ふだんは横浜でセミナーをしているわたしですが。2019年9月、長野にてセミナーを開催いたします。
その受付開始のお知らせと、セミナー内容について思うところについてのお話です。
長野セミナー開催のお知らせ
2019年9月13日(金)、長野にてセミナーを開催することにしました。
今年は6月に名古屋で2つのセミナーを開催。10月には仙台で2つのセミナーを開催予定。12月くらいにもうひとつ企画中。
いまよりも多くの人に伝えることができればと、遠征セミナーを増やしていこうと考えているところです。
で、今回のセミナーテーマは「税理士のための銀行融資入門」。もともと横浜で定期開催しているセミナーにご参加をいただいた方から「地元開催のリクエスト」をちょうだいしての長野開催です。
そのような経緯から、定期開催での内容とは異なり「ケーススタディ(事例研究)+事業性評価融資への対応」中心のセミナーを企画しました(詳しくは後述します)。
というわけで、定期開催している「税理士のための銀行融資入門セミナー」の「番外編」の位置づけです。
いつものことながら、少人数制で定員は5名。うち3名はご予約をいただいてますので、残り2名の受付となります。
以下、セミナー情報の掲載と。せっかくなので、今回のセミナー内容について思うところを少々お話させていただきます。
セミナー情報
セミナータイトル
税理士のための銀行融資入門セミナー「番外編」
日時
2019年9月13日(金) 受付終了
13:00〜16:45(講義・質疑応答・休憩含む 3時間45分)12:45 開場
※ セミナー後、希望者のみ2時間ていどの懇親会を予定しています(費用別途)。場所は長野駅周辺
場所
長野駅から徒歩15分ほどの貸し会議室(長野駅からバスも利用可)
※ 詳しくはお申し込み受付時にお伝えいたします
内容
- 顧問先が銀行融資を活用するためのステップとは?
- 顧問先が銀行融資を活用するための具体策とは?
- 銀行融資のケーススタディ〜こんな顧問先はどうするか?
- 事業性評価による融資への対応〜顧問税理士にできること
定員
5名
講師
銀行融資専門ひとり税理士・モロトメ ジョー
受講料
30,000円(税込)
【お振込の場合】
お申込み受付後に、お送りする仮受付メールに記載された口座にお振込みをお願いいたします。メール受領後、5営業日以内にお振込みがない場合にはキャンセル扱いとさせていただきます。
【クレジットカード(PayPal決済)の場合】
お申込み受付後に、お送りする仮受付メールに記載された決済用リンクからお手続きをお願いいたします(決済サービス・PayPalのアカウントが必要)。メール受領後、5営業日以内にお手続きがない場合にはキャンセル扱いとさせていただきます。
キャンセル
キャンセルのご連絡は、お申込み受付後にお送りするメールアドレス宛にお願いいたします。
その場合のキャンセル料は、理由のいかんにかかわらず下記のとおりです。セミナー開催日から起算します(セミナー開催日が1日目)
キャンセル料 | |
10日目より前 | 無料 |
4日目から10日目まで | 受講料の50% |
3日目まで | 受講料の100% |
お申し込み方法
- 下記のお申し込みフォームボタンより、必要事項を入力のうえ、お申し込みください。
- 24時間以内にお申込み仮受付メールをお送りいたします。
※ 24時間以内にメールがない場合、申し込みフォームへのメールアドレス入力ミス、迷惑メールとして受信拒否されている可能性があります。ご確認のうえ、再度、申込フォームから送信ください。 - 仮受付メールの受信から5営業日以内に受講料のお支払い手続きをお願いいたします。
- 当方にてお支払いを確認後、受付完了のメールをお送りいたします。
セミナーに関するご質問は、お申込みフォームの「問合せ」にチェックを入れていただき送信してください。
なお、回答までのあいだに定員に達することがありますことご了承願います(その際には、先着順とさせていただきます)。
今回のセミナーの内容について思うところ
ケーススタディ(事例研究)
これまで開催をしてきたセミナーでは、優先順位を考えて「事例」について大きな時間をさくことはありませんでした。
事例はもちろんだいじですが、それよりもまず、銀行融資の「原理原則」について学ぶことのほうがだいじだ、と考えているからです。
1回のセミナー(おおむね4時間弱)という限られた時間のなかで、事例と原理原則の両方を学ぶことは難しいものがあります。
この点で。今回は、「事例」のほうに焦点を当てたセミナーです。
とはいえ、「入門」の位置づけは変わらず。銀行融資のことはよくわからない… という方でも受講できるよう、セミナー前半で「原理原則」のお話をギュギュッとコンパクトにお話をします。
そのうえで、ケーススタディ(事例研究)にとりくんでみよう、というわけです。
なお、ケーススタディでとりあげる「事例」について、事例のこと細かな背景や前提条件までの確認は考えていません。
たとえば、実際にある〇〇社という会社の・実際の決算書を広げて… のようなことはしない、ということです。
これまた時間があればよいのでしょうが、時間がないなかでそこまでやっていたらお話できる事例数がとても少なくなってしまいます。
それに、実際にある〇〇社とまったく同じ状況の会社などないのですから、こと細かな背景や前提条件ばかりを見ていたのでは汎用がききません。
そこで、セミナーでとりあげる事例は「とても大雑把な背景や前提条件」にとどめます(数字も判断・計算しやすいよう、わかりやすい数字に加工します)。
たとえば、決算書のなかから「売上高、売掛金の金額だけ」を取り上げる、「売掛金、たな卸資産、買掛金の金額」だけをとりあげるとか。
つまり。事例のなかから、「注目すべき要素」にだけ的をしぼる。そのうえで、銀行融資の活用・対応としてなにをすべきか、なにができそうか?を考えます。
そのほうが、他の会社についても汎用性があるだろう、というのがわたしの考えです。
結果として、いまのところはぜんぶで16の事例を用意しています(このあと調整するかもですが)。できるだけ多くの事例に当たり、他の会社の銀行融資にも活かしていただくことができれば、と考えています。
事業性評価による融資
いっときに比べると、だいぶ浸透しつつある「事業性評価」という言葉。それでも、まだまだ「知らない・聞いたことがない」という会社もあるものです。
ちなみに、事業性評価とは ↓
財務データや担保・保証に必要以上に依存することなく、借り手企業の事業の内容や成長性などを適切に評価すること
を言います。
で。金融庁は銀行に対して、「事業性評価による融資をしなさい」と言っています。
つまり、決算書(財務データ)や担保・保証人ばかりを頼りにせず、会社・事業の内容や将来(成長性)を評価して融資をしなさいよ、と。
ところが銀行も、長きにわたって決算書や担保・保証に頼った融資をしてきましたから、はじめは「急に事業性評価と言われても…」です。
ただそれも時間がたつにつれて、事業性評価に対する考え方・姿勢が変わってきました。銀行も、金融庁が言うのだからやらざるをえないのです。
そうなると、おカネを借りる側の会社も「知らない・聞いたことがない」というわけにはいきません。
事業性評価への対応がわかっている会社とわかっていない会社とのあいだには、まちがいなく差が出ます。
当然、わかっている会社は融資が受けやすく、わかっていない会社は融資が受けにくくなります。
中小企業にとって資金調達の生命線と言える「銀行融資」です。受けやすいほうがいいですよね。だったら、きちんと学んでおきましょう、ということで、今回のセミナーに盛り込みました。
ところで、事業性評価を「銀行融資のためだけ」のもの、と考えるのは間違いです。
なぜなら、事業性評価の対象である「会社・事業の内容や将来(成長性)」を考えることは、会社自身にとってもだいじなことだから。
銀行融資の事業性評価を通じて、「会社・事業の内容や将来(成長性)」を考える、考え方を学ぶきっかけにすることができます。
事業性評価に対する間違いをもうひとつ。決算書が悪くても融資が受けられるようになる、担保・保証が無くても融資が受けられるようになる。これは間違いです。
事業性評価が進んでも、決算書は変わらずだいじな融資の判断材料です。決算書の内容がよいに越したことはありません。
また、担保・保証も必要であれば取られます。金融庁は「必要以上に担保・保証を取るな」と言っているだけです。よって、決算書の内容が悪かったりすれば、やはり担保・保証は必要になります。
以上をふまえて、実際どのように事業性評価にとりくんでいけばよいのか。具体的なツールもご紹介をしながら、セミナーでお話をしていきます。
まとめ
長野セミナー開催のお知らせとセミナー内容について思うところをお話してきました。
銀行融資に関するセミナーは、今後も定期的に開催していくことを考えています。いまよりも多くの人にお伝えができるよう、遠征でのセミナーも増やしていきたいところです。
場所や時期などのご要望がございましたら、リクエストいただけましたら幸いです(必ずしもご要望どおりにはいかないかもしれませんが…努力します!) ↓
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