間違えるとマズい!フリーランスの消費税『いつから納めるの?』

フリーランスの消費税はいつから納めるのか




フリーランスの消費税についてよくある質問  ” いつから納めるの?”

「納めなければいけないのに忘れてた!」とタイヘンな思いをすることがないように、きちんと正解を確認をしておきましょう。

消費税を納め忘れた!納めるおカネが無い!と言わないために

フリーランスが支払う税金のひとつに「消費税」があります。その消費税について、よくある質問がこちらです ↓

”じぶんは消費税を納めなきゃいけないの? 納めなきゃいけないのなら、いつから納めるの?”

フリーランスだからと言って、必ずしも消費税を納める必要がないことは「なんとなく」知っている。

けれども、どういうヒトが納めなければいけないのか・いつから納めるのか、具体的なことまではよくわかっていない… というフリーランスは少なくありません。

消費税を納めるとなると「小さな税額」では済まないことがほとんどですから、「納めなければいけないのに忘れてた!」のではタイヘンです。

また、急に納めることを知るのでは、「おカネの準備ができていない!」ということもあるでしょう。これまたタイヘンです。

「なんとなく」知っているだけで、タイヘンな思いをすることがないように。ここで「きちん」と正解を確認をしておきましょう。

というわけで、このあと次のようなお話をしていきます ↓

このあとの話の内容
  • どういうヒトが消費税を納めるの?
  • いつから消費税を納めるの?

それでは、順番に見ていきましょう。

 

どういうヒトが消費税を納めるの?

まずは、フリーランスのなかでも「どういうヒトが消費税を納める必要があるのか」を確認します。

ひとことで言うと、

どういうヒトが消費税を納めるの?

前々年の年間売上高が 1,000万円を超えるフリーランスは、消費税を納めなければいけない

上記について、ポイントは 2つあります。

《ポイント1》前々年の年間売上高

消費税を納める必要があるのかを知るには、「前々年」の年間売上高を見ます。

「今年」でもなく「前年」でもなく、「前々年」の年間売上高です。

ヘンなの、と思われるかもしれませんが。ここではひとまず、「そういうもんなんだな」と流すことにして先を急ぎましょう。

【注意】売上高の範囲はやや広い

消費税で言うところの「売上高」とは、いっぱんに言われる「売上高」よりも、やや範囲が広くなっています。

具体的には、商品・サービスの売上(本業)に加えて、付随的な収入(雑収入などと呼ばれる)や、仕事で使っていたクルマの売却金額なども含まれます。

本業の売上以外になにか収入がある場合には、「これって消費税の売上高に含まれるのかな?」と調べてみるようにしましょう。

《ポイント2》1,000万円を超える

消費税を納める必要があるのは、年間売上高が「1,000万円を超える」ときです。

年商 1,000万円は、フリーランスにとってひとつの「目標」と言えますが、達成のあかつきには「消費税」という重荷を背負わされることになるわけです。

それはそれとして。細かい点ではありますが「超える」という言葉にも注目をしておきましょう。

「1,000万円以上」ではありませんから、1,000万円ちょうどはセーフです。年商が1,000万円ちょうどなら、まだ消費税を納める必要はありません。

消費税を納める必要があるのは、1,000万1円から。ということになります。

【マニアックな参考】妻(あるいは夫)に給与を支払っている場合

一匹狼のフリーランスと言えども、妻(あるいは夫)に手伝ってもらっている。給与(いわゆる専従者給与)を支払っている、ということもあるでしょう。

この場合には、前々年の年間売上高が 1,000万円を超えていなくても、消費税を納めなければいけないケースがあるので注意が必要です。

具体的には、「前年の1月から6月までの売上高が 1,000万円を超える」かつ「前年の1月から6月までの給与支払額が 1,000万円を超える」というケースです。レアケースだと思いますが念のため。

 

いつから消費税を納めるの?

ここまで、「消費税を納める必要があるのか」についてお話をしてきました。

続いて。消費税を納める必要があるのだとしたら、「いつから消費税を納めるのか」について見ていきましょう。

「前々年」に対する「今年」が納めるとき

さきほど、お伝えしたことを再掲します ↓

どういうヒトが消費税を納めるの?

前々年の年間売上高が 1,000万円を超えるフリーランスは、消費税を納めなければいけない

上記について。「前々年」に対する「今年」が、消費税を納めるときです。

言い換えると。今年から見て「前々年の年間売上高が 1,000万円を超えるフリーランスは、消費税を納めなければいけない」ということになります。

これを図解で、確認をしてみましょう ↓

image1

上図からわかる、だいじなことをまとめます ↓

「消費税をいつから納めるか」でだいじなこと
  • 消費税を納めるかどうかは、1年前(前々年が終わったとき)にはわかっていたこと
  • 今年から消費税を納めるかどうかに、前年や今年の年間売上高は関係ない

というわけで、今年から消費税を納めるかどうかは「1年も前(前々年が終わったとき)」からわかっていたことです。

突然に、いきなり消費税を納めることになるわけではありません。

それがわかっていれば、消費税を納めるためのおカネの準備にあわてることもないでしょう。

また、今年から消費税を納めるかどうかに、前年や前々年の売上高は関係ありません。関係があるのは「前々年の売上高」のみです。

したがって、もしも今年の売上高が 900万円だとしても、900万円に対する消費税を計算して納めることになります(前々年の年間売上高が 1,000万円を超えるから)。

ちなみに。消費税の申告・納税は、翌年の3月末までです。2018年分の消費税を納めるのであれば、2019年3月31日が申告・納税の期限になります。

【参考】「判定」は前々年、「計算」は今年

消費税納めるかどうかの「判定」は、前々年の年間売上高を使います。いっぽうで、いくら納めるかの「計算」は、今年の年間売上高を使います。

たとえば、前々年の年間売上高が 2,000万円だとしても、今年の年間売上高が 100万円だとしたら。今年納める消費税額は 100万円を対象に計算する、ということです。

今年から納めることになったから、来年も納めるとは限らない

消費税をいつから納めるのか、について。今年から納めることになったからといって、来年もまた納めるとは限りません。

今年は今年、来年は来年なのです。

さきほどまで見てきた「前々年の課税売上高が 1,000万円を超えるかどうか」は毎年確認をして、今年は消費税を納めるかどうかを判断します。

これを図解にすると、こうなります ↓

image2

上図のとおり、2016年は前々年(2014年)の年間売上高が 1,200万円ですから、消費税を納めなければいけません。

翌年の2017年は、前々年(2015年)の年間売上高が 900万円ですから、消費税を納めなくてもよくなります。

翌々年の2018年は、前々年(2016年)の年間売上高が 1,100万円と、ふたたび1,000万円を超えるので、消費税を納めなければいけなくなります。

というような具合に、消費税を納めるかどうかは毎年確認が必要なのです。

開業2年間は消費税ボーナス!

さいごに、もうひとつだいじなことをお話しておきます。

開業してから2年間は、消費税を納める必要がありません。

なぜならば、「前々年」自体が存在しないからです。図解で確認をしてみましょう ↓

image3

上図のとおり、「今年」と「来年」については、それぞれ「前々年」が存在しません。

前々年もなく、その年間売上高もありませんから、開業から2年(今年と来年)のあいだは消費税を納める必要がない。いわば、消費税のボーナス期間です。

【参考】会社をつくることで、さらに2年のボーナス

フリーランスが会社をつくる(法人成り・法人化)と消費税を節税できる、というハナシがあります。

その理由はと言うと。会社をつくると、会社の開業から2年間は「前々年」が存在しなくなるので、消費税を納めなくてもよくなるからです。

フリーランスが、会社をつくって同じ仕事を続けたとしても、「フリーランス(個人事業者)と会社(法人)とは別モノである」との考え方によるものです。

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まとめ

フリーランスの消費税は「いつから納めるの?」について、お話をしてきました。

結論は、「前々年の年間売上高が 1,000万円を超えるフリーランスは、今年、消費税を納めなければいけない」です。

今年消費税を納めなければいけないのかどうかは、前々年が終わったときにはわかっている。ということをお忘れなく。

消費税額の計算については、こちらの記事もどうぞ ↓

これ以上カンタンに話せない フリーランスの消費税

2016.09.09

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