クラウドサービスは「大きな波」として広がりをみせています。
サービス内容も増え、さまざまな分野でその利用が進んでいます。
「クラウドはなにも使っていない」という方は、あまりいないのではないでしょうか。
事業に役立つクラウドサービス
当事務所で使っているクラウドサービスについてお話します。
どのサービスも「税理士事務所だから」と限定されるものではありません。
当事務所での使い方をお話しますが、使う人によって活用の仕方が変わる部分もあるでしょう。
気になるものがあれば、ぜひ試してみてください。
「お試し」であれば無料で体験できるものばかりです。
当事務所で使っている、主なクラウドサービスは次のとおり。
サービス | 用途 | 利用料金(年間) |
MFクラウド確定申告 | 会計 | ベーシックプラン 8,800円 |
MFクラウド請求書 | 見積書・請求書作成・管理 | Starter 6,000円 |
ChatWork | 顧客コミュニケーション | 無料 |
CloudSign | 契約締結・管理 | 無料 |
Evernote | タスクとデータの保存・管理 | プレミアム 4,000円 |
Dropbox | データの保存・管理・共有 | Pro 12,000円 |
今回は、経理まわりのサービスについてお話します。
経理まわりのクラウドサービス
MFクラウド確定申告 ー 会計 ー
選定理由と使い方
いわゆる「会計ソフト」として、「MFクラウド」を利用しています。
全自動家計簿サービスからはじめたマネーフォワードという会社のサービスです。
クラウド会計にもさまざまありますが、正直、どれも一長一短です。
自分の職業柄、各社の競合サービスについては注目しています。
機能や使いやすさなどは各社凌ぎを削るような日々。
昨日はできなかったことが今日はできる、というようなことは日常茶飯事です。
そんな中でMFクラウドに決めたのは、以前から同社の家計簿サービスを利用していたから、だったりします。
「馴染み」というのは意外と大きなものです・・・
とはいえ、もう少し合理的な観点から言うと、MFクラウドの優位性は「連携サービスの充実」にあります。
自社のみならず、他社のクラウドサービスとも積極的に連携を進めている点です。
現時点では、連携については圧倒的と表現してもよいでしょう。
連携「数」もそうですが、連携の際の「手間の軽さ」も一番と見ています。
詳細は他の機会に譲りますが、「連携」によって、他のいろいろなクラウドサービスのデータから、会計に必要な情報が連動されます。
いままで「手作業」であった会計データの入力は、連携サービスが豊富であるほど「自動化」されて省力化の効果は大きくなります。
従来のインストール型の会計ソフトでなく、クラウド型を選んでいる理由もそこにあります。
利用料金
上述の料金は、「個人事業」かつ「電話サポートなし」のプランです。
マニュアルやFAQが充実しており、メールとチャットサポートは利用可。
「電話サポートなし」でいける方も多いと推測します。
「法人」ですと、もうすこし高くて21,780円/年からになります。
競合のfreeeや弥生オンラインなどと比べて、利用料金に「格段」の差はありません。
インストール型を含めて、もっと安い会計ソフトはほかにあります。
繰り返しになりますが、クラウドのポイントは「連携」。
連携による「自動化」を考えるとき、ソフトそのもののコストよりも気を配るべきことがあるでしょう。
いわずもがな、「人にまつわるコスト」です。
「作業」はどんどん「自動化」に任せて、人は、「人にしかできないこと」に関わるようにしたいものですね。
MFクラウド請求書 ー 見積書・請求書作成と管理 ー
選定理由と使い方
MFクラウド請求書は、会計との連携のひとつとして使っているものです。
名称のとおりですが、見積書・請求書作成とその管理ができるサービス。
コストパフォーマンスの高さなどから、競合サービスMisocaなども選択肢でしょう。
自分は会計でMFクラウドを使っているので、「親和性」の高さも含めてMFクラウド請求書を選んでいます。
帳票デザインが多彩、インターフェイスの良さなども利点に挙げられますが、このあたりは「個人の感性」によるところかもしれません。
付随的なサービスとして、「郵送」にも対応しています。
作成した請求書などを1通200円弱で、指定の送付先に郵送までしてくれるものです。
しかし、クラウドサービスを利用しておきながら、最後は郵送というのもなんだかなぁ、というのが個人的感覚です。
もちろん相手先の都合にはよりますが、印刷も必要なく、手軽なメール添付がいちばんの「筋」ではないでしょうか。
ちなみにメールもテンプレートが用意されており、一度設定をすれば次回からはメールの送付はボタン一押しという、手軽さです。
さらにMFクラウドでは関連として、MFクラウド消込というサービスがあります。
金融機関の取引データと連携し、請求額に対して入金額の消込を自動化するサービスです。
消込は業種・業態によっては労力の大きな作業。
クラウドサービスの活用は、改善策の一つとして一度は検討すべきものでしょう。
利用料金
上述の料金は、取引先登録件数が「15件」までの料金です。
開業したての自分にはこれで十分です(悲しいことに)。
取引先登録件数が無制限のプランですと、35,760円/年~になります。
「~」というのは、サービスの利用ユーザー数などによるものです。
Excelで請求書の作成・管理もひとつですが、「つくりこみ」ができる人でないとやり直し・ミスが多くなるものです。
ただの「ワープロ」としてExcelを使う場合の非効率・不正確を思えば、
請求書作成と管理にお金をつかうことは「高い買い物ではない」と考えています。
まとめ
なぜクラウドサービスを利用するのか、という質問があります。
私は、次のことをメリットにあげます。
・環境を選ばない
・連携による効率性
クラウドですからデバイス(端末)に自由度があります。
PC、タブレット、スマホでもOK。
すると場所も自由度が上がってきます。
オフィスで自分のPCでなければ・・・ということではなくなるのです。
結果的に「働き方」そのものが変わりますし、変えられます。
これはとても大きなメリットです。
後者の連携については上記文中でお話した通りですね。
デメリットとして、セキュリティがあげられることがあります。
たしかに利用サービスのセキュリティ強度は確認が必要です。
ですが、それ以上の議論についてはナンセンスでしょう。
データの破損?データの消失?
それを言うなら、紙だって燃えるし、人だってモノをなくします。
比べることではありません。
次回は、残りのクラウドサービスについてお話します。
↓↓ つづく ↓↓
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きょうの執筆後記
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きのう、Google Search Consoleを見ていて衝撃!インデックス登録数がなんと半減。
もしかしてなんかやっちゃった、自分?。無いはずの罪を思い、胸に手をあてることしばし。
ペナルティの可能性よりは、バグの可能性が高そうという情報を入手。でも不安は続く。