要回答!融資申込で銀行から必ず聞かれる4つのコト

融資申込で聞かれること

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いくら借りたいか、ですか? そりゃもう、借りられるだけ・・・

なんて言ってはいませんか? それでは質問の答えにならず、銀行は困ってしまいます。

というわけで、きちんと答えることができるよう。融資申込の際、銀行から必ず聞かれる4つのコトについてお話しします。

融資申込で銀行から必ず聞かれる4つのコト

銀行に融資を申し込むとき、必ず聞かれることがあります。それは、次の4つです。

  1. 借りたおカネを何に使うのか?
  2. いくら借りたいのか?
  3. 借りたおカネはどうやって返済するのか?
  4. いつまでに借りたいのか?

これらの質問にしかるべき回答ができないと。銀行は、「貸すことができない」あるいは「貸す必要がない」という判断になってしまいます。

受けたい融資をきちんと受けることができるように。質問に対する答えをしっかり準備しておくことが必要です。

それではこのあと、それぞれの質問の「意図」と、「回答のポイント」について見ていきましょう。

 

借りたおカネを何に使うのか?

銀行は「貸したおカネを何に使うつもりなのか?」と聞きます。この「何に使うか」ということを「資金使途(しきんしと)」と言います。

質問の意図

おカネを貸す側の立場からすると。何に使うかわからないおカネを貸す道理はありません。

もしもあなたが、他人から「おカネを貸して」と言われたら。やはり、その使いみちを尋ねることでしょう。だから、銀行も同じです。資金使途を確認します。

また、この資金使途に対する銀行の姿勢は、非常に厳しいものであることに注意が必要です。なにに使ったってイイだろう! というわけにはいきません。

当初銀行に伝えた資金使途と、実際の使いみちが異なれば。借り手は資金使途違反のそしりを免れず、「全額返済要求」や「新規融資不可」という対応を受けることになりかねません。

銀行は、顧客から集めた預金を元手に貸し出すわけで。言わば他人のおカネを貸すのであり、ことさら慎重に、厳格にならざるを得ないのは当然です。

回答のポイント

資金使途には大きく分けて、「設備資金」と「運転資金」とがあります ↓

  • 設備資金 ・・・ 本社・工場、社用車、機械、備品など、いわゆる設備投資に必要な資金
  • 運転資金 ・・・ 日々の事業で日常的に必要な資金(商品仕入、経費支払など)

【詳しくは、参考記事「銀行融資を受けることができる『資金使途の種類』とは?」をご覧ください】

設備資金なのか、運転資金なのか。さらに、具体的な設備や、運転資金の内容を回答することが求められます。

ここまで見れば、「ちょっとおカネが足りなくて・・・」なんて言うのでは借入できないことがわかるでしょう。融資申込の際には、資金使途を特定すること。

これと併せて、その資金使途を裏付ける資料の準備も大切です。口頭で伝えれば済むじゃないか、と思うかもしれませんが。融資の審査は目の前の担当者が決裁するわけではありません。

決裁をする人・部署にまで確実に伝わるように、大事なことは書類にして渡すことも融資の実行可能性を高めるポイントです。

設備資金であれば、予定している設備の見積書やパンフレットなど。運転資金であれば、予定している使途を示す資金繰り表などを準備しましょう。

 

いくら借りたいのか?

銀行は「いくらおカネを借りたいのか?」と聞きます。「借入希望額」です。

質問の意図

いくら借りたいかという借入希望額は、さきほどの資金使途の延長線上にある話です。

ですから、借りたおカネを何に使うかが決まっていれば、「いくら必要か」も自ずと決まることでしょう。

にもかかわらず、借入希望額の問いに「そりゃもう、借りられるだけ」なんて答えるようであれば。それは資金使途がイイ加減であることを自白しているようなものです。

資金使途とあわせて、明確かつ具体的な回答が求められていることに気が付きましょう。

回答のポイント

「借りられるだけ」という回答や、「いくらなら貸してもらえるか」という逆質問はいけません。

しつこいようですが、「わたしはイイ加減な人です」と言っているのと変わりませんから。そんな人に、おカネを貸したくはありませんよね?

だいいち、「貸せるだけ貸そう」という発想は銀行にはありません。必要な分だけ、貸すことができるかを銀行は審査するのです。

資金使途を特定するのと同様に、借入希望額も特定しましょう。「必要なのは〇〇万円です」と言いましょう。

 

借りたおカネはどうやって返済するのか?

銀行は「借りたおカネはどうやって返済するつもりなのか?」と聞きます。この「どうやって返済するか」ということを「返済原資(へんさいげんし)」と言います。

質問の意図

おカネを貸す側の立場で言えば。「返すアテはあるんだろうね?」というのは重要な関心事のひとつです。

「返せるかどうかはちょっとわからないけど貸して、お願い!」なんて言うお茶目な人に、おカネを貸してくれる人はまれでしょう。もちろん、銀行は貸しません。

また、銀行は資金使途と返済原資の兼ね合いも気にしています。

たとえば。資金使途が設備資金であれば、その設備から生み出される利益が返済原資になるはずです。そのあたりの利益見込みはどうなのかな? 

売上増加に伴う運転資金だというのであれば、増加するであろう売上が返済原資です。であれば、売上見込の信ぴょう性はどうなのかな? 銀行はそう考えているのです。

回答のポイント

というわけで。資金使途に絡めて、返済原資を表現しましょう。具体的には、

  • 設備資金であれば、設備投資により増加する利益で、借入金を返済してく様子を資金繰り表で示す
  • 売上増加に伴う運転資金であれば、売上増加の根拠・方策を事業計画書で示す

など。資金繰り表や事業計画書などの「書類」をもって回答することになります。やはり、口頭では不十分です。

逆に、資金使途や返済原資を明瞭に書類にできる会社を、銀行は「財務力の高い会社」と認識するはずです。結果、融資の実行可能性は高まります。

 

いつまでに借りたいのか?

銀行は「いつまでにおカネを借りたいのか?」と聞きます。「融資希望日」です。

質問の意図

融資希望日を問ういちばんの意図は、「本気で借りる気があるのか?」を確認するためです。

その日までに貸してあげよう、ということではありません(そういう気持ちも無いわけではないはずですが、「いちばんの意図」ではありません)。

もっとも。資金使途がはっきりしていれば、借入が必要な時期というものがあるはずです。

ことほど左様に、資金使途は大事であり。資金使途がイイ加減だと他もすべてイイ加減になる、とも言えます。

「なんとなく借りたい」「借りれるんなら借りたい」という融資にはふさわしくない案件を、銀行はあぶりだそうとしているのです。

回答のポイント

さきほど、これは「借入の本気度」を確認するための質問だ、と言いました。

よって、この問いに「いつでもいいです」みたいな回答はありえません。そうではなく、「〇月〇日までに借りたい」と言いましょう。

これをもって、融資申込が本気であることを銀行は認識するはずです。

いっぽうで。これで〇月〇日までに貸してくれるはずだ、という勘違いをしないこと。

〇月〇日までに貸してくれるかはわかりません。借入希望額どおりかもわかりません。そもそも、貸してくれるかどうかもわかりません。当然のことながら、決定権は銀行にあります。

ですから、審査には時間がかかること、断られた場合などのことも考えて。申込は計画的に、早め早めで行うことも心がけましょう。

 

まとめ

銀行に融資を申し込むとき、必ず聞かれる4つのことについてお話をしてきました ↓

  1. 借りたおカネを何に使うのか?
  2. いくら借りたいのか?
  3. 借りたおカネはどうやって返済するのか?
  4. いつまでに借りたいのか?

こんなはずじゃなかった、ということがないように。その質問の意図をきちんと理解したうえで、しっかりと回答するようにしましょう。

銀行融資で、場当たり的な対応は厳禁です。

 

 

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  きょうの執筆後記
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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。 フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!