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中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどっちがいい?

中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどっちがいい?

中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどっちがいいか。結論は、ケースバイケースです。が、ケースバイケースなりに、どっちがいいかを選ぶ際の目安についてお話をします。

目次

中小企業が融資を受けるなら

中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどちらがよいか?

いやいや、ちょっとまて。都市銀行だってあるだろう?と、おもわれるのであれば違います。近くに都市銀行しかなかったり、自社が海外展開を手掛けるなどの「事情」がない限り、中小企業が融資を受けるなら信用金庫か地方銀行です。

では、話を戻して。中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどちらがよいか?

結論、ケースバイケースです。といわれても、どのようにケースバイケースかがわからなければ、実際には困ってしまうでしょうから、いくつかの「目安」を示してみることにします。

おもなところでは、次のとおりです↓

信用金庫と地方銀行のどちらがいいかの目安
  • 自社との距離
  • 自社の規模感
  • 銀行の規模感

このあと、順番に解説をしていきます。

信用金庫と地方銀行のどちらがいいかの目安

自社との距離

自社と銀行との距離は、近いほうがよいといえます。近ければ近いほど、銀行も自社に足を運びやすくなるからです。すると、銀行は自社のことを把握しやすくなるので、融資には好影響となります。

いっぽうで、自社と銀行との距離が遠いと、銀行の足も遠のきがちであることから、銀行は自社のことを把握しづらくなる。結果として、融資もしづらくなるという可能性が高まります。

なので、まずは「自社の近く」から、銀行を探してみましょう。はじめて取引をするときには、銀行からも「なぜ、ウチの銀行を選ばれたのですか(ほかにも銀行はあるでしょう)?」と聞かれます。

このときの回答は、「近いから」が自然です。距離が遠くなるほど、銀行は「近くの銀行では融資を断られたのかな?(だったらウチも融資はできないぞ)」と考えるものでもあります。

なお、信用金庫は小さな店舗であることも多く、意外と、その存在を見落としているケースもあるものです。また、最近では、いわゆる「空中店舗」も増えています。

建物の1階ではなく、2階以上に店舗をかまえる銀行です。空中店舗は、基本的に「個人客」を対象とはせず、「会社への融資」を目的としています。だとすれば、借りやすいともいえるわけです。

が、空中店舗であるがゆえに、やはりその存在を見落としているケースがあります。日ごろ歩いているような場所であっても、1階ばかりを見ていては気づかないこともあるからですね。

というわけで、Googleマップでキーワード検索するなどして、自社の近隣にある銀行をもれなくリストアップしてみるとよいでしょう。

自社の規模感

はじめに結論めいたことをいうのであれば、自社の年間売上高が1億円未満であれば信用金庫を選ぶ、1億円以上であれば地方銀行ともおつきあいをする、というのが1つの目安です。

言い換えると、小さな会社は小さな銀行と、大きな会社は大きな銀行とおつきあいをしましょう、ということをあらわしています。

この点、都市銀行は大きな銀行の典型であり、大きな会社向けの銀行です。だから冒頭、「事情」がない限り、中小企業が融資を受けるなら信用金庫か地方銀行だといいました。

で、信用金庫と地方銀行のどちらが大きいかといえば、基本的には地方銀行です。そもそも、地方銀行は信用金庫に比べて、営業エリアが広いという特徴もあります。

その信用金庫と地方銀行のどちらを選ぶかにあたり、自社の規模感、つまりは年間売上高1億円を目安にしてみましょう、というわけです。実際には、ここでミスマッチを起こしている会社が散見されます。

自社の規模感が小さいのに、地方銀行から融資を受けようとして苦労している。逆に、地方銀行から融資を受けられる規模感なのに、信用金庫ばかりであり、じゅうぶんな融資が受けられないとか。

信用金庫は地方銀行に比べると、融資できる金額が少なくなりますから、大きな会社が信用金庫から融資を受けるのでは不十分…という事態が起きるのです。

よって、取引銀行は自社の規模感から見て、小さすぎてもダメ・大きすぎてもダメだということを理解しておきましょう。

銀行の規模感

自社の年間売上高が1億円未満であれば信用金庫を選ぶ、1億円以上であれば地方銀行ともおつきあいをする、と前述しました。これは、信用金庫よりも地方銀行のほうが大きいという前提です。

基本的にはそれで間違いありませんが、なかにはそうでもないケースがあります。

つまり、自社の近くにあるA信用金庫のほうが、B地方銀行よりも大きい、みたいな。この場合には、信用金庫や地方銀行といった「名称」ではなく、「実態」で判断することになります。

では、実態をどこで判断すればよいのか。目安になるのは銀行の規模感、具体的には「預金量」です。その銀行が、どれだけの預金をあずかっているのか。

銀行は、ディスクロージャー誌で業績を公開していますから、ネットで調べることが可能です。もっと便利なものとして、金融庁が公表している「中小・地域金融機関情報一覧」があります。

都道府県ごとに、各銀行の主要情報がまとめられており、そのなかには預金量も掲載されています。なので、自社の近隣銀行どうし、預金量を比較してみるとよいでしょう。

すると、地方銀行並みの預金量の信用金庫もあれば、逆に、信用金庫並みの預金量の地方銀行があることにも気づくはずです。このあたりは「地域差」もありますから、「自社の近隣」で考えることが大切になります。

いうまでもありませんが、自社の融資をするのは、自社の近隣にある銀行だからです。よって、自社のそばにはない銀行と比較をしても、銀行選びの面では役に立たないことになります

まとめ

中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどっちがいいか。結論は、ケースバイケースです。が、ケースバイケースなりに、どっちがいいかを選ぶ際の目安についてお話をしました。

銀行融資をスムーズに受けるには、銀行選びが大切です。銀行選びを間違えれば、融資が受けられない・受けにくくなるということもありますから、本記事の内容を押さえておきましょう。

信用金庫と地方銀行のどちらがいいかの目安
  • 自社との距離
  • 自社の規模感
  • 銀行の規模感
中小企業が融資を受けるなら、信用金庫と地方銀行のどっちがいい?

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