”病気やケガで仕事ができなくなったらどうしよう…?”
フリーランスが抱える不安のひとつです。そこで、フリーランスのわたしが「病気やケガで仕事ができない」に備えてやっている7つのことについてお話をします。
病気やケガが不安でしかたがないフリーランス
フリーランスが抱える不安のひとつに「病気やケガで仕事ができなくなったら…?」が挙げられます。
わたし自身も「ひとり税理士(≒フリーランス)」であり、やはり不安を抱えています。
しかも(と言ってよいでしょう)、フリーランスは会社員に比べて社会保障が弱く、放っておけばなおさら不安は広がるばかりです。
たとえば。会社員であれば、病気やケガで仕事ができないときには、給料の3分の2を1年半のあいだもらうことができる「傷病手当金」。フリーランスにはありません。
また、業務中の病気やケガについて、会社員であれば「労災保険」の保障があります。ところがこれまた、フリーランスにはありません。
というわけで。わたしも実際にやっている「病気やケガで仕事ができない」に備えてできること、についてお話をしていきます。次の7つです ↓
- 健康診断を受ける
- 健康に気をつける(睡眠・運動)
- 小規模企業共済に加入する
- 保険に加入する
- 貯金する
- 銀行融資を受ける
- 各種データをまとめておく
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
「病気やケガで仕事ができない」に備えてできる7つのこと
健康診断を受ける
そもそも病気にならないように、「健康診断を受ける」など言うまでもないことではありますが。フリーランスの場合には、「あえて」気をつけておかねばなりません。
健康診断に行くか行かないかを決めるのも、行くのに手配をするのも、すべてじぶんでやらなければいけないからですね。
会社勤めをしているときには、会社が「毎年受けなさい!」と言うし、手配もしてくれていました。けれども当然、フリーランスにはそれがない。
ゆえに、なんとなくメンドーだったり、仕事が立て込んでいたりすると、健康診断は後回しになりがちです。もちろん、わたしも経験があります。って、いばるところではありません。
加入しているのが国民健康保険であれば、毎年、住まいの市区町村から案内が届くはずです。届いたときに、すぐにスケジュールをしてしまうのがいいでしょう。
費用も無料、あるいは低額なので、金銭的な負担感なく利用できるのも良いところです。
健康に気をつける(睡眠・運動)
これまた言うまでもないことですが、みずから健康に気をつけるのも大切なことです。
フリーランスは「自由」に仕事ができるあまり、「無制限」に仕事をしてしまうおそれがあります。自己管理を怠ると、たちまちブラック企業です。
もちろん仕事はだいじですが、それで健康を害してしまっては元も子もありません。
健康に気をつける方法はいろいろありますが、わたしはとくに「じゅうぶんな睡眠」と「定期的な運動」に気をつけるようにしています。
睡眠時間は毎日、その長さや深さを活動量計で測り、Excelで記録しています。運動はランニングを習慣にして、やはりExcelで記録をしています。
「記録」で目に見えるようにしておくと、気のせいにしたり、あいまいにしたりができないのでおすすめです。おかげさまで、ここ3年近く風邪で寝込むこともありません。
CHECK! 風邪もひかずに650日!の健康法は『3つの記録』をつけること
病気だけではなく、ケガに対する備えも「できる限り」でやっていることはあります ↓
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小規模企業共済に加入する
フリーランスの退職金制度とも言われる「小規模企業共済」という制度があります。
この制度に加入したフリーランスは、じぶんで「共済掛金(月 1,000円〜70,000円)」を支払い、退職(あるいは廃業)に備えて資金を準備します。
というわけで、本来は「退職」に備えるための小規模企業共済ではありますが。実は、「病気・ケガ」に対する備えとしても役立ちます。
「傷病災害時貸付け」と呼ばれるもので、加入者が病気やケガで一定期間入院をしたときなどには、掛金の額に応じて低金利で借入をすることができるのです。
小規模企業共済は節税にも大きな効果を発揮する、フリーランスにはおすすめの制度です。「知らなかった・加入していない」というのであれば、ぜひいちど検討してみましょう。
CHECK! 『すぐ加入』の一択!フリーランスなら小規模企業共済
保険に加入する
病気やケガに対して「(民間の)保険」で備える、という方法もあります。わたし自身、複数の保険に入っていますし、独立したときにはそれまでの保険を見直しもしました。
ひとくちに「保険」と言ってもいろいろ。フリーランスが病気やケガで仕事ができなくなったとき、そのカバーを考えるのであれば、たとえば次のようのものが挙げられるでしょう ↓
- 医療保険 ・・・ 病気やケガで通院・入院したときに保険金を受け取る(医療費を補う)
- 所得補償保険 ・・・ 病気やケガで仕事ができなくなったときに保険金を受け取る(収入減を補う)
- 収入保障保険 ・・・ 死亡または高度障害になったときに保険金を受け取る(残された家族の生活費を補う)
冒頭でも触れたとおり、会社員に比べて社会保障が弱いフリーランスはとくに、上記のような保険が重要である。という考え方は世の中の主流だと言えます。
とはいえ、保険が必要か否かは人それぞれです。万人に共通して必要だ、と言える保険はありません。個々に事情は異なりますし、考え方も異なります。あくまで、じぶんにとって必要かどうか? です。
保険は、加入後に長く支払いが続く「高い買い物」。ヒトに勧められたからなんとなく… ということがないようにしましょう。
貯金する
コツコツ貯めたおカネもまた、いざというときの備えになります。
貯金のしかたも「現金」に限らず、定期預金、外貨預金、株式や投資信託、仮想通貨、生命保険などいろいろです。わたしも勉強を兼ねて、ちょこちょことやっています。
ただ、時価の変動が大きいものは当然に注意が必要です。どーんと増えたと思ったら、どーんと減ります(経験あり…)。どーんと増えることに期待しすぎると、どーんと減るおそれがあります。
貯金(コツコツ貯める)なのか、投資(増やす)なのか、区別をして臨むようにしましょう。まずは貯金です。
銀行融資を受ける
フリーランスは銀行から「事業用融資」を受けることができます。これを利用して、病気やケガで事業が影響を受ける際の備えにするのもひとつの方法です。
融資を受ければ「借金」も増えますが、いっぽうで必ずその分の「おカネ」も増えます。借金だけが増えるわけではありません。
ですからムダ使いをしない限り、借りたおカネで返済ができるのですから、実質的には借金は無いのと同じです。
借金を過度に恐れず・嫌わず、いざというときのためにも手元のおカネを増やしておく。という銀行融資も検討してみましょう。
ちなみに、利息を支払わなければいけないのは銀行融資のデメリットです。それでも「利息は万一に備える保険料のようなもの」と考えて、わたしは銀行から融資を受けています。
各種データをまとめておく
あまり考えたくはありませんが、急な病気やケガで入院… しかも長期… という可能性もゼロではありません。
もしそんなことになったとしたら。いつもじぶんがやっていたこと・やらなければいけなかったことを、家族などに頼まなければいけないこともあるでしょう。
たとえば、ネットバンキングで入出金を管理しているのであれば、ログインID・パスワードなどの情報が必要です。
お客さまに「休養」の連絡をするなら、連絡相手・連絡先・連絡方法などの情報も必要になります。
これらの情報を「じぶんだけ」しか知ることができなければ、お客さまや家族は困ってしまいます。
というわけで、いざというときのために各種データをとりまとめて、しかるべき人に託しておくのがよいでしょう。
そのあたり、わたしはおもに「妻」に託しており、万一のときにはこのブログへの対応(更新終了のお知らせなど)もお願いをしてあったりします。
まとめ
フリーランスの僕が「病気やケガで仕事ができない」に備えてやっている7つのこと、についてお話をしてきました。
「病気やケガで仕事ができなくなったら…?」は消し去ることができない不安です。できることをやって、その不安を少しでも軽減していきましょう。
- 健康診断を受ける
- 健康に気をつける(睡眠・運動)
- 小規模企業共済に加入する
- 保険に加入する
- 貯金する
- 銀行融資を受ける
- 各種データをまとめておく