借入してすぐに借入・おつきあいで借入・他行に借り換えってどうなの?【銀行融資Q&A】

銀行融資Q&A

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このあいだ銀行から借入したばかりだけど、また借入できるかな?

という疑問。ほかにも、おつきあいでの借入、他の銀行への借り換えなど。

これってどうなんだろう? という銀行融資に関する疑問についてお話をしていきます。

尽きない疑問に、銀行融資Q&A

フツーは、なじみが薄い、とっつきにくいのが「銀行融資」です。

そんな銀行融資に関する疑問は尽きることがありませんが。なかでも、よくある3つの質問について取り上げます ↓

  1. 借入したばかりで、すぐに借入はできるのか?
  2. 銀行が借りてくれと言うが、おつきあいで借りるべき?
  3. 他の銀行に借り換えって、よくないの?

それでは、順番にお話をしていきます。

 

《問1》借入したばかりで、すぐに借入はできるのか?

銀行からおカネを借りたばかり。にもかかわらず、すぐに資金繰りが厳しくなってしまった・・・

また融資を受けることはできるのでしょうか?

《答え》とても難しい、と考えるべき。

銀行から借入をした直後にまた借入をする、というのはとても難しいと心得ておくべきです。

これには、次の2つの理由があげられます。

  1. すごく資金繰りが悪い、と銀行は見るから
  2. 計画性のないイイ加減な会社だ、と銀行は見るから

それぞれ見ていくと、

すごく資金繰りが悪い、と銀行は見る

短期間のあいだに、2度も融資を受けなければならないということについて。

その会社の事業状況が非常に悪いのではないか、資金繰りが非常に悪いのではないか、と銀行は考えるわけです。

おカネを貸す側からすれば、「もう貸したくない」となるのは当然でしょう。

計画性のないイイ加減な会社だ、と銀行は見る

おカネが足りなくなったら借りる、また足りなくなったから借りる。場当たり的で無計画な借入に見えなくもありません。

先を見通した資金繰りが管理できていれば、1度目の借入からすぐにおカネが足りなくなるなんてことは無いだろう。銀行はそうも考えます。

おカネの管理能力が低い会社を銀行は好みません。

最低でも前回の借り入れから半年はあけたい

以上、2つの理由から。借入したばかりの会社に、銀行はおカネを貸したくはありません。

そう考えると。「前回借り入れから〇ヶ月以内の会社には融資しない」という明確なルールがあるわけではありませんが、ある程度の時間はあけるべきです。

具体的には、前回の借り入れから、最低、半年くらいはあけたいところ。

半年という時間が経っていれば。「状況は変わったのだ」という言い訳が立ちそうだ、説得ができそうだ、という解釈です。

 

《問2》銀行が借りてくれと言うが、おつきあいで借りるべき?

おカネに関して差し迫った必要性はないにもかかわらず。銀行が「借りてくれ、借りてくれ」と言ってくる。

このような場合は、おつきあいを考えて借りるべき? 借りなくてもよい?

《答え》今後も絶対に借りない、ということでなければ借りるべき。

借りたいときにはなかなか貸してくれないのに、借りなくてもいいときには貸してくれるのが銀行というもので。

銀行は雨傘をしまい、日傘を差し出す。とは言いえて妙。よく言ったものです。

とはいえ、別に銀行を非難する意図はなく。貸し手の論理と借り手の論理はちがう、対極にある。ただそれだけのこと。

であれば。貸してくれると言うのですから。「今後、絶対に借りることはない!」という場合を除き、借りておくことをおすすめします。その理由は、次の2つです。

  1. 銀行との関係性が深くなる
  2. 借入実績、返済実績ができる

それぞれ見ていくと、

銀行との関係性が深くなる

おカネを借りるということになると、会社はいろいろな情報を銀行に提供することになります。

決算書はもちろん、事業の状況、経営者の家族構成・財産状況など。借入をするたびに情報は更新され、蓄積されていきます。

結果として、融資審査の材料が多くなり。いざ、会社がおカネを借りたいという時にも、理解を得やすい、審査が早くなる、といったメリットが期待できるでしょう。

借入実績、返済実績ができる

銀行は、融資審査をする際の材料として「実績」を重視します。過去の借入実績(銀行から見れば貸出実績)と、その返済実績です。

その会社に貸したことがあるということは、1度は審査を通したという安心材料になり。約束通りきちんと返済がなされていれば、それもまた安心材料になるのです。

「借りてくれ」と言うのであれば。これらの実績を、銀行の側から積極的に作ってくれるということです。いざという時の備えとして、乗らない手はありません。

借りたいときには借りれないかもしれないのだから

以上の2つの理由とは別に。そもそも、借りたいときには借りられないかもしれないから。借りられるときに借りておく、という考え方もあるでしょう。

貸し手と借り手の考えが異なることは、先に述べた通りです。いまは貸してくれても、半年先には貸してくれないかもしれないのです。

いつか借りるかもしれないなぁ、ということであれば。借りておくことをおすすめします。

利息はかかりますが、資金繰り不安に対する安心料だと思えば。経営者にとっては、極端に高いものではないはずです。

 

《問3》他の銀行に借り換えって、よくないの?

いまおカネを借りている銀行が、なんか気に入らない。アッチの銀行から好条件での融資提案を受けている。

こんな場合には、アッチの銀行から借りて、いまの銀行におカネを返す。いわゆる「借り換え」はどうなんでしょう?

《答え》いまの銀行との関係悪化は覚悟すべき。

たとえば。これまでのメインバンクからの融資を、他の銀行からの融資で借り換える。

これは、メインバンクからすれば「裏切り行為」と映ることでしょう。会社側からの無理難題にも、メインバンクとしての矜持でもって応えてきたのに・・・

「この裏切者っ!」とまでは言われずとも、きっとそう考えているはずです。

今後、裏切者に協力する義理もないのですから。これまでのメインバンクと、これからのアッチの銀行とで、しっかり天秤にかけて判断する必要があるのは言うまでもありません。

ここでもうひとつ、大事なことがあります。それは、

メインバンクからのプロパー融資はなかったか?

融資には、「信用保証協会付き融資」と「プロパー融資」とがありますが(わからない方は下記を参照)。

借り換えをする場合には、元のメインバンクからの融資に「プロパー融資」がなかったかを確認しておきましょう。

もしも、プロパー融資があるのなら。それは、会社に対する大きな信用の現れです。メインバンクは、それだけ会社を信用していたということです。

銀行が万一のリスクを100%追って貸し出す「プロパー融資」は、どの銀行にもできることではありません。信用あればこそ。

ですから。元々のメインバンクは「プロパー融資」、借り換えをすすめるアッチの銀行はすべて「信用保証協会付き融資」というケースでは注意してください。

比較的借りやすい「信用保証協会付き融資」には融資金額の枠がありますが、なかなか貸してもらえない「プロパー融資」には枠がありません。

できるだけ「プロパー融資」で借入し、いざという時のために「信用保証協会付き融資」の枠は空けておく。というような銀行選びの視点も持ちましょう。

信用保証協会付き融資とは
借主が返済できなくなった場合には、信用保証協会が代わりに返済をする保証を付した融資です。銀行としてはリスクが小さく、貸しやすい融資になります。
プロパー融資とは
信用保証協会の保証が無く、銀行が単独でリスクを負って貸し出す融資。銀行としてはいっそうの慎重を求められる融資になります。

 

まとめ

銀行融資Q&Aについてお話をしてきました。

貸し手の考えと、借り手の考えは違うのだ。ということをくれぐれも理解しておきましょう。

 

 

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  きょうの執筆後記
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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。 フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!