あのティファール(T-fal)から突如として、エスプレッソメーカーが登場しましたのでレビューします。これは、コンパクトエスプレッソマシンの決定版かもしれない…と、そんな内容です。
あのティファールがエスプレッソメーカーを?
自家焙煎するくらいにはコーヒー好きな税理士、モロトメジョーです。きょうは、とあるエスプレッソメーカーをレビューします。ずばり、ティファールのクイックレマです↓
ティファールといえば、フランスを代表する家庭用品メーカーです。有名なところではフライパンとか鍋とか、電気ケトルとか、スチームアイロンとか。みんな、なにか1つくらいは所有しているかもしれない。
そんな、日本人にもなじみ深いティファールから突如として、エスプレッソメーカーが登場しました。「ティファールがなぜにエスプレッソ?」と困惑もしたのですが、気がついたらポチっていたわたしです。
ティファールというメーカーに対する「信頼」に加えて、コンパクトエスプレッソマシンという「コンセプト」は、わたしがかねてより待ちわびていたそのものだったからですね。なので、ついに見つけたぞ!と。
とはいえ、実売価格で3万円前後。けしてお手軽に買える値段でもありません。そこへきて新製品ゆえのさだめ、参考にできるレビューもない…えーい、ままよ。このオレが人柱になってやろうじゃないの(←ティファールに失礼)。
結果、どうだったのか。現時点では「大満足」しております。でなければ、レビューはしませんが。前置きが長ぇーよ!と叱られそうなので、そろそろレビューをはじめていくことにしましょう。
大満足ではあるものの、気になる点はありますので。そのあたりもふまえて、正直ベースでお伝えをしていきます。
ティファール・クイックレマのおすすめポイント
まずは、ティファール・クイックレマのおすすめポイントから。こちらです↓
- とにかくコンパクト
- 慣れればカンタン操作
- ちゃんとエスプレッソ
- いろいろカスタマイズできる
- 後片付けがラクチン
では、順番にお話をしていきます。
とにかくコンパクト
クイックレマについて、ティファールは「コンパクト&スリム」をいちばんの特長として挙げています。まさに、わたしが惹かれまくってしまったポイントです。
いわゆるエスプレッソマシンには「どデカい」ものが多く、ささやかな我が家のキッチンのどこに、それを置く場所があるというのか?ふつうの奥さんであれば、「こんなジャマなものを買って!」とお怒りになるでしょう。
それはイヤだ。なので、コンパクトなエスプレッソマシンがほしいのだ。で、クイックレマは「幅、奥行きともにB5判より小さく、置く場所を選ばない」とされています。だから、キッチンカウンターやリビングにも置けますよ、と↓
ペットボトルと並べてみると、上図のようなサイズ感です(太さもペットボトルくらい)。これよ、これ。
なお、エスプレッソ抽出時には、マシン上部をクルっと回転させてこんなふうになります↓
こういう「変形」するのは、男の子は好きよね。わたしも好きです。ムダにワクワクします。でもこれ、どうやって抽出するのよ?ということで、次は操作についても見ていきましょう。
慣れればカンタン操作
結論、慣れればカンタン操作です。2,3回も操作すれば、多くの人は慣れるのではないかと推測します。たぶん。
それはそれとして、操作の流れをざっくりお話しすると…まずは、カバーを外して↓
電源コードをセットして、コンセントに接続します↓
本体から、フィルターセットを取り外して…↓
フィルター(銀色で金属のやつ)にコーヒー粉を入れたら、付属のタンパー(デカくて重いハンコみたいなやつ)で、粉の表面を押し固めます↓
押し固めるとこんな感じに。うん、キレイ、キレイ↓
フィルターセットを元に戻して、本体にセットします。セットするときの目安として、「矢印のマーク」や「ライン」が描かれているので、それに合わせて直感的な操作ができる!と、わたしは感じています↓
タンクに水を注ぎます。60ml、120ml、180mlの目盛りがあるので、お好みでいずれかに合わせて↓
あとは電源ボタンを押して、湯温の設定をしたら、抽出ボタンを押すだけです↓
およそ30秒くらいで、一杯が入れおわります。ほら、カンタン↓
ここで、ちょっとだけ補足します。エスプレッソを淹れるときには、基本、挽き目は「細挽き」です。ふつうのコーヒー(ハンドドリップやコーヒーメーカー)を淹れるときよりも、だいぶ細かく挽くことを覚えておきましょう。
お店で豆を買うときに、エスプレッソ用として細挽きにしてもらうか。それとも、豆で買ってきて、家でじぶんで細挽きにするかです。おすすめは、じぶんで挽くこと(そのほうが、コーヒーの鮮度を守れるので)。
このとき、手動のグラインダー(ミル)で細挽きにするのは時間がかかるので、電動だとラクチンです。わたしが実際に使っている、こちらの商品はコスパも抜群でおすすめになります。ご参考まで↓
ちゃんとエスプレッソ
クイックレマが、コンパクトで操作がカンタンなのはわかった。でも、いちばんの問題は「味」だろう?といわれれば、そのとおりです。これでエスプレッソが不味かったら意味がありません。
で、味はどうなのか?もちろん、美味しいです。コーヒー好き税理士の名にかけて、味は保証します。
そもそも、エスプレッソとは、コーヒー粉に圧力をかけて一気に抽出するものです。このときの理想的な圧力が、9気圧といわれています。クイックレマは、その9気圧を実現できるマシンです。ゆえに、ちゃんとエスプレッソ。
この点、クイックレマと同じくコンパクトをうたう「手動エスプレッソマシン」はありますが、手動ゆえに9気圧までは実現できず、「なんちゃってエスプレッソ」的な飲み物もあったりします(それはそれで美味しいけれど)↓
でもそこは、ちゃんとしたエスプレッソを飲みたいじゃないの。朝、キリッとうまいエスプレッソを、イタリア人のようにカッコよく飲みほしてみたいじゃないの。あれ、わたしだけ?まぁ、いいです。
とにかく、クイックレマのエスプレッソはおいしい。それだけ。
いろいろカスタマイズできる
そのうえで、クイックレマは、いろいろとカスタマイズできる「自由さ」がまた面白さです。カスタマイズできるのは…
- 湯量(60ml、120ml、180ml)
- 湯温(85℃〜95℃で1度刻み)
- タンピング(粉を押し固める)の強さ
これらに加えて、コーヒー粉の量(おおよそ5g〜10gのあいだ)、粉の粒度(細挽き〜極細挽きのあいだ)、コーヒー豆の焙煎度(深煎り〜浅煎りまで)などもじぶんで調整できますから、カスタマイズはもはや無限大です。
くぅ〜、コーヒー好きにはたまらんぜ。という、個人的な興奮はさておき。カスタマイズのハナシに戻ります。で、イメージとして、いくつかの出来上がりを披露させていただきます。まずは正統派エスプレッソから(豆量10gで、湯量は60ml)↓
うぉーー、クレマ(泡)の量がスゲーよ。キメ細かくて、そうカンタンには消えないクレマこそ、良いエスプレッソの証です。そのあたり、クイックレマの泡は素晴らしいとおもいます。
エスプレッソが作れるということは、アレンジレシピもいろいろです。というわけで、アイスカフェラテがこちら↓
あえてミルクを入れた状態から、エスプレッソを落としてみましたが。写真の見た目(コーヒー色が薄め?)よりも、エスプレッソのコクや苦みはしっかりと出ています。
もうひとつ、湯量を180mlと多めにして抽出してみました。これは、いわゆるアメリカーノということでいいのだとおもいます。アメリカーノとは、エスプレッソのお湯割りです↓
後片付けがラクチン
おいしいエスプレッソができるのはありがたいけれど、後片付けってメンドーじゃん。と、おもうわけです。そのあたり、クイックレマは最小限といってよいでしょう。つまり、後片付けがラクチン。
使用後には、以下のフィルターセット(フィルターカバー、フィルター、フィルターホルダーの3点)を、本体から外して水洗いをするだけです(洗剤は使わないことを推奨)。これくらいなら、まぁいっか、っておもえますよね↓
ちなみに、クイックレマに付属するもののうち、水洗いできる部品は以下のとおりです。部品数もそれほどあるわけではないのも、シンプルでいいですよね↓
なお、本体の「内部洗浄」として、300回抽出ごとに「除石灰剤」による洗浄が推奨されています(300回抽出すると、操作パネルにサインが点灯するとのこと)。
ティファール・クイックレマの気になる点
続いて、ティファール・クイックレマの気になる点がこちらです↓
- いちどに1杯分しかつくれない
- 抽出時に若干のハネがある
- 持ち運ぶには重い
- 操作が苦手な人はいるかも
- お値段がそこそこする
では、順番にお話をしていきます。
いちどに1杯分しかつくれない
前述したとおり、湯量の調節はできますが、作れるのは1杯分です。つまり、2人分とか3人分とかをいちどにつくることはできません。なので、2杯分以上を作るのであれば、操作を繰り返すことになります。
1杯淹れおわったら、冷めるのを少し待ってからフィルターセットを外して、それを水洗いして、あらためてコーヒー粉をセットして…ぐぬぬ、メンドーじゃねぇか。って、まぁしかたありませんね。
それがエスプレッソマシンだったりもしますから。それでもなお、いちどにたくさん作りたいんだというなら、マキネッタが候補になるでしょう。こちらも「なんちゃってエスプレッソ」ではありますが↓
抽出時に若干のハネがある
これを気にするかどうかは、その人の性格によるだろう。というものではありますが、抽出時に若干ハネます。エスプレッソ汁が、クイックレマの本体や周辺に飛び散るということです。
まぁ、飛び散るというほどの量ではないかもしれませんが、気にはなるレベルかなぁ…とおもうのですね。個人的には↓
ご丁寧に印まで付けちゃって…細かっ!っておもいますか。いいじゃん、細かくて何が悪い!と逆ギレをするほどのことでもないですね。ハネてもすぐにサッと拭けばすむハナシです。以上。
持ち運ぶには重い
クイックレマは、持ち運びができることも売りにしています。「約1.4kgの軽量設計だから、持ち運びもラクラク」だということですが、カバンに入れて持ち運ぶにはさすがに重いです。
もっとも、カバンに入れては持ち運ばないか。どうやら、お庭で優雅にエスプレッソを淹れたり、キャンプに出かけたときにエスプレッソを淹れたり…ということをイメージされているようです。
なので、おうちのなかで持ち運ぶのならお手軽な重さですし、キャンプ場までクルマで行くなら持ち運ぶにも苦労はないでしょう。だからなんだ?というハナシをしていることに、いま気がつきました。
クイックレマはバッテリー内蔵なので、コンセントを繋がなくてもエスプレッソを抽出することが可能です。ただし、90℃以上のお湯を別途用意する必要があります。バッテリーだけで、お湯も沸かせるわけではありません。
操作が苦手な人はいるかも
操作については、カンタンだと前述しました。2,3回も操作すれば慣れるとも。ただ、このあたりは「向き不向き」はあるかもです。操作系が得意じゃない…という人にとっては、苦手だと感じるかもしれない。
コーヒー粉をセットしたり、フィルターをセットしたりするのは、全自動コーヒーメーカーなんかに比べるとタイヘンなものではあります。そこと比較をされては…という感じではあるにせよ。
なので、ふだんからハンドドリップでコーヒーを淹れているなど、コーヒーに手間や時間をかけることに許容度があるかどうかもポイントだといえます。
ちなみに、フィルターホルダー(フィルターセットの下部)からフィルター(金属部)を外すのは、わたしでも「ちょっとしんどい(コツがいる)」と感じたところです。付属の取り外し用ピンをテコのように使って外すことになります↓
フィルターホルダーとフィルターとのかみ合わせなど、耐久度としては大丈夫だろうか?という不安は持っています。そこは使い続けてみないとわかりませんね。
お値段がそこそこする
冒頭でもお話をしたとおり、クイックレマの実売価格は3万円前後です。金額的には、どデカいタイプのエスプレッソマシンを買うという選択肢もあるでしょう。あとは選択の問題です。
そもそも3万円をかけてまで、家でエスプレッソを飲みたいかね?という根本的な問題もあります。いざ買ってはみたけれど、結局は使わなくなりました…というのもありがちでしょう。あとは、各々のコーヒー愛で乗り切ってくれ。
まとめ
あのティファール(T-fal)から突如として、エスプレッソメーカーが登場しましたのでレビューしました。結論として、現状、コンパクトエスプレッソマシンの決定版といってもよいのではないでしょうか。
個人的には、おすすめです。おうちで本格的なエスプレッソを飲みたい。でも、デカいエスプレッソマシンはイヤだ!そんなあなたにこそおすすめをしたいのが、ティファール・クイックレマです