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早く返すデメリット、また借りるメリット【銀行融資】

早く返すデメリット、また借りるメリット

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「借金は早く返してしまいたい。だから、繰り上げ返済しよう」というのも、ひとつの選択ではありますが。

「早く返す」にはデメリットがある。いっぽうで、「また借りる」にはメリットがある。というお話をしていきます。

借金は早く返すに限る、とは言えない。

会社・事業における銀行融資について。

借金は早く返してしまいたい、という声を見聞きします。いわゆる「繰り上げ返済」です。

これに対して。返済して借金が減った分をまた借りる、という考え方があります。いわゆる「折り返し(巻き直し、巻き替え、巻き戻し、とも)」です。

このように。いちど銀行から融資を受けたあとには、2つの対極的な「選択肢」があります。

そんな2つの選択肢について。早く返す(繰り上げ返済)には「デメリット」がある。いっぽうで、また借りる(折り返し)には「メリット」がある。というお話をしていきます。

「えっ、そうなの? 早く返したほうがいいと思ってた」というのであれば、こちらを確認しておきましょう ↓

早く返す(繰り上げ返済)3つのデメリット
  1. 手元のおカネが減る
  2. 銀行から嫌われる
  3. 次に借りられる保証はない

それではこのあと、上記について説明をしていきます。

 

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早く返す(繰り上げ返済)3つのデメリット

まずは、借りたおカネを早く返すことの「デメリット」を3つ、お話していきます。

手元のおカネが減る

借りたおカネを早く返すことで「借金」が無くなります(あるいは、減ります)。これがしたくて、「早く返したい」と考えるわけです。

ところが。無くなるのは借金ばかりではありません。手元にあった「おカネ」も無くなります。

早く返すにあたり、手元のおカネを使ったのですから当然です。

このとき、「手元」にじゅうぶんなだけのおカネがあればよいのですが。そうでもないのに早く返してしまう、というケースがあります。

できるだけ早く返してしまおうとするあまり、そのあとの資金繰りが厳しくなるほど手元のおカネを減らすのでは本末転倒です。

この点で。平均月商の3ヶ月分、これよりもおカネを減らしてまで早く返すのはやめるべき、がわたしの考えです。

とくに、平均月商の1〜2ヶ月分を切ると、ちょっとした売上不振や売上代金の回収トラブルなどで資金ショートする可能性が高まります。

また、震災などの想定外を含め、なにが起きるかはわからないのですから、平均月商の3ヶ月分以上のおカネ(現金預金)を持つのがおすすめです。

「早く返す」と、借金は減っても、おカネも減ってしまう。あたりまえのことなのですが、借金を毛嫌いしすぎると見落としがちな盲点です。気をつけましょう。

銀行から嫌われる

当初の約束よりも借りたおカネを早く返す。銀行はこれを嫌います。

なぜなら、銀行は3年なら3年、5年なら5年、そのあいだの「利息収入」を見込んで融資をしているからです。

にもかかわらず、早く返すということになると。当初見込んでいた利息収入を得ることはできなくなってしまいます。

加えて、「貸し出し残高」も減ってしまいますからダブルパンチです。銀行はおカネを貸すのが商売ですから、貸し出し残高を増やすことを目指しています。減らしたくはないのです。

したがって。借金を早く返すのだから銀行も喜んでくれるだろう、というのは間違いで。むしろ、当初の約束を破られた… という思いであることは覚えておきましょう。

この思いが、次に融資を受けようとするときに影響する可能性もゼロではありませんので。

次に借りられる保証はない

早く返してはみたけれど。あとになって、やっぱりおカネが足りない、おカネが必要だ、ということは少なくありません。

会社・事業の持続や成長にはおカネがツキモノだからです。

「じゃあ、銀行からまた借りよう」との話になるわけですが。当然ながら、そのときに借りられるかどうかはわかりません。

銀行から融資を受けるためには「審査」が必要であり、その審査をパスできなければ、おカネを借りることはできないわけです。

そこへきて、「業績が厳しくておカネが無い、だからおカネを貸して」と言うような危ない会社に、銀行がおカネを貸すことはありません。

あぁ、あのときに早く返したりしなければよかった… と悔やんでも後の祭りです。

そう考えると。せっかく審査をパスして借りることができたおカネを、わざわざ早く返してしまうのはもったいないことだ、とも言えるでしょう。

早く返すのも選択肢のひとつではありますが。次に借りたいときに必ず借りられるという保証は無い。これを忘れてはいけません。

【参考】早く返す、のメリットは?

ここまで、早く返すことのデメリットばかりをお話してきました。では、メリットはないのか? と言えば、もちろんそんなこともありません。

早く返すことのいちばんのメリットを挙げるとすれば。それは「利息が減る」です。早く返すことで、以降の利息が減ります。

実際に減る「金額」を把握したうえで、3つのデメリットと天秤にかけてみましょう。メリットを取るか、デメリットを避けるか、です。

 

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また借りる(折り返し)3つのメリット

続いて、いちど返したおカネをまた借りることの「メリット」を3つ、お話していきます。

借りやすい

さきほど、「銀行から融資を受けるためには審査にパスしなければならない」という話をしました。

この点で、また借りる(折り返し)は、審査にパスしやすい。つまり、借りやすい融資だと言えます。

たとえば、銀行から 500万円の融資を受けたとすると。それは、500万円の融資について審査をパスしたことをあらわします。

銀行は、その会社に 500万円なら貸してもいいと考えている、ということです。

その後、毎月返済を続けて、融資残高が 300万円まで減ったとします。そこで、減った分の 200万円をまた借りようとするのが「折り返し融資」です。

銀行は「500万円まで貸してもいい」といちどは考えていたのですから、折り返し融資に対しては比較的寛容な対応になります(会社の業績が著しく悪化している場合などは別です)。

銀行融資に審査がある以上、「借りたいときに借りられる」わけではありません。であるならば、借りやすいときに借りることです。

借りたいときに借りられず、借りやすいときに借りようとしない会社は決して少なくありません。気をつけましょう。

他の銀行に安心を与える

複数の銀行から融資を受けている場合。ある銀行から融資を受けると、それを知った他の銀行は「安心をする」という効果があります。

たとえば、A銀行から融資を受けたとして。それを知ったB銀行やC銀行は「A銀行の審査をパス融資できる会社なんだな」と考える、ということです。

結果として。安心をしたB銀行やC銀行からも融資を受けやすくなる、という効果が期待できます。

これは、折り返し融資で「また借りる」ことのメリットです。

逆に、また借りることもなく、返済だけが続いているとしたらどうでしょう? 融資残高がどんどん減っていくだけです。

これを見たB銀行やC銀行が思うのは「もうA銀行からは借りられないのかな」です。

この会社は借りたくても借りられない、A銀行の審査をパスできないのではないか。他の銀行からは「不安」に思われてしまう可能性があります。

すると、当然、他の銀行は融資を躊躇しますから、会社はおカネを借りにくくなります。困ったことです。

A銀行からまた借りることが、B銀行やC銀行など他の銀行に安心を与える。他の銀行からも借りやすくなる。覚えておきましょう。

手元におカネを持てる

「また借りる」ことのメリットとして、「借りやすい」「他の銀行に安心を与える」というお話をしてきました。

その結果、借入をすることで手元のおカネを増やすことができます。これは、「また借りる」ことの最大のメリットだと言ってよいでしょう。

なぜならば、おカネを切らしたときが会社の終わりだからです。言い換えると、会社を終わらせないためにはおカネが必要だからです。

会社を終わらせないために、借りてでもおカネを持つ。「また借りること」には、会社を終わらせないというメリットがあります。

とくに小規模零細な会社は、じゅうぶんな自己資金がありません。加えて、他人からおカネを集めることも難しいのが現実です(大企業のように株を買ってくれる人もいない)。

ゆえに、小規模零細な会社にとっては、銀行融資がおカネを集めるための貴重な手段になります。

おカネが無い、おカネが不足しているのであれば、比較的借りやすい「また借りる(折り返し)」を利用しない手はありません。

【参考】また借りる、のデメリットは?

また借りることのメリットばかりをお話してきました。では、デメリットはないのか? と言えば、もちろんあります。

また借りることのいちばんのデメリットを挙げるとすれば。それは「利息がかかる」です。また借りるのですから、その分、利息がかかります。

とはいえ、いまは低金利の時代でもあります。実際に利息の「金額」を計算してみましょう。

また借りることのメリットに比べれば、利息は「意外と」多くはないとの考え方もあるはずです。

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まとめ

早く返すデメリット、また借りるメリットについてお話をしてきました。

借金は早く返してしまいたい、という声を見聞きします。借金は良くないもの、悪いものだ。との思いがあるからです。

ところが、借金を減らすことでこうむるデメリットもある。いちど借りたおカネを早く返すことにはデメリットがあります。

そのデメリットを理解したうえで、早く返すかどうかを検討しましょう。

早く返す(繰り上げ返済)3つのデメリット
  1. 手元のおカネが減る
  2. 銀行から嫌われる
  3. 次に借りられる保証はない

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