情報が多すぎる時代。じぶんにとって心がザワつく情報で、ダメージを受けていませんか? というわけで、心がザワつく情報からそっと離れる技術についてのお話です。
のみ込まれてしまう危険がある。
唐突ではありますが、情報が多すぎる時代です。受け取る情報を選別しないと、押し寄せる情報の波にのみ込まれてしまう… という危険があります。
加えて、もう1つの危険が「心がザワつく情報にやられる」という危険です。つまり、じぶんにとっては精神衛生上よくないとおもわれる情報によってダメージを受けてしまう。
ひいては生産性が低下したり、果てはメンタルを病んでしまったり… なんてことがあるかもしれません。なので、心がザワつく情報には気をつけたほうがいい。油断していると、あっという間にのみ込まれてしまう。
と考えているわたしが実践している、「心がザワつく情報からそっと離れる技術」についてお話をしていきます。ずばり、こちらです↓
- 反応しない
- 躊躇しない
- 絶交しない
それではこのあと、順番に確認していきましょう。
心がザワつく情報からそっと離れる技術
反応しない
心がザワつく、とはどういうことなのか? 言い換えると、「ネガティブ」な情報です。じぶんが、悲しみを感じたり、怒りを感じたり、寂しさを感じたり… そういったネガティブ。
だったら、心がザワつく情報など見なければいい。と、おもわれることでしょう。でも、実際には見てしまうんですよね。なぜか? おもうに、遺伝子レベルでそう刻まれているからです。
太古の昔、ヒトは危険と隣り合わせで生きていました。そのような状況にあっては、ネガティブな情報を無視していると命を落とす危険が高まります。
すぐ近くに、猛獣があらわれたらしい。となり村の人たちが、この村を狙っているらしい。など、いずれも心がザワつく情報であり、放っておくと命を落とすことはあるわけです。
が、現代は違います。ザワつく情報だからといって、放っていおくて命を落とす… というケースはほとんどないと言っていいでしょう。それでも、遺伝子が反応してしまうのです。
見ないほうがよいとわかっているのに、ネガティブな見出しのニュース記事をクリックしてしまう。見たらイヤな気持ちになるのはわかっているのに、炎上系のSNSを追ってしまう…など。
心がザワつく→危ないぞ→反応しろ!という、ワークフローが自然に発動してしまう体験は誰にでもあるはずです。なので、まずはこの「原理」を認識することからはじめるのがよいでしょう。
つまり、「放っておくと反応してしまう、反応し続けてしまうんだ」ということを、自覚するということです。そのうえで、反応し続けないためにはどうするか? を考えていきます。
ちなみに、ザワつく情報に反応する原因は、いま話をした「遺伝子レベル(万人に共通の問題)」とは別に、「個々の問題」が原因になっているケースも少なくありません。だとすれば、個々の問題についても自覚する必要があります。
そのあたりは、こちらの本がおすすめです↓
躊躇しない
ザワつく情報に反応し続けないためにはどうするか? 方法はいろいろあるのでしょうが、わたしは「躊躇せずミュートする」ことを実践しています。
ミュート、つまり、聞こえないようにするということです。聞こえなければ、ザワつくこともなくなります。
いっぽうで、聞いてしまったものをザワつかないよう、じぶんを鍛える! みたいな方法は、だいぶ難易度が高くなるものと考えます。鍛えるのもツラそうですし、わたしはあきらめました。
その代わりに、ミュートして情報を断つわけですね。
具体的な方法は、いろいろあります。たとえば、ニュースアプリはすべて削除する(インストールしない)。SNSのタイムラインを見ない(Twitterならリストをつくって閲覧するとか)。
とにかくまずは、「ノーガード」で情報に触れる機会を失くすこと。失くすのが難しければ、少しでも減らすことです。それでも、目に入ってくるザワつく情報はあります。
そのときは、またミュートです。SNSなどには、ミュート機能がありますよね。その発信者の情報は今後表示しないようにするとか、似たような情報は表示しないようにする、といった機能です。
こういったミュートについて、躊躇しないようにしましょう。かくいうわたしも、最初は躊躇しましたが。なんだか、大事な情報までミュートされるような気がしてくるんですよね。
大事な情報を見逃したらどうしよう、見逃したくない。いわゆる「損失回避バイアス」が働きます。ヒトにはみな、「損をしたくない」という心理的な傾向があるのでしかたありません。
でも、だいじょうぶです。「本当に大事な情報」であれば、ちゃんと違うルートから漏れ聞こえてきます。実際に、そういう経験もあるでしょう。それほどまでに、情報の波は強力なのです。
だから、ザワつく情報については躊躇なくミュートでだいじょうぶ。わたしは、そう考えるようにしています。
絶交しない
さきほど、「ミュートしましょう」という話をしました。ミュートと似て非なるものが、「絶交」です。SNSであれば、「フォローを解除する」がそれにあたります。
たとえば、いままでフォローをしていたAさんが、「どうもザワつく情報ばかりを投稿する…」と感じるようになったとします。
このとき、フォローを解除するという方法もあるわけですが、そこまではしない。フォローはそのままにして、ミュートだけしておけばいい。そういうことです。
ではなぜ、フォロー解除をしないのか? そのほうがスッキリするのではないか? たしかに、そう感じる人もいるでしょう。でも、フォロー解除したことに「罪悪感」や「未練」のようなものを感じる人もいるのではないでしょうか。
はい、わたしはそういうタイプです。罪悪感や未練などを感じるということは… そう、せっかくフォローを解除したのに、依然として心がザワつくということです。よろしくありません。
SNSにおけるフォロー解除とは、いうなれば絶交。絶交するのは勇気がいるものですし、行為としても重いものです。心がザワつくのもムリはないでしょう。
Aさんが、フォロー解除に気づいたらどうおもうだろう? Aさんから嫌われたら、ほかの人からも嫌われるかなぁ… みたいに考えるのは、社会的繋がりに生きる人間にとって当然の感情です。
だったら、わざわざ絶交まではしないこと。ミュートであれば、気持ち穏やかにそっと離れることができます。
それに、時間がたてば、「やっぱりまたAさんの話も聞きたいな」とおもえることがあるかもしれません。そのときに絶交してしまっていると、いろいろやっかいだったりもしますよね。
というように、未来に可能性を残しておくためにも、絶交はしない。ミュートで済ませておく。というのは、いかがでしょうか。
まとめ
情報が多すぎる時代。じぶんにとって心がザワつく情報で、ダメージを受けていませんか? というわけで、心がザワつく情報からそっと離れる技術についてのお話でした。
すでにダメージを感じているようであれば、まずは情報から離れることを試してみるのはいかがでしょうか。本記事が少しでも、そのお役に立つようでしたら幸いです。
- 反応しない
- 躊躇しない
- 絶交しない