Amazonプライムの会員特典「Prime Video」のなかから、「勇気・元気」が出たおすすめ邦画を7つご紹介。それぞれの作品から名言も紹介します。
Amazonプライムには人間をダメにするほど映画がある
数ヶ月ほど前から、Amazonプライムの会員特典「Prime Video」で映画を観るようになりました。
ずいぶん前から会員ではあったものの、あえて「Prime Video」とは距離を置くようにしていたわたし。
なぜなら、ハマるとマズそうだから。なにしろ、「年会費 3,900円でどんだけ観れるんだよ! 」というハナシです。観れる映画の本数がすごい。
観はじめたらエンドレスの恐れあり、人間がダメになってしまうかもしれん… と、じぶんの弱さを危惧しておりました。
が、結局は誘惑に負け、「やっぱり観たいぞ」ということで。「そうだ、毎日寝る前にちょっとずつだけ観ることにしよう、そうしよう」と決めました。
まぁ、そんなワタクシゴトはどうでもよいのですが。
本記事では、これまでに観たなかから「これは勇気・元気が出た」というおすすめの邦画をご紹介します。
寝る前に見ると、あすへの活力にもなる。そんな邦画はこちらの7本です ↓
- 殿、利息でござる
- ミックス
- 県庁の星
- ハッピーフライト
- ビリギャル
- はやぶさ/HAYABUSA
- シン・ゴジラ
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
Amazonプライム「勇気・元気」が出たおすすめ邦画〜名言を添えて
殿、利息でござる
ひとことで言うと、庶民とお上の対決モノ。
江戸時代、藩の重い年貢により夜逃げが相次ぐ宿場町・吉岡宿を救うため、知恵者の百姓・篤平治(とくへいじ)は「ある計画」を立ち上げます。
その計画とは、「藩に大金を貸付け、利息を巻き上げ、お上から年貢を取り戻す」。現在価値にして3億円もの大金を、水面下で集める頭脳戦がはじまります。
タイトル名といい、宣伝画像といい、コメディ要素が強いのだろうと思いきや。基本は大マジメで、大きな感動が詰まった物語です。しかも、実話という。
本作からわたしが選んだ名言は、瑛太さん演じる百姓の篤平治が、お上の意向ばかりを気にする大肝煎(おおきもいり:庶民とお上のあいだを調整するような立場の人)に向かって叫んだこちら ↓
あんたはどっちを向いて仕事をしてるんだ!
菅原屋 篤平治(演者・瑛太さん)
どこを向いて仕事をするか、は誰にとってもだいじなこと。観ているじぶんもハッとさせられるようなセリフでございました。
ちなみに、ある場面で羽生結弦さんが登場します。全然知らなかったのでびっくりしましたが、はまり役なのにもびっくり。お楽しみポイントのひとつです。
ミックス
かつて「天才卓球少女」として将来を期待された多満子(新垣結衣さん)。母の死後は、普通に青春を過ごし普通に就職する平凡な日々を送っていました。
会社の卓球部のイケメンエース・江島と付き合うも、新入社員・愛莉に奪われ、田舎に戻ることにした多満子。亡き母がはじめた卓球クラブの再建と、打倒江島・愛莉ペアを目指す、という物語。
ミックスダブルスのパートナー・萩原(瑛太さん)と多満子の「ロマンティックコメディ」がウリらしいのですが。
登場人物それぞれが人生の波に翻弄されながらも、少しずつ前に進んで行く姿には、勇気・元気をもらえます。
本作からわたしが選んだ名言は、多満子がさいごに口にするこちらのセリフ ↓
人生には奇跡は起きない。ふさわしい人間が、ふさわしい結果を得るだけだ。
多満子(演者・新垣結衣さん)
よい意味でも、悪い意味でも、人生にはしかるべき結果が待っている。結果は偶然ではない。だから、結果に向かって努力する、一生懸命に生きる。そのように解釈をしました。
ありがちな「ハッピー、ハッピーして終わる(ハッピー過ぎる)」作品ではなく、適度なハッピーエンドなのが、さきほどのセリフをより現実的なものとして引き立たせています。
県庁の星
県庁のエリート・野村(織田裕二さん)は、民間企業との人事交流研修で、スーパー満天堂に派遣されます。野村は「出世のため」と意気込むも、民間人である店員とは合わずにカラ回り。
そんななか、県庁の重要なプロジェクトから外される。結果、社長令嬢から婚約を破棄される、と人生が暗転していきます。
いっぽうで、消防署、保健所から注意を受けて営業停止の危機を迎えていた満天堂。満天堂のパート店員・二宮(柴咲コウさん)は、野村に助けを求めます。
自暴自棄になっていた野村でしたが、スーパーの立て直しを通じて、ほんとうに大事なものが何かを見つけ出していく、というストーリー。
本作からわたしが選んだ名言は、問題から目をそむけるようにして生きる二宮に向かって、野村が言ったこちらのセリフ ↓
目の前の問題から逃げる人は、人生いかなる問題からも逃げる人だ。
野村聡(演者・織田裕二さん)
そういやぁ、じぶんも逃げているんじゃないかな。と、ドキッとしますね。そして、いかなる問題からも逃げ続けているのではないかと。
作品は、挫折を経て立ち直る・成功をつかむ、というベタな展開ではありますが。勇気が出る・元気が出る、感動できる、安心のベタです。
ハッピーフライト
機長昇格訓練中の副操縦士・鈴木(田辺誠一さん)は、最終訓練・羽田発ホノルル行きの国際線に乗務することになります。
目的地のホノルルまでは天候にも恵まれ、順調なフライトが見込まれていたのですが… 道中、思わぬ事件が起こり、事態は思わぬ方向へ、というストーリーです。
同機には、新人CAの斎藤悦子(綾瀬はるかさん)が国際線フライトで乗務しており、鬼上司や先輩方に叱られながら成長していく姿も描かれています。
本作からわたしが選んだ名言は、大空の上で見舞われたトラブルを前に、試験教官として同乗するベテラン機長の原田(時任三郎さん)が、動揺する鈴木に向かって言ったこちら ↓
こういうときは「まず笑え」って俺は教えている。笑ってみろ。
原田典嘉(演者・時任三郎さん)
いやぁ、カッコいいわぁ。言ってみたいわぁ。ひとり(フリーランス)なので教える相手がいないけど。
冗談はともかく。パイロット・CAのほかにも、飛行機に携わるさまざまなプロフェッショナルたちが見せる「使命感」が、観る人を鼓舞させてくれる映画です。
ビリギャル
高校2年生の工藤さやか(有村架純さん)、学校の成績は学年ビリ、教師からはクズ呼ばわり。
母親のすすめで塾を訪れたさやかでしたが、金髪、ヘソ出し、ミニスカ、ギャルメイク。おまけに入塾テストの結果は小4レベルです。
「慶応ボーイ」目当てで決めた第1志望・慶応大学に向けて、塾講師・坪田(伊藤淳史さん)との受験勉強がはじまる。というストーリーです。
冗談でしょう? というハナシですが実話。ということで話題にもなりました。
本作からわたしが選んだ名言は、塾講師・坪田が、志望校を実感できずにいるさやかに向かって言ったひとこと ↓
言ってるうちに、願いは向こうから近づいてくる。
坪田義孝(演者・伊藤淳史さん)
はずかしかったり、自信がなかったりで、とかく「言う・口にする」ことをためらいがちですが。あえて口にするからこそ、思いとなり、信念になる。行動につながる。
たとえば、わたし自身は「ブログ毎日更新」を公言することで、実際に毎日更新を続けています。言葉にはチカラがある。
ちなみに、主人公を演じる有村架純さんの方言(名古屋弁?)がかわいすぎるので、とくに男性諸氏は要注意です。なにが要注意なのかはようわかりませんが。
はやぶさ/HAYABUSA
小惑星探査機「はやぶさ」が、往復60億kmの距離にある小惑星イトカワまで航行。7年もの年月をかけて地球に帰還するまでのプロジェクトを描いた作品です。
開発時から低予算に苦しみ、さまざまな問題に悩まされながらも、はやぶさの打ち上げに成功。ところが、ようやく到着したイトカワではサンプル採取でトラブル、帰路では通信途絶。
はやぶさは7週間ものあいだ、広い宇宙で行方不明になります。それでも、スタッフたちの知恵と努力、執念によって帰還するはやぶさの姿が感動的です。
長期間に及ぶプロジェクトのなか、はやぶさに関わるスタッフそれぞれが、じぶん自身の人生の問題とも向き合い・進んでいく様子もまた、勇気・元気をもらえるポイントです。
本作からわたしが選んだ名言は、会議の場で否定的になるプロジェクトメンバーを、高嶋政宏さん演じる坂上健一が一喝したこちらのセリフ ↓
できない理由じゃなくて、どうすればできるかを考えませんか?
坂上健一(演者・高嶋政宏さん)
むずかしい問題に直面すると、「できない理由」探しに陥ることはよくあります。あきらめる理由にするためです。「あきらめない」気持ちを思い出させてくれるセリフですね。
ところで、はやぶさに関わる研究者を演じる鶴見辰吾さんが登場するのですが。「チコちゃんに叱られる」で定着した、鶴見さんのコメディ演技がわたしのイメージの邪魔をしてしかたない…
シン・ゴジラ
東京湾アクアトンネルが突如、大量の浸水に巻き込まれ崩落する原因不明の事故が発生。その後、海上には巨大不明生物があらわれ、事故の原因が明らかになります。
謎の巨大不明生物は上陸し、次々と市街地を破壊し続ける。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。
「ゴジラ」と命名された巨大不明生物との対決がはじまります。常識を超える完全生物・ゴジラに、人間が叡智で挑む姿を描いた作品です。
ということで、これまでご紹介をした映画とは少々テイストが異なりますが。単なる娯楽映画、特撮映画ということでもなく、人間個々の「無力」や集団の「無能」に迫る奥深い映画と言えるでしょう。
本作からわたしが選んだ名言は、ひとまずゴジラの危機が去ったのちに、内閣総理大臣補佐官・赤坂(竹野内豊さん)が口にするこのセリフ ↓
スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる。
赤坂秀樹(演者・竹野内豊さん)
人間は、歴史的にもさまざまな危機に遭遇し、それらを乗り越えていまにいたります。これは、いち個人の人生においても似たようなものでしょう。ここまで来た。だから、まだ行ける。またやれる。
なお、誰かのモノマネでしか聞いたことがなかった、石原さとみさんの「GODZIRA(ゴズィラだか、ガズィラだかに聴こえる)」のセリフ。ホンモノがようやく聴けて満足しました。
まとめ
Amazonプライムの会員特典「Prime Video」のなかから、「勇気・元気」が出たおすすめ邦画を7つご紹介してきました。
あまたある作品のなかから「どれを見ようかな?」というときのご参考になれば幸いです。