” 同業者向けセミナーって、ノウハウが漏れたり、じぶんのお客さんを取られたりしないの? ”
たしかに、そういう一面もあるかもしれないけれど。メリットもありますよ、ということで。同業者向けセミナーを自主開催してわかった5つのメリットについてのお話です。
「同業者向け」か?「同業者お断り」か?
先日はじめて、「同業者向け」のセミナーを開催しました。
これまで、なんどもセミナーは開催してきましたが「同業者向け」は初。開催したのは「税理士のための銀行融資入門セミナー」です。
税理士のわたしが、「税理士として、そのお客さまにとっての銀行融資をどう考えるか」という視点でお話をさせていただきました。
このような「同業者向け」のセミナーがあるいっぽうで、「同業者お断り」のセミナーもあります。
同業者お断りの真意はわかりかねますが。じぶんのノウハウが漏れるとか、じぶんのお客さまが取られてしまうとか、そういうことなのかなと想像します。
参加しようとしたセミナーが「同業者お断り」でガッカリした経験を持つわたしは、これまでじぶんがお断りをしたことはありません。
そこを今回はさらにもう一歩、あえての「同業者向け」ということでセミナー開催をはじめたしだいです。
そんな同業者向けセミナー開催のメリットについて、お話をしていきます。こちらの5つです ↓
- もっと多くのヒトに届けることができる
- セミナー(サービス)の価値を知ることができる
- 足らざるを知ることができる
- 同業者と情報交換ができる、つながりができる
- ブログを活かすことができる
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
同業者向けセミナーを自主開催してわかった5つのメリット
実際に、同業者向けセミナーを開催してみて感じる「5つのメリット」についてお話をします。
もっと多くのヒトに届けることができる
そもそも、「伝えたいことがある」からセミナーをやっています。今回のセミナーで言えば、「税理士のお客さまにとっての銀行融資」について。
それを、わたしがいくら「伝えたい!」と思っても。わたしひとりで伝えることができる範囲・人数は限られています。
もちろん、可能性で言えば限られてはいないのでしょうが。現実的には、わたしのチカラ(影響)が及ぶ範囲を超えて、お伝えすることはできません。
たとえば、わたし自身のお客さま、わたしがお会いするヒト、わたしのブログやメルマガをご覧頂いているヒトなど。お伝えできるのは、そのあたりまででしょう。
ところが。セミナーでお伝えをしたことが、受講者を通じて、その先(受講者のお客さまなど)にまで伝わると考えればどうでしょうか。
わたしひとりのチカラを超えて、もっとたくさんの伝えたかったヒトたちに「伝えたいこと」を届けることができます。
そのように考えると、同業者をお断りする理由もないわけで。セミナーで配布するレジュメについても、伝えることに役立つのであればご自由にお使いください。というスタンスです。
セミナー(サービス)の価値を知ることができる
じぶんが提供しているサービスの価値はいかほどか? 今回のセミナーで言えば、銀行融資に関するノウハウ・情報など。そこにはどれほどの価値があるのか。
これは、いわゆる「値決め」に関わることでもあるのですが。じぶんの値決めに対する思いはともかく、おなじ同業者からの評価を知る機会として、セミナーは有効だと言えます。
セミナー受講料が高すぎれば、募集段階でヒトは集まらないでしょう。また、終了後のアンケートなどでクレームとなることもあるでしょう(受講者がガマンをして言わないこともありえますが)。
また逆に、安すぎるというアドバイスをいただくこともあるでしょう。わたしも、これまでなんどかそのような経験をしては見直しをしてきました。
わたし自身の「値決めセンス」の良し悪しはさておき、多かれ少なかれ、じぶんの価値評価と他人のそれとは異なるところがあるだろう。そういうことです。
であるならば。じぶんが提供しているサービスに関するセミナーを開催することで、セミナーの価値、ひいてはサービスの価値を知りうる機会になる。これはメリットだと感じています。
おなじ世界で生きる同業者だからこそ、その価値評価・値決めは参考にしたいものです。もちろん、さいごに決めるのはじぶんなのですが。
足らざるを知ることができる
じぶんのサービスメニューに掲載する、あるいは、セミナーを開催するというのなら。そのサービスなり、セミナーなりに、自信を持っていることでしょう。
しかし。その自信は、過信とは言えないのか? という疑問は残ります。なにか見落としていること、不足していることがあるのではないか、ということです。
そのような「足らざるモノ」に気づかせてくれるチャンスが、セミナー開催にはあります。
セミナー中の受講者の反応や質問、セミナー後の懇親会やアンケートでのご意見は、どれも「足らざる」を知る貴重なヒントになります。今回のセミナーでもたくさんのヒントをいただくことができました。
たとえば、受講者からの質問があったとすれば、それは同業者であるわたしも感じるべき疑問だったと言えます。だとすれば、疑問・質問をいただいた時点で、内容に不足があったということでもあります。
おなじようにそのような不足が、サービスを通じてお客さまにもあるんじゃないの? と翻って考えるきっかけにもなります。それがまた、サービスの充実やじぶんの成長にもつながるでしょう。
これが、たとえばブログやメルマガを書いているだけ、となると。そこまでのヒントを得ることはむずかしいもので。やはり、対話ができるセミナーには、セミナーならではのメリットがあります。
同業者と情報交換ができる、つながりができる
「同業者向け」のセミナーですから、当然、同業者ばかりが集まることになりますが、同業者の集まりと言ってもいろいろあります。
じぶんで自主開催するセミナーに関して言えば、多くの場合、「なにかしら」じぶんやテーマに共感することがあってご参加をいただいていることが多いものでしょう。
ですから、情報交換したいな、つながりを持ちたいな、と思える方と出会える確率が高いように感じます。
では、ただただ同業者の集まり、というところに行くと。そりゃあもう、いろんな同業者がいます。いろんなヒトがいるのはいいけれど、じぶんには合わないなぁ… という確率も高く。
それを「選り好み」と言えばそのとおりですし、「じぶんの世界を狭めている」と言えばそのとおりです。そこは考え方もあるでしょうから、どちらを選ぶかですが。
それはそれとして。じぶんがセミナーを開催することで、じぶん自身はもちろん、受講者どうしにも縁が生まれます。
少々不遜な物言いかもしれませんが、受講者の方にそのような「縁」を提供できる、というのもセミナー開催のメリットだと考えています。
実際、わたしも独立してから参加をさせていただいたセミナーで、たくさんの良縁をいただいています。だからわたしも、その恩返しができれば。という思いもあります。
ブログを活かすことができる
同業者セミナーに限らず、ということではありますが。セミナー参加の決め手をお聞きすると、わたしが毎日書いている「ブログ」「メルマガ」という答えが帰ってきます。
つまり、「ブログを見ていたからセミナーも」「メルマガを読んでいたからセミナーも」、とおっしゃっていただきます。
今回のセミナーでも、そのような声をいただいております ↓
ブログやメルマガで継続して情報発信していることが、実は、セミナーを開催するにあたって、ひとつの「信用」になっているわけですね。
このことから言えるのは、ブログを続けているのであれば、関連するテーマでセミナー開催するのはおすすめですよ。ということ。
ブログとセミナーは、相性バツグンなようです。セミナー開催で、ブログをさらに活かしてみましょう。
まとめ
同業者向けセミナーを自主開催してわかった5つのメリットについてお話をしてきました。
「同業者向け」には、じぶんのノウハウが漏れるとか、じぶんのお客さまが取られてしまうというデメリットがあるのかもしれません。
しかしそれも考えようです。ノウハウ自体は手に入れる手段はほかにあります(ネットとか)。漏れたからどうこう言うものでもないでしょう。
また、じぶんが見きれるお客さまの数も限られています。それよりも、「もっと届け!」という思いでセミナーをするほうが楽しく、やりがいがあります。
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きょうの執筆後記
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