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『強い会社をつくるなら創業融資が必要だ』と言える3つの理由

強い会社になるために創業融資が必要な理由

” とりあえずは自分のおカネでなんとかします。 ”

と言って開業する場合。「強い会社になるチャンス」を逃しているかもしれません。

というわけで、「強い会社をつくるなら創業融資が必要だ」と言える3つの理由について、お話をしていきます。

目次

「創業融資で会社が強くなる」と言える3つの理由

銀行からの融資を受ける・受けないの考え方は人それぞれですが。

もしも、創業融資について「開業時に必要なおカネを借りるだけ」のもの、と考えているのなら。それはちょっと違います。

創業融資には、おカネを借りられるという効果のほかにも、もうひとつ「大きな効果」があるからです。

その大きな効果とは、「会社を強くする」という効果です。

銀行から創業融資を受けることで会社が強くなる、そう言える理由は3つあります。次のとおりです ↓

  1. 潰れにくくなる
  2. 銀行からの信用が付く
  3. 事業に対する考え方が磨かれる

それではこのあと、順番に見ていきましょう。

 

《理由①》潰れにくくなる

「創業融資で会社が強くなる」と言える理由の1つめ。潰れにくくなる、について。

なにゆえ、開業直後は潰れやすいのか?

いきなり不吉なことを言うようですが、開業直後の会社・個人事業者は「倒産リスク」が高い傾向にあります。平たく言うと、潰れやすい。

これについては、開業3年で5割が廃業、いや7割が廃業、などさまざまなデータがあり。具体的な倒産リスクについて、「統一的見解」を示すことは困難です。

とはいえ。開業直後の会社・個人事業者は倒産リスクが高い(開業直後を乗り切った会社・個人事業者に比べて)、という点で見れば、見解は共通しています。

ではなぜ、開業直後の会社・個人事業者は潰れやすいのか?

言うまでもないことですが、事業が軌道に乗るまでに時間がかかるからです。

売上があがるまでに時間がかかる、入金されるまでにはさらに時間がかかる。その間の経費はすぐにも支払わなければいけない…

自己資金+創業融資=潰れにくい

開業直後はそもそも「潰れやすい」というところにきて、そのうえ「おカネもありません」というのでは、ほんとうに潰れてしまいます。

にもかかわらず、「とりま(とりあえずまぁ)、自己資金で。」という創業者は少なくありません。

その自己資金にも当然限りがあり、結果、自己資金が尽きて倒産… というのは「倒産パターンの典型」として存在しています。

そう考えると。自己資金は温存をしておくに限ります。いざというときの「切り札」として温存をしておくべきです。代わりに創業融資制度を利用して資金調達をする。

開業後、軌道に乗るまでの時間というのは「思っていたよりも」かかるものです。その分、思っていたよりもおカネが必要です。これは多くの経営者が経験し、口にしている事実です。

あと数ヶ月我慢できていれば、軌道に乗ったかもしれないのに… そんな後悔してもしきれない後悔をしないためにも、「自己資金+創業融資」で潰れにくい環境をつくりましょう。

 

《理由②》銀行からの信用が付く

「創業融資で会社が強くなる」と言える理由の2つめ。銀行からの信用が付く、について。

「ずっと無借金」は信用されない

無借金経営、という言葉があります。健全な経営の代名詞とも言える言葉です。けれども無借金経営は、開業直後からマネるべきものではありません。

開業時の自己資金だけでは、倒産リスクが高まるから。という話はさきほどしました。

それともうひとつ、開業直後から無借金経営をマネるべきではない理由があります。「無借金」では銀行からの信用を得られないから、という理由です。

銀行は「ずっと無借金」の会社を疑います。無借金でスゴいですね、とは褒めない。表面的には褒めたとしても、もしかして貸してもらえないような事情があるのですか? という疑いが本音です。

したがって、開業以来ずっと借入がない会社から融資の申込みを受けた銀行は、融資をすることに対して「及び腰」になる傾向があります。無借金がかえって怪しく、信用できないのです。

長く事業をしていれば、おカネを借りたいタイミングというのはあるものです。そのときになって、銀行の信用を得にくいという状況(無借金)は、会社・事業の成長をジャマします。

創業融資は借りやすい

無借金の会社を銀行は信用しない、と言うのなら。創業融資なんてもってのほかではないのか? という疑問はもっともです。

なにせはじめての融資なのですから「無借金」に決まっています。ですから基本的には、やはり銀行は及び腰です。

ただし、例外が2つあります。政府系金融機関である日本政策金融公庫の創業融資、それから、各地方自治体・信用保証協会・民間銀行による制度融資です。

これら2つは、民間の銀行だけでは及び腰にならざるをえない創業融資について、補完する役割を担っています。

とくに日本政策金融公庫の創業融資制度は「借りやすい」融資制度です(もちろん要件を満たす、必要書類を揃えるなどは必要)。これを利用しない手はありません。

借りやすい融資は、「借金の実績」をつくるチャンスです。借りることができたという実績、その後に遅滞なく返済しているという実績は、銀行にとってなによりの信用だと覚えておきましょう。

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《理由③》事業に対する考え方が磨かれる

「創業融資で会社が強くなる」と言える理由の3つめ。事業に対する考え方が磨かれる、について。

融資審査は「他人の目」にさらされるチャンス

創業融資にしても、他の融資にしても。実際に融資を受けるためには、銀行の審査をクリアしなければいけません。

この審査が「メンドーだ」「提出書類とかよくわからないし」などという理由から、創業融資を毛嫌いしている人もいます。

もったいない。銀行の審査は、「他人の目」で見てもらうことができるチャンスです。第三者の目で、事業の内容や計画について見てもらえてラッキー! と考えましょう。

開業時は、事業を自分で営む経験がない「初心者」であることがほとんどです。初心者であるがゆえに、独りよがりの事業内容や事業計画になっているかもしれません。

融資審査を通じて、銀行からいろいろと尋ねられて試行錯誤する、提出書類をつくりながら自問自答することになります。独りよがりを脱し、事業に対する考え方が磨かれるはずです。

銀行は「この会社は潰れない」と見ているから貸す

ところで。銀行が融資をするのは「この会社は返済をできる」と考えるからです。返済をできる会社に貸して、返済をできない会社には貸さない。融資審査は、その仕分けをするためのものです。

であるならば、創業融資を受けることができたということは、「この会社は返済できる、潰れないはず」と銀行が判断をしたということになります。

もちろん、創業融資を受けた会社だって潰れるときは潰れます。それでも、「銀行の目」をパスした会社と、そうでない会社との間には実力差があると考えてよいでしょう。

数多くの会社を審査し続けている銀行の目は「ダテ」ではないはずだからです。

創業融資を受ける、そのために銀行の審査を受ける。この過程で、事業に対する考え方が磨かれ、倒産リスクも低下する。おのずと会社は強くなります。

 

まとめ

「創業融資で会社が強くなる」と言える3つの理由についてお話をしてきました。

創業融資は、ただただおカネを借りるだけが効果ではありません。

銀行から融資を受けることで、会社・事業は強くなる、という視点も持ちましょう。

 

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  きょうの執筆後記
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