”あぁ、疲れた。” と、言いたい気持ちはわかるけれど。
ネガティブな言葉はよくない、って言いますよね。だったら、ネガティブをポジティブな言葉に変換してみよう、というお話です。
ネガティブ言葉をガマンするとストレスが溜まる
「言わないほうがイイ」とは知りながら、思わず口にしてしまう「ネガティブ言葉」。
じぶんにとって「なにがネガティブ言葉か」は人それぞれですが。ネガティブ、つまり、後ろ向き・消極的な言葉は使わないに限ります。
口にしたことが、そのまま現実のものになる…なんて、日本には「言霊(ことだま)」の言葉もありますし。
ネガティブな言葉は使わないようにしよう! というハナシは、よく見聞きするところです。
とはいえ。誰しも、ネガティブな思いをいだくことはあるでしょう。ネガティブを感じることはあるでしょう。
そのときに「口にするのをガマンする」というのは、なかなかストレスが溜まる行為です。人間、思ったこと・感じたことは口に出してしまうが吉。王様の耳はロバの耳〜っ!
機械やコンピュータじゃないんだから。いろいろ思い、いろいろ感じるのが人間です。思うな、感じるな、というのはムリがあります。
というわけで。わたしは、ネガティブな思い・感情はガマンせず、代わりに「ポジティブな言葉」に変換をするように心がけています。
ちなみに、わたしが「これはネガティブだなぁ…」と考える言葉は次の7つです ↓
- 〜しなきゃ、〜しなければいけない
- ツイてない
- 忙しい、時間がない
- 疲れた
- 難しい、ムリ
- 〜だと思います
- あのヒトとは合わない
それではこのあと、上記のネガティブ言葉を「ポジティブ言葉」に変換していきましょう。
ネガティブ言葉を変換!おすすめのポジティブ言葉
〜しなきゃ、〜しなければいけない
その昔(それほど昔でもないけれど)、すごくよく口にしていた言葉です。〇〇しなきゃ。
おかげでいまでもまだ、思わず言ってしまうじゃないか。まぁ、しかたない。
そんなときには、すぐに変換するようにしています。
「〇〇しなきゃ。あ、いけね。〇〇したい!」みたいな。
うん、ポジティブ。というわけで、おすすめ変換はこちらです ↓
〜したい!、〜をやりたい!
ただし。変換をしても違和感があるときは要注意。いやいや、ぜんぜん〇〇したいわけじゃないんだけど…という違和感。
そんなときには、〇〇を強いられている状況に問題があるわけですから。その問題解決をはからなければいけません。
そのあたりの見極めにも、「変換ポジティブ言葉」は使えます。
ツイてない
卑近な例を挙げるのであれば。
横浜マラソンの抽選にハズれたぁ。大阪も東京もハズれだぁ。楽しみにしていたディズニーの年越しイベントもハズれ… なにぃ、大好きなスタバの福袋もハズれただとぉ? ツイてない…
みたいな(ちなみに実話です)。プライベートに限らず、仕事の面でも、そのように感じることがないでもありません。
努力をしているつもりなのに結果が出ない、運がない。「努力が足りぬ」という事実は認識しつつも、「ツイてない」との感情がわくのは人間であればしかたがないことでもあります。
だから、レッツ変換!です ↓
運、溜めこんでるなぁ。
ほんとうに運を溜め込むことができるかはナゾですが、いつかくる「大当たり」を楽しみに待ちましょう。そうしましょう。
さらに一歩踏み込む(?)と、こういう変換もできますね ↓
だいたい天地自然が公平につくりだした日に、ある日が良くってある日が悪いなんてことあるかい。
中村天風 / 思想家
天風(てんぷう)さんによれば、「同じ1日」に良いも悪いもない、のだと。「ツキ」や「運」に逃げない、ということでもあります。はい。
忙しい、時間がない
仕事に関して、ということが多いのですが。予定・スケジュールが詰まっている、という状況はあるわけで。
ついつい口にしてしまう、忙しい。時間がない。
また、重症化すると、「終わらない」が口グセになります。忙しい、あぁ時間がない、もう終わらないかも、間に合わないかも… となります。
修行が足りないので、いまでも年に数回くらいは「終わらない」と言ってしまうわたしですが。
その昔(やはりそれほど昔ではないけれど)は、年に何百回か言っていた気がするので、すこしは成長できたのでしょう。
それはそれとして。忙しい、時間がない、を変換するポジティブ言葉はこちらです ↓
アクティブ(活動的)だわぁ。
もちろん、忙しい状況・時間がない状況の改善をはかるのは大前提。そのうえで、目の前の忙しい・時間がない現実は受け止めなければいけません。
どうせ受け止めるのであれば前向きに。腰に手をあてて、しみじみ言ってみるのがおすすめです。いやぁ、いまのオレ(わたし)、アクティブだわぁ。
疲れた
世の中的にも、言ってはいけないネガティブワードの代表格と言ってよいでしょう「疲れた」。
再三にわたり恐縮ですが、人間なのでときには疲れます。ロボットでもなければアンドロイドでもない、サイボーグでもないんだから。
とはいえ、恐るべしはネガティブ言葉。
あまり「疲れた、疲れた」と口にしていると、それを聞いたじぶんの脳が「疲れ」を過度に認識してしまう。
結果、あるはずの能力をじゅうぶんに発揮できなかったり、健康を損なってしまったり… という脳科学的なハナシがあるそうです。
どうやら「脳」は意外と単純なところもあるようですから、どうせならポジティブな言葉を聞かせてあげましょう ↓
充実してたぁ!
疲れた、ということはそれだけ「行動した・思考した」ということです。なにはともあれ、よく動き、よく考えた。充実した時間を過ごせたのだ、と変換してみましょう。
難しい、ムリ
言う、言ってるわぁ。というのが「難しい」とか「ムリ」とかいうネガティブ言葉。
これまた脳科学的に言えば、みずから潜在能力をつぶしにかかるような言葉ですからよろしくありません。
「これはできない、できない、できないぞ」とツブヤキながら、なにかにチャレンジする人もいないわけで。
願わくば、「できる、できる、きっとできる」と言い聞かせたいものです。
が、「ほんとにできるのかね?」と疑心暗鬼になるようなチャレンジがあるのもまた事実。そんなときの「できる暗示」は、ミョーなプレッシャーにもなるものです。
もう少しゆったり構えて、次のように変換してみるのはどうでしょう ↓
チャンス来てるなぁ。
カンタンではないことは認めつつ。クリアできれば、進化・成長のチャンスだよね、とワクワクしてみる。
もしも、世の中の多くが「難しい、ムリ」だと考えているのであれば、クリアの価値はより大きなものだとも言えますし。
難しいから、ムリだから、と安易に逃げないじぶんでありたい。チャレンジを楽しめるじぶんでありたい。そんな思いで、きょうも変換しています。(チャンスが)来てます、来てます。
〜だと思います
弱気な局面でついつい言ってしまうのが「〜だと思います」。
たとえば、仕事上。専門家としての意見を求められる場面で「〜だと思います」と言うのでは、専門家の矜持に欠けるというものです。
言い切るべきときに、消極的な言葉に逃げない。あやふやにしないために、あえて変換します ↓
〜です。
と、言ってはみたものの。「思う」と言いたい場面はあるもので。自信・確信が持てないことだってあるでしょう。
そうなのであれば、それは「言わない」ことですね。自信・確信が持てないことは言わないに限る。口は災いの元。
わたしは、「思う、思います」という言葉を「表現」のひとつとして使うことはありますが、「意見」としてはできるだけ使わないことを心がけています。
あのヒトとは合わない
世の中にはたくさんのヒトがいるのですから、意見や考えなどが「合わない」こともありますよね。
けれども「合わない」というのは、いかにも否定的であり、ネガティブです。
「因果応報」の言葉もあります。他者に対する否定や悪意は、いずれじぶんに返ってくるものです。
もちろん、わたしにも経験がありますから、その反省を活かしつつ、次のように変換をしています ↓
そういう考え方もあるよねぇ。
繰り返しになりますが、世の中にはたくさんのヒトがいます。たくさんのヒトがいれば、たくさんの考え方があって当然です。
それをいちいち「合わない」と否定したり、気に病んだりしていてはキリがありません。
この点で、わたしが好きな村上春樹さんの名言をひとつ、引用しておきます ↓
世の中には誤解というものはない。考え方の違いがあるだけだ。それが僕の考え方だ。
【ダンス・ダンス・ダンス/村上春樹 より引用】
まとめ
ネガティブ言葉は使わない!ではなく、ポジティブ言葉に変換しておく。というお話をしてきました。
人間ですから、ネガティブな思いをいだく、ネガティブを感じることはあってもいいでしょう。
けれども、それをそのまま口にせず。ちょっと変換して口にしてみるのはいかがでしょうか。じぶんにも現実にも、すこし変化を起こせるかもしれません。