありません。
操作が軽快なのは、トラックボールを「直径2.5mmの大型ルビーを使用した支持球(3点)で支えている」とのことなので、これも効いているのでしょう ↓
ちなみにボールの操作は、人差し指と中指が理想です。どちらか1本でもOKですが、2本とも使うとより安定します。
後述しますが、親指は左クリックボタン、薬指は右クリックボタンが定位置となります。
センサーの読み取り精度を上げる「赤」玉
「M-HT1DRBK」では、トラックボールに赤玉が採用されています。
他のトラックボールマウスを見ると、青玉やグレー玉も見かけます。
こういった青玉やグレー玉に対して、「赤玉」は色のコントラストがはっきりするため、トラックボールの動きを検知するセンサーの読み取り精度が上がるとの話も。
性能もさることながらデザイン面でも、黒色のボディに赤玉というほうが「冴え」がありますね。もちろん私見ですが。
8ボタン+チルトホイールの多機能
続いて、マウスのボタンとチルトホイールについて。
独特のボタン配置
「M-HT1DRBK」には、ボタンが8つあります。
- ファンクションボタン その1
- ファンクションボタン その2
- 進むボタン
- 戻るボタン
- 左クリックボタン
- チルトホイール
- 右クリックボタン
- ファンクションボタン その3
一応、それぞれ図解してみます。まず左サイドから ↓
各ボタンに対する指のポジションとしては、親指で③~⑥のボタンを、①②を人差し指、といったところでしょうか。
人差し指については、ボタンを押すとき以外はトラックボールの上がホームポジションです。
おそらく、人差し指と中指でトラックボールを動かすと、もっとも操作が安定するでしょう。
続いて、右サイドのボタンです ↓
⑦は中指もしくは薬指、⑧は薬指もしくは小指といった感じでの操作が良さそうです。
なかなか個性的なボタン配置ですが、なにごとも慣れですから。慣れるとそれほどの違和感はありません。
ファンクションキーの割り当て
上述したとおり、3つのファンクションキーがあります。
「エレコム マウスアシスタント」というプログラムをインストールすると、ファンクションボタン以外のボタンを含めて、機能を割り当て、カスタマイズが可能です ↓
おすすめの割り当てとしては、定番の「Ctrl + C」「Ctrl + V」などがあるようですが。
わたし自身は普段からキーボードのショートカットキー多用しているため、なにを割り当てればよいのやら・・・ ということでファンクションボタンには魅力を感じません。
ちなみにホイールは「チルトホイール」です。クルクル上下するだけのホイールではなく、ホイールを左右に倒すことで左右スクロールにも対応。
この左右チルト(左右に倒す)にも機能割り当てが可能です。
ボタンのクリック感
このマウスに対するわたしの唯一の不満はこれ。「ボタンのクリック感」です。
クリックすると、「カチっ」という乾いた軽い音がします。押した感触も相当に軽いです。思い切って表現するなら「チープ(安っぽい)」。
「まぁ、こんなもんだろう」という意見もあるかと存じますが、個人的には好きではありません。
耐久性はだいじょうぶかいな、という不安もありましたが。メーカーのWEBサイトにはフォローがありました。該当箇所を抜粋させていただくと、
左右のボタンには、耐久性の面で信頼性が高く、クリック感にも定評のあるOMRON社製スイッチを採用しています。
【エレコム M-HT1DRBK 商品ページより抜粋】
さようでございますか、といったところです。商品の保証期間6か月での様子を観察してみるほかありません。
その他 細かなこと
さいごにその他の細かなことについてまとめておきます。
ポインタ移動速度は3段階で変更可能
マウス左サイドの切り替えスイッチで、ポインタ移動速度を3段階で変更できます ↓
「3段階」とは、次のようになっています。
- LOW ・・・ 500カウント
- MID ・・・ 1,000カウント
- HIGH ・・・ 1,500カウント
わたしはずっとMIDで操作をしておりますが、とくに問題はありません。
ワイヤレス・USBマイクロレシーバ方式
USBマイクロレシーバによる無線なのでワイヤレスです。
メーカーの商品ページによると下記のとおり。わたしにはよくわかりませんが、無線の調子が悪いと感じたことはありません。
無線方式は2.4GHz帯を採用し、非磁性体で約10m、スチールデスクなど磁性体上でも約3mの範囲で使用可能です(当社調べ)。ノートパソコンのUSBポートに接続しても気にならず、装着したまま持ち運び可能な1円玉サイズのマイクロレシーバを採用しています。
【エレコム M-HT1DRBK 商品ページより抜粋】
ちなみに、この商品には有線タイプもあります。無線タイプよりもちょっとお安い ↓
電源は単3電池2本・電池持ちは?
電源は単3電池が2本です。気になる電池持ちは、メーカーWEBサイトによると次のとおり↓
連続動作時間 ローエナジーモード:約235時間、ハイスピードモード:約137時間 連続待機時間 ローエナジーモード:約1,851日、ハイスピードモード:約1,851日 想定電池使用期間 ローエナジーモード:約534日、ハイスピードモード:約325日 ※1日8時間のパソコン操作中5%をマウス操作に割り当てた場合 【エレコム M-HT1DRBK 商品ページより抜粋】
電源スイッチはマウス底面にあり、次のようになっています ↓
- 電源OFF
- ローエナジーモード
- ハイスピードモード ・・・ ボールを速く動かした際の追従性が高くなる
わたしはずっとローエナジーモードですが、不便を感じておりません。使い続けてみて、電池持ちについては公表値と比較をしてみたいと思います。
まとめ 名機になりうるポテンシャルはある
以上、「M-HT1DRBK」のレビューでした。
外見や形状からすると、奇をてらったイメージはありますが。
使ってみるとそうでもない、意外と正統派でクセが無い使用感。というのが全体的なわたしの評価です。
なんといっても、大きいがゆえの操作のしやすさは格別です(持ち運びはほぼ不可ですが・・・)。
ただ発売から間もなく、耐久性については未知数ですが。そのあたりに問題が無ければ、「名機」の予感がするトラックボールマウスといえます。
Amazon価格(2017年8月3日 16:00現在)は、7,600円です ↓
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きょうの執筆後記
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