習慣が大切なことはわかっている。でも、なかなか習慣化できなくて悩んでいる。もしかして、習慣化に失敗する人の特徴にあてはまってはいませんか? というお話をしていきます。
紀元前より大切だとされていたこと。
良い習慣は、法律よりも確かなものだ。と言ったのは、古代ギリシアの劇詩人・エウリピデスさんです。習慣は、紀元前より大切だとされていたことがわかります。
いやいや、習慣が大切なことなどわかっている。わかっているけど、なかなか習慣化できないから悩んでいるのだ… という人は少なくないものと想像します。
そこで、本記事では「習慣化に失敗する人の特徴」と題して、なぜあなたの習慣化はうまくいかないかのヒントを提示していくことにしました。その特徴とは、ずばりこちらです↓
- 大きくやろうとする
- 量より質を求めている
- いつやるか決めていない
- 実行の記録をしていない
- やりたくないのにやっている
なにを隠そう、わたし自身が習慣化に失敗してばかりいました。なので、これらの特徴は、「昔のわたし」にほかなりません。
いまもってなお、習慣化がうまくいかないことはありますが、以前に比べれば、格段に習慣化できる確率は上がりました。というわけで、わたしの実体験をもとにお話をしていきます。
それでは、いってみましょう。
習慣化に失敗する人の特徴
大きくやろうとする
たとえば、「ジョギングを習慣化したい」として。それまでジョギングをしていない、さらには、ほとんど運動をしていなかった人が、いきなり「毎日30分走るぞ!」とか言い出してしまう。
ありがちです。とくに「はじめのうち」ほど、意欲は旺盛ですから、ついつい「大きくやろう」としてしまうものでしょう。意欲はさておき、そこは「冷静」に目標設定したいところです。
とにかく、はじめのうちほど「小さくやろう」とすること。ジョギングの例であれば、まずは1日5分からでOKです。もっと言えば、散歩からでもじゅうぶんでしょう。
なにしろ、いままでなかった習慣なのですから、ムリはいけません。まずは「できる」という感覚を持つことからはじめられないと、近々挫折することは目に見えています。
仮に、1日めは 30分走れたとしても、2日め、3日めと続けていくうちに、ムリが重なれば続けることがツラくなるものです。
研究によれば、習慣化には「6週間の壁」があることがわかっています。つまり、6週間を超えられるかどうかが習慣化のカギなのですね。小さく続けることで、その壁を超えていきましょう。
目標設定を引き上げるのは、そのあと徐々に… と、考えるのがおすすめです。
量より質を求めている
わたしは、こうしてブログを毎日更新しています。メルマガも毎日配信しています。どちらも、6年以上続いている習慣です。
いまでこそ、さも当然のこととして続いていますが、はじめた当初は「苦しい」ものでした。それでも続けることができた理由の1つは「質より量」だと考えていたからです。
これに対して「量より質」という考え方があります。もちろん、それも大事なことなのですが、ブログやメルマガをはじめたばかりのわたしには、「そもそも質とは?」がよくわかりません。
だったら、なにはともあれ「書き続ける」ことで、質とはなにかを追求していくのは1つの方法だと言えるでしょう。ブログやメルマガに限らず、ほかの習慣についてもそう考えています。
はじめから「量より質」にこだわりすぎて、行動が止まってしまうのはデメリットです。一定ていどの質は、量をこなすことで身につくものであり、それ以上の質は習慣化したあとで追い求めればよい。と、考えてみるのはいかがでしょうか。
ドイツの哲学者・ヘーゲルさんも、「量が質を決める。質が上がれば、量も増える」と言っています。
いつやるか決めていない
わたしが習慣化できたことには、「共通点」があります。それは、「いつやるか決めている」ことです。たとえば、ブログやメルマガは「午前中のうち(朝のルーティーン後)」と決めています。
ほかにも、読書は「寝る前(たとえ1ページでも)」、運動は「〇曜日の〇〇をしたあと」といった具合です。というように、実行タイミングを決めておくと、実行可能性は高まります。
逆に、いつやるか決めていないとどうなるか? そのときの「状況」や「感情」まかせになってしまいます。結果として、実行可能性は大幅に下がる… というのが、わたしの経験則です。
ちなみに、じぶんにとって重要度が高いと考える習慣ほど、1日の早い時間帯に着手するのがよいでしょう。なぜなら、実行できることで、残りの1日をより気持ちよく過ごせるからです。
すると、ほかの習慣の実行にも役立ちます。気持ちよく過ごすのは、おもっている以上に大事なことです。意欲も高まりますし、集中力も上がって、生産性も高まります。
実行の記録をしていない
わたしは、じぶんの習慣について「実行の記録」を残すようにしています。ブログであれば「きょうで 2,429日め」とか、ランニングであれば「〇〇分走った」とか、ダイエット(体重維持)であれば「消費カロリーと摂取カロリー」とか。
こうした記録をつけていると、記録が途切れることがイヤになるものです。イヤになるので、習慣を続けようという動機になります。
というように、じぶんのありたい姿とのギャップを埋めようとする心理が「認知的不協和」です。記録をつけることで、認知的不協和を利用してみるのもよいでしょう。
また、記録をつけていると「自信」にもなります。記録は「目に見える」ことから、自信の材料にしやすいのですね。
人間、目に見えないものには確信を持てず、自信にはしづらいものでしょう。自信を持てないことが、習慣化を途切れさせてしまうきっかけになることはありえます。
なので、メンドーがらず、記録をつけるのがおすすめです。わたしは、スマホアプリを使って記録したり、Excelを使って記録したりしています。
やりたくないのにやっている
あたりまえですが、ヒトは「やりたくない」ことを続けるのは困難です。したがって、じぶんがやりたくないことを習慣化しようとするのは困難だと言えます。
この点で、わたしにとってブログやメルマガは「苦しい」ものだったと前述しました。いまなお、続けるにあたって苦しいときはあります。が、やりたくないことではありません。
むしろ、やりたいことであり、実は好きだからこそ、苦しくても続けられています。ほかの習慣についても同じです。ランニングもツラい瞬間はありますが、走りおわったあとの爽快感がヤミツキだったりします。
人生は、やりたいことをやっていられるほど、じゅうぶんに長いものではないでしょう。だとしたら、「やりたくもないことはやらなくていい」というのは、1つの人生観です。
続かない習慣については、やりたくないのにやっているのではないか? と自問してみるのもよいのではないでしょうか。人生はいちどきり、やりたいことをやりたいものです。
まとめ
習慣が大切なことはわかっている。でも、なかなか習慣化できなくて悩んでいる。もしかすると、習慣化に失敗する人の特徴にあてはまってはいるのかもしれません。
わたしの実体験によれば、「ちょっとした心持ち」や「ちょっとした行動」の変化で、習慣化できる確率は上がるものと考えています。本記事が、習慣化のヒントになれば幸いです。
- 大きくやろうとする
- 量より質を求めている
- いつやるか決めていない
- 実行の記録をしていない
- やりたくないのにやっている