なんかわかりづらい、なんかよみづらい。
せっかく書いた文章が、そう思われてしまったら残念です。
というわけで。「ダメな文章」の特徴を知り、「良い文章」の書き方を学びましょう。
やってしまっていた「ダメな文章」の特徴
わたしはいまでこそ、1年365日、毎日ブログで「文章」を書いています。
けれども、それ以前に文章を書く習慣もなく、文章の書き方についてきちんと教わった記憶もありません(忘れただけかもしれません)。
ブログを書くようになってから少しずつ。「文章(の書き方)」に関する本を読んだり、ネットで調べたり、教材を買ったりしながら勉強をしてきました。少しずつ。
その中で学び、気が付いた、「あちゃあ、やっちまってた・・・」というダメな文章の特徴についてまとめてみます。
いずれの特徴も、ブログに限らず、メール、手紙、SNS、各種のビジネス文書にも当てはまるものです。
自分が書いている文章はだいじょうぶかな? ということで、チェックしてみませんか?
「ダメな文章」の特徴
- 主語と述語が遠い
- 修飾語の位置がおかしい
- 「が」の使い方がまちがっている
- 文章に足りない要素がある
- 文章が機械的・無機質
《ダメ①》主語と述語が遠い
主語と述語が遠い文章は、わかりづらくなります。
「主語」とは「なにが・なには」にあたる言葉であり、「述語」とは「どうする・どんなだ」にあたる言葉です。
たとえば。「僕は走る」という文章。主語は「僕は」、述語は「走る」。
問題ありませんよね。このくらいは、むかしに学校で教わった記憶があるでしょう。
問題はここからです。
その主語と述語が遠い文章というのはわかりづらくなる。例文で確認してみます ↓
僕はいつかホノルルマラソンを走ることを目標に、毎日5kmのランニングを続けます。
主語の「僕は」と、述語の「続けます」がだいぶ遠い。離れています。
フツーに書いてしまいがちな文章ですが、実はわかりづらいし、読みづらい。
主語と述語を近づけて比較してみましょう ↓
いつかホノルルマラソンを走ることを目標に、僕は毎日5kmのランニングを続けます。
あるいは
僕は毎日5kmのランニングを続けます。いつかホノルルマラソンを走ることが目標です。
どうですか? 主語と述語が近いほうが、よりスッと頭に入ってくる。そんな感じがしませんか。
主語と述語が遠いと、どうしても理解をするのに時間がかかってしまいます。自分が書いた文章の「主語と述語の距離感」を確認するようにしましょう。
《ダメ②》修飾語の位置がおかしい
修飾語の位置関係がおかしい文章は、わかりづらくなります。
「修飾語」とは、ある言葉の内容を詳しく説明するために用いられる言葉です。
たとえば、「きれいな花が咲いている」という文章。「きれいな」が修飾語です。「花」という言葉の内容を詳しく説明しているのが「きれいな」という修飾語。
このあたりも教わった記憶はありますね。では、その修飾語について、ダメな文章の例を見てみましょう ↓
カッコいい仮面ライダーフィギュアを並べるディスプレイ用棚を、僕は買いました。
「カッコいい」が修飾語です。このとき、「カッコいい」のは「仮面ライダーフィギュア」なの? それとも、「ディスプレイ用棚」なの? となってしまいます。
って、文章の内容がくだらなくてブレてますかね、すみません。今後、気をつけます。
話を戻して。もしも、「カッコいい」のが「ディスプレイ用棚」だという場合には、修飾語の位置は次のようにすべきです ↓
仮面ライダーフィギュアを並べるカッコいいディスプレイ用棚を、僕は買いました。
というわけで、修飾語の位置は、「修飾したい言葉の直前に」するようにしましょう。位置関係によっては、読み手を誤解・混乱させてしまいます。
《ダメ③》「が」の使い方がまちがっている
「が」という言葉の使い方がまちがっていると、わかりづらくなります。
ここで言う「が」とは、前の言葉と後の言葉とをつなぐ役割を持つ「接続助詞」の「が」です。
たとえば。「きょうは休日ですが、仕事をします」の「が」。文章の内容が少々ブラックなのが気になります。休日は休みましょう。
それでは、ダメな文章の例を見てみます ↓
きのうは確定申告セミナーを開催しましたが、会場にはたくさんの方に来ていただきました。
どうでしょうか? 「ダメだ」という割にはそれほどの違和感を感じないところが、この「が」の怖いところです。
実は上記例文の「が」は、「順接の”が”」と言われ、読み手を誤解・混乱させるものとして、注意すべきとされています。
ちなみに「順接」とは、前の文章と後の文章とに食い違いがないことを言います。「が」の代わりに、「だから」や「すると」などの言葉で意味が通じるのが「順接の”が”」です。
上記のダメな文章例でも、「が」を「すると」に代えても意味が通りますよね。
いっぽうで。本来、接続助詞の「が」は、「逆接」で使われるものとされています。「逆接」とは順接の反対で、前の文章と後の文章とに食い違いがあること。
ゆえに、順接なのに「が」を使ってしまうと、読み手は逆接ではないことに違和感を感じることになります。場合によっては誤解し、混乱します。わりづらい。
そこで、良い文章例はこうなります ↓
きのうは確定申告セミナーを開催しました。会場にはたくさんの方に来ていただきました。
順接の「が」を取って、「。(句点)」で文章を切る。これが良い文章です。
はずかしながら、わたしは「順接の”が”」をけっこう最近知りました。知ったのにもかかわらず、気を付けていないとうっかりと使ってしまいます。さらには、見逃しもあるかも・・・
「が」を使う場合には、「が」の代わりに「しかし」や「ところが」でも意味が通じる「逆接」になっているかを確認するようにしましょう。
《ダメ④》文章に足りない要素がある
言うまでもないことですが、文章に足りない要素があると、わかりづらくなります。
実体験も踏まえて・・・ ダメな文章例として多いパターンは、次の2つです ↓
- 具体例が無い、あるいは、乏しい
- 理由・根拠が無い、あるいは、乏しい
上記それぞれのパターンについて、具体的にダメな文章例を見てみましょう ↓
- 具体例が無い ・・・ ディズニーランドのアトラクション(乗り物)は待ち時間が長いです。
- 理由・根拠が無い ・・・ ディズニーランドに行くなら、木曜日が空(す)いています。
さて、どうでしょう? いずれのパターンの文章も、「説得力に欠ける」「読み手の納得感を得にくい」という結果を招きます。
ディズニーランドのアトラクションは待ち時間が長いのはわかるとしても。どれくらい長いの? ディズニーランドに行ったことがない、よく知らない人には伝わりません。
そんなディズニーランドは木曜日が空いている、と言うけれど。どうしてそう言い切れるの? いまいち信用ができません。
では、良い文章例を見てみましょう ↓
- 具体例がある ・・・ ディズニーランドのアトラクション(乗り物)は待ち時間が長いです。平均待ち時間は50分以上になります(※)。
- 理由・根拠がある ・・・ ディズニーランドに行くなら、木曜日が空(す)いています。木曜日のアトラクション待ち時間が、1週間のなかでは1番短いからです(※)。
※ 2016年1年間のファストパスアトラクションの平均待ち時間データより(詳しくはこちら)
便宜上、具体例も理由・根拠も短めに文章にしておきましたが、無いよりはずっと説得力も納得感も出たはずです。
書き手は自分の「思い込み」によって、論理を飛躍させてしまうことがあります。書き手にとっては「あたりまえ」であることを、無意識的に省いてしまうところがあります。
書いた文章を読み直すときに、「具体的には?」「なぜ、どうしてそう言えるの?」と自問自答してみましょう。足りていない要素があるかもしれません。
《ダメ⑤》文章が機械的・無機質
文章が機械的・無機質だと、わかりづらいわけではないけれど、「読みにくい」「おもしろくない」ということが起こりえます。
ビジネス文書などはそれでもかまわないにせよ、ブログやSNSではちょっと困る。よろしくない。
では、「機械的・無機質」ってどういうこと? ということで、ダメな文章と良い文章とを見比べてみましょう ↓
とてもおいしいラーメンでした。
思わず「まじウマっ!」と小躍りしてしまうほどおいしいラーメンでした。
我ながら文才が無く、ビミョーな仕上がりではありますが・・・ 良い文章例に比べ、ダメな文章例が「機械的・無機質」であることはご理解願います。
要は、「ヒトが居る感じ」を出すということです。具体的には、「会話文(例で言うと、まじウマっ!)」を盛り込むとだいぶ雰囲気が変わります。
このあたり、わたしはブログでも割と意識しています。が、やり過ぎると、なんかウザくなります。ウザいですか、そうですか。気をつけます。
まとめ
「ダメな文章」5つの特徴についてお話をしてきました。
書いた文章について、指摘をしてもらえる機会というのは決して多くありません。ダメな文書はダメなまま・・・ ということが少なくありません。
自分が書いた文章は、その良し悪しを自分自身でも確認できるようになりましょう。
「ダメな文章」の特徴
- 主語と述語が遠い
- 修飾語の位置がおかしい
- 「が」の使い方がまちがっている
- 文章に足りない要素がある
- 文章が機械的・無機質
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きょうの執筆後記
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