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たとえ参加者がひとりだとしてもセミナーを開催し続ける理由

参加者ひとりのセミナー

セミナーの参加予定者はひとりだけかぁ… じゃ、中止にしちゃおうか。

って、それ。どういう理由ですか? わたしは、たとえ参加者がひとりだとしてもセミナーを開催し続けています。その理由についてのお話です。

目次

「400km離れた場所へ泊りがけ」の思いとは?

わたしは、かれこれ1年半のあいだ、毎月セミナーを開催しています ↓

いずれも定員4名というごくごく少人数セミナーではありますが。それでも、毎回「満員御礼」とはいきません。

お一人様のときもありますし、参加者ゼロのときだってあります。

つい先日のセミナーの参加予定者もまた「ひとり」でした(セミナーは事前予約制)。人によっては、「やめちゃえば?」という人数ですが、もちろん予定どおり開催。

お会いしてわかったことは、宮城県からセミナー(横浜)のためだけに泊りがけでご参加をいただいた、ということでした。

どこかで誰かが踏み出そうとした一歩はどこへ行ってしまうのか?

聞けば、まだ開業前。にもかかわらず、今後の確定申告・経理に向けたとっかかりとして、「フリーランスのためのはじめての確定申告・経理セミナー」への参加を決めたとのこと。

他にセミナーがないわけでもないが、難しそう(確定申告未経験者には)だった。本などを読むにしても、分からない用語などがジャマになって難しい…

そんなことから、ネット検索で当ブログのセミナー案内にたどり着いたのだそうです。まさにわたしが想定している「まったくはじめてで困っている・悩んでいる」という参加者でした。

もしもわたしが、「参加予定はたったひとりだし、やめちゃおう」というスタンスであったなら。

わざわざ400kmも離れた遠方のセミナーに泊りがけで参加しようという、その「勇気」や「決意」はどこへ行ってしまったのだろうか? 踏み出せたはずの一歩はどこへ?

もちろん、遠方だから・近場だからという要素だけで、勇気や決意の大小は決まらないのだけれど。

わたしの「参加者ひとりでも開催する」というスタンスで、参加者の勇気と決意に応えることができたとホッとした。というのが、つい先日のセミナーです。

わたしはセミナーの毎月開催を続けているし、いまのところ、それをやめるつもりもありません。

それは、わたしの開催するセミナーが、「どこかの誰かの一歩」を共にしたいというものだからです。確定申告しかり、銀行融資しかり。

すこしでも多くの「一歩」と共にあるために、毎月開催、参加者たったひとりでも開催を続けるだけです。

それじゃあビジネスにならないじゃないか、って?  そうかもしれませんね。でも、自分がやりたいこと・自分ができることをするために、勤め人を辞めてフリーランスになりました。

ビジネス(おカネ)になるかならないかという価値観だけでセミナーをしているわけではない。それがわたしのポリシーだ、とでも言っておきましょう。惚れるなよ。惚れませんね。

 

すこしでも多くの「一歩」と出会うために僕がやっていること

ここからは、こちらが来てほしいと考えている参加者に、ひとりでも多く来てもらうために何をしているかをお話してみます。やっていることは、次の3つです↓

  • ブログで情報を発信し続ける
  • 毎月開催し続ける
  • 参加の敷居を下げ続ける

このあと、順番にみていきます。

ブログで情報を発信し続ける

当ブログは、開設以来、約600日のあいだ毎日更新をしています。

そのなかで、セミナーのテーマでもある「確定申告・経理」「銀行融資」についての記事を書くことで、ひたすら情報発信を続けています。

この点で出し惜しみはしていません。セミナーの内容と重複しようがおかまいなしです。

ブログで中途半端・不十分な情報発信というのでは、読者が「セミナーに行ってみよう」とはなかなか思えないでしょうから。

その結果かどうかは神(グーグル先生)のみぞ知るのですが、想定する検索キーワードでの順位も徐々に上がっています。

とくに、開催が早かった「確定申告セミナー」はこんな感じです↓

検索キーワードGoogle検索順位
フリーランス 確定申告 セミナー3位
フリーランス 経理 セミナー1位
フリーランス はじめて 確定申告 セミナー1位

「はじめて」なんてキーワードで検索するの? という感じではありますが。複数名の参加者が、このキーワードから検索をされていることを伺っています。

確定申告が「はじめて」の人に来てほしいというわたしからしても、この検索順位はうれしいもので。いろいろ苦悩しながらもブログを書き続けている成果と考えています。

ちなみに。そんなにブログで書いたらセミナーで話すことが無いのではないか? と思うのであれば。

杞憂です。「話す」ことには、「書く」には無い価値があります。参加者の理解度・関心などを見ながらフォローできるのは、セミナーが持つ価値です。

セミナーには双方向性がありますが、ブログは基本的に一方通行。たとえば、そういうことです。

それに。参加者は、こちらが書いた記事のすべてを読み、すべてを記憶して、すべてを理解して参加しているわけではありません。

全部の記事が読まれているかも、という感覚は自信過剰に過ぎるようです。これ、意外と大事。

毎月開催し続ける

前述したとおり、セミナーを毎月開催をし続けています。参加者が少なかろうが、ゼロであろうが、続けています。

これを、参加者が集まりそうなときだけ開催する、というスタンスだとどうか?

たとえば。年明け以降など、確定申告間近であればもっと参加者は集まるのかもしれません。実際、巷のセミナーはこの時期に集中しています。

ところが、わたしが「一歩」を共にしたいのは、ギリギリで慌てている人ではありません。ギリギリ間に合えばいいという人ではありません。

そんなことにならないように「一歩」を踏み出したくて、踏み出すきっかけを早くから積極的に探している人たちです。そんな人ちが、「一歩」を踏み出すタイミングはバラバラです。

だから、そのタイミングにできるだけ合わせられるよう、わたしは毎月開催を続けています。

「毎月開催」は、ギリギリで慌ててる人は来ないでね、ギリギリ間に合えばいいという人は来ないでね、というメッセージでもあるわけです。

来ないでね、だなんて冷たいやつだなぁと思われるかもしれませんが。「ギリギリ」をOKとする考え方のほうがよっぽど冷たいように思う、とか言うと叩かれるのかなぁ。別にいいけど。

ギリギリOKには、デメリットはあってもメリットはありません。結果オーライは、いつもその場限りです。そんなギリギリをOKだと、わたしには言えません。

参加の敷居を下げ続ける

なにごとも、踏み出す「一歩」には勇気が要るものです。その勇気が躊躇されることもあるでしょう。

だからわたしのセミナーでは、参加の敷居を下げるようにしています。セミナータイトルに「はじめての」とか、「入門」とかあるのもそのひとつ。

加えて、セミナー案内ページでの表現・スタンスも、参加者の抵抗をできるだけ小さくできるように努めています。

たとえば。確定申告セミナーでは、「会計ソフトは使いませんよ」「なんなら手書きでもOKですよ」と書いています。

しかし、手書きだなんて時代に逆行するようなことでは、参加者に不利益ではないのか? というご意見もあることでしょう。

たしかにそうかもしれません。けれども、それが踏み出す一歩の大きな障害になることもあるのです。「主催者側の便利・利益」が、参加者の一歩を躊躇させることもあるのです。

それをわたしは、直接に参加者の方々から伺っていますので間違いありません。

税金の「ぜ」の字もわからんのに、会計ソフトだのクラウドだの言われても… 全員ではないけれど、一定数、そういう人たちがいます。

わたしはそういう人たちに出会うために、敷居を下げ続けようと考えています。

会計ソフトもその他のITも、二歩め、三歩めからで十分です。まずは、はじめの一歩を踏み出さなければなにもはじまりませんから。

 

まとめ

先日の「参加者ひとり」のセミナー開催をきっかけに、たとえ参加者がひとりだとしてもセミナーを開催し続ける理由について書いてみました。

セミナーの開催をする側の思いが人それぞれであるように、参加者の思いもそれぞれです。

セミナーを開催するのであれば、「どんな参加者に来てほしいのか?」「そのためには何をすればいいのか?」という自問自答を繰り返しましょう。

わたしも試行錯誤の連続での今です。

 

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  きょうの執筆後記
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