世の中では、クラウド化が進んでいますが。じぶんのアタマのなかもクラウド化してみませんか? その方法とは、そのメリットとは… についてお話をしていきます。
きょうもITの歩みは止まらない。
世の中はITの進歩が止まらず、いまでは「クラウド化」という言葉が聞かれて久しいわけですが。きょうは、じぶんの「アタマのなか」もクラウド化してみませんか? というお話です。
そもそも、クラウド化とは。もともとは自社のなかにあったサーバやソフトウェア、システムなどを「ネットを経由してクラウドサービスに移す」ことを言います。
これにより、所有コスト(導入費用や、メンテナンス費用など)を軽減できるのはメリットです。金銭面にとどまらず、手間や時間、ストレス面でのメリットもあるでしょう。
では、じぶんの「アタマのなかもクラウド化する」とはいったいどういうことなのか? アタマのなかにある「情報」をクラウドサービス(たとえば、Notionや Evernoteなど)に移す、ということです。
では、それにどんなメリットがあるのか? 具体的には、次のとおりです↓
- スペースを空けられる
- 探しものを減らせる
- ストレスを減らせる
これらのメリットについて、わたしが実践している方法もふまえてお話をしてみます。
アタマのなかもクラウド化するメリット
スペースを空けられる
じぶんのアタマのなかもクラウド化するメリットの1つめは、「スペースを空けられる」です。ここで言う「スペース」とは、アタマのなかにあるスペースであり、比喩的な表現でもあります。
実際に、ぽっかりとスペースが空いていることはないわけですが。イメージとして、スペースを空けることができれば、余裕が生まれることはイメージできるでしょう。
事実、あれやこれやと考えているとき(=スペースがない状態)には、IQが下がってしまったり、ワーキングメモリ(一時記憶)が減ってしまうことがわかっています。
つまり、アタマのスペースがいっぱいになり、スペースが不足すると、脳のパフォーマンマスが下がるのですね。だとしたら、スペースを空けておくほうがよいと言えます。
たとえば、きょうは出かけた帰りに「たまご、洗顔料、靴下」を買ってかえらねばならないとして。これを「記憶」だけに頼れば、脳はそれらを忘れないために、ちょくちょくチカラをそがれることになるでしょう。
ですが、いったんメモとして書き出しておけば、忘れることができます(帰りがけに思い出すためにはリマインダーも使いましょう)。と言われると、「そんなのあたりまえじゃん?」とおもわれるかもしれませんが。意外と、書き出していないことはあるものです。
人との会話の内容、約束、テレビやネットなどで得た情報、ふと思いついたアイデアなど。いずれも記憶に頼って、書き出したりはしていない… という人は少なくないものと想像します。わたしも、かつてはそうでした。
でもいまは、すぐにメモを取るようにしています。具体的には、スマホの「Fast Notion」というアプリでメモして、Notionというクラウドデータサービスに連携させる方法です。
だったら、紙のメモ帳でもよくない? と、おもわれるかもしれません。たしかに、紙も悪くはないのですが、いつも紙やペンがあるとは限らず、それらを持ち歩くのもメンドーです。それに、紙に書ける量も限られています。
だからといって、紙の「束」や、分厚いメモ帳を持ち歩くのも現実的ではありません。ゆえに、紙は「不満・不安」がともなうものであり、アタマのなかみを預けるのにはイマイチです。
この点、クラウドサービスであれば、いつでもどこでもアクセスできます(スマホやパソコンがなどがあれば)。メモを書き出す量にも、ほとんど縛りがありませんから、好きなだけ書けます。
アタマのなかのスペースを空けるには、迷わず書ける、ストレスなくすぐに書けることが重要なのです。迷いやストレスがあると、結局は書くことができなくなってしまいますので。
探しものを減らせる
それでもやっぱり、紙がいい。という人もいるでしょう。否定はしませんが、それでもやっぱり、紙には紙の「欠点」があることを理解しておく必要があります。
それは、「検索しづらい」という欠点です。大事なことをどこかにメモしたのは確実なのだけれど、それをどこに書いたのかがわからない… という経験は、だれでも1度くらいはあるはずです。
また、メモを確認したいときに、「あぁ、メモ帳を家に置いてきちゃったぁ…」ということもありえます。場合によっては、家まで取りに戻られねばならないこともあるでしょう。
というように、「探しものが増える」のは紙の欠点です。が、クラウドサービスであれば、それらの欠点を解消することができます。
言うまでもありませんが、検索機能を使って、すぐに目当てのメモを探すことができますし、いつでもどこでも、スマホやパソコンとネット環境さえあれば、メモにアクセスすることも可能です。
もしかすると、「とはいえ、手書きのメモはどうするの?」とおもわれるかもしれませんが。いまでは、手書きの文字でも、かなりの精度で検索をすることができます(よほどの乱筆はNGですが)。
わたしが、手書きでメモをとるときに使っているのが「GoodNotes5」というアプリです。iPad Pro(11インチ)と Apple Pencilを使って手書きしています。
そこで手書きした文字は、手書き文字自体を検索することができるのに加えて、手書き文字をテキストデータに変換することもできるのがスグレモノです。テキストデータをすぐに、Notionなどのクラウドサービスに飛ばす(連携する)こともできます。
iPadとApple Pencilがあれば、「紙に近い感覚」でメモを取ることができるうえに、クラウド化のメリットを受けることもできますから、ツールの1つとして検討してみるのはおすすめです。
話を戻して、クラウドサービスを使うと「探しものを減らせる」というメリットがあります。記憶だけを頼りにしていると「忘れる(思い出せない)」こともあるわけですが、事前にクラウド化しておけば、それを防ぐこともできます。
つまり、「う〜ん… 思い出せない。なんだったけ…」みたいな探しものをしている時間を減らせることもメリットだと言えるでしょう。貴重な人生の時間を「しなくてもいい探しもの」に費やすのは、実にもったいないハナシです。
ストレスを減らせる
アタマのなかをクラウド化することには、「ストレスを減らせる」というメリットもあります。アタマのなかもいろいろで、なかには「迷い」や「悩み」といったものもあるでしょう。
そういったものをアタマのなかだけにしまっておくと、なんどもなんども反芻してしまったり、モヤモヤとした気持ちが晴れない… ということはあるものです。
そんなときには、文字として書き出すと、スッキリする効果があります。だれかに打ち明けるのと同じで、憂さ晴らしになる。また、思いを文字にする過程で「客観視できる」ので、問題点や解決策に気づきやすくなるからです。
というように、アタマのなかの思いを「あえて書き出す」ことを、「ジャーナリング」や「エクスプレッシブライティング」などと呼びます。科学的にも、効果が証明されている方法です。
なので、わたしもときおり、思いを書き出すようにしています。モヤモヤしているときなどはとくに、です。
基本的には、前述した「iPad + Apple Pencil」で書きなぐり、おわったら削除してしまいます。削除する「前提」がないと、「見られたら恥ずかしい」という思いから、すべてを吐き出すことができなくなってしまうからです。
ただし、例外的に、そのときの「悩み」や「迷い」を、あえてクラウドサービス(わたしの場合は Notion)に残していることもあります。
その目的は、あとになってから見返すためです。悩みや迷いというのは、その時点では「深刻」なものではありますが、時間がたってみると「そうでもない」ことは少なくありません。なんだかんだいって、軽減していたり解消してしまっていることがあるからですね。
実際、1年前や3年前と同じレベルで、同じことを悩み続けている、迷い続けている… というものはそれほどないのではないでしょうか。5年前、10年前となればなおさらです。
なので、いまは「深刻」であったとしても、「時間が解決することもある」のを確認できるように、書き出した悩みや迷いを「あえて残しておく」のもよいだろう、と考えています。
もちろん、ただただ時間が解決してくれるものばかりではないので、悩みや迷いに「真剣」に向き合うことは必要でしょう。
ただそれでも、「深刻」になるのは避けたいものです。深刻になれば、ストレスもたまりますから。そうならないためにも、アタマのなかをクラウド化する、ということです。
まとめ
世の中では、クラウド化が進んでいますが。じぶんのアタマのなかもクラウド化してみるのはいかがでしょうか。本記事では、その方法、そのメリット についてお話をしてきました。ご参考になれば幸いです。
- スペースを空けられる
- 探しものを減らせる
- ストレスを減らせる