僕が人に向かって『書かない・言わない』5つの言葉

書かない・言わない言葉

この言葉は使わないようにしよう、代わりにこっちの言葉を使おう。

わたしには、人に向かって「書かない・言わない」ようにしている言葉が5つある、というお話です。

目次

僕が人に向かって「書かない・言わない」ようにしている言葉たち

当ブログをはじめてから1年9ヶ月になりました。

ブログをはじめる「前(まえ)」と「後(あと)」とで変わったことのひとつに「言葉の選び方」が挙げられます。

ここで言う「言葉の選び方」とは、

  • 人に向かって、この言葉は使わないようにしよう
  • この言葉を使う代わりに、こっちの言葉を使おう

という具合です。これは、ブログのように書くときだけに限らず、話すときにも当てはまります。

そんなわけで、わたしには人に向かって「書かない・言わない」ようにしている言葉がある。というお話です。

具体的には、次の5つになります ↓

  1. 〜してください
  2. 〜だと思います
  3. 〜だと言われています、〜だと聞きます
  4. がんばります、がんばってください
  5. 横文字

このあと、それぞれの言葉について「書かない・言わない」理由と、代わりにどうするかをお話していきます。

言い訳を少々・・・
上記5つの言葉をぜったいに使わない、というわけではありません。あえて意図的に使っていることもあれば、うっかり使ってしまっていることもあります。
要は、なるべくできるだけ、意識的に「書かない・言わない」ようにしようという心持ちのお話であることを申し添えます。って、ただの言い訳じゃん、これ。

 

1.〜してください

人に対して行動を促すとき。「〜してください」という言葉を使わないようにしています。

たとえば、「確定申告書は3月15日までに提出してください」みたいなケースです。

代わりに、こう書きます、こう言います。「確定申告書は3月15日までに提出しましょう」。つまり、こういうことです ↓

【ダメ】〜してください  ⇒【マル】〜しましょう

「〜してください」という言葉には、どこかしら人を突き放したフンイキが表れます。他人感が強くなる。オレは知らん、オマエはやっとけ。そんなカンジです。

これに対して「〜しましょう」には、連帯感があります。オマエのことも自分のことように考えてるよ、というカンジがします。

だから「〜しましょう」を使いましょうなどと言うと、なんだか作為的でいやらしいと思われるかもしれませんが。言葉とは不思議なもので、使っていると実際にもそのようになるものです。

なりたい自分に合った言葉を「使いましょう」。

【参考】お願い・依頼の「〜してください」
行動を促す「〜してください」とは別に、お願いや依頼をする際の「〜してください」もあります。ここは「〜しましょう」だとちょっとおかしなことになります。日本語おかしな人になります。
とはいえ「〜してください」にはどこか高飛車なフンイキがあるものです。ですからわたしは「〜をお願いします」を使います。

 

2.〜だと思います

人から意見を求められたときや、自分の意見・主張を述べるときなど。「〜だと思います」という言葉を使わないようにしています。

たとえば、「この支払いは、経費にならないと思います」みたいなケースです。

代わりに、こう書きます、こう言います。「この支払は、経費になりません」。つまり、こういうことです ↓

【ダメ】〜だと思います  ⇒【マル】〜です、〜ではありません(言い切る)

「〜だと思います」という言葉には自信のなさが表れます。場面によっては自分の評価を落としかねません。意見を求めた相手からすると、「大丈夫かいな?」と首をかしげるばかりでしょう。

これに対して、「〜です、〜ではありません」などと言い切ると。当然、意見や主張としては「強さ」を感じられます。「頼れるヒト、ってカンジやわぁ」となるでしょう。

とはいえ。自信の無いときだってあるだろう、ちょっとは語尾を弱めたいときだったあるだろう、と言うのなら。わたしは「〜だと考えます」を意識的に使います。

「〜だと思います」はちょっと無責任なフンイキがありますが、「〜だと考えます」はそこまで無責任なフンイキはありません。むしろ、ちょっと高尚? いずれにせよ、多用は厳禁です。

【参考】推測の「〜だと思います」
意見・主張の「〜だと思います」とは別に、推測としての「〜だと思います」もあります。「さぞお疲れのことと思います」とか。
この場合にまで言い切ると、やはり日本語おかしな人になりますから。相手の気持ちをおしはかっての「〜だと思います」はOKでしょう。いわゆる忖度的な。

 

3.〜だと言われています、〜だと聞きます

人から意見を求められたときや、自分の意見・主張を述べるときに「〜だと言われています」「〜だと聞きます」という言葉を使わないようにしています。

たとえば、「創業融資は受けるべきだと言われています」みたいなケースです。

代わりに、こう書きます、こう言います。「創業融資は受けるべきです」。つまり、こういうことです ↓

【ダメ】「〜だと言われています」「〜だと聞きます」  ⇒【マル】〜です、〜ではありません(言い切る)

前述の「〜だと思います」と同様に、「言い切る」ことです。自分の意見・主張であれば、自分のモノとして言い切りましょう。

「〜だと言われています」や「〜だと聞きます」が、「〜だと思います」よりもタチが悪いのは、「ひとのせい」にしているところです。

自分が責任を負うことを避け、あの人がああ言っている、世間ではこう言われている、などというのでは責任逃れの姿勢が丸見えです。

また、自分の意見・主張が無い人のようにも思われかねません。明確な「根拠」として引用する場合を除き、「〜だと言われています」や「〜だと聞きます」は使わないようにしています。

 

4.がんばります、がんばってください

自分が努力するときには「がんばります」、他人に努力を期待するときには「がんばってください」、という言葉をできるだけ使わないようにしています。

たとえば、「ことしはがんばります!」「あしたの試験、がんばってください!」みたいなケースです。

なんでしょうね、自分で「がんばります」と言うのはちょっと「軽い」気がするのです。「なにをどうがんばるの?」というハナシです。

だから「がんばります」の代わりは、「なにをどうするのか」を具体的に書く・言うということになります。

また、人に向かって「がんばってください」というのは、どこか投げやりです。ほかに言うことがないから言ってみた感があります。

だいたいにおいて、本人はがんばっているに決まっているのです。それを「(もっと)がんばれ」とはなんと高圧的か・・・ まとめるとこうなります ↓

  • 【ダメ】がんばります  ⇒【マル】なにをどうする
  • 【ダメ】がんばってください  ⇒【マル】良い結果を祈っています、カラダに気をつけて(など別な言葉で)

誤解なきように言っておくと。「がんばります」や「がんばってください」を使わない、というわけではありません。

どちらかと言えば、それらの言葉を単独では使わないというイメージです。

と言いながら、茶目っ気で「がんばります^^;」とか書いているときあるな、とたったいま思い出しました。そもそも、42歳オッサンの茶目っ気はいかがなものか、ですねぇ。

 

5.横文字

書くにしても、話すにしても、なるべく「横文字」を使わないように心がけています。

たとえば、エクスキューズ(言い訳)、エビデンス(証拠)、コミット(約束)、コンセンサス(合意)、ジャストアイデア(思いつき)ドラスティック(劇的な)、ペンディング(保留)などなど。

挙げればキリがありませんが。これらの「横文字」はなるべく使わないようにしています。代わりに、日本語で言い換えるだけです ↓

【ダメ】横文字  ⇒【マル】日本語で言い換える

横文字は、知っている人同士のあいだで使う分にはよいでしょう。けれども、書く・話すときに必ずしも相手が知っているという保証はありません。

それに、近年とくにビジネス用語としての横文字が増え続けています。「えっ、なに言ってんの?」とほんとうにわからなくなるほど横文字を使う人もいるほどです。まぁ、こちらの勉強不足と言われればそれまでですけれど。

また、横文字の弊害として、ビミョーな思い違いということも挙げられます。たとえば、「ミッション」という言葉。

これを「使命」と受け取る人もいれば、「役割」や「業務」と受け取る人もいます。「ミッション」の意味で言えば、どれも正解です。

けれども、「ミッション」の言葉を使う人には、なにかしら特定された意味があるはずです。このあたりで書き手・話し手と読み手・聞き手とのあいだにズレが起こりえます。

なんだか便利なようで使ってしまう横文字には気をつけましょう。日本語で置き換えるほうが、きちんと相手に伝わるケースがほとんどです。

 

まとめ

僕が人に向かって「書かない・言わない」5つの言葉、についてお話をしてきました。

  1. 〜してください
  2. 〜だと思います
  3. 〜だと言われています、〜だと聞きます
  4. がんばります、がんばってください
  5. 横文字

言葉選びに絶対的な正解があるケースばかりではありません。だいじなことは、絶対的な正解を見つけ出すことではありません。

言葉を使う人の思い、使われる人の思いはさまざまであることを理解して、「言葉を選ぶ」こと。

使った言葉の影響はいずれ必ず自分に返ってきます。なりたい自分になるための「言葉選び」を心がけましょう。

 

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