Anker製の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2」をレビューします。
コンパクトかつ、音質・バッテリー良しでこの値段は〇です。
Soundcore Liberty Air 2をレビュー
Anker製の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2」をレビューします。
デザインが AirPodsに似てるよねぇ… と思わなくもないのですが。
それはそれとして。コンパクトかつ、音質もバッテリーもちも良し。そのうえこのお値段(2019年12月1日現在 Amazon価格 7,999円)であれば、総評として「〇」のイヤホンだと言ってよいでしょう。
音楽に目覚めたのかどうなのか。あたらしいイヤホンを欲しがる娘(中2)用として、現状では新製品(2019年11月末発売開始)である Liberty Air 2 を選びました。
というわけで。娘から少々拝借をして、レビューしてみます。
- ケースがコンパクト
- バッテリーもち良し
- 音質良し
- イコライザーを楽しめる
- タッチパッドの感度はOK
- タッチパッドによる操作をカスタマイズできる
- 装着感・フィット感は良し
- 接続(ON・OFF)がスムーズ
- 防水機能あり
- ワイヤレス充電対応
- 総じてコスパ良し
- ケースの指紋・皮脂汚れが目立つ
- ケースのフタの磁力が弱い(気がする)
- ケースからイヤホンの出し入れがいまひとつスムーズでない
- イヤホンが少々でかい
- ノイズキャンセリング機能は通話時だけ
- タッチパッドが苦手・不快(人による)
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
Soundcore Liberty Air 2の「良い点」
ケースがコンパクト
イヤホンをしまっておくにも、充電をするにも、ケースの持ち運びは必須なのであり。「ケースがコンパクトである」ということは、完全ワイヤレスイヤホンにとって「ひとつの正義」だと言えます。
この点で、Liberty Air 2はじゅうぶんにコンパクトです。
同じく完全ワイヤレスイヤホンのなかでもコンパクトで名高い「AirPods Pro(Apple)」のケースと比べても、それほど変わりはありません ↓
これならば、ちょっとポケットに入れておくのにも困ることはないでしょう。
バッテリーもち良し
完全ワイヤレスの心配事のひとつとして「バッテリーもち」が挙げられます。
そこはバッテリーには定評があるAnker製です。Liberty Air 2のバッテリーもちに問題はありません。Ankerによれば、
イヤホン本体が満充電の状態で最大7時間、付属の充電ケースを合わせて使えば最大28時間分の連続再生が可能です。また、10分間の充電で約2時間の音楽再生が可能になりました。
とのこと。
最大7時間もの連続再生は安心ですね。まぁ、それだけ長いあいだ音楽を聞き続けたりすることがあるかどうか…? ではありますが。長は短を兼ねる、ということで。
また、ケースを含めれば28時間の連続再生ができます。前述したとおり「コンパクトなケース」ながらも、じゅうぶんなバッテリーもちはさすがのAnkerです。
音質良し
今回、Liberty Air 2を使ってみて、「いちばんのおすすめポイントは?」と言えば。ずばり、「音質の良さ」をわたしは挙げます。
高価格帯のイヤホンではないことから、音質にはそこまでの期待をもたずにいたのですが。実際に使ってみて、音質の良さに驚きました。正直、ちょっと感動すらしたほどです。
とはいえ、「音」に対する評価は感覚的な要素が強く、個人差があります。わたしにとっては「〇」でも、他人には「×」かもしれない。そもそも、わたしの音質をはかる能力は「素人レベル」です。
だから、音質についてはあまり強く言うべきところではないかもしれませんが。それでも、ちょっと言わずにはいられない。と、解釈をしていただけましたら幸いです。
なお、Ankerによれば、
ダイヤモンドコーティングを施したドライバーは、透き通った高音域と正確に調律された没入感の溢れるサウンドを生み出します。
とのことであり、音質に対する「相応の自信」がうかがえるところです。
イコライザーを楽しめる
Liberty Air 2 では、スマホアプリを通じてイコライザー機能を楽しむことができます。そのイコライザーで選べる設定は、実に「22種類」に及びます(クラシック、ヒップホップ、ジャズ、ロック、R&Bなどなど) ↓
これだけの種類があれば、じぶんの好みや、そのときの音楽にあわせたテイストを楽しむことができますね。
イコライザーとは別に、「HearID」という音の設定に関する機能が用意されています。スマホアプリを使って、特定の周波数帯域における音の聞き取りやすさを測定し、じぶんに合った音に調整をしてくれる機能が HearIDです。
Ankerが推している機能のひとつであり、試してみたところ、あまり調整された感じがありませんでした^^; わたしの場合は、ですが。
タッチパッドの感度はOK
Liberty Air 2 は、イヤホンの「タッチパッド」で操作をします。イヤホンの外側にあるタッチパッド部分をタップする、という操作です ↓
タッチパッド式のイヤホンはほかにも使ったことがありますが、感度が悪いものや感度がイマイチなものもありました。その場合、当然ながらかなりのストレスをともなうことになります。ワイヤレスの良さも半減です。
実際、安価なワイヤレスイヤホンを中心に、感度が悪い・イマイチなものは相当数あるようなので気をつけなければいけません。
では、Liberty Air 2 は? と言うと。いろいろ操作をしてみた結果、「感度が悪い・イマイチ」と感じることはありませんでした。
タッチパッド式のイヤホンとしては問題なし、と言えるでしょう。
タッチパッドによる操作をカスタマイズできる
前述したタッチパッドの操作は、スマホアプリを通じてカスタマイズすることができます ↓
左右それぞれのイヤホンについて、「ダブルタップ」した場合、「2秒間長押し」した場合の操作を、じぶんの好みで割り当てることが可能です。
割り当てできる操作は、「再生・一時停止」「次の曲」「前の曲」「音声アシスタント(Siriなど)の起動」「音量アップ」「音量ダウン」になります。
音量まで操作できるのは便利でいいですね。なかには、タッチパッドでは音量調整できないワイヤレスイヤホンもありますので。
装着感・フィット感は良し
完全ワイヤレスイヤホンの心配事として挙げられるものに「装着感・フィット感」があります。
コードがないだけに、イヤホンが耳からポロポロと落ちるようでは心配でしかたがありません。でも、ありますよね、そういうイヤホンも。
Liberty Air 2 は、わたしの耳に関して言えば問題ありません。ちょっと動いたくらいでポロポロと落ちる感覚はないです。
大きさの異なる4種類のイヤーチップが同梱されており、じぶんの耳に合ったサイズのイヤーチップであれば、ほとんどの人にとって問題がない装着感・フィット感が得られるのではないでしょうか ↓
接続(ON・OFF)がスムーズ
ワイヤレスイヤホンを使うにあたって、スマホなどの機器との接続がスムーズでないとイライラしますよね。
Liberty Air 2 はスムーズです。
イヤホンと機器とをいちどBluetooth設定すれば、次回からはイヤホンをケースから取り出したタイミングで機器に接続されます(ON)。
また、イヤホンを耳から外したタイミングで音楽再生はストップ、ケースに戻したタイミングで接続が切れます(OFF)。
というわけで、接続にストレスがないのはいいですね。
防水機能あり
Liberty Air 2 は、「IPX5」という防水規格に対応しています。
IPX5とは、あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がないレベルの防水機能です。水没はマズイですが、ちょっとした雨ていどであれば問題なし。
ふだん使いをするなかで、雨を気にしなくていいのは助かります。
だったら運動をするときにも使いたいところですが、汗の「水分」はOKでも、汗の「塩分」がどうなのかはわかりません。
そう考えると、運動時の使用は勇気がいるところだと言えます。
ワイヤレス充電対応
Liberty Air 2 はワイヤレス充電対応です、別売りのワイヤレス充電器があれば、そこに置くだけでケースごと充電ができます。
ワイヤレス充電を望む人にはメリットです。
なお、ケーブルで充電をする際には「USB Type-C」となります(ケーブルは同梱)。
総じてコスパ良し
ここまで、Liberty Air 2 の「良い点」を見てきました。見てわかるとおり、良い点がかなりあります。
そのうえで、現状 7,999円(2019年12月1日現在 Amazon価格)というお値段を考えると「コスパ良し」なイヤホンだ、というのがわたしの総評です。
Soundcore Liberty Air 2の「イマイチな点」
ケースの指紋・皮脂汚れが目立つ
Liberty Air 2のケースは「マッドな黒」です。
ということだからなのでしょう、指紋や皮脂汚れが目立つカンジになっております。そういうのが気になる方には、なかなか悩ましいところでしょう(わたしは気になる)。
ご参考までに、指紋や皮脂汚れがどのくらい目立つかを「実践」してみようかと思ったのですが。そんなことをしたら「パパ、サイテー」と娘から言われるであろうことを危惧してやめにしました。
というわけですから、指紋や皮脂汚れは「想像力」でカバーしていただくようお願い申し上げます。
ケースのフタの磁力が弱い(気がする)
Liberty Air 2 のケースは、フタの磁力が弱い。気がします。
フタが勝手に開かないように磁石が採用されているのですが、その磁力が弱くて心もとないカンジがするんですよね ↓
もしも、Liberty Air 2 しか使っていなければ、なんとも思わなかったのかもしれません。
でも、その Liberty Air 2 とほぼほぼ同じようなつくりの AirPods Proのケースと比べると、Liberty Air 2 のケースは「磁力が弱い…」と感じてしまうのです。
だからなんだ? ということではありますが。カバンのなかとかで、勝手にフタが開いたりしないのかなぁ、とちょっぴり不安です。
前述の「指紋・皮脂汚れ」といい、なんだかすごく「小さな」ことを取り上げているようですが。
逆に、それくらいしか Liberty Air 2の「イマイチな点」が見つからない、ということでもあるでしょう。
ケースからイヤホンの出し入れがいまひとつスムーズでない
いましがた Liberty Air 2 のケースと AirPods Pro のケースとを比較するかのようなお話をしました。
それに関連して。Liberty Air 2 のほうは、イヤホンのケースからの出し入れがいまひとつスムーズでありません。なんとなく取り出しにくく、しまいにくい。
というのも、これまた AirPods Pro の使い勝手を知っているからなのですが。AirPods Proのケースは、そのあたりのスムーズさが抜群に良いです。スムーズであるがゆえに、イヤホンの出し入れさえもが心地いい。
って、AirPods Pro を褒め称える話になってしまいましたが。一応、良いモノは良い、もっと良いモノもある、という話もだいじなのかな? と申し添えることにしました。
イヤホンが少々でかい
Liberty Air 2 のイヤホンは、「少々でかい」です。
バッテリーもちが良い分だけ大きい、というのもあるのかなぁ? とは思いますが。それにしても、ちょっとゴツいです。
またまた AirPods Pro と比べると、Liberty Air 2 は「ツル(棒の部分)」が長いから余計に。ということもあるかもしれません ↓
いずれにせよ。イヤホンがでかいと、その分、どこかに当たったり引っ掛けたりして落としてしまう可能性が高まります。
一応、イマイチな点として挙げておくことにしました。とはいえ、極端にでかい、というものでもありません。
ノイズキャンセリング機能は通話時だけ
Liberty Air 2 は、「ノイズキャンセリング機能」が売りのひとつです。
ところが。このノイズキャンセリング機能は、通話時のノイズを除去する機能であり、音楽を聴くときに周囲の雑音を除去するものではありません。
わたしは、そもそも通話をほとんどしないこともあり、出先などのうるさい場所で長々と通話をすることも想定しておらず。
通話時のみのノイズキャンセリング機能には、なんらの興味関心がありません。ゆえに、Liberty Air 2 のノイズキャンセリング性能を検証もしていないことはお詫びいたします。
とはいえ。わたしのように通話をしない人にとっては、やはり不要な機能であり、「どうせなら音楽を聴くときのノイズキャンセリング機能を付けてくれ」と残念に感じるところでしょう。
まぁ、価格的にそれはムチャだ、ということかもですが。買い手はいつでも勝手なものです。
タッチパッドが苦手・不快(人による)
Liberty Air 2 の良い点として「タッチパッドの感度はOK」と前述しました。それはそれとして、わたしはタッチパッド自体があまり好みではありません。
タッチという繊細さを求められる操作が苦手だから、ストレスを感じるから、というのが理由のひとつです。
そして、もうひとつの理由は、タッチをするときにイヤホンが耳に押し込まれる感触が好きではないから。はっきり言うと、不快です ↓
もし、タッチパッドに対して同じように感じる人であれば、そこは Liberty Air 2 もイマイチであることに変わりはありません。
再三の比較にはなりますが、AirPods Pro はタッチパッドではなく、感圧式ボタンを採用している点は秀逸です。
まとめ
Anker製の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2」をレビューしてきました。
あまたあるイヤホンですが。コンパクトかつ、音質・バッテリー良しでこの値段の Liberty Air 2 は選択肢として 〇 だ、というのがわたしの総評です。