正月に立てた計画が倒れやすいのはなぜなのか。その原因と対策について、お話をしていきます。
三日坊主が、ことしもやってくる。
俗に言われる「三日坊主」。正月に立てた計画が、三日坊主におわった… という経験がある人は少なくないのではないでしょうか。
3日とは言わないまでも、1ヶ月もたなかった、3ヶ月もたなかった。少なくとも、年末を迎えたときには、すでに計画が倒れている。もっと言えば、計画があったことすら忘れている。
あります、あります、わたしにも。英会話やるぞぉ! と意気込んではじめてみたものの、気がつけばやっていない… というのをなんど繰り返したことか。
もっとも、立てた計画が倒れるのは正月に限らないわけですが。それでも、正月特有の問題もあるような気がしますので。そのあたりの原因を挙げつつ、対策まで考えていきましょう。
それではまず、話の前提として。正月の計画が3日で倒れる原因がこちらです↓
- 正月を特別扱いしている
- スタートダッシュがエグい
- そもそも計画ですらない
- 後方プランニングの考えが抜けている
これらの原因と対策について、このあと順番に確認をしていきます。
正月の計画が3日で倒れる原因と対策
正月を特別扱いしている
正月の計画が3日で倒れる原因の1つめ。それは、「正月を特別扱いしている」です。
よく見聞きするものとして、「年明けからは」「来年こそは」みたいな表現があります。言い換えると、「正月からがんばるぞ」ということですね。
でもなぜ、正月からでなければいけないのでしょうか? きょうから、いまこの瞬間からはじめることもできるのに。むしろ、そのほうがよいはずなのに。なぜ、正月からなのか?
キリがいいから、気分がいいから、というのがその答えでしょう。「4月から(新年度から)」とか、「次の誕生日から」なども似たようなものです。
かく言うわたしもまた、そのように考えてしまいそうになることがあります。そんなときに思い出したいのが、「ある名言」です。これについては先日、次のようなツイートをしました↓
《おおみそかに思い出したい名言》
— モロトメジョー|銀行融資専門税理士(諸留誕) (@useacc_com) December 30, 2021
未来はきょう始まる。あした始まるのではない。【ヨハネ・パウロ2世】
→「来年こそは…」「あしたから…」ではなく、残されたことしの1日からスタートを切りたいですね。おおみそかも元日も、同じ1日。
このとおり、「おおみそか」だろうが「元日」だろうが、同じ1日です。きょうからはじめようが、正月からはじめようが、本質的に変わるところはありません。
立てた計画が倒れかけたときに、わたしたちは「あしたから」や「来週から」などとクチにすることがあります。さらに言えば、「また来年から」などとも…
正月をはじめ、「キリがよい日・気分がよい日」を特別扱いせずに、きょう、いまこの瞬間からはじてみるのはどうでしょうか。そして、倒れかけたときでも、またすぐにはじめることを考えてみましょう。
スタートダッシュがエグい
正月の計画が3日で倒れる原因の2つめ。それは、「スタートダッシュがエグい」です。
正月明けは、多くの人にとって「休日が続く時期」にあたります。休日というのは、平日に比べて自由度が高く、時間も気力も充実しているケースが多いことでしょう。
すると、なにが起きるのか? 激しいスタートダッシュをかまします。正月でテンションが上がっているので(またまた正月を特別扱い)、スタートダッシュにも拍車がかかるのです。
ところが、正月休みがおわって仕事がはじまると。いきなり残業が続いたり、休日出勤があったり。それによって、心身ともに疲弊しますから、スタートダッシュの勢いはどこへやらです。
気がつけば、計画が倒れている… というのは、わたしのよくあるパターンでした。
対策としては、「5分でもやる」が挙げられます。たとえば、英会話の勉強であれば、どんなに忙しくても、5分であれば毎日できるはずです。
これを、スタートダッシュでの勉強と比較をしすぎてしまうと、5分すらも手を付けなくなってしまいます。わずかな時間だけでは、意味がないように思えてしまう。
これは、スタートダッシュの「ワナ」でもあります。たとえ5分でも10分でも、やらないよりはやったほうがいいのは、勉強でも運動でもなんでもいっしょです。
スタートダッシュがおわれば、ペースダウンがあることも織り込んで、スローペースでも前に進むじぶんをイメージしておくのがよいでしょう。ウサギとカメの、ウサギにならないように。
そもそも計画ですらない
正月の計画が3日で倒れる原因の3つめ。それは、「そもそも計画ですらない」です。
計画を立てたつもりが、「実は、計画とは呼べない」ということもあります。再三の繰り返しになりますが、「よぉーし、英会話の勉強をやるぞぉ!」みたいなケースです。
当然、これでは計画とは言えません。また、「勉強の教材を用意してみた」というのでも不十分でしょう。では、計画に必要な「要素」とはなんなのか?
端的に言えば、「数値」と「行動」です。たとえば、「毎日30分、音声講座で発音の練習をする」とか、「毎日10ページ、テキストを読みすすめる」とか。
「発音の練習」や「テキストを読む」といった「行動」とあわせて、「30分」なり「10ページなり」、なにかしら「数値」を計画します。
これにより、「計画の進捗」をチェックできるようにするのが目的です。数値や行動の計画がなく、「勉強やるぞぉ」だけだと、どれだけ勉強できているのかをチェックできません。
また、数値と行動の計画をつくることは、ペースづくりにも役立ちます。
たとえば、平日は30分勉強する、休日は2時間勉強する、としておけば。平日にあまり勉強できないことは計画どおりですから、「ぜんぜん勉強できない…」とテンションが下がるのを防げます。
さらに、行動の計画では、「いつ行動を実行するのか」まで決めておきましょう。30分勉強するのであれば、それは「何時何分からの30分なのか」ということです。
これを決めずに、「できたらやろう」の心づもりでいると。ほかの予定に押しつぶされる・押しのけられることが増えてしまいます。
言うまでもありませんが、できるだけ行動を実行しやすいタイミングを選ぶことが大切です。経験上、夜は予定がズレやすく、日中の疲労も残るので、「朝早く」の実行がおすすめになります。
後方プランニングの考えが抜けている
きちんと計画を立てましょう、という話をしました。この点で、「後方プランニングの考えが抜けている」ことにも気をつける必要があります。
ちなみに、後方プランニングとは。ゴールからいま現在まで、逆算で計画を立てる考え方です。これに対して、前方プランニングは、いま現在からゴールに向かって、計画を立てる考え方になります。
計画を立てる際、後方プランニングの考えが抜ける。つまり、前方プランニングにかたよっていると「問題」が起きやすいことを覚えておきましょう。
たとえば、「半年後の英会話の試験に合格する」というゴールの場合。テキスト5冊を順番に勉強する計画を立てるのが前方プランニングです。
いっぽうで、後方プランニングは。半年後の受験に向けて、受験の1ヶ月前にはどうしたらよいか、受験の2ヶ月前には、3ヶ月前には… と考えていきます。こんな感じです↓
「1ヶ月前にはテキストの勉強はおわって、過去問にあたれる状況にしたい。2ヶ月前からは、テキストをひととおり復習をしたい。それには、3ヶ月前にテキストを一巡させておく必要がある。5冊を一巡させるには、4ヶ月前にどれだけおわっていればいいんだ…?」
といった具合に考えていくと、「抜け漏れ」が減ります。前方プランニングで、「テキスト(だけ)をやればいいや」というアタマでいると、テキストの復習や過去問が抜け漏れる可能性があります。
抜け漏れたと気づいたときには手遅れ。試験までは残りあとわずか。そこで計画が倒れてしまう… といったことになりかねません。
英会話の事例は「シンプル」ですから、前方プランニングでなんとかなるにしても。ゴールまでの道のりが長い場合や、経験がない・少ない分野での計画については、抜け漏れが起きないように、後方プランニングの視点も取り入れるのがよいでしょう。
まとめ
正月に立てた計画が倒れやすいのはなぜなのか。その原因と対策について、お話をしてきました。じぶんが立てた計画のなかにあてはまる原因となるものがないか、確認をしてみましょう。
- 正月を特別扱いしている
- スタートダッシュがエグい
- そもそも計画ですらない
- 後方プランニングの考えが抜けている