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銀行出身でもないのに『銀行融資専門』は大丈夫?と言われたらどう答えるか

銀行出身でもないのに『銀行融資専門』は大丈夫?と言われたらどう答えるか

いまは「銀行融資専門」の税理士として仕事をしています。

そこで、ひとから言われることがある「銀行出身でもないのに『銀行融資専門』は大丈夫?」という質問についてお話をしてみます。

目次

僕は、銀行出身ではないけれど。

あるときから「銀行融資専門」の税理士として、じぶんを表現するようになりました。このブログも、そんな表現のひとつです。

どうして「銀行融資専門」の考えにいたったのか? その経緯を話はじめると少々長くなるので、なるべく端的に「ひとこと」で言うと。

先立つものはおカネ、だからです。

言うまでもなく、会社や事業の持続・成長には「おカネ」が欠かせません。おカネが無くなってしまえば、会社や事業はおしまいです。

その「おカネ」を切らさないようにするためのだいじな手段として、「銀行融資」が挙げられます。ところが、必ずしも銀行融資をうまく使えていない、という現実もある。

そこで、の「銀行融資専門」でした。

とはいえ。わたしは、税理士です。「税金の専門家」という位置づけではありますが、もともと「銀行融資の専門家」ではありません。

この点で。ときおり、ひとから言われることがあります ↓

” 銀行出身でもないのに「銀行融資専門」なんて、だいじょうぶなのか?(だいじょうぶじゃないだろう) ”

言われてみれば、もっともなご質問でありご意見です。というわけで、そんな質問・意見に対する、わたしなりの回答として次のようなお話をしてみます。

このあとのお話の内容
  • 気にしているのはお客さまではない
  • だいじなのは原理原則
  • 件数は関係ない

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

気にしているのはお客さまではない

銀行出身でもないのに「銀行融資専門」なんて、だいじょうぶなのか? と言われることがある、と前述しました。

では、だれに言われるのか? と言うと。ほぼほぼ同業者、つまり、税理士からです。お会いする税理士の方から、言われることがある。

その意図について、「純粋な疑問」と感じることもあれば、「心配(ほんとに対応できるの?)」と感じることもあります。わたしの感じ方、なので間違っているかもしれませんが。

いずれにせよ、「銀行出身でもないのに銀行融資専門」を気にしているのは税理士のほうだ、ということです。

税理士じゃないほう、言い換えると、お客さまのほうはどうかと言えば。税理士ほどには気にしていない、というのがわたしの感覚です。

実際、お客さまから「銀行出身でもないのに銀行融資専門」について言われた記憶がありません。もしかしたら言われたかもしれないけれど、記憶に残っていないくらいの回数であることはたしかです。

という話をすると。「そもそも、そういうこと(銀行出身でもないのに…)を考えないお客さまとしか会っていないからだろう」と思われるかもしれません。

そのとおりです。

ただそれでも、仕事をご依頼していただけるお客さまはいる。数は少ないかもしれないけれどいる。この事実がだいじだ、というのがわたしの考えです。

もちろん、「銀行出身でもないのに…」と考えて仕事を依頼しないという会社・人もあることでしょう。むしろ、そのほうが「たくさん」なのかもしれません。

けれどもいっぽうで、わたし自身が「たくさん」の仕事をできるわけでもありません。ひとりで仕事をしてる以上、ひとりでできる分しかできないからです。

仕事をご依頼いただけるお客さまがいる、そのご依頼にできる限り応える。いまはそれでじゅうぶん。そのように考えています。

だいじなのは原理原則

いましがた、「いまはそれでじゅうぶん」と言いました。でもそれは「アンタがじゅうぶんなだけであって、お客さまはどうなのか?」と、思われるかもしれません。

つまり、銀行出身でもないのに、ほんとうに銀行融資のお手伝いなんてできるのか? お客さまのご依頼に応えられるのか? と。

だいじょうぶ、銀行融資の「原理原則」さえ押さえていれば。それが、わたしの答えです。

原理原則ってなに? を話はじめると少々長くなりますので。端的に言えば「借りられるときに借りておく」です。あまりにも端的に過ぎるので、当ブログではいろいろ記事にしています ↓

CHECK! 銀行・融資の記事まとめ

銀行出身であれば、当然の「原理原則」ではありますが。銀行出身でないからといって、わからないものでもありません。

「勉強・情報・経験」は必要ですが、それは他の仕事をするうえでも同じこと。わたしも日々少しずつ、「勉強・情報・経験」を積み上げ続けてのいまです。

また、銀行出身であれば、銀行とのパイプ(コネクション)が期待できる、ということはあるでしょう。実際、パイプがあったほうが、スムーズであることは確かです。

けれども、「無ければいけないもの」ではありません。原理原則は無ければならないものですが、パイプは無ければないでもだいじょうぶ。パイプが無ければ融資が受けられない、ということはないのです。

あればあったほうがいいのがパイプですが、「無いものねだり」をしてもしかたがありません。あればいいなぁ、にはキリがありません。

それよりも、絶対に無ければならない「原理原則」を確実に押さえること。これができれば、自信をもって銀行融資のお手伝いはできる。わたしは、そのように考えています。

件数は関係ない

さきほど、「無いものねだり」として、銀行とのパイプについて話をしました。この点でもうひとつ、「件数」が挙げられます。

たとえば、「融資実績 ウン百件!ウン千件!」みたいなことですが。これもまた、わたしにとっては「無いものねだり」かと考えるわけです。

もちろん、実績が多いほど経験が増える、能力も高まる、ノウハウが貯まる、といったことはあるでしょう(必ずしもそうだ、とも思いませんが)。

けれども、件数を増やすことが難しいことはさきほども触れました。ひとりでできる仕事の「量」には限りがあるのです。少なくとも、ウン百とかウン千という量にはムリがあります。

だから、件数もまた「無いものねだり」です。そういう意味での、「件数は関係ない」です。

銀行融資専門を名乗るのであれば、「件数」を示せ! と思われるかもですが。他人が見て、目をみはるような件数を示すことはできません。

とはいえ、件数がなければ銀行融資のお手伝いができないか? と言えば。決してそんなことはないでしょう。

だいじなのは、やはり「原理原則」であって、「件数」ではないからです。事実、銀行から融資を受けるための「要件」のなかに、「件数」の要件などありません。

ということで。「件数」もまた、無ければないでかまわないもののひとつだと考えています。

そもそもの話。いま目の前にいらっしゃるお客さまと、他のお客さまとで「状況がまったく同じ」ということはないものです。であるなら、過去の件数というのはそれはそれ、という見方でもあります。

と、そうは言っても。

件数なり、実績なり。なにか「見えるもの」が無ければ、お客さまからの信用も得られないだろう、仕事を依頼してもらうこともできないだろう? と言われれば、そのとおりでしょう。

そこで、わたしにとって「見えるもの」のひとつが、このブログです。

日々のブログを通じて、銀行融資専門と言えるような記事を書く。書き続ける。銀行融資を必要とするお客さまに、記事が届くようにとの思いで書き続けています。

まとめ

銀行出身でもないのに「銀行融資専門」なんて、だいじょうぶなのか? ということについて、わたしなりの考えをお話してみました。

とにかく、だいじなことは銀行融資における「原理原則」です。その原理原則をお伝えするために、少しずつでも、じぶんにできることをやっていこうと考えています。

銀行出身でもないのに『銀行融資専門』は大丈夫?と言われたらどう答えるか

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