リスケジュールを成功させるために必要な10のポイント

リスケを成功させるために必要なポイント

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業績が悪く、いままでどおりの返済ができそうもない… そんなときの手段として、リスケジュールが挙げられます。

そのリスケジュールで失敗することがないように。リスケジュールを成功させるために必要な10のポイントについてお話をしていきます。

失敗は許されないリスケで失敗をしないために。

会社・事業における銀行融資について。

業績が悪くなるなどして、いままでどおりの返済ができそうもない… そんなときの手段として、「リスケジュール」が挙げられます。

もともとは毎月 100万円を返済する約束であったところを、ひとまず返済額を減らしてもらう。というように、「返済条件を変更する」ことをリスケジュール(以下、リスケ)と呼びます。

リスケができるかどうか、良い条件でリスケができるかどうかは銀行との交渉しだい。また、交渉の前段として、リスケに対する理解と準備が必要です。

リスケがうまくいかなければ、会社はさらに厳しい状況に追い込まれてしまいます。再起が難しくなってしまいます。

ですから、なんとしても成功させたいリスケで失敗することがないように。リスケを成功させるために必要なポイントを押さえておきましょう。こちらです ↓

リスケジュールを成功させるために必要な10のポイント
  1. あえて借入を申し込み断られる
  2. リスケの依頼はメインバンクからはじめる
  3. 話の入口はお詫びから
  4. 前向きなリスケをアピールする
  5. 返済ゼロをお願いする
  6. 実現可能な経営改善計画書をつくる
  7. 取引銀行すべてに平等公平に対応する
  8. リスケは早く決断する
  9. リスケ前に商工ローンを利用しない
  10. 金利引き上げ、追加担保・保証人は断る

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

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リスケジュールを成功させるために必要な10のポイント

《ポイント1》あえて借入を申し込み断られる

リスケは銀行にとって、望ましいことではありません。返してもらえるはずのおカネが、返してもらえないというのですから当然です。

したがって、リスケを依頼される銀行(員)の心中がおだやかでないことは想像しておきましょう。

この点で、いきなりリスケを依頼するのではなく、まずは借入の申し込みからはじめてみるのもひとつの方法です。もはや借りることなどできないだろう、という状況であったとしてもです。

結果、融資が断られるわけですが、その際に銀行のほうから「リスケであれば支援します」との回答を得られることがあります。銀行だって、融資先につぶれられては困るからです。

また、そのような回答が得られずとも、融資を断ったあとでリスケを依頼されるのであれば、銀行としても「しかたない」といったところでしょう。

この流れでリスケを依頼できれば、銀行(員)が感情的になる事態を回避しやすくなります。

《ポイント2》リスケの依頼はメインバンクからはじめる

リスケの依頼はメインバンクからはじめましょう。メインバンクの定義もいろいろですが、ここで言うメインバンクは「借入金残高がいちばん多い銀行」です。

取引銀行が複数あるのであれば、まずは「借入金残高がいちばん多い銀行」であるメインバンクから、リスケの依頼をはじめます。

メインバンクからリスケOKがもらえれば、他の銀行は「メインバンクがそう言うならしかたない」とリスケに応じることとなります。

ところが、メインバンク以外の銀行からリスケを依頼すると、「メインバンクさんはなんとおっしゃっていますか?」と聞かれることになり、話が前に進みません。

仮に承認を取り付けたとしても、先を越されたメインバンクが気を悪くして話がこじれることもあります。メインバンクがリスケに応じなければ、結局は他の銀行もそれにならいますから注意が必要です。

《ポイント3》話の入口はお詫びから

銀行にリスケの依頼をする際、話の入口は「お詫び」からです。当初の約束(返済条件)を守ることができずに申し訳ありません、との謝罪が一言目です。

前述したとおり、銀行にとってリスケは望ましいことではありません。場合によっては、リスケと言われた銀行(員)が感情的になることもあるでしょう。

にもかかわらず、言い訳からはじめてしまったり、ひどい場合には銀行に文句を言ったりというのでは、できるはずのリスケもできなくなってしまいます。

なにがあったにせよ、いちどした約束を守れないことの非はこちらにあります。話の入口は「お詫び」から、と心得ておきましょう。

《ポイント4》前向きなリスケをアピールする

リスケと言うと、それ自体に後ろ向きなイメージがありますが。それでも、「苦しいからとにかくリスケをお願いします」などと後ろ向きな発言はいけません。

銀行は、返してくれる相手に融資をするし、いずれ返してくれる相手だからリスケを受け入れるのです。

「しばらく返済を待ってもらえれば会社はまたよくなります。だからリスケをお願いします」と言いましょう。

後ろ向きな発言では銀行の理解は得られません。銀行融資は、いかなるときも「前向き」が大原則です。

《ポイント5》返済ゼロをお願いする

銀行は、リスケを受け入れるにしても「できるだけの金額を返済してほしい」と言います。そう言われると申し訳なさも相まって、なるべく多く返したいとも考えがちです。

けれども、こちらとしては「返済がきびしいからリスケ」をお願いしているのです。返済が多いほど、会社はきびしいままであり、改善・再起の可能性が小さくなってしまいます。

そのとき困るのは会社だけではありません。銀行も、です。リスケをしたけれど、結局、またきびしくなって返済できませんでした… では銀行も困るのです。

だから、改善・再起の可能性をより高めるためにも「返済額はゼロでお願いします」と言いましょう。

リスケをしている最中は、原則、融資を受けることができません。再度の返済額減額も困難です。リスケをするなら中途半端をせず徹底的に、返済ゼロが基本です。

《ポイント6》実現可能な経営改善計画書をつくる

「返済額はゼロでお願いします」と言いましょう、という話をしました。ただし、「言うだけ」ではいけません。口先だけ、と見られてしまいます。熱意や本気も伝わりません。

そこで、必要になるのが「経営改善計画書」。返済額ゼロが改善・再起には必要であること、返済額がゼロだからこそ改善・再起ができることを「文書」で示す必要があります。

その経営改善計画書のポイントとしては、「実現可能」であること。根拠のない右肩上がりといった計画書では、銀行に信じてもらえないのは当然です。

また、リスケの期間は通常、半年から1年になります。そのときに計画達成率が高ければリスケの継続はありますが、あまりに低ければリスケは打ち切られてしまいます。

目安として、計画の80%以上は達成できるように。実現可能な経営改善計画書、あわせて、実行可能な行動計画をつくるようにしましょう。

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《ポイント7》取引銀行すべてに平等公平に対応する

さきほどから、「返済額はゼロでお願いします」と言いましょう、という話をしていますが。結果的には「ゼロにはならなかった」というケースもあるでしょう。

そのときには、すべての取引銀行に対して、平等公平な条件で返済をしなければいけません。

具体的には、各銀行の借入金残高に応じて返済額を決める、すべての銀行一律に1万円ずつ返済する、など。とにかく、平等公平でなければならないとのルール(衡平性の原則)があります。

したがって、「お世話になった〇〇銀行さんだけには多めに返済したい」ということは許されません。他の銀行からすればガマンのならないことであり、リスケにも応じてもらえません。

この点で、メインバンクに「返済額ゼロ」を受け入れてもらえれば、他の銀行にも「平等公平のルールがあるから返済できない」との話ができることになります。

《ポイント8》リスケは早く決断する

リスケを決めるのが遅すぎる、というケースは少なくありません。言うまでもないことですが、リスケが遅れれば、そのあいだも返済でおカネは減り続けてしまいます。

すると、リスケができたとしても、手元にじゅうぶんなおカネが残っておらず… 改善・再起ができなかった、ということにもなりかねません。

また、リスケをするにも時間がかかるのには注意が必要です。取引銀行すべてに説明・交渉をしなければいけませんから、取引銀行の数が多いほど時間がかかります。

銀行との交渉が難航することもあります。最終的には、数ヶ月から半年くらいかかるケースもある。これらを踏まえて、リスケは早く決断する必要があります。

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《ポイント9》リスケ前に商工ローンを利用しない

銀行以外のノンバンクなどからの融資、いわゆる「商工ローン」をリスケ前に利用しないようにしましょう。そのようなローンの残高が決算書に残っているとリスケの妨げになります。

さきほど、リスケは平等公平でなければいけない、と言いました。不公平をされた銀行としては納得ができないからです。

では、商工ローンがリスケに応じるかというと、それはかなり難しい話だと言えるでしょう。

よって、銀行は「商工ローンはリスケに応じないのに、どうしてウチだけが」と考えますから、リスケが難しくなってしまいます。

リスケ前には資金繰りがきびしく、「どこからでもいいから借りたい」となりがちですが。リスケのためには、それをやらないことです。

《ポイント10》金利引き上げ、追加担保・保証人は断る

銀行にリスケを依頼すると、「その代わりに」いろいろと要求をされることがあります。

「しかたないか」と要求を受け入れがちではありますが、原則、すべて断るようにしましょう。

たとえば、金利の引き上げ。元金の返済を猶予・減額する代わりに金利を上げさせてくれ、という話です。

金利が上がればその分だけ資金繰りはきびしくなり、改善・再起が遅れます。との話で、経営改善計画書を見せながら納得をしてもらいましょう。

また、追加の不動産担保や保証人という話もありえます。もちろん、こちらとしては、この期に及んでまで担保や保証人は避けたいところです。

ここも経営改善計画書をたよりに、「改善・再起をするのだから担保や保証人は必要ない」との説明をしましょう。そういう意味では、経営改善計画書の出来不出来は重要です。

それでも、銀行側も粘るというのであれば「平等公平のルール」を持ち出しましょう。話し方としては、次のような感じになります ↓

「〇〇銀行さんだけ金利を上げるわけにはいきません。〇〇銀行さんの金利を上げれば、ほかの銀行の金利も上げなければいけない。結果、改善・再起は難しくなりますからご容赦ください」

「〇〇銀行さんだけ担保・保証人を提供するわけにはいきません。他の銀行さんにもとなると、担保も保証人も不十分ですからご容赦ください」

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まとめ

リスケジュールを成功させるために必要な10のポイントについてお話をしてきました。

リスケができるかどうか、良い条件でリスケができるかどうかは銀行との交渉しだい。また、交渉の前段として、リスケに対する理解と準備が必要です。

なんとしても成功させたいリスケで失敗することがないように。リスケを成功させるために必要なポイントを押さえておきましょう。

リスケジュールを成功させるために必要な10のポイント
  1. あえて借入を申し込み断られる
  2. リスケの依頼はメインバンクからはじめる
  3. 話の入口はお詫びから
  4. 前向きなリスケをアピールする
  5. 返済ゼロをお願いする
  6. 実現可能な経営改善計画書をつくる
  7. 取引銀行すべてに平等公平に対応する
  8. リスケは早く決断する
  9. リスケ前に商工ローンを利用しない
  10. 金利引き上げ、追加担保・保証人は断る

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