苦しいときもあれば悲しいときもあるブログを、やめなくてよかった。
あきらめずに続けてきたからこそ得られたモノについて。わたしの実体験からお話をしてみます。
苦しくったって悲しくったって、ブログのなかでは平気なの。
2016年4月からブログをはじめて、きょう(2020年12月26日)で 1,714日めになります。飽きっぽいじぶんが、よく続けてこられたものです。
まぁ、それはそれとして。苦しいときもあれば悲しいときもあるブログを、やめなくてよかった。悲しいときはあまりないですね。でも、ツラくて泣きそうなときはあります。
それでも、あきらめずに続けてきたからこそ得られたモノについて。わたしの実体験からお話をしてみます。こちらの3つです↓
- 肩書き
- 得意
- チャネル
ブログから得られたモノはほかにもあるんですけど。ひとまず、「仕事面」に的を絞って、上記の3つを挙げてみました。
というわけで、このあと順番に見ていきましょう。
ブログを続ける意味ってあるのかな? 続けることでなにかメリットは得られるのだろうか? そのあたりで悩まれている方のご参考になれば幸いです。
やめなくてよかった…ブログを続けたからこそ得られたモノ3つ
肩書き
わたしは、独立開業と同時にブログをはじめました。「ひとり税理士(≒雇われない・雇わない税理士)」として開業して以来、「ひとり税理士」としてブログを書き続けています。
そのような経緯のなかで、2018年には『十人十色の「ひとり税理士」という生き方(大蔵財務協会)』を共著で執筆するご縁をいただくことができました↓
ブログを書き続けていたからこそ、「ひとり税理士」という「ひとつの肩書き」が認められたのかな、と感じた瞬間です。
肩書きというのは、各自の自由と言えば自由なので。じぶんの好き勝手に肩書きを名乗ることはできます。
とはいえ、「じぶんで勝手に名乗る」のと、「他人にも認めてもらえる」のとでは、またちょっと違うのではないかと思うわけで。やっぱり、認めてもらった肩書きのほうが「効力」は大きいはずです。
そう考えると。書籍の執筆・出版は、「他人にも認めてもらえる」という点での肩書きを得ることができた。そう言えるのではないでしょうか。
つい最近のことでは、ビジネス情報誌『企業実務(日本実業出版社)』に、「ひとり税理士ブロガー・モロトメジョーの コロナ時代の資金繰り改善セミナー」というタイトルで連載の仕事をいただくことができました↓
こんどは「ひとり税理士ブロガー」ということで、「ひとり税理士」という肩書きだけではなく、「ブロガー」という肩書きも加わりました。
ちなみに。このタイトルは、けしてわたしが出版社さんに「ゴリ押し」したわけではなく。出版社さんのほうから、執筆のご依頼をいただいた際に提案されたタイトルになります。いや、ほんとうに。
やはり、ブログを続けてきたからこそであり、うれしいことでした。
というように。ブログには、いろいろなヒトから見ていただける、見つけていただけるチャンスがあります。その結果、じぶんの肩書きがつくられていく、浸透していく。
これは、ブログを続けることで得られるモノのひとつだと考えています。
得意
わたしには、「税理士」という肩書きがあります。税理士と言うと、多くのヒトは「税金計算」や「節税」をイメージすることでしょう。
もちろん、そういった仕事もしていますが。税理士として、銀行融資や資金繰り改善のお手伝いをする、という仕事にもチカラを入れています。
とはいえ、独立開業した当初からそうだったわけでありません。はじめは、税金計算や節税などが中心でした。ブログに書いていたことも同じです。
そしてあるとき、「これ以上は書けないなぁ」と感じるようになりました。ネタが尽きそうだ… ということもありましたし、さらには「書きたくないなぁ」と感じるところもありました。
ブログを書くなら、やっぱり書きたいことを書くのがいい。そこで、アレコレと考えたうえでたどりついたのが、銀行融資や資金繰り改善でした。
税理士としての知識や経験も活かせる分野であり、お客さまのニーズもあるであろう分野にもかかわらず。得意としている税理士はわりと少ない。ブログに書いている税理士となるともっと少ない。
と、ブログに書きはじめた結果。いまでは、銀行融資・銀行対応のことばかり、というブログになりました。このテーマに関しては、日本でいちばん記事を書いているはずだ!との自負があります。
まぁ、たくさん書けばいいというハナシではないけれど。書かなきゃはじまらない、という部分があるのはたしかです。
とにかく、ブログを書き続けているうちに、銀行融資・銀行対応が書きたいことになり、じぶんの得意なことになりました。セミナーを開催できたり、コンサルティングのご依頼をいただいたり、仕事にもなっています。
以前にはなかった「得意」は、ブログを続けてきたからこそ得られたモノのひとつだと言っていいでしょう。もし、ブログを書いていなかったら、途中でやめてしまっていたら、この「得意」はいまなかったはずです。
さきほどお話した連載も、テーマは「資金繰り改善」。そのテーマに関するブログ記事を書き続けてきた甲斐がありました。
税理士だから税金や節税について、ということばかりではなく。税理士として銀行融資や資金繰り改善についても書ける、話せる、お手伝いができる。得られたモノとしては大きい、と感じています。
チャネル
マーケティング用語として「チャネル」という言葉があります。言い換えると、仕事を得るための「媒体」や「経路」といったところでしょうか。
ブログは、その「チャネル」になりうるものです。ブログを通じて、セミナーにお申し込みをいただいたり、コンサルティングや税務顧問のご依頼をいただいたり。わたし自身、実際に仕事につながっています。
けれども、はじめからそうだったわけではありません。むしろ、ブログをはじめた当初は、「さっぱり」でした。毎日、記事を書けども書けども仕事にはならない。それどころか、たいして読まれもしていない…
それでもあきらめずに、1年以上のあいだ記事を書き続けたころから、パラパラと仕事につながるようになりました。いまでは、ブログがだいじなチャネルであり、欠かせないチャネルです。
でもまぁ、考えて見ればスゴいことだと思います。
わたしが社会人になったばかりのころは、会社がホームページを持っていることがまだ珍しく。ホームページを持っている税理士事務所などほとんどありませんでした。
それがいまでは、わたしのような「いち個人」でも、じぶん自身で、外注などに頼らずとも、ブログサイトを作成・運用できる時代です。
もちろん、ブログを書く手間や時間、根気や熱意など、必要なものはありますが。仕事をするうえで、ブログはいちどは検討すべきチャネルだと言っていいでしょう。
遠慮せず正直に言わしてもらえば、「ブログはやるべき、以上」です。あくまで、個人的かつ偏りのある意見ではありますが。
それはそれとして。2020年からは、遅まきながら「YouTube」と「kindle出版」「stand.fm」のチャネルに挑戦をしています。
ブログは見ないけど、動画は見る(YouTube)というヒトもいるでしょう。ブログも動画も見ないけど、本(kindle出版)は読むというヒトもいるでしょう。ブログも動画も見ない、本も読まないけど、ラジオは好き(stand.fm)というヒトだっているかもしれない。
仕事を長く安定的に続けていくためには、複数のチャネルを持つことは役に立つでしょう。これから取捨選択はあるかもしれませんが、ひとまずの挑戦です。
そのような挑戦ができるようになったのも、ブログを続けることで培った「いろいろ」のタマモノだろうとも思っています。
まとめ
ブログを続けてきたからこそ得られたモノについて、わたしの実体験からお話をしてみました。
ブログを続ける意味ってあるのかな? 続けることでなにかメリットは得られるのだろうか? そのあたりで悩まれている方のご参考になれば幸いです。
- 肩書き
- 得意
- チャネル