コーヒー好きのわたしが、世の中にある「コーヒーはカラダに悪い説」いろいろと、その対策についてまとめてみます。
カラダに悪いと聞けば気になってしまう。
コーヒーが好きです。ハンドドリップ、フレンチプレス、モカポッド(エスプレッソ)、缶コーヒー・ボトルコーヒーまで、日々幅広く愛飲しています。
というわけで、コーヒーに関する情報にも興味があるわけですが。そこで目にするのは、「コーヒーはカラダに悪い説」。けっこう、いろいろありますね。コーヒー好きとしては気になるところです。
もっとも、コーヒー好きとまではいかなくとも、ふだんなにげなく飲んでいるコーヒーが、カラダに悪いとなれば気になるヒトもいるのではないでしょうか。
そこで、世の中にある「コーヒーはカラダに悪い説」いろいろと、その対策についてまとめてみます。具体的にはこちらです↓
- 寝付きが悪くなる
- コーヒー依存症になる
- 悪玉コレステロールが増える
- コーヒーを飲むと太る
- おなかをこわす
- カフェイン中毒になる
それではこのあと、順番に見ていきましょう。
コーヒーはカラダに悪い説いろいろとその対策
【悪い説1】寝付きが悪くなる
コーヒーの効果として、「覚醒作用」は広く知られるところでしょう。
コーヒーに含まれる「カフェイン」には、脳を覚醒させる作用があります。眠気のもとになる「アデノシン」を抑えて、代わりに快楽や興奮のもとになる「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の分泌を促す。と、そんなしくみです。
そのカフェインが、寝付きを悪くする原因になります。おかげで「睡眠不足」となれば、そりゃあカラダに悪いですよね。でも、コーヒーは飲みたい。じゃあ、どうするか。
コーヒーを飲む時間帯に「制限」を設けましょう。
カフェインの「半減期」は、5〜8時間と言われています。もし、半減期を5時間とするのであれば、カフェイン摂取から5時間で体内のカフェインが半分に減る、ということです。
さらに5時間たつと(つまり、摂取から 10時間たつと)、その半分に。さらに5時間たつと(摂取から 15時間たつと)、そのまた半分に、という具合です。
これをふまえて、遅くても 14時くらいにはコーヒーを飲み終えるのがいいでしょう。カラダのなかのカフェインを、少なくとも摂取した量の半分以上は減らしておこう。という対策になります。
【悪い説2】コーヒー依存症になる
コーヒーに含まれる「カフェイン」には、「コルチゾール」というホルモンの分泌を抑制するはたらきがある。というハナシがあります。
コルチゾールの分泌量が多いのは朝です。コルチゾールが分泌されることで血圧や血糖値が上がり、わたしたちのカラダは目覚めることができます。そのコルチゾールが抑えられてしまったら…?
うまく目覚めることができず、それを補おうとして、もっとカフェインを摂ろうとする、もっとコーヒーを飲もうとする。結果、コーヒー依存症になってしまう。と、そんなハナシがあります。
いっぽうで。カフェインにはコルチゾールの分泌を促す作用がある、という「真逆」のようなハナシもあったりして。コルチゾールはストレスホルモンとも言われるものであり、あまりたくさん分泌されると、過度な緊張・不安につながります。これもカラダには悪いですよね。
カフェインはコルチゾールの分泌を抑えるのか、促すのか。わたしには、ちょっとよくわからないところではありますが。いずれにせよ、コルチゾールが分泌される朝に、コーヒーを飲むのはおすすめできない。
わたし自身は、朝起きてから 90分以上あけて(コルチゾールの分泌が落ち着くであろう頃合いで)、コーヒーを飲むようにしています。これが、ひとつの対策になるでしょう。
【悪い説3】悪玉コレステロールが増える
コーヒーには、悪玉コレステロールを増やす成分(カーウェオールやカフェストール)が含まれています。悪玉コレステロールが増えるとどうなるかって、心疾患による死亡リスクが高まるそうです。
美味しいコーヒーと言えども、ここまでカラダに悪いのは気になりますよね。ところが、「フィルターで濾過して抽出したコーヒー」であれば、そういった悪い成分を大幅にカットできることがわかっています。
つまり、ペーパーフィルターをつかって、ハンドドリップするコーヒーならだいじょうぶなのではないか、と。フィルターで濾過して抽出したコーヒーを飲む習慣がある人は、コーヒーを飲む習慣がない人に比べて総死亡率が15%低い」という研究結果があります。
いっぽうで。同研究では、一定の条件下において、フィルターを使わずにコーヒーを飲んでいる人は死亡率が高まるという結果が出ています。なかなかに興味深い研究です。
そう考えると。基本はフィルター付きで淹れる。フィルター無しのフレンチプレスで淹れたコーヒーやエスプレッソなんかは、あまり頻繁に飲まないほうがいいかも。というのは、ひとつの対策になるでしょう。
【悪い説4】コーヒーを飲むと太る
そんなことある? という説ではありますが。「コーヒーを飲むと太る」というのは、まことしやかに語られるハナシでもあります。
その原因は、いくつかあって。まずは、睡眠不足になるから、というもの。睡眠不足になると基礎代謝が落ちて太りやすい体質になる。起きている時間が長くなると、生存維持本能によって食べ物を欲する。睡眠不足で意志力が低下して、食欲をガマンできなくなるとか。
これについては、さきほどもお話しをしたとおり。コーヒーを飲む時間帯に気をつけるのが対策になりますね。
コーヒーを飲むと太るとされる原因は、ほかにもあります。砂糖やミルクによって太る、いっしょにおやつを食べて太る、といった原因です。ハナシとしてはわかりますが、それはコーヒーとは関係ないだろう? と思うのはわたしだけでしょうか。
コーヒーはブラックで飲めばいいし、おやつはガマンをすればいい。それだけのハナシです。それだけのハナシなのですが。かく言うわたしも、ときどきはスタバのフラペチーノとか飲みますし、おやつは大好きです。ヒトはかくも弱い。強い意志力を鍛えるべし、という元も子もない対策です。
【悪い説5】おなかをこわす
コーヒーには、「カフェイン」に加えて、「クロロゲン酸」という成分が含まれています。この2つの成分には、胃腸の動きを活発にするはたらきがあるため、おなかをこわしてしまうことがあるのです。
朝起き抜けにコーヒーを飲む人がいますが、気をつけましょう。起き抜けのおなかは「空」です。空きっ腹のままコーヒーを飲むと、胃腸にかかる負担は大きくなります。いっそうおなかをこわしやすくしてしまうでしょう。
対策としては、やはり起きてすぐのコーヒーは避ける。コーヒーを飲むなら、なにか食べてからにする。といったことが考えられますね。
また、コーヒーにいれる砂糖やミルクが、おなかをこわす原因になることもあります。
ノンカロリーシュガーでおなかをこわすことがあり、ふつうの砂糖でも血糖値の上昇によっておなかをこわすことがあります。ミルクにふくまれる「乳糖」を腸で分解できずに、おなかをこわしてしまう「乳糖不耐症」ということもあるでしょう。
この点では、コーヒーは「ブラック」で飲む、のが1つの対策になりそうです。
【悪い説6】カフェイン中毒になる
さきほどふれた「コーヒー依存性」とは別に、「カフェイン中毒」というハナシもあります。ここで言う「カフェイン中毒」とは、急性の中毒症状のこと。短時間にカフェインを摂りすぎる、いわゆる「急性カフェイン中毒」です。
急性カフェイン中毒の症状としては、脈拍数の増加、呼吸数の増加、胸痛、めまい、震え、下痢や吐き気、嘔吐など。最悪、死にいたることもあります。カラダに悪すぎです。
ではいったい、どれほどのコーヒーを飲むと中毒症状を起こすのか? いろいろ調べてみたのですが、いろいろな見解があると同時に、個人差が大きいようです。カフェインの耐性や許容量には、かなりの個人差がある。
ひとつの目安としては、1時間以内にコーヒーを5〜10杯くらい飲むと可能性はあります。まぁ、さすがにそんな「勢い」では飲まないだろう、ということではありますが。
ただひとつ、気をつけたいのは「エナジードリンク」との併用です。エナジードリンクにも多くのカフェインが含まれていたりしますから。エナジードリンクをガブ飲みしつつ、コーヒーを飲むのはやめておきましょう。
あとは、ノンカフェイン(デカフェ)のコーヒーも対策になりますね。わたしは、14時以降のコーヒーは控えつつ、どうしても飲みたいときにはノンカフェイン(デカフェ)のコーヒー豆を使っています。
まとめ
世の中にある「コーヒーはカラダに悪い説」いろいろと、その対策についてまとめてみました。
飲み方によっては、実際にカラダに悪くもなるのがコーヒーだと言えます。本記事でお話しをした対策が、安心で楽しいコーヒータイムの役に立つようであれば幸いです。
- 寝付きが悪くなる
- コーヒー依存症になる
- 悪玉コレステロールが増える
- コーヒーを飲むと太る
- おなかをこわす
- カフェイン中毒になる