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間違ってない?銀行融資の金利引き下げの手順

間違ってない?銀行融資の金利引き下げの手順

会社の銀行から受けている融資について、金利引き下げの手順をお話ししていきます。

手順を間違えると、融資を受けることさえ難しくなるので要注意です。

目次

手順を間違えると、融資を受けることさえ難しくなる

会社が銀行から受けている融資について。その「金利」は、できるだけ引き下げたいという思いがあるでしょう。

この点で、金利を引き下げるにあたっては手順が重要になります。

手順を間違えると、金利が下がらないばかりか、融資を受けることさえ難しくなってしまうからです。

金利の引き下げは考え方に気をつけなければいけません。というわけで、銀行融資の金利引き下げの手順についてお話をしていきます。こちらです ↓

銀行融資の金利引き下げの手順
  • 《手順1》借りるのが先
  • 《手順2》取引銀行を増やす
  • 《手順3》ふたたび、借りるのが先
  • 《手順4》材料をそろえて交渉をする

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

銀行融資の金利引き下げの手順

《手順1》借りるのが先

銀行から融資を受けるときに、やみくもに金利の引き下げを要求する会社があります 。「とにかく金利を下げて」という感じです。

「融資を受けられなくてもかまわない」と言うのであれば、このような要求でもよいでしょう。けれども、「融資を受けられないのは困る」という会社がほとんどです。

であるならば、やみくもに金利の引き下げを要求するのはやめましょう。

融資をするかしないかを決めるのは銀行です。ムチャな金利の引き下げを要求されれば、銀行は「だったら貸さない」ということになってしまいます。

融資を受けられないのは困るというのであれば、金利よりもまず、借りるのが先です。金利の引き下げはまたこんど。このあとの手順です。

とくに、はじめてその銀行から融資を受ける、あるいは、融資を受けること自体がはじめてというような場合には。融資をするにも銀行は不安です。融資の実績がないので貸しにくい。

にもかかわらず、金利の引き下げを要求するようなことがあれば、銀行としてはますます貸しにくくなってしまいます。

まずは借りるのが先。金利の引き下げをお願いするのであれば、実績をつくってから。この考え方を覚えておきましょう。

ところで。金利の引き下げに成功した場合、どれほどの金額的効果があるのか?

たとえば、500万円のおカネを金利3%で借りた場合。当初支払う利息は、おおむね年間 15万円です(500万円 × 3%)。

これが、金利交渉によって 0.1%下がったとしたら。年間の利息は 14.5万円です。交渉前との差額は、年間で 5,000円になります。

この 5,000円にこだわるがために、500万円の融資を受けることができなくなってしまった… と言うのでは困ってしまうことでしょう。

金利の引き下げは、金額的効果はそれほどでもない。金利ばかりを見て、金額的効果を計算していないと見落としがちです。意外と盲点だと言えます。

《手順2》取引銀行を増やす

自社の取引銀行がひとつしかない、つまり、融資を受けている銀行がひとつしかない。そのような会社は、金利の引き下げを要求するのはやめておきましょう。

今やるべきは、取引銀行を増やすことです。

取引銀行がひとつしかないと、銀行からは「足元を見られる」ことになります。金利を高くしたところで、ほかに借りられる銀行もないだろう。そう見られてしまいます。

これでは、金利の引き下げをお願いしたところで、なかなか受け入れてもらえないことは明らかです。

したがって、まずは取引銀行を増やしましょう。取引銀行を増やすことができれば、それぞれの銀行間には「競争意識」が働くようになります。

あっちの銀行の融資をするなら、ウチも融資をする。あっちの銀行が金利を引き下げるなら、ウチも金利を引き下げる。といった競争が起きやすくなる。

そのうえで、金利の引き下げをお願いするのであれば、聞き入れてもらえる確率が高くなるというものです。

取引銀行がひとつしかないうちは、金利の引き下げは難しい。 金利の引き下げは、取引銀行を増やしてから。そう覚えておきましょう。

取引銀行の増やし方について、くわしくはこちらの記事もどうぞ ↓。

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《手順3》ふたたび、借りるのが先

取引銀行を増やしたところで、「さぁ金利を引き下げよう」と言うのであれば。まだ早い、まだ考えるべきことがあります。

それは、金利の引き下げよりも「借りるのが先」です。

《手順1》でも「借りるのが先」という話をしましたが、ここでもまた「借りるのが先」を考えなければいけません。

どういうことかと言うと。借入を必要としている会社であれば、金利以前に、借入をしなければならない。そういう話です。

では、「借入を必要としている会社」とは、具体的にどういう会社を言うのか?

それは、会社の現金預金が「平均月商(年間売上高÷12ヶ月)の3ヶ月分未満」しかない会社です。

そのような会社は、「現金預金がじゅうぶんある」とは言えないことから、借りてでも現金預金を増やしておくことが重要になります。

この点で、多くの中小企業はそこまでの現金預金を保有しておらず。新型コロナウイルスの影響によって早々に、多くの会社が銀行に殺到する事態となりました。

いざというときに慌てることのないように、少なくとも「平均月商の3ヶ月分以上」の現金預金を持っておくことをおすすめします。

それだけの現金預金がないのであれば、まずは借りるのが先。この段階で金利の引き下げにこだわるあまり、銀行から融資を受けれないのであれば本末転倒です。

金利の引き下げは、現金預金を確保してから。そのように考えておきましょう。

《手順4》材料をそろえて交渉をする

ここまでの手順をクリアできたら、いよいよ、銀行に金利の引き下げを交渉していきます。

交渉するには、優位に交渉できるだけの「材料」があった方が良いのは言うまでもありません 。

その「材料」とは? おもに、次のようなものが挙げられます ↓

  • 2期以上連続黒字
  • 債務超過ではない(負債よりも資産が多い)
  • 翌期以降も黒字見込み(経営計画書を提示できる)
  • 借入金の返済、税金などの支払いに遅れがない
  • 試算表を定期的に提示している

これらに該当する会社であれば、金利を引き下げられる可能性が高いと言えます。

ゆえに、これらの材料をそろえられるようにすべきですし、そろったときにはタイミングを逃さず交渉することが大切です。

せっかく材料がそろっているにも関わらず、交渉をしない。交渉のチャンスを逃しているという会社もあります。

材料がそろっているということは、会社の状況が良いということ。会社に余裕があるということ。その余裕からか、金利交渉の必要性を感じにくくなってしまうことは少なくないようです。

さきほど、《手順1》では、「金利引き下げの金額的効果はそれほどでもない」という話をしました。けれども、《手順4》の段階では違います。

なぜなら、この段階では以前よりも多額の銀行融資を受けているはずだからです。融資の金額が大きくなれば、当然、金利引き下げの金額的効果も大きくなります。

たとえば、5,000万円のおカネを金利3%、返済期間5年で借りた場合。毎年支払う利息は、おおむね次のとおりです ↓

  • 1年め・・・5,000万円 × 3%=150万円
  • 2年め・・・4,000万円 × 3%=120万円
  • 3年め・・・3,000万円 × 3%=90万円
  • 4年め・・・2,000万円 × 3%=60万円
  • 5年め・・・1,000万円 × 3%=30万円

以上から、5年間の合計で支払う利息は 450万円になります。では、これに対して、金利を 0.5%引き下げることができたとしたらどうでしょうか?

  • 1年め・・・5,000万円 × 2.5%=125万円
  • 2年め・・・4,000万円 × 2.5%=100万円
  • 3年め・・・3,000万円 × 2.5%=75万円
  • 4年め・・・2,000万円 × 2.5%=50万円
  • 5年め・・・1,000万円 × 2.5%=25万円

5年間の合計で支払う利息は 375万円になります。金利引き下げ前と比べると、その差は実に75万円です。金額的効果は大きなものと言えるでしょう。

でも、実際にそんなに金利が下がるのか? と思われるかもしれません。

下がります。お話ししてきたような手順をふんだうえで、交渉する先の銀行を間違えなければ、金利を引き下げることはできます。

なお、基本的に、会社の方から申し出なければ、金利が下がることないものと考えておきましょう。言うまでもなく、銀行としては金利が高い方が儲かるからです

したがって、会社の方からタイミングを見て、金利の引き下げを交渉することが必要になります 。

そのタイミングを逸している会社、金利の引き下げ自体を交渉していない会社があるので、気をつけましょう。大きな金額的効果を逃してしまいます。

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まとめ

会社の銀行から受けている融資について、金利引き下げの手順をお話ししてきました。

この手順を間違えると、金利が下がらないばかりか、融資を受けることさえ難しくなるので要注意です。

手順が漏れたり、手順を飛ばしたりすることがないように。4つの手順を押さえておきましょう。

銀行融資の金利引き下げの手順
  • 《手順1》借りるのが先
  • 《手順2》取引銀行を増やす
  • 《手順3》ふたたび、借りるのが先
  • 《手順4》材料をそろえて交渉をする
間違ってない?銀行融資の金利引き下げの手順

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