コーヒー豆・粉のサブスク「PostCoffee(ポストコーヒー)」について、メリット・デメリットをまとめてみます。
コーヒーサブスクなんていらなくね?
こんにちは、コーヒー好き税理士のモロトメジョーです。きょうは、コーヒー豆・粉のサブスク「PostCoffee(ポストコーヒー)」について、お話をしてみます。
カンタンに言うと、PostCoffeeとは、毎月いちど、世界中のコーヒー豆・粉を届けてくれるサービスです。月にいちど、9杯(135g)で 1,598円〜のコースと、15杯(225g)で 2,462円〜のコースがあります。
ちなみに、料金の「〜」というのは、砂糖やミルクもいっしょに頼むと、値段が高くなりますよ。という、感じです。豆や粉だけを頼むのであれば、1,598円か 2,462円です。
それはそれとして。コーヒー豆・粉など、そこらじゅうにいくらでも売っているし、それを買えばいいんじゃないの? と、思われるかもしれません。
また、わたし自身、市販の豆もよく買いますし、ほかにも、自家焙煎・自家ブレンドもしています。それでも、コーヒーサブスクを利用するメリットはあるんだろうか?
みたいな実験もふまえて、利用することにしてみたしだいです。利用をはじめて3ヶ月になるところですが、結論として、いまのところは「継続」で考えています。
その理由として、PostCoffeeのメリット・デメリットをまとめたのが、このあとのお話です。
PostCoffeeはじめ、コーヒーサブスク検討中の方はもちろん。コーヒーサブスクをはじめて知った、コーヒーサブスクなんていらなくね? と、思われる方にも。
コーヒーライフにより良い変化をもたらす「きっかけ」として、本記事がご参考になれば幸いです。
PostCoffee(ポストコーヒー)のメリット
まずは、メリットから。ぜんぶで7つほどあります。次のとおりです。
1.好みでないコーヒーが飲める
毎月、ランダムでいろいろな豆・粉を届けてくれるので、じぶんの好みでないコーヒーも飲むことができる。わたしが「PostCoffee」を推す、いちばんの理由はこれです。
好みじゃないコーヒーなんて、イヤだよ。と、思われるかもしれません。たしかに、好みのコーヒーを飲むのは幸せです。が、まだ見ぬコーヒーに出会う幸せもあります。
ひとくちに「コーヒー」と言っても、ほんとうにいろいろです。「違いがわからない男」の代表であるわたしでさえ、さすがに違いがわかるくらい、いろいろありますね。
PostCoffeeでは、20ヶ国の農園でつくられた、150種類以上のコーヒーのなかから、おすすめの豆・粉を届けてくれるのが魅力です。
はじめてサービスを利用するときには、WEB上での「コーヒー診断」があり、その結果によって、豆がセレクトされます。そのうえで、届いた豆・コーヒーに対するフィードバック(好みの評価)をすると、次に届けられる豆・粉に反映されるしくみです。
それだと、結局はじぶんの好みにかたよるのでは? と、思われるかもしれませんが。「冒険度」なる値を設定できるため、浅煎りやら深煎りやら幅広い範囲のなかから、粉・豆を選んでもらうことができる。これがいいなぁ、と感じているところです↓
わたしのコーヒー診断の結果は、「Dark Lover」らしく、深煎りを好むということなのですが。冒険度をMaxにしているわたしのところへは、浅煎りが3分の2、中煎りが3分の1の割合で届いています。深煎りは、いまのところなし。
これが、冒険度Maxのチカラらしいです。なお、わたしは「保守的」なタイプなので、放っておくと、好みの豆・粉ばかりを買ってしまいます。そういう人には、PostCoffeeで世界を広げるのは、おすすめなんじゃないかなぁ、と思うわけです。
2.スペシャルティコーヒーが飲める
PostCoffeeの売りのひとつが、「スペシャルティコーヒー」です。スペシャルティコーヒーの定義もいろいろありますが、要は「うまいコーヒー」ということになります。
そんなことを言うと元も子もないので、もう少し付け加えると、品質がよくて、かつ、トレーサビリティが明らかであるコーヒーが、スペシャルティコーヒーです。
品質については、味やら、舌触りやら、アロマやら。そういったもののバランスから、品質の良さが決まります。これをPostCoffeeが、見極めてくれるのはいいですね。
もうひとつの要素が、トレーサビリティ。つまり、追跡可能かどうか。コーヒーは意外と、消費者の段階では、どこでつくられたものなのかがはっきりしないものが少なくありません。生産国くらいはわかるとしても、いったいどこの「農園」でつくられたのかまではなかなかわからない。
そのあたり、PostCoffeeでは、生産国・地域や標高、農家・生産者名、品種、精製方法などが明記されています。こういったことがわかると、目の前のコーヒーにも愛着がわくものです↓
いつもとは違う1杯、いつもとは違うコーヒータイムを楽しめるのではないでしょうか。
3.デカフェも選べる
PostCoffeeでは、毎月3種類のコーヒーが送られてきます。カスタマイズで、デカフェ(ノンカフェイン)を選べるというのもメリットの1つです。
3種類ぜんぶデカフェにできますし、いちぶデカフェという選択もできます。わたしは、いちぶデカフェの選択ですが、いまのところ、デカフェ率は9分の1です。
最近では、デカフェもおいしくなったようで(昔は、おいしくないイメージしかなかった…)、じゅうぶんにおいしく飲めます。製法としても、安全度が高くなりました。
カフェインのとりすぎ、とくに夕方以降のカフェインは睡眠にもよくありませんから、わたしは、カフェインに「門限」を決めています。なので、14時以降は基本的にデカフェです。
そういう人であれば、デカフェを選べるのはいいですよね。しかも、デカフェを選んだからといって、追加料金はありません。
4.お届けスキップもできる
そんなに毎月届けられても、豆・粉が余ってしまう… という場合でも安心です。「お届けスキップ」ができるようになっています。
豆・粉にも「鮮度」がありますから。そうそう腐りはしないでしょうけど、やっぱり、劣化する前に味わいたいところです。なので、必要に応じてスキップできるのはメリットでしょう。
さまざまなカスタマイズ(豆か粉か、砂糖・ミルクはいるか、フィルターはいるか、杯数など)の変更とあわせて、お届けスキップも、WEB上のマイページからカンタンにできます。
マイページでは、前述したコーヒー診断をやりなおしたり、冒険度を変更することも可能です。PostCoffeeを利用するなかで嗜好が変わることもあるでしょうから、それを反映させることができるのもいいですね。
5.欠点豆が少ない
コーヒー豆のなかには、「欠点豆」と呼ばれるものが、多かれ少なかれ混じるものです。欠点豆とは、欠けてたり、つぶれていたり、虫食いがあったり、カビていたり、といった豆になります。
この欠点豆が、どれだけ少ないか? は、品質の一要素でもあるでしょう。PostCoffeeはどうか、というと。わたしがいま見る限り、欠点豆はとても少ない・ほとんど無いという印象です。
パッケージされるまでのあいだに、きびしく取り除かれているということですね。
そういう意味で、市販の豆なんかと比べてみると。スタバあたりでも、欠点豆はけっこう入っているように思います。だからなんだ、ということかもしれませんが。
欠点豆ばかりを集めると、明確に味が悪くなる、体調に影響を与えることがあるのは知られていることなので。PostCoffeeの欠点豆が少ないのはいいことだよね、という話です。
6.マイページに記録が残る
PostCoffeeでは、WEB上のマイページに記録が残せるようになっています。まず、届けられたコーヒーについては、自動的にリスト登録されます。
そのうえで、フィードバック(苦手・ふつう・好き・大好き)や、メモを残すことも可能です。結果、オリジナルのコーヒー記録ノートができあがるイメージ。
それぞれのコーヒーについての詳細情報(焙煎度、生産国・地域、標高、生産者など)も確認できるので、あとから見返すのにも便利です。
7.コーヒー愛を感じる
毎月送られてくるパッケージには、手書きのメッセージが添えられています↓
ささいなこと、と言えばそれまでですけど。どれだけの人に手書きしているんだ? と、考えるとなかなかできることではありません。メッセージ内容も含めて、コーヒー愛を感じます。わたしは。
また、毎回ではありませんが、「ちょっとしたお菓子」が入っていたりもします。コーヒーにお菓子も最高ですから、うれしい心配りです。コーヒーを少しでもおいしく、少しでも楽しく、との思いを感じるところでもあり。
メッセージともあわせて、気持ちの良いサービスだなぁ、という印象です。
PostCoffee(ポストコーヒー)のデメリット
続いて、PostCoffeeのデメリットをまとめます。デメリットというか、利用上の注意点という感じです。
1.割高
PostCoffeeは、1種類 45gの豆・粉が3種類で、1,598円になります。つまり、9杯で 1,598ですから、1杯あたり 178円くらい。市販の豆と比べると、高い部類に入るでしょう。
なお、PostCoffeeでは1杯あたり15gとしているようですが、わたしは1杯10gを目安にしています。だとすると 13.5杯分になって、1杯あたり 118円です。
まぁ、それでも割高の感じはいなめませんね。とはいえ、スペシャルティコーヒーです。とはいえ、配送料も込みです。そこをふくめて、納得できるかどうかでしょう。
わたしは、前述した「いろいろなコーヒーが飲めるチャンス」も含めて、納得しています。
また、コーヒーは「安すぎる問題」もありますよね。生産者(途上国)が、貿易上のチカラ関係から、正当な報酬を受け取ることができず、結果として、長期的・安定的なコーヒー生産をさまたげてしまう。
というわけで、「フェアトレード(公平な貿易)」なんて話になるわけですが。PostCoffeeのコーヒーがフェアトレード認証なのかは定かではありませんが(わたしが見落としていたらすみません)、割高であることがフェアトレードに貢献するようであればいいな、とは思います。これから先も、コーヒーを楽しめる世界であるように。
2.少量
繰り返しになりますが、PostCoffeeで送られてくる豆・粉は、1種類あたり 45g、3種類で 135g。推奨は9杯分になります。ひと月で9杯は、さすがに少なくない? という感じでしょう。
そういう場合には、15杯プラン(2,462円〜)か、月2回お届けコース(値段は月1回コースのほぼ倍)を選ぶかです。ちなみに、15杯プランで月2回お届けだと 4,925円になります。つまり、毎日1杯飲んで約 5,000円。
カフェで飲むよりはリーズナブルではありますね。また、値段の話になってしまいましたが、量の話に戻しましょう。
わたしは、ひと月9杯・月1回のお届けにしています。冒頭でもちょこっと書いたとおり、市販の豆もいろいろ買って楽しみますし、生豆を買って自家焙煎もしているので。
ひと月9杯が、むしろちょうどよい感じです。なので、少量でいろいろ試してみたい人には、PostCoffeeは最適なのではないでしょうか。
3.焙煎日がやや古い
PostCoffeeから届けられる豆・粉には、「焙煎日」が明記されています。これだけでもありがたいですね。市販の豆には、消費期限は書いてあっても焙煎日は書いていないものです。
コーヒーは生鮮食品ですから、時間の経過とともに劣化します。とくに、粉はスゴい速度で劣化します。豆に比べると、表面積が大きくなるので酸化スピードが速いのです。
PostCoffeeは、豆か粉かを選べます。なので、わたしは豆を選んでいますし、豆を圧倒的におすすめします。豆を挽く手間はありますけど、鮮度を考えると、かける価値がある手間です。
なお、PostCoffeeの焙煎日を見ていると、お届け日の1週間以内くらいの焙煎日が多いようです。ほかの人のレビューなどを見ていると、もう少し古いものもあるとか。
焙煎したてではない、のはデメリットといえるかもしれません。とはいえ、焙煎直後の豆も、落ち着きがなく(炭酸ガスを含みすぎ)、必ずしも焙煎したてがよいわけでもなく。焙煎から日をあけたほうが熟成されてよいのではないか的なハナシもありますし。
個人的には、1週間以内くらいであれば、全然OK派です。
まとめ
コーヒー豆・粉のサブスク「PostCoffee(ポストコーヒー)」について、メリット・デメリットをまとめてみました。
コーヒー豆・粉など、そこらじゅうにいくらでも売っているし、それを買えばいいんじゃないの? ということではありますが。PostCoffeeを利用することで、コーヒーのあらたな世界観が広がるのはまちがいありません。
いつでもはじめられて、いつでもやめられるのがサブスクの良さでもあります。ひとまず、いちどだけでも試してみる。というのは、いかがでしょうか。