Amazonのセルフ出版サービスで、はじめて Kindle本を出版してから 1年9ヶ月。その後のメリットをあらためて考えてみた、というお話です。
とんでもなく素晴らしいサービス
きょう(2022年6月25日)から1年9ヶ月ほど前の話になりますが。2020年9月に、はじめてKindle本を出版しました↓
ちなみに、ここでいう「Kindle本」とは、Amazonによる「セルフ出版サービス」を利用した電子出版のこと。だれでも無料で、あのAmazon上で、じぶんの本を出版・販売できるというのですから、とんでもなく素晴らしいサービスです。
一生に一度でもいいから、じぶんの本を出してみたい! と考える人はけして少なくないでしょう。もれなく、わたしもそのひとりです。そういう人にとって Kindle本の出版は、もうそれ自体がメリットだといっても過言ではありません。
まぁ、それはそれとして。出版から時間がたったいま、Kindle本の「その後のメリット」をあらためて考えてみることにします。これから、Kindle本の出版を考えている人たちの「あと押し」にもなればということで。具体的には、次のとおりです。
- 長く売れる
- 裾野が広がる
- 再利用できる
- 名刺代わりになる
- 出版社に見てもらえる
これらのメリットについて、このあと順番にお話をしていきます。
kindle本の出版、その後のメリット
長く売れる
いままでに2冊の Kindle本を出版しました。そのうち1冊は、わりと最近に出版したものなのでさておくとして。1冊めの Kindle本は、発売から1年9ヶ月ほどたっています。その売れ行きをグラフにしたものがこちらです ↓
Kindle本は、「読まれたページ数によって売上金額が決まる」という面があるので、毎月の読まれたページ数をグラフにしてみました。
もともと「めっちゃ売れた」というわけではありませんが(ページから冊数に換算すると、1年9ヶ月で 430冊分くらい)、それでも「長く売れ続けている」とはいえるのではないでしょうか。
もちろん、本のテーマにもよるとはいえ、「長く売れる商品(継続的な収入をえられる商品)」をじぶんが持てることはメリットだと感じています。
ちなみに、わたしが出版した本は「無借金経営を目指す社長に読んでほしい銀行融資の本」というタイトルで、中小企業の銀行融資・銀行対応がテーマです。わりと「不変的」なタイトル・テーマなので、時間がたっても売れているということだとはおもいます。
裾野が広がる
前述のKindle本を出版してから、「Kindle本を見てわたしを知った」という人からも、仕事の依頼・相談をいただけるようになりました。いままでにはなかった「接点」であり、お客さまの裾野が広がったといえます。
これはひとえに、Amazonというプラットフォームの威力です。もし、わたしがじぶんで本を準備して、このブログサイトやメルマガ、SNSなどで告知をしたとしても、前述のグラフのように売れたとはおもえません。Amazonの信用力あってこそです。
なんにせよ、お客さまの裾野を広げるというのも容易ではないわけで。その点、Kindle本は有効な選択肢の1つになるでしょう。
わたしは、YouTubeでも「銀行融資・銀行対応」をテーマにした動画を投稿してます。そのうえで感じているのは、「動画を好む人たちもいれば、テキストを好む人たちもいる」ということです。
つまり、動画もテキストも両方好む人たちばかりではなく、動画しか見ていない・テキストしか見ていないという人たちが少なからずいるようだ、ということ。
だとすれば、同じテーマ・同じ内容であっても、動画(YouTube、コンテンツ販売など)とテキスト(Kindle本、ブログ、メルマガなど)の両方をやってみることで、お客さまの裾野は広がるものと考えています。
再利用できる
ブログに比べると、Kindle本の内容は「より体系的・より網羅的」になる傾向があります。単純に、ブログの1記事よりも、Kindle本1冊のほうがボリュームが多いからです。
ブログは記事1つ1つで見れば、どうしても断片的にならざるをえず。記事と記事のつながりも不明確なものですから、体系的・網羅的とはいえません。
本であれば、ゼロから順番に、じぶんが伝えたいところまで、体系的・網羅的にまとめることができます。そして、その「経験」を、のちに再利用できるのはメリットです。
実際に、前述した「無借金経営を目指す社長に読んでほしい銀行融資の本」をベースに、さらに肉付けをした販売用動画を作成・販売しています↓
ベースになるものがあれば、イチから作成するよりも効率的ですし、あらためてベースを見直すよい機会にもなるものです。
これが、Kindle本のようなカタチにはなっていなくて、じぶんのアタマのなかだけにしかないと、そううまくはいかないのではないか。とおもうのですが、いかがでしょうか。
名刺代わりになる
コロナをへて、名刺交換をするという「ならわし」は減ったものと想像します。そもそも名刺交換をするのかどうかはともかく(わたしは、基本しません)、はじめての相手に対して Kindle本は名刺代わりにもなるものです。
わたし、こんな本を出版してますっ! などと前のめりにならずとも。ブログの片隅に、メルマガの片隅に、あるいはメールの署名のいちぶとして、Kindle本を出版していることを書いておけば、相手は「へ〜、本を書いているんだ」と気づいてもらえます。
では、Kindle本を出版しているわたしと、出版していないわたしがいたとしたら。出版しているわたしのほうが、たとえわずかでも「箔がつく」のではないか。だとしたら、Kindle本は名刺代わりだといってもよいでしょう。
まぁまぁ、あまり期待すべきメリットとはいえませんが。それでも実際に、初めてお会いする人から「本を出版されているんですね」といわれることもあるので、メリットがゼロではないはずです。
出版社に見てもらえる
出版社にお勤めの方から聞いた話によれば、Kindle本を検索して「あらたな著者探し」をしているそうです。あらたな著者を発掘するのは、出版社の仕事のひとつ。常に、よい著者はいないのか? と探しています。
だとすれば、本(紙の)を出版したい人にとって、Kindle本はチャンスですよね。かくいうわたしが、そのチャンスを「直接」はつかんでいないので、イマイチ説得力はありませんけれど。
とはいえ、「間接」的にはつかんでいます(言い訳がましい)。わたしのことを紹介で知った出版社の方から、Kindle本にも目を通したうえで、出版のご依頼をいただくことはできました。
出版社の方いわく、Kindle本があることで、その著者が「論理的な文章を書けるかどうか、本1冊分の長文に耐えうる著者かどうか」がわかるとのこと。
そう考えると、Kindle本で出版社にアピールしたいなら、「あるていど長文(ボリューム多め)」のほうがよいのかなぁ、などとおもうところです。
なんにせよ、本を出版したいと考えている人にとって、出版社の目にとまるチャンスが増えることは、Kindle本のメリットの1つだといっていいでしょう。
まとめ
Amazonのセルフ出版サービスで、はじめて Kindle本を出版してから 1年9ヶ月。その後のメリットをあらためて考えてみる、というお話でした。
これから、Kindle本の出版を考えている人たちの「あと押し」になるようでしたら幸いです。
- 長く売れる
- 裾野が広がる
- 再利用できる
- 名刺代わりになる
- 出版社に見てもらえる