2023年12月に、初めての単著で書籍を出版する予定です。というわけで、500ページの書籍を出版するのにかかった月日と時間はどれくらい?というテーマで、お話をしてみます。
これは宣伝になるのか、ならぬのか。
いきなり宣伝めいたハナシですが、2023年12月に出版(書籍の販売)が予定されています。タイトルは「税理士必携 顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」です。
Amazonや楽天ブックスなどで、予約受付がはじまってはいるものの、きょう現在(2023年11月5日)、まだ表紙画像が「No Image」という…↓
それはそれとして、本記事は「書籍の内容」をお話しする趣旨でもありませんので(いずれ別の機会があれば)、まぁよいです。では、何をお話ししようというのか?それは…
500ページの書籍を出版するのに、月日と時間はどれくらいかかるのか、です。kindle出版を除けば、単著(ひとりで執筆・出版)は初めてであり、右も左もわからぬわたしが、書籍を出版するにいたるまでどれくらいかかったのか?
また、初の単著であるにもかかわらず、500ページという大ボリュームに挑んだ結果、どれだけの時間がかかったのか?(出版社・編集者さんにはご迷惑をおかけしているものとおもます…)。
わずか「n=1」の体験談ではありますが、参考になることがあればという趣旨でのお話です。参考になどならずとも、「へー、そういうもんなんだ」と関心いただけましたらうれしくおもいます。
それでは、さっそくはじめていきましょう。
500ページの書籍を出版するのにかかった時間
まずは、かかった「時間」から。ざっくりまとめると、こんな感じです↓
工 程 | かかった時間 |
---|---|
執 筆 | 372時間 40分 |
減 量 | 103時間 50分 |
校 正 | 85時間 00分 |
計 | 561時間 30分 |
つい先日、さいごの校正がおわって、一応、わたしの手は離れた状態にあります。
というわけで、ぜんぶで 561時間30分。なかなか、とんでもない時間です。とはいえ、あくまで「わたしの場合」ですから。「もっと早くできますよー」という人もいれば、「もっとかかります…」という人もいるでしょう。
ちなみに文字数にすると、だいたい25万字くらいのボリュームになります。ざっくり計算で、1ページあたり500字です。その1ページをしあげるのに、おおむね1時間かかったと考えると、ずいぶんかかったなぁとおもいます。
たとえば、毎日のブログであれば、3,000字を1時間くらいで書いていたりもしますので。ブログをイイ加減に書いているなどということはありませんが、書籍となると調べ物が増えたり、出版社からの修正依頼があったりするので、時間がかかるのはしかたがない、ともいえるでしょう。
ところで、工程の「減量」とは何なのか?ボリュームを減らす、ということです。減らしたあとが25万字なのであり、いちばんはじめに書いたときには35万字ありました。そこから、10万字を削ったことになります。
10万字といえば、それだけでも一般的なビジネス書1冊分くらいに相当しますから、どんだけ書いたんだ?というハナシです。無名の著者が、そんな大ボリュームで出版しようとするリスクを全然わかっていないわたしです。
「好きなように書いてください」と出版社の方から言われたことを、真に受けたわけですが、さすがにボリュームが多すぎるし、内容としても「クドい(=わたしらしさであり、欠点でもある)」ということでの減量になります。
なにはともあれ、561時間30分。なかなかの時間を要したものの、そのあいだ、なにかを犠牲にしたということはほぼありません。その他の仕事はもちろん、マイルールも習慣も崩さずにおえることができました。
そのあたりは、ふだんから「じぶんに負荷をかけるトレーニング」を怠っていないからだろうと、自負しています。ただし、そういうのは「過信」であることが往々にしてあるので、身を引き締めていかないとです。油断大敵。
もっとも、校正については日程がタイトであり(一般にそういうものらしい)、出版社が手直したり、デザインしたりした原稿が送られてきたら、1週間くらいで確認をしなければなりません。ボリュームが多いだけにタイヘンです…
なので、さすがに夕方以降の時間や休日なども使うことにはなりました。でも、全体(561時間30分)から見れば、それもわずかな割合だとはいえます。
以上をふまえて、自身が出版をするときには、「どれくらいの時間がかかりそうか」をイメージできていると、なにも知らずにいるよりは、スケジュールを立てやすくもなるのではないかとおもいます。
500ページの書籍を出版するのにかかった月日
こんどは、工程ごとにかかった「月日」で見てみます。次のとおりです↓
工 程 | かかった月日 |
---|---|
執 筆 | 6ヶ月 |
減 量 | 2.5ヶ月 |
校 正 | 0.5ヶ月 |
計 | 9ヶ月 |
というわけで、だいたい9ヶ月くらい、何かしらの工程にたずさわっていたことになります。9ヶ月のあいだで、561時間30分を捻出していた、ということですね(単純に1日あたりに換算すると、2時間くらい)。
いっぽうで、出版のお話をいただいてから、2023年12月の出版まではどれくらいの月日なのかというと…
ずばり、2年8ヶ月です。はじめにお話をいただいたのが、2021年4月ですから、そこから2年8ヶ月という時間をへて、ようやく発売されようとしている(たぶん)、というのが「いま」になります。
つまり、「2年8ヶ月ー9ヶ月=1年11ヶ月」のあいだは、ボールが出版社側にある状態であり、わたしは「待ち」の状態だったわけです。誤解のないように申し添えますが、出版社(ご担当者も)を責めているのではありません。
わたしの預かり知らぬところで、さまざまなご対応をいただき、手間暇をかけていただいているのですから、わたしがとやかく言うことでも、言えることでもないでしょう。そこには、ただただ感謝をするばかりです。
ここでお伝えしたいのは「待ち」がある、これです。一般にどれだけの「待ち」があるのかはわかりませんが、1年11ヶ月の待ちは、おそらく「長いほう」だとは推測します。とはいえ、ボリュームが多いこともありますし、一概にはなんともいえません。
なのでやはり、「1年11ヶ月」という、けして短くはない「待ち」が生じることもある、との事実をお伝えするのみです。じぶんにはコントロールできない、正直、もどかしい時間帯はかなりありました。それが、事実です。
そういったなかでも、いつ、次の工程が来てもいいように、心身のコンディションや、日々のスケジュールをできるだけ整えておく、というのも「出版に必要なスキル」の1つなのではないかと、いまは考えています。
まとめ
2023年12月に、初めての単著で書籍を出版する予定です。というわけで、500ページの書籍を出版するのにかかった月日と時間はどれくらい?というテーマで、お話をしてみました。
わたし固有の体験談であり、偏りのある体験談ではありますが、何かの参考になるようでしたら幸いです。機会あれば、実際に書籍を手にとっていただけるようでしたら、なお幸いです(←結局、宣伝)。