〇〇を習慣にしたい、でもなかなかできない… ということがあるでしょう。
そこで、なにかを習慣にしたいなら、「続ける」ことよりも「切らさない」ことがだいじ、というお話をしていきます。
「続ける」よりも「切らさない」ほうがラク。
〇〇を習慣にしたい! というのは、だれでも、いちどは考えたことがあるでしょう。いやいや、なんども考えた。でも、そのたびに途中で挫折した… という経験をした人は少なくないものと想像します。
かく言うわたしもまた、そのひとり。いろいろなことを習慣にしようとしては、途中で挫折を繰り返し。それでもいまは、だいぶ「習慣にする」のは得意になった、と感じています。
たとえば、「情報発信する」という面での習慣については、
- ブログの毎日更新が 1,938日
- メルマガの毎日発行が 1,772日
- YouTubeの毎週投稿が 1年3ヶ月
これら情報発信以外でも、日々の習慣を挙げれば両手の指ではぜんぜん足りません。
だからスゴいだろ? というハナシではなく。そのウラには、いくつもの失敗やあきらめがありますから、ぜんぜんスゴいことなどありません。
ただそれでも、習慣にできたことがそこそこあるのは、我ながらスゴいことだとは考えています。もともと飽きっぽく、根性なしのところがあるじぶんですから。
ではなぜ、習慣にすることができたのか? それは、「続ける」ことよりも「切らさない」ことに注目をしたからです。
「続ける」というのは、わたしにとって「意志力」をともなう行為。きょう実行するか否か(はたまた、あした実行すればいいか)、にはじまる葛藤はひどく意志力を消耗するものです。疲れる。
これに対して、「切らさない」ためのしくみや環境を整えると、意志力を必要とする場面を少なくすることができます。そこで、わたしが実際にとりいれているしくみや環境が、次のとおりです↓
- 毎日実行する
- 朝のうちに実行する
- 記録し続ける
- 公言する
これらについて、このあと順番にお話をしていきます。習慣にできず、悩まれている方のヒントになるようでしたら幸いです。
習慣を「切らさない」ためのしくみ・環境
毎日実行する
わたしが習慣にしているもののなかには、「毎日実行する」と決めているものが少なくありません。これはタイヘンなようでいて、意外とカンタンです。
逆に、「1日おき」や「1週間に○回」などの頻度にすると、ペースづくりに苦労します。「きょうは厳しいから、あしたやればいっか」みたいなことが起きやすい… というのが、わたしの経験則です。
しかも、あしたもまた「あしたやればいっか」などと考えるものだからタチが悪い。それに、きょう実行するか否かに迷うと、意志力をムダに消耗するのもデメリットです。
だったら、毎日実行すると決めておくほうがラク。きょうはやらない、という選択肢を消しておくほうがラクだ、ということもあるはずです。
いやいや、毎日なんて厳しすぎるだろう、と言うのであれば。1回あたりのボリュームを減らすことも考えてみましょう。わたしが毎日実行している習慣のなかには、「1日5分」といったものもあります。
これを1週間に1回、35分(5分×7日)を習慣にする方法もありますが。頻度が少なくなればなるほど、習慣化の難易度は上がるというのがわたしの考えです。
1度にまとめてすまそうとするばかりではなく、たとえ少しずつでも、毎日実行することも試してみるとよいでしょう。
朝のうちに実行する
わたしは、じぶんにとって重要性が高い習慣を、「朝のうちに実行する」ようにスケジュールを組んでいます。朝は心身ともにフレッシュですし、スケジュール乱れも少ないからです。
逆に、夕方以降など遅い時間に習慣を持ってくると、「きょうは疲れたからいっか」みたいなことが起きやすくなります。また、日中のスケジュールが乱れたことで「きょうはもうムリ」というケースもあるでしょう。
実際、朝のうちに実行していたからこそ、続いている習慣もあります。このブログなどはその典型です。
以前、午後に遠出をしてランニングをしていたら、熱中症のような症状になってしまい、帰宅するのも困難。帰宅したらしたでバタンキュー、ということがありました。
でも、ブログは朝のうちに書いていましたので、「毎日更新」という習慣は守られました。意志力ではどうにもならず、しくみや環境のおかげであった一例です。
ちなみに。「毎日」ということが、だいじなのではありません。じぶんが決めた「毎日」を守れるかどうかに意味があります。頻度を決めるのはじぶん、決めた頻度をいかに守るかもまたじぶん。
いかに守るかの方法として、朝のうちに実行することも考えてみましょう。
記録し続ける
わたしは、習慣を「記録し続ける」ようにしています。記録があれば、習慣が途切れたときに、すぐにじぶんで気づけるのがメリットです。
習慣にしようと決めたのに、習慣が途切れてしまった… この事実に気づいたときに、ヒトは葛藤することができます。そのうえで、「いちど決めたのだから、ちゃんとやろう」と思いとどまることはあるでしょう。
ところが、記録がないと、見て見ぬ振りをしやすくなります。見て見ぬ振りをすれば、せっかくの葛藤チャンスを逃してしまう。結果、習慣にできずにおわってしまうケースもあるでしょう。
だから、葛藤のチャンスを逃さないしくみとして、わたしは記録を利用しています。
もちろん、葛藤の末に「やっぱりムリ」ということもあるでしょう。ただそれでも、ワンクッション入れることができる「しくみ」として記録は役立つはずだ、という考えです。
なお、記録はExcelに「手入力」をしています。スマホアプリをつかって自動記録もできますが、それだと習慣を「実行できた感」が弱くなるのと、記録自体を見ないようになる可能性が高まるからです。
なので、少々メンドーでも記録は「手入力」をおすすめします。
公言する
心理学のお話に、「パブリック・コミットメント」というものがあります。目標を公言すると達成率が上がる、みたいな。どこかで聞いたことがあるようなハナシでしょう。
たしかに、公言することで「あとに引けない」思いになるところはあります。とくに、わたしのような八方美人タイプは、周囲の目を気にするものです。言ったのにやらないの?という目では見られたくない。
であれば、公言することが、習慣を切らさないのに役立ちそうではありますよね。
なので、わたしも「毎日更新」とか「毎日発行」などと公言していますし、ランニングや筋トレについては、当ブログサイトの下部に、実行状況を公開もしています。
公言も公開も、どれだけ見られているかはあやしいものです。見られていても、そこに興味を持っている人などゼロかもしれない。卑下た見方ではありますが、人間、それほど他人に興味はありません。興味があるように見えても、それはじぶんとの比較としての興味だったりもしますから。
それはそれとして。それでも、公言することに効果があるとすれば、「具体性」はひとつのポイントになるでしょう。習慣が具体的であるかどうか。
たとえば、「ブログを書くのを習慣にします」というのでは具体性が弱い。「毎週〇曜日にブログを書く」とか、「〇〇のテーマでブログを書く」といった具体性があるほうが、パブリック・コミットメントとしては効果が高まるようです。
具体的であるほど、本来無関心であるはずの他人でも、「ツッコミたくなるものだから」らしいです。他人からのツッコミも、利用できるのであれば利用してみるのもよいでしょう。
まとめ
〇〇を習慣にしたい、でもなかなかできない… ということがあるでしょう。
そんなときには、「続ける」ことよりも「切らさない」ことを考えてみる。切らさないためのしくみや環境を整えてみるのがおすすめです。
本記事が、習慣にできず、悩まれている方のヒントになるようでしたら幸いです。
- 毎日実行する
- 朝のうちに実行する
- 5分でも実行する
- 記録し続ける
- 公言する