仕事の取り方として、「強みの掛け合わせ」といった考え方があります。1つの強みで勝負するよりも、2つの強みで勝負するほうが分がある。では3つなら…?といったお話をします。
強みをいくつ掛け合わせるか
ひとり仕事をはじめると、真剣に考えねばならないことの1つに「仕事の取り方」があります。会社員であれば、黙っていても会社から仕事を命じられるものですが、ひとり仕事で黙っていたら仕事は取れません。
では、どうするか?
この点で、「強みの掛け合わせ」といった考え方があります。強みとは文字どおり、じぶんの強みなわけですが、1つの強みで勝負するよりも、2つの強みで勝負するほうが分があるよね、みたいな。
たとえば、じぶんが「ある専門分野」に強みがあるとして。とはいえ、その専門分野には、じぶん以外の専門家もいるでしょう。仮に1万人いれば、じぶんは1万分の1であり、そのなかで仕事を取るには9,999人を相手に競う必要があります。
ではここで、「発信」という強みもあるとしたらどうでしょう。ブログやメルマガ、YouTube、セミナー、書籍などを通じて広く発信活動をしている、というような。
この場合、ある専門分野に強みがあるのと同時に、発信にも強みがあるわけで。ある専門分野の専門家が1万人いるとしても、そのなかで発信にも強みがある人が10人だとすれば、ほとんど競わずとも仕事が取れるということになります。
で、ここまでの話は、わたし自身の話です。
わたしはいま、「銀行融資支援」を専門分野としています。そのうえで、こうしてブログを毎日更新したり、メルマガやYouTubeその他でも発信活動を続けているところです。
そのうえで、もうひとつ。強みの掛け合わせをしています。それが「同業者向け」です。つまり、わたしの強みの掛け合わせは、「銀行融資支援×発信×同業者向け」だと考えています。
同業者お断りの良し悪し
専門家のなかには、じぶんの専門について、同業者への情報発信を避ける人もいるでしょう。たとえば、専門家が開催するセミナーのなかには「同業者の参加はお断り」といったケースもありますし、「同業者からのご相談はお断り」といったケースもあります。
もちろん、そのあたりは各人の自由であり、それが「良いか・悪いか」を議論する意図はありません。なので、それはさておき、「同業者向け」もまた強みの1つにはなるよね、という話をしています。
この点、わたしは同業者への情報発信を避けてはいません。むしろ、同業者への情報発信にチカラを入れてきたし、強みにしたいとも考えてもきました。
そもそも、日々のブログでは、銀行融資・銀行対応に関する記事を、これまでに1,450記事ほど書いていますし、無料で誰でも(同業者でも)自由にお読みいただける状態です↓
また、毎週1回投稿のYouTubeも、銀行融資・銀行対応について200を超える動画が、無料で誰でも(同業者でも)自由に視聴いただけます↓
Kindle本でも2冊、銀行融資・銀行対応に関する本を出版しています(kindle unlimitedなら無料でお読みいただけます)↓
2023年12月には、完全に同業者(税理士)向けに、紙の書籍も出版する機会をいただきました↓
そのほか、同業者向けに、継続的にセミナー開催もしています↓
さらには、銀行融資・銀行対応について、同業者からのご相談も受け付けています。これまで、同業者ご自身が受ける融資について、顧問先の融資について、融資に関する情報発信についてなどのご相談を受けてきました↓
というわけで、同業者に対しても「専門分野×発信」を広げています。銀行融資支援は、一般的には「会社(の社長)」を対象にするものですが、それよりは範囲が広いということです。
むしろメリットがある
わたしの強みの掛け合わせが、「銀行融資支援×発信×同業者向け」だという話をしました。強みを3つ掛け合わせることで、競う相手も減って、仕事をいただく機会が増えているものと考えています。
少なくとも「銀行融資支援×発信」よりは、「銀行融資支援×発信×同業者向け」のほうが、仕事の取り方としては分があるということです。もうちょっとざっくばらんにいえば、商売になるということですね。
ひとり仕事をしている以上、商売にならなければ困りますから、強みの掛け合わせとして「同業者向け」を加えることも検討してみるとよいのではないでしょうか。
いやいや、でもさぁ、同業者向けに発信などをしていたら、じぶんの知識やノウハウが流出してしまい、結果としてじぶんの仕事が減るのではないか?とおもわれるかもしれません。
たしかにそういった一面もありますが、そのいっぽうで、「ちょっと発信をする」ていどで「すべてが流出する」ような知識やノウハウであれば、底が浅すぎるといってよいでしょう。
たとえば、日々のブログ(1つ1つの記事)では、すべてを書ききることなどできませんし、セミナーや個別の相談であっても、限られた時間ですべてを伝えられるわけでもありません。
だから、同業者向けの発信であったとしても、知識やノウハウの流出を過度に恐れる必要はないでしょう。むしろ、同業者向けであれ何であれ、発信の機会が増えることで、じぶんの知識やノウハウがより強化されるのはメリットです。
何事も、インプットだけでは身につかず、アウトプット(発信もアウトプットの1つ)を通じて身につくものだといえます。
そんなわけで、強みの掛け合わせとして「専門分野×発信×同業者向け」はいかがでしょうか?というお話でした。ご参考になることがあるようでしたら幸いです。