わたしがセミナーを自主開催をするにあたって、あるいは、開催を続けるにあたって、これは「やってはいけない」と決めていることについてお話をしてみます。
セミナーもだいじな活動のひとつ。
かれこれ5年くらい、毎月、なにかしらのセミナーを開催しています。と言っても、自主企画・自主開催です。規模は小さなものですし、参加者が集まらずに開催していないときもありますが。
それでも毎月告知をして、開催を続けているのは、じぶんにとってはだいじな「活動」のひとつと位置付けているからです。それはそれとして。
諸事情あって、ここ半年ほどのあいだは、あたらしいセミナーを企画せずにいたところ、3日ほど前から、こちらの新セミナーの告知をはじめました↓
おかげさまで満席(と言っても、3名ですが)になりましたので、1名増員をしまして、現在もまだ受付中です(2021年12月5日午前12時現在)。
とてもうれしいことに、別日開催のリクエストをいただきましたので、2月にも開催予定で日程調整をしています(税理士会による確定申告無料相談会の、担当日割り当て待ち)。
というように、セミナーを自主開催しているわたしですが。開催をするにあたって、あるいは、開催を続けるにあたって、これは「やってはいけない」と決めていることについてお話をしてみます。
具体的には、こちらです↓
- だれも来ないかもしれないからやらない
- だれも来ないからやめる
- 開催準備ができたら告知する
- 参加者をたくさん集めないといけない
- 料金を安くしなければ来ない
それではこのあと、順番に見ていきましょう。
これからセミナーを自主開催しようとしている方の、ご参考になるようであれば幸いです。
セミナーを自主開催しようとするときに「やってはいけない」と決めていること
だれも来ないかもしれないからやらない
はじめてセミナーを開催しようとするときに、やりがちなのが「だれも来ないかもしれないからやめておこう」と考えてしまうことです。わたしもやっぱり考えました。
せっかく告知したのに、だれも参加者がいない。これはたしかに、切ないですよね。よくわかります、経験がありますから。とはいえ、なんの「成果」がないわけでもありません。
少なくとも、「このセミナーにはニーズがないようだ」ということはわかります。あるいは、「テーマはよいとして、訴求のポイント(提供情報や表現)に問題があるかも」といったこともあるでしょう。
これらは、実際に「企画・告知」をしてみたからこそ、えられる成果です。だれも来ないセミナーでも、結果として、ニーズに近づくことはできる、訴求ポイントをより磨くことはできます。
だから、なにか思いついたのであれば、わたしはわりと「いったんやってみよう」と見切り発車しがちです。
このとき、「だれも来なかったらカッコ悪いよなぁ」と思ったりもするわけですが。人間なので、「人目」は気になりますよね。ですが、だれも来なかったかどうかは、じぶんが言わなければわからないことでもあります。
なので、人目は気にせず、まずは告知をするに限る。だれも来ないかもしれなからやらない、これはもったいない。と、わたしは考えるようにしています。
だれも来ないからやめる
いざ告知をはじめても、だれも来ない。ほうらやっぱりね、じゃあやめよう。とするのは、まだ早い。少なくとも、数ヶ月くらいは告知し続けてみることを強くおすすめします。
なぜなら、たった1回の開催日に、みんなの都合があうとは限らないからです。むしろ合わない、と考えたほうがよいでしょう。
ですから、2回めの告知では「曜日」を変えてみたり。3回めの告知では「時間帯」を変えてみたり。いろいろ試してみると、急に参加者が増える可能性もあります。
ちなみに、わたしがセミナーをはじめた当初は、だれも来ない時期がありました。でも、こりずに毎月続けているなかで、ちらほらと参加いただける方が増えていき。
そのなかで、参加者の方から言われたのが「毎月開催されているので、参加することができました!」です。参加したくても、いちどの開催だけでは日程が合わないことはある、ということですね。
というわけで、だれも来ないからといって、すぐに告知をやめたりしない。しばらくは粘り強く、告知をし続けてみましょう。なにか大きなデメリットがあるかといえば、ないでしょうし。
開催準備ができたら告知する
はじめてのテーマ・内容で開催するセミナーについて、いつ告知をするのか? わたしは、テーマとおおまかな内容が決まったら、その時点で告知をすることにしています。
かつてのわたしは、「セミナーで話をする内容や、スライドなどがすべて完成してから」などとも考えていたわけですが。いまは告知をする時点で、そこまではしていません。
具体的には、ブログサイトで「告知ページ」の準備をするだけです。なので、実際に申し込みをいただいてから準備をはじめて、開催日までに間に合わせることになります。
いやいや、もし準備できなかったらどうすんの? と、思われるかもですが。
通常、開催しようと決めたセミナーのテーマや内容は、じぶんがふだんからしていることの「まとめ」でもありますから。なにかをいちから調べて、準備をするわけでもありません。
最悪、その場で急に話をすることも可能であるものと想像します。
いっぽうで、準備をきちんとしたほうが、より伝わりやすくなりますし、より有意義なセミナーできることは言うまでもありません。だから、準備はきちんとすべきです。
なにが言いたいのか、というと。やると決まれば、準備はなんとでもなる。なんとでもするだろう、ということです。
逆に、開催準備ができたら告知しようとすると。なかなか準備が進まないものではないでしょうか。人間、おしりに火がつかないとダメなとこもありますので。
参加者をたくさん集めないといけない
自主開催セミナーのよいところのひとつに、「参加者をたくさん集めなくてもいい」が挙げられます。これが、どなたかに依頼されて、講師として話をするとなると状況が変わります。
依頼者には依頼者の思惑がありますので、場合によっては、「〇〇名以上の参加がなければ、開催を中止します」といったセミナーもあるほどです。
こうなると、開催するためには、参加者をたくさん集めなければいけませんし、集まらなければ依頼者にも、参加希望者にもご迷惑をおかけすることになります。なかなか、やりづらい…
この点、自主開催セミナーであれば、たとえ参加者が1人であろうと、あとはじぶんしだいです。わたしは、参加者1人でも、相手の方にいやがられない限りは開催しています。
幸い、いまのところはいやがられておらず、むしろ「マンツーマンでいろいろ聞けるので、ラッキーです!」と言っていただけたり。それは社交辞令ではないのか? と、言われたらそれまでですが。まぁ、じぶんが参加者だとしたら、たしかに「ラッキー」と考えるかも、とは思います。
もちろん、たくさん参加してもらえるほうがいいのは間違いありません。が、必ずしもたくさんである必要がないのは、自主開催のよさでしょう。集まらないからといって、だれに遠慮もいりません。
また、1人でもご参加いただければ、参加者の方の反応・感想や、質問などから、あらたに学べることは必ずあります。
へぇ、実際にはそんなことがあるんだ、とか。へぇ、そういうところが悩みになるんだ、とか。セミナーを開催することで、こちらが学ばせていただくことも数しれずです。
料金を安くしなければ来ない
セミナーの料金(受講料)は、開催するうえでの迷いどころのひとつではあるでしょう。この点で、似たようなテーマ・内容のセミナー、が無料で開催されていたり、格安で開催されていることはあるものです。
すると、「う〜ん」とはなりますよね。たとえば、じぶんは料金1万円で考えていたのに、あっちは無料かぁ… みたいな。とはいえ、あくまで「似たような」に過ぎません。
講師が変われば、伝えるもの・伝わるものは変わります。極端を言えば、まったく同じことだとしても、Aさんが言うのとBさんが言うのでは、説得力が違う。という「不公平」さえあります。
また、似たようなテーマでも、まったく同じということもないものです。たとえば、前述した「ひとり税理士のための銀行融資支援のはじめかたセミナー」について。
銀行融資支援のはじめかたセミナーはほかにもありますが、「ひとり税理士(人を雇わず、じぶんひとりの税理士事務所)のための」というセミナーは、そうないものと考えます。
だから、料金を決めるにあたって、他社・他者を参考にはしたとしても、さいごは「じぶんが考える価値」で決めるのがよいのではないでしょうか。
そもそも、無料や格安の背景には、いわゆる「フロントエンド商品」としての位置付けもありえます。わたしは、じぶんのセミナーをフロントエンド商品とは考えていないので。だとしたら、異なる位置付けなのに、同じ料金を設定するのもおかなしなハナシです。
ただ、はじめてのテーマ・内容のセミナーについては、低めの料金設定からスタートすることはあります。できるだけ参加をしていただきやすくするためです。
参加をしていただくことで、参加者の方の反応・感想や質問をもとに、そのセミナーをグレードアップできます。グレードアップしつつ、料金を上げていく。というのは、これまでにもしてきたことです。
まとめ
わたしがセミナーを自主開催をしようとするにあたって、あるいは、開催を続けるにあたって、これは「やってはいけない」と決めていることについてお話をしてきました。
これからセミナーを自主開催しようとしている方の、ご参考になるようであれば幸いです。
- だれも来ないかもしれないからやらない
- だれも来ないからやめる
- 開催準備ができたら告知する
- 参加者をたくさん集めないといけない
- 料金を安くしなければ来ない