” いつもいろいろと先伸ばし… どうしたら? ”
をどう解決するか?が書かれた本、『いいから、今すぐやりなさい(著・エドウィン・ブリスさん)』をレビューします。
「いつかやればいい」という間違いになぜ気が付かないのか?
きょう紹介する本は、
『いいから、今すぐやりなさい(DO IT NOW)』 著・エドウィン・ブリス さん
タイトルだけで「買い」を決めた1冊です。
「いいから」っていう邦訳がすばらしい。四の五の言わせないカンジがGoodです。いつだって今すぐやろう、って思ってはいるんだけどね… というダメな気持ちに喝が入ります。
で、そんな本書の「帯」には、こんなことが書いてあります ↓
不朽の「成功バイブル」ついに邦訳!!
と言われましても。著者のエドウィン・ブリスさんのことはなにも知らんし、不朽かどうか聞いたこともないし。
いちおう知り得た情報は、著者がアメリカの元経営コンサルタントで、新聞記者やら上院議員秘書やらを経験していた、ということ。
このあたりはあまりピンと来ないけれど、「ま、いっか」と読み始めたわたし。意外と(?)あっさりしたところも持ち合わせております。
ところが。
そんな「あっさり気分」を吹き飛ばされた冒頭について、このようなことが書かれています ↓
詩人のロバート・エイブラハムズはこう表現しています。
弾丸に当たって死ぬ人もいれば、炎に巻かれて死ぬ人もいる。しかし、ほとんどの人は少しずつ死に絶えていく。「いつかすればいい」と思って、膨大な時間を無駄にしながら。
わたしは一瞬カラダがこわばるのを感じたほど、あまりに的を射た真理です。「いつかすればいい」という先延ばしが、いかに残念なことであるかがわかります。
著者のエドウィン・ブリスさんは、このような言葉を引きながら、「先延ばしは罪悪だ」「最大の堕落は自分に負けることだ」として話をはじめています。
なんか、いつかやればいいやって思っちゃうんだよね。思ってはいなくても、結果を見れば、いつかやればいい、になっちゃってるんだよね。そんなあなたにおすすめの1冊。
あいまいな抽象論に終始せず、すぐに行動できる具体的対策がたくさん示されています!
このあとは、わたしが本書から選んだ「名言」をご紹介しながらレビューします。
一日の計は「夕方」にあり
『いいから、今すぐやりなさい』から選んだ、エドウィン・ブリスさんのひとつめの名言はこちら ↓
時間術を研究した結果、朝早くに1日の計画を立てるより、前日の夕方に計画を立てるほうが効果的であることがわかりました。
ということで、計画は「前日の夕方」に立てなさいよ、と。
よく、一日の計は朝にあり、なんて言われますが。朝じゃあ遅いんだ、と言っているわけです。
その理由は、すでに1日がはじまってしまった「朝」は気が急いているために冷静な判断ができないから。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃに気持ちを奪われて、まともな計画にならない。
その点、あとはゆっくり眠ればいい、という夕方以降であれば。落ち着いて、冷静で客観的な判断のもとに、ただしい計画ができるんだ。そういうハナシです。
わたし自身は毎日朝イチに計画を立てることを習慣にしていたのですが、そういうハナシですから、しばらく「夕方」を試してみようかと。
ちなみに。夕方の計画は、「これからぐっすり眠ってから明日取りかかれる」ということで、体力的にも精神的にも厳しいことを課すことができるんだそうです。
そのあたり(厳しいことを課す、あたり)も、わりとM気質なわたしにはおすすめかも。と目論んでおります。なんじゃそりゃ。
とりあえずダラダラする、がクセになる理由
続いての名言はこちら ↓
したがって、特定の行動を繰り返したいなら、その直後に何らかの報酬を用意することが大切です。
いわゆる「ごほうび」的なことですが、これを「なぁ〜んだ、そんなことか」と見過ごしてはいけません。
逆に。ごほうびを用意しなかったときに、どんな恐ろしいことが起きるのか? これについて、宿題を先延ばしにしてテレビを見る、という例が挙げられています。
本来は宿題をやるべきなのですが、「宿題を先延ばし → テレビを見て楽しい(ごほうび)」という結びつきの強さが勝っているケースです。
もちろん、いっぽうで「宿題をやる → 成績が上がる(ごほうび)」という結びつきもあるわけですが。
行動科学の専門家によると、ヒトは「直後の出来事」のほうに強く影響を受けるそうです。つまり、「テレビを見て楽しい」はすぐに得られるが、「成績が上がる」のはそれよりも先。時間がかかる。
だから、多くの場合、「宿題を先延ばし → テレビを見て楽しい(ごほうび)」の行動をとりがちだ、ということです。
これを避けるには、じぶんが取りたい「特定の行動」の直後に、ごほうびを用意する。それが、さきほどの名言です。
なお、ごほうびは「快適」を感じられればなんでもいいとのこと。お茶を飲む、お菓子を食べる、好きな本を読む、などなど。わたしはルービックキューブでも回そうかと。
週末まとめて走るよりも毎日ちょっとずつ走るのが◎
次の名言がこちら ↓
そして覚えておくべきことは、運動は「量」より「頻度」が重要だということです。
まず、「先延ばし」のハナシと、「運動」になんの関係があるのか? ということですが。
著者のエドウィン・ブリスさんによれば、「疲労」は先延ばしのもっともよくある原因のひとつ。その「疲労」の原因のひとつが「運動不足」だそうです。
疲れていると、「うん、また今度」なんて考えがちですものね。
また、有酸素運動などの定期的かつ適度な運動は、慢性疲労の解消・軽減に役立つ。だから運動なんですよ、と言っています。
その「運動」について、「週末にまとめて…」というのではあまり効果が期待できない。というのが、上記の名言の意味するところです。
いちどにまとめてやるよりも、毎日少しずつでもコツコツと。
ある研究によると、毎日と1日おきの運動では大差がないものの、2日以上あいだをあける・週末だけやるのでは、あまり効果が得られないことがわかっているそうです。
わたしはランニングを習慣にしていますが、以前は「まとめて」距離を走っていることがありました。
ですが、いまは1日 5km前後の短い距離を月に20日から25日くらい走っています。実は、これがじぶんにいちばん合っているなぁ、と感じていたところなのでミョーに腹落ちしました。
毎朝走っていると、カラダの中にある「よどんだモノ」がスッキリする!って、なぜ「よどんだモノ」がそんなにあるのかが問題なのでは…? ま、いっか。
まとめ
エドウィン・ブリス さんの『いいから、今すぐやりなさい(DO IT NOW)』についてお話をしてきました。
本文中で取り上げたこと以外にも、ほんとうにたくさんの先延ばし解決策について触れられています。
また、先延ばしの言い訳トップ40なんていうのも掲載されており、「あぁ、あるある」という納得感を随所にえられるおもしろさがあります。おすすめです。
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きょうの執筆後記
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