銀行がチェックする『融資先の社長』のこんなところ10選

銀行がチェックしている社長のこんなところ

” なんだか、銀行がわたしのことをいろいろチェックしているような… ”

と、社長が言うのなら。そのとおり、銀行は融資先の社長をチェックしているのです。では、どんなところをチェックしているのか? というお話をしていきます。

銀行はチェックしている!「融資先の社長」のこんなところ

銀行は、その融資先(融資候補先を含む)について、いろいろなモノを見ています。

融資をしてもだいじょうぶな相手かどうかを、より確実に見極めるためです。

なかでも「数字(決算書など)」がよく見られることは周知のとおりですが、数字以外にもいろいろと。

そのひとつが、「社長」です。融資先の社長のことを、銀行はようくチェックしています。

言うまでもなく、会社はそれを率いるトップしだい、というところがあるからです。ワンマン社長、カリスマ社長などはその典型でしょう。

また、小規模零細の会社は、「社長=会社」と言っても過言ではありません。

いずれにせよ、銀行は「社長」に注目をしています。

それでは。銀行は「社長」のどんなところをチェックしているのでしょうか? おおむね、次の10項目になります  ↓

  1. 理念・想い
  2. 計数感覚
  3. 経営感覚
  4. 得意分野
  5. 集中力
  6. 健康
  7. 昔話
  8. 後継者
  9. 家庭
  10. 自宅・私生活

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

① 理念・想い

社長としての「自覚」や「熱意」をはかる材料に、いわゆる「経営理念」や「経営に対する想い」といったものが挙げられます。

それらが現実離れしすぎた絵空事では困りますが、目指すものがとくにない・描けていないというのでは、自覚や熱意が欠けているというものです。

また、理念・想いが不足するケースには、目の前のことで手一杯という状況もありえます。未来を考える余裕もない、ということです。

自覚や熱意が欠けるのも、余裕がないのも、銀行としては「だいじょうぶかなぁ」と不安に感じるところでしょう。

銀行のために、ということではないにせよ。そもそも論として、社長は「理念」や「想い」を言葉にしておくことが大切です。

 

② 計数感覚

計数感覚とは、言い換えるなら「数字を見るチカラ」です。社長が数字を見れるかどうか、銀行は注目をしています。

なにはともあれ、数字はだいじなモノサシです。だれが見ても「1は1」。そんな万人共通の「数字」というモノサシを扱えない社長では、銀行は不安になるばかりです。

数字を見なくてもわかる、なんて言ってはいませんか? 経営は勘と経験と度胸だ、なんて言ってはいませんか?

たしかにそういう一面もあるのでしょうが、それは「数字」をきちんと押さえたうえで発するべき言葉です。

他人(銀行など)に理解を求めるのであれば、社長は「数字」で話ができなければいけません。

 

③ 経営感覚

「経営感覚」などと言うと、少々あいまいに聞こえなくもないですが。前述の「計数感覚」に比べると、実際にあいまいなものでもあります。

そんな「経営感覚」を別の言葉で言い換えるのであれば、「バランス感覚」です。

たとえば、この先の景気や社会の流れはどうだろう? 自社商品・サービスは今後どこに注力するのがよいか? 競合他社や顧客の動きはどうなるだろう?などなど。

幅広い視点で、経営全体を見渡せているかどうか。さまざまな事態・局面をイメージできている社長かどうか、を銀行は社長との会話から探っています。

社長は木も見て、森も見て。バランス感覚に優れた社長を見て、銀行は安心をするものです。

 

《④》得意分野

社長の特性として、「なにが得意」な社長なのかを銀行は見ています。

営業が得意な社長もいれば、じぶんも現場で職人のように技術を発揮するのが得意な社長もいます。開発が得意な社長というのもいるでしょう。

そのような社長の得意なもの・社長の特性を知ったうえで、それが、会社全体として活かされているかどうか。銀行はチェックをしているのです。

たとえば、社長は営業力があるけれど社員にサービス提供力がない、というのでは「社長の得意」が活きません。

社長の得意と会社全体(≒社員)とが、うまく噛み合っている会社を銀行は評価します。

 

《⑤》集中力

ここで言う「集中力」の対象は、「会社」や「事業」を指します。

社長が年中ゴルフばかり、どこかの団体の会合ばかり、というのでは「会社はだいじょうぶかいな?」と銀行は不安に感じることでしょう。

また、会社の本業とは別に、社長の趣味的なカタチで飲食店をはじめる。なども心配でしかたありません。

社長はまず、会社や事業に集中してほしい。それが銀行の見方であることは覚えておきましょう。

ちなみに。社長が「どこ」へ行っているか、を社長が銀行にしゃべらずとも。銀行員は、社員から聞き出していることがありますから気をつけて。

 

《⑥》健康

社長が健康でなければ、会社がうまくいくはずがない。銀行はそう考えています(銀行じゃなくても、ですが)。

したがって、安易に「病気」や「カラダの不調」を銀行の前で口にするのはやめましょう。銀行が心配をするだけです。心配すれば、おカネを貸せません。

一般論として、年配になると「病気自慢」が話のネタになると言われますが。それは「仲間内」での会話にとどめるべきです。

もっとも、その仲間内からさえも銀行に漏れ伝わることがない、とは言い切れず。ゆめゆめ注意をするように、といったところです。

 

《⑦》昔話

銀行が聞き耳を立てていることのひとつに「昔話」が挙げられます。社長に関する昔話です。

社長がその昔、どんなことをしてきたのかを知れば、社長の人となりがわかるというものです。したがって、銀行に昔話をするのはよいことです(いつもいつもだと嫌がられます)。

ここで注意を要するのが、社長ご自慢の「武勇伝」。オレは昔、こんなことをやらかしたけれど、なんとかピンチを乗り切ってきた! みたいな。

それはそれでスゴいのですが、銀行からすれば、「またやらかしてしまうヒトなのかもしれない。こんどもピンチを乗り切れるとは限らない」と考えるかもしれません。銀行は慎重なのです。

じゃあ、もう昔話はしない。いっさいしない! というのも、それはそれで「隠しごとをしているんじゃないか」と勘ぐられるかもしれず。さじ加減をして昔話をしましょう、というのが結論です。

 

《⑧》後継者

社長に後継者がいるか。これも銀行はチェックをしているところです。

後継者がいれば、会社に「先」はありますが、後継者がいなければ「先」はありません。当然、銀行としては先があるほうが安心します。

ですから、後継者が決まった・決まっているのであれば、積極的に伝えるようにしましょう。

なお、社長自身が「創業者か、後継者(2代目など)か」という点も銀行はチェックしています。

これまた一般論ですが、「2代目はなかなかねぇ…(以下省略)」という見方があるもので。創業社長とはまた違った目で見られています。

 

《⑨》家庭

いわゆる「家庭不和」がないかどうかを、銀行はなにげに見ています。

なぜなら、家庭不和があれば、社長は仕事に集中することが難しくなるからです。結果、会社は傾きます。だから、融資はしたくない。

したがって、社長は奥さん(あるいはダンナさん)の悪口とか、家庭問題を口にしないことです。

また、社長の家族も会社に関わっているような場合には、家族間の会話・雰囲気にも気をつけましょう。

銀行員がいる目の前で、社長が奥さんを怒鳴りつける。そんな場面はまったくもってよろしくありません(もちろん、銀行員がいるいないにかかわらずですけど)。

 

《⑩》自宅・私生活

前述の「家庭」に近いことでもありますが、社長の「私生活」にも銀行は注目をしています。

たとえば、身なりが急に派手になった(あるいは貧相になった)、よからぬ遊び(ギャンブル・夜遊び)に興じている、贅沢な趣味(書画骨董など)がある、などなど。

それら私生活の様子から、「社長に浪費癖がある」と銀行に受け取られれば、融資においてはマイナス評価ということになるでしょう。

私生活でおカネを使うことがダメだということではありませんが、会社の状況や役員報酬に合った使い方かどうか、という視点は必要です。

極端を言えば、役員報酬が多額で会社は赤字。でも、融資で資金繰りは回っている。これでは、銀行が貸したおカネが「浪費」されていると思われてもしかたありません。

なお、銀行員を自宅に招いている場合。自宅には私生活を示すヒントがそこかしこにあるわけで、銀行員にとっては興味津々といったところであることを申し添えます。

まとめ

銀行がチェックする「融資先の社長」のこんなところ10選、についてお話をしてきました。

融資については、会社はもちろん、社長もまた見られていることに注意をしましょう。

  1. 理念・想い
  2. 計数感覚
  3. 経営感覚
  4. 得意分野
  5. 集中力
  6. 健康
  7. 昔話
  8. 後継者
  9. 家庭
  10. 自宅・私生活

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  きょうの執筆後記
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