YouTubeをはじめて、もうすぐ1年。
ふりかえって、YouTubeを撮影・編集するうえで「あってよかったモノ・なくてもよかったモノ」についてお話をしてみます。
いろいろあったほうがいいけど、いらないモノはある。
YouTubeをはじめて(2020年4月15日から)、もうすぐ1年になります。右も左もよくわからずにはじめて、試行錯誤するなかでいまにいたるわけですが。
実際にやってみていま思う、YouTubeを撮影・編集するうえで「あってよかったモノ・なくてもよかったモノ」についてお話をしてみます。
もはやレッドオーシャン、と言われて久しい YouTubeではあるけれど。まだまだ「余地」はあるでしょう。というわけで、「これから YouTubeをはじめてみようかな」という方のご参考になりましたら幸いです。
具体的には次のとおり↓
- 音質がよいマイク
- じゅうぶんな照明
- 文字起こしアプリ
- 投稿スケジュール
- よく効くのど飴
- 左手デバイス
- 定番の衣装
- 立派なスタジオ
- 立派なビデオカメラ
- 流暢なしゃべり
それではこのあと、順番に見ていきましょう。
YouTube撮影・編集であってよかったモノ
音質がよいマイク
YouTubeをはじめるうえで、「あったらいいモノ」を挙げればキリがない。そこで、「なにかひとつだけ」と言われたら。迷うことなくおすすめをするのがマイクです。よい音質で録音できるマイク。
ビデオカメラはスマホで代用できるとしても(後述します)、マイクまでスマホというのはおすすめできません。スマホで録音してみたこともありますけど、ちゃんとしたマイクを使った場合との「差」は、まさに天と地です。
ちゃんとしたマイクでは、「単一指向性(正面の音だけを拾う)」という録音ができるので、周囲の雑音・物音なんかはかなり拾いにくなります。スマホだと音は漏れなく拾ってしまうところです。周囲の音が気になって録音しづらかったり、音が入って撮り直し… もタイヘンですよね。
また、ちゃんとしたマイクだと、そもそも良い音質で録音できますので、ノイズが少なく聴いていてストレスがありません。逆に、ノイズがあると聴いていてストレスです(わたしは)。
というわけで。じぶんにとっても、視聴者のためにも、ちゃんとしたマイクを用意することをおすすめします。で、さっきから連呼している「ちゃんとしたマイク」ってなんだよ? ということですが。
わたしがつかっているモノはこちらになります。ご参考まで↓
じゅうぶんな照明
マイクに続いて、あってよかったモノとしては「じゅうぶんな照明」になります。照明が弱いと、映像が暗くなる。映像が暗いと、雰囲気が暗くなる。人物まで暗いヒトに思えてくるからフシギです。
暗く見られたいのであれば別ですが(どんな場合?)、そうでなければ照明は明るくするようにしましょう。天井につけているフツーの照明器具だけだと、まず光量不足ですから。別途、照明を準備することになります。
お手軽なところだと、「リングライト」と呼ばれるモノが候補です↓
これはいいぞ、とわたしも買いました。でも、すぐにお蔵入り。なぜなら、リング(光の輪)がメガネのレンズにめちゃめちゃ映り込むからです。映像を見ていて、けっこう気になる… なので、メガネ常用者の方に、リングライトはおすすめできません。
で、わたしが使っているのはこういうやつです↓
見た目がかなり「それっぽい」感じで、リングライトに比べると「そこそこ」お値段も張ります。でも、リングライトのように目立った映り込みがないのはメリットです。また、リングライトよりも光量がありますので、より明るい映像を撮ることができます。
美白かっ! というほど光をあてる必要はありませんが。じぶんが思っている以上に、光量は不足している。気をつけないと思っている以上に、暗い映像になってしまうと考えておくのがよいでしょう。
文字起こしアプリ
わたしは、撮った映像に「テロップ」を入れるようにしています。同じように、「テロップを入れたい」というのであれば、「文字起こしアプリ」があると便利でしょう。
映像を見ながら(音声を聴きながら)、いちいちすべて手入力で文字起こしするのはタイヘンです。まぁ、わたしもはじめのうちはやっていましたけど。
でもいまは、「Vrew(ブリュー)」というアプリを使っています。
Vrewは、人工知能を活用して動画の音声を自動分析。最新の音声認識技術を通じて、音声をテキストに変換してくれるスグレモノです。しかも無料、って意味がわかりません。
肝心の「認識率」はどうなのか? というと。わたしの感覚としては、かなり使えます。専門用語や数字が混じると厳しい部分はありますが、それ以外はほぼほぼ完璧と言っていいでしょう。
変換されたテキストデータは、さまざまな動画編集アプリで取り込めるように、多様な形式で吐き出すことが可能です。わたしは、動画編集に「Final Cut Pro」というアプリを使っており、もちろん、これにも対応しています。
Vrew、YouTube編集において、あってよかったモノのひとつ。テロップ作業は、大幅に時短できるはずです。
投稿スケジュール
これまでご紹介してきた「物理的なモノ」とはちょっと違いますが。「投稿スケジュール」もまた、ってよかったモノです。ところで、投稿スケジュールとは?
わたしの場合には、金曜日に台本をつくる、土曜日に撮影・編集をする、日曜日に投稿する。まぁ、これだけのことなんですけどね。これだけのことなんですけど、スケジュールはあったほうがいい。
これに対して、スケジュールがないと。時間があるときに撮影をしよう、時間があいたら編集をしよう、うまく仕上がったら投稿しよう、みたいなことになりがちです。
気がついたら、なかなか投稿できてなかった。投稿どころか、撮影もできていなかった、ということもあるでしょう。なのであらかじめ、決まったスケジュールとして織り込むようにしています。
もちろん、スケジュールどおりに時間がとれないことはあります。別の予定を優先しなければいけないことだってあります。でもそのときは、あらかじめ別の日時にスケジュールを移せばいい。
もともとのスケジュールがあるからこそ、「移す」という発想・行動ができるものです。結果として、投稿し続けることができます。もともとのスケジュールがないと、「ま、いっか」になりがち。結果として、投稿がストップしやすくなるのでは? というのが、わたしの考えです。
よく効くのど飴
わりと最近のことなのですが、「のど」をやられました。やられるほどしゃべりまくっているわけではないのですが、もともと「のど」が強いわけではありません。過去には、調子を崩すと真っ先に「のど」がおかしくなっていました。
それはそれとして。YouTuberたるもの、のどのケアができて一人前でしょう(しらんけど)。そこで、ネットを調べまくって、最高の「のど飴」探しをはじめたしだいです。のどがやられたからのど飴、という短絡ぶりがいいでしょう。
そして見つかったのがこちらです↓
まず、ネーミングがいいじゃないですか。ボイスケアのど飴、って「まんま」です。また、なにがいいって、商品開発の過程がいい。製造元の「カンロ」さんの公式WEBサイトによれば、こうあります↓
国立音楽大学声楽科の教授監修のもと学生の声を聞きながら、試作を繰り返してつくった、「声とのどを大切にする人」のためののど飴。お客様からの声に応えた、個包装タイプです。
国立音楽大学声楽科、というのがいい。すごくいい。なんか効きそう。たぶん効いてます。病は気からの言葉もありますから、まずは信じることもだいじです。すでに大量買いしてあります。
左手デバイス
YouTubeの編集では、「カット編集」を多様しています。カット編集とは、撮った映像のなかからムダな部分を取り除きカットしていく作業です。
一発撮りで済むのであれば、カット編集はいらないわけですが。わたしはいまのところ、一発撮りに耐えられるだけのチカラはないし、チカラがなくてもいいだろうと考えています(この点は後述します)。
なので、カット編集は避けられない。そのときに、マウスやキーボードを使ってカット編集するよりも、いわゆる「左手デバイス」があると、「ラクして速い」を実現できます。
左手デバイスとは、文字どおり、左手でつかうデバイスのこと。わたしがつかっているのは「Tour Box」という左手デバイスになります↓
このデバイスには、いろんなボタンやらダイヤルやらがついています。そのボタンやダイヤルに、じぶんがよくやる作業を割り当てることで、左手(の指先)のみで手早く作業ができるようになるわけです。
Tour Boxを手に入れてからは、左手にTourBox、右手に花束。ちがうか、右手にはコーヒーを持って、カット編集の時間をもリラックスタイムにあてています。
定番の衣装
YouTube撮影をするときに着る服(衣装)は、「コレ」と決めています。コレ以外は着ない、と決めています。つまり、定番の衣装がある、ということです。
定番の衣装があると、衣装選びにアタマを使わずにすみます。撮影のたびに、「あぁ、なにを着ようか」と考えるのでは、アタマに負担をかけすぎだろうと思うわけです。ただでさえ、撮影・編集はタイヘンなんだから、余計なことでアタマを悩ませない。
ちなみに。いまのところ、わたしの衣装は「シャツ1枚」です(はじめのころは数種類ありましたが、いまは1種類のみ)。高価なシャツでもありませんし、むしろ安価なシャツ1枚です。でも、同じシャツを5枚くらい常備しています。
いつも同じ衣装だと、視聴者に対して「イメージづけ」をすることもできるでしょう。いつも衣装が違うと、衣装のイメージによって、視聴者の関心が衣装に流れてしまう可能性もあります。だから、衣装について伝えるチャンネルでなければ、衣装はいつも同じでいいのでは? というのがわたしの考えです。
近々、チャンネルのリニューアルを考えているので。そのときは、ジャケットを羽織ろうかな、などと思案をしています。だからなに? というハナシです。
YouTube撮影・編集でなくてもよかったモノ
立派なスタジオ
YouTubeをはじめる、というと。もしかすると、立派なスタジオがあったほうがいいんじゃないか。立派なスタジオとまではいかなくても、それなりのスタジオスペースが必要なんじゃないか? と思われるかもしれません。
たしかに、あればあったほうがいいでしょう。けれども、なくてもだいじょうぶです。わたしは6畳弱の部屋で、ふだんの仕事も撮影もしています。そんな狭いところで撮影をしていたら、「いろいろなモノが写り込んでしまいやしないか」と心配にもなりますよね。
そのとおりです。ふつうに撮影をしたら、映り込みます。そこで考えるのは、映り込んでもいいような部屋にするか、あるいは、映り込みをなくすかです。わたしは、後者をとっています。
具体的には「クロマキー合成」をつかって、部屋の背景はとりのぞく。じぶんの姿だけを抜き出して、別の背景に合成をしています↓
きれいにクロマキー合成をするためには、「グリーンバック」という緑色のカーテン的なモノは必要です。その点はデメリットになりますが、立派なスタジオを用意するよりはずっといい。スペースでお悩みであれば、クロマキー合成も検討してみましょう。
立派なビデオカメラ
YouTubeの撮影をするなら、まずはビデオカメラを買わなきゃ! と思われるかもですが。ビデオカメラって、けっこう良いお値段しますよね… しかも、ジャマくさいといえばジャマくさい。カメラが趣味であれば別ですが、そうでもないと、わざわざビデオカメラを用意するのは躊躇します。
そんなこともあって、わたしはビデオカメラは持っていません。スマホ(iPhone)で撮影をしていますが、画質としてはこれで充分です。ふつうに撮影をする分には、なんら不足はありません。
だから、まずはスマホのカメラではじめてみたら? というのが、わたしのおすすめになります。ただし、さきほどもお話をしたとおり、なにかしらマイクは用意したほうがいいです。スマホのマイクと、ちゃんとしたマイクとの「差」は天と地。これだけは忘れずに。
流暢なしゃべり
途中、わたしには「一発撮り」はできない、というハナシをしました。むしろ、一発撮りなんてできなくてもいい、というむしろ開き直りです。
もちろん、一発撮りできるように、みずからを高めていく「努力」が必要なのは間違いありません。けれども、努力したからと言って、すぐに身につくものでもないでしょう。また、努力をしても、流暢なしゃべりを体得できるかどうかには「才能」もあるのではないか、というのが私見です。
とはいえ、一発撮りできなくても、流暢なしゃべりでなくても、戦えるのがYouTube。なぜなら、カット編集というワザが使えるからです。いちどでスラスラとしゃべれないのなら、少しずつしゃべったものをつなぎ合わせればいい。それでじゅうぶん戦えます。
だから、YouTubeをはじめるにあたっては、うまく話せないのを必要以上に思い悩むことはありません。むしろ、YouTubeこそが、うまく話せないヒトにとっての場所であるとも言えます。リアルの場であればカット編集はできませんが、YouTubeであればそれができる。
ちなみに、YouTubeを続けているうちに、少しはしゃべれるようになるものです。実際、わたしもカット編集の手間はだいぶ減りました。少しずつですが、いちどに長くしゃべれるようになっているからですね。なので、まずはチャレンジしてみる。思い切ってはじめてみましょう。
まとめ
YouTubeをはじめて、もうすぐ1年。
ふりかえって、YouTubeを撮影・編集するうえで「あってよかったモノ・なくてもよかったモノ」についてお話をしてきました。
「これから YouTubeをはじめてみようかな」という方のご参考になりましたら幸いです。
- 音質がよいマイク
- じゅうぶんな照明
- 文字起こしアプリ
- 投稿スケジュール
- よく効くのど飴
- 左手デバイス
- 定番の衣装
- 立派なスタジオ
- 立派なビデオカメラ
- 流暢なしゃべり