Anker製のスポーツ向けBluetoothイヤホン「Soundcore Spirit X」をレビューします。
同じく、Anker製のスポーツ向けBluetoothイヤホンである「SoundBuds Sport NB10」とも比較をしていきます。
Anker「Soundcore Spirit X」をSoundBuds Sport NB10と比較レビュー
Anker製のスポーツ向けBluetoothイヤホン「Soundcore Spirit X」をレビューします。
おもにランニング用として使っているこのイヤホン。以前、同じくランニング用として買った Anker製「SoundBuds Sport NB10」との比較についても触れていきます。
実際に使ってみて感じる、Soundcore Spirit Xの「良い点」と「悪い点」とに分けてお話していきます ↓
- 12時間連続再生のバッテリー持ち
- 耳かけ(イヤーフック)式で安心
- 音質がクリア(軽め)
- 不足が無いフルリモコン
- お値段お手頃
- ケース付き
- やっぱりコードがジャマ
- ユルめのフィット感
- 謎めく防水機能
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
Soundcore Spirit Xの「良い点」
まずは、Soundcore Spirit Xの「良い点」からお話をしていきます。
12時間連続再生のバッテリー持ち
いちどの充電(約 1.5時間)で、最大 12時間連続再生(音量などにより異なる)。
形状や価格帯が類似する他のイヤホンを探しても、これほど長い時間再生できるものは見当たりません。さすがはバッテリーのAnker、と言ったところでしょうか。
この「12時間連続再生」は、わたしが Soundcore Spirit X を使う最大の理由でもあります。
12時間あれば、「フルマラソン + 移動などレース前後の時間」でも、充電することなく音楽を聴き続けることができる。
これが、最大 6時間連続再生の「SoundBuds Sport NB10」だと不足です。途中でバッテリー切れです。
原因は、フルマラソンとなると、わたしの足だと5時間以上かかるからですね。もっとがんばって走ればいい。そのとおりです。精進します。
でも、そんなにすぐには速くならんわ。ということで、安心のロングバッテリーは Soundcore Spirit Xの良い点です。
耳かけ(イヤーフック)式で安心
「スポーツイヤホン(あるいは、スポーツでもOK)」と名乗るイヤホンはいろいろありますが。
耳かけ(イヤーフック)が付いているタイプが安心です。もちろん、「わたしが」そう感じるだけ、という個人的な意見ではあります。
その点、Soundcore Spirit Xは耳かけが付いているので安心。ハズれて落ちたらどうしよう… という不安がない。そのうえズレにくい。
ランニング用として使っているわたしにとっては、良い点だと言えます。
なお、耳かけもなく、完全コードレスでコンパクトな XUNHONイヤホンも使っています ↓
これはこれで身軽で良いのですが。実際にハズれて落ちたことはなくても、なんとなく不安なものだったりします。
そう考えると。長く走るときなどには、多少かさばっても、やっぱり耳かけ式のほうが安心に感じます。
音質がクリア(軽め)
わたしは音質を聞き分けるほど「耳」がいいわけではない、という前提でお話をしますが。
Soundcore Spirit X は「クリア」に聞こえる印象があります。音に「こもった感じ」がなく、はっきりとしている。そんな感じです。
別の言い方をすると、音が軽い。低音があまり響かずに、どちらかと言えばシャカシャカ系です。
完全に好みの問題ですが、わたしは軽いほうが好きなので、Soundcore Spirit Xの音質はわりと合っています。
比較して、SoundBuds Sport NB10のほうは「重め」になります。Soundcore Spirit Xよりは低音が出る。そんな感じ。
「感じ」しか言えないのは、さきほども言ったとおり、耳にはあまり自信がないからです。
だから、全然クリアじゃないじゃねぇかっ! といったクレームは受け付けかねますのでご容赦ください。
不足が無いフルリモコン
右耳の下の位置に「リモコン」が付いています ↓
ボタンは3つしかありませんが、やりたいことはほぼできるフルリモコンといってよいでしょう。
具体的には、音楽の再生・停止、音量の上げ下げ、曲送り・曲戻しができます。音楽を聴くのに不足はありません。
Siriの起動、電話に出る・切る、着信拒否などもできるようです(わたしは、走りながらそういうことはしませんので使ったことはありませんが)。
また、押し込むタイプの「物理ボタン」というのも反応が確実でGoodです。
いっぽうで、前述した XUNHONイヤホンのような「タッチ式ボタン」はスマートではありますが、反応がイマイチなときもあるのは困りものです。
ランニング時に反応がイマイチだと、短気なわたしはイライラしてしまう…
この点、SoundBuds Sport NB10も、Soundcore Spirit Xと同じく「物理ボタン」が3つのフルリモコン。走るときには「物理ボタン」がいい、と考えるわたしです。
ケース付き
地味ながら「良い点」に挙げられるのは、専用ケース付きだということ。
SoundBuds Sport NB10は、つぶれてしまう「袋」タイプですが。Soundcore Spirit Xのほうは、つぶれない「ケース」タイプです ↓
カバンの中にしまうときなどには、つぶれない「ケース」のほうが安心ですから。地味なポイントながらGoodです。
お値段お手頃
Soundcore Spirit Xは、2018年11月3日現在のAmzonでの定価は 3,799円です。
ここまでにお話をしてきた「良い点」や、その他の機能などから見て、「高いっ!」と感じる値段ではありません。
ランニング用として使うイヤホンは、「消耗品(壊れてもしかたない)」というのがわたしの考えです。
日ごろ、直射日光やら雨やら汗やらにさらされるイヤホンですから、それが壊れたとしても「そういうこともあるだろね」と思うわけです。
であるならば、あまり高価なものだと買いづらく。Soundcore Spirit Xのお値段は、わたしにとってはお手頃です。
ちなみに、SoundBuds Sport NB10はさらにお求めやすい 2,799円。
前述したバッテリー持ちをそこまで重視しないのであれば、SoundBuds Sport NB10のほうがおすすめだったりします。理由は、このあとの「悪い点」でお話します。
Soundcore Spirit Xの「悪い点」
続いて、Soundcore Spirit Xの「悪い点」のお話をしていきます。
やっぱりコードがジャマ
Soundcore Spirit Xの最大の「悪い点」は、コードです。Bluetoothイヤホンではありますが、完全コードレスタイプではありません。
この点で、同じく完全コードレスではない SoundBuds Sport NB10のほうはどうかと言うと。コードが「悪い点」には挙がりません。
理由は、コードの硬さの違いにあります。
Soundcore Spirit Xのコードはごくフツーの柔らかいコード。これに対して、SoundBuds Sport NB10は硬いコードであり、後頭部で自立するために、まったく垂れ下がることがありません ↓
やっぱりこの差はデカい。SoundBuds Sport NB10はコードがあることを感じさせませんが、Soundcore Spirit Xはコードを感じます。
Soundcore Spirit Xは、ご親切にもコードクリップなどが付属しているのですが。それらを駆使しても、耳の下あたりや首筋にコードを感じるのはジャマです。
「走りながら使う」という前提では、ぜったいに SoundBuds Sport NB10のほう。これで、12時間連続再生だったら… と悔やまれるばかり。
バッテリーとコード、どっちを取るか。ですね。
ユルめのフィット感
イヤホンの耳へのフィット感ですが、Soundcore Spirit Xはユルめです。SoundBuds Sport NB10に比較して、ということになりますが。
どちらのイヤホンも「カナル型」なので、耳の穴に対するフィット感は変わりません。
変わるのは、耳かけ(イヤーフック)の部分です。
Soundcore Spirit Xは耳かけに余裕があり、素材も柔らかいので、フィット感がユルい。誤解を恐れずに言えば、「一応引っ掛かってますけど」くらいのフンイキです。あくまでフンイキね。
いっぽうの SoundBuds Sport NB10は、ガチッとフィットします。前述したとおり、コードの硬さもあり、頭自体にフィットするカンジです。
どちらが好みか、ということはありますが。走るときに使うわたしとしては、SoundBuds Sport NB10のフィット感が好きです。
ちなみに。わたしはメガネをかけていますが、Soundcore Spirit Xも SoundBuds Sport NB10も、メガネに干渉して困るということはありません。
Soundcore Spirit Xには、イヤーチップが4サイズ、イヤーウィングが3サイズ同梱されています。ゆえに、じぶんの耳の大きさ・カタチにより合わせやすいと言えます。
謎めく防水機能
防水性能をあらわす「IPX規格」なるものが、よく表示をされているところなのですが。Soundcore Spirit X にはそれがありません。
※ SoundBuds Sport NB10は、IPX5です。
聞けば、「SweatGuardテクノロジー」なるものにより、IPX規格を超えるのだとか… ↓
IPX規格の最高等級でさえも人間の汗を完全に防ぐには十分ではありませんでした。Soundcore Spiritは、潜水艦に着想を得た内部構造と疎水性ナノコーティングによる2層の防水構造により、新しい次元の防水性能を実現しました。塩分を含んだ水につけても壊れず高音質なサウンドをお届けします。
というウリ文句なのですが、ほんとうにスゴいのかは謎に満ちている。「悪い点」とまでは言わないけれど、なんかモヤモヤします。
塩分を含んだ水につけてみようか、という勇気もなく。オリジナル規格っぽい「SweatGuardテクノロジー」とやらを信じるのみです。
スポーツイヤホンは「消耗品」だと割り切ってはいますが、防水機能は無いよりあったほうがイイっす。
まとめ
Anker製のスポーツ向けBluetoothイヤホン「Soundcore Spirit X」をレビューしました。
最大 12時間連続再生がおすすめのイヤホンです。
でも、6時間連続再生でもいいかな、というのであれば。SoundBuds Sport NB10も選択肢(わたし的にはそちらをおすすめ)、という結論です。