平成を代表するアーティスト「ZARD」。
そのトリビュートバンドである「SARD UNDERGROUND」について、お話をしていきます。
大好きなZARDが帰ってきた!
令和を迎えたいま、平成初期を代表するアーティスト「ZARD」が帰ってきました!
と言っても、ご本人が帰ってこられたわけではなく(そういうことがあればうれしいとは思いますが、ありえないことでもありますので)。
ZARDのトリビュートバンドである「SARD UNDERGROUND(サード アンダーグラウンド)」の1st シングルが先日発売されました(2020年2月10日)。というタイミングなので、きょうはそんなお話をしてみることにします。
「称賛」「尊敬」などの意味を持つ「トリビュート」。トリビュートバンドとは、あるミュージシャンに対する称賛や尊敬の念をもって、その楽曲を演奏するバンドのことを言います。
ちなみに、こちらがその1stシングル「少しづつ 少しづつ」です ↓
少しづつ 少しづつ
SARD UNDERGROUND
2020/02/10
人気アニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマに採用されたことでも話題になりました。
が、この曲のいちばんのポイントは、ZARD・坂井泉水さんの「未公開詞」でつくられた楽曲だということ。ZARDファンにはなんともたまらない特別な1曲だと言えるでしょう。
かく言うわたしも、もともとはZARDファン。アラフォー世代のわたしが、ZARDを聴き始めたのは高校時代です。ZARDがオリコンチャートトップ10に入りはじめたのがそのころになります。
当時聴きまくっていましたから、いまでもかなりの歌詞を覚えていることに最近気が付きました。最近は忘れっぽくて困っているというのにスゴイことです。青春のチカラ、なんでしょうかね。
まぁ、それはそれとして。
ZARDのトリビュートバンドである「SARD UNDERGROUND」を知ったのは、 2019年10月の「東北みやぎ復興マラソン」にエントリーをしたことがきっかけでした。
SARD UNDERGROUNDの楽曲が、大会イメージソングになっていたんですね。そこで、「へぇ、そういうバンドができたんだぁ」などと思いながら、大会当日のライブも楽しみにしていたのですが。
残念ながら、大会は台風で中止に。それでも「試しに」と聴いてみたら、結局ハマりました! という経緯です。
と、前置きはこのくらいにして。このあとは、わたしが感じる SARD UNDERGROUNDのおすすめポイントと、おすすめ曲についてお話をしてみます ↓
- SARD UNDERGROUNDのおすすめポイント
- SARD UNDERGROUNDのおすすめ曲
SARD UNDERGROUNDのおすすめポイント
わたしが感じる SARD UNDERGROUNDのおすすめポイントは次の3つです ↓
- ZARD愛
- ビーイング臭
- オリジナリティ
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
《おすすめ1》ZARD愛
SARD UNDERGROUNDの「SARD」は、「ZARD」の「Z」を反転させて名付けられたそうです。
なんで反転させたかはよくわかりませんが、トリビュートバンドとしてのZARD愛を感じるところであり、これまたよくわからない「UNDERGROUND」がなんだかおしゃれに感じます。わたしはね。
バンドメンバーは4人で全員女性。いま現在、19歳から24歳と若いです。公式WEBサイトの「プロフィール」によれば、
Being Groupの中にある大阪で唯一のメジャーレコード会社“GIZA studio”
そこで、メジャーデビューを目指して個別にレッスンを受けていた彼女たち。
数々のヒットアーティストを創出してきたBeing Groupでの育成環境の中で
先輩アーティストの作品やヒストリーに触れていくこととなる。そんな中、ZARDの作品に共鳴した ボーカル・神野友亜、ベース・杉岡泉美、ギター・赤坂美羽、キーボード・坂本ひろ美で、スタジオに入りZARDをカバーする日々が始まる。
ということで、メンバー全員が ZARD愛をもって演奏しているわけですね。ZARD・坂井泉水さんが亡くなって 10年以上たってもなお、受け継ごうとする者がいるのはスゴイことです。
ところで。前述の1stシングル「少しづつ 少しづつ」が、ZARD・坂井泉水さんの未公開詞であることはお話をしました。つまり、作詞は坂井泉水さん。
作曲は? と言うと。ZARDの作品を多数作曲した大野愛果さんです。いろんな意味で、「愛だろ、愛」です。すみません、ちょっとひとりで興奮しています。
また、SARD UNDERGROUNDのサポートメンバーには、もともとZARDのサポートメンバーだった方も加わっているとのこと。
SARD UNDERGROUNDは、トリビュートバンドを名乗るだけの「ZARD愛」に満ちているなぁ、と感じるところです。このあたり、ZARDファンにはおすすめ。
《おすすめ2》ビーイング臭
さきほど、SARD UNDERGROUNDのプロフィールに触れた際、「Being Groupの中にある大阪で唯一のメジャーレコード会社“GIZA studio”」との文言がありました。
ボーッと読み飛ばしているようではいけません。そこ、おすすめポイントですから。なにが? って、ビーイングですよ、ビーイング。古き良き1990年代、一世を風靡したビーイングですよ。
ZARDをはじめ、WANDS、T-BOLAN、DEEN、大黒摩季、FIELD OF VIEWといったアーティストを挙げれば知らない人はそう居ないでしょう。とくにアラフォー世代なら。
そんな有名アーティストが所属していたレコード会社が「ビーイング」であり、SARD UNDERGROUNDもまた、ビーイング系列のバンドだということです! って、また興奮してしまった。
そんなビーイングのアーティストの特徴として。ビジュアルが「美形」の印象があります、わたしのなかでは。美男・美女ということもあるのですが、それよりも「雰囲気」が美形なんですよね。わかります? わからない、そうですか。
まぁ、そのあたりは個人の主観なので。いずれにせよ、ZARDの坂井泉水さんはダントツで美形でした。SARD UNDERGROUNDもまた美形の雰囲気を漂わせています。ビーイング臭。
こういうこと言うと各方面から非難を浴びそうですが、ビーイング系のアーティストは「わりと露出控えめ」で、「露出したときに上手くない」と感じます。
なお、ここで言う「露出」とは、「人前に出る」ということです。ZARDをはじめ、他のアーティストも当時の歌番組などに積極的に出ていた印象はなく。たまに出たときのトークはどこかあぶなっかしい… みたいな。
わたしとしてはすごく好感が持てるところなので、非難する意図はわずかもありません。大好きなビーイング臭のひとつとして考えているばかりです。
この点。SARD UNDERGROUNDのトークなどを見ていると… やっぱりビーイング臭がします。まだまだ初々しい、ということでもあるのでしょうけど。いいんじゃないでしょうか、わたしは好きです。なぜか上から目線。
《おすすめ3》オリジナリティ
SARD UNDERGROUNDを、ZARDの「単なるコピーバンド」と考えるのであれば、それはちょっと違うと思います。
このあとのおすすめ曲の紹介のなかでも触れますが、SARD UNDERGROUNDには「オリジナリティ」をじゅうぶんに感じるからです。
もしも、「ZARDに寄せにいってるなぁ」ということであれば、わたしはまったく興味を持たなかったでしょう。またしても、謎の「上から目線」ですが。
同じZARDの曲でも、SARD UNDERGROUNDは、わりとキーが高めだったり、テンポが速かったり、曲に大胆なアレンジを効かせていたり。そんなオリジナリティがある反面、ZARDが持っていた世界観を壊しはしない。そこが、おすすめポイントです。
世界観という意味では、大きなウエイトを占めるであろう「声」、つまりボーカル。ZARD・坂井泉水さんとはもちろん違うわけですが、トリビュート楽曲にありがちな違和感は不思議と感じません。
坂井泉水さんはどこまで透き通った優しい声なのに対して、SARD UNDERGROUNDのボーカル・神野友亜さんは優しくも力強い。ふつう、同じ曲だったら違和感がありそうなものなんですけどね。
まぁ、ZARDファンとしての「ひいき目」もあるのでしょう。実際、ZARDを知る人たちからの賛否両論はあるようで。やっぱり ZARDのほうが良かったとか、なんか違うんだよねぇ、とかとか。
いちZARDファンのわたしとしては、思いある人たちが良曲を歌い継いでくれるのならばそれでよし、です。なにを言っても「上から目線」に聞こえるなぁ、きょうは…
ひとまず気持ちを切り替えて、SARD UNDERGROUNDのおすすめ曲のご紹介をしてみることにします。
SARD UNDERGROUNDのおすすめ曲
本投稿日現在、SARD UNDERGROUNDがリリースしている曲は、冒頭の1stシングル「少しづつ 少しづつ」のほかに、トリビュート・アルバムがひとつ。
そのトリビュート・アルバムのほうが、ひと足先にリリースされています。わたしもここ最近では久しぶりに買ったアルバムです ↓
このアルバムのなかから、わたしがおすすめの曲を3つ、ご紹介していきます。
《おすすめ曲1》きっと忘れない
きっと忘れない
SARD UNDERGROUND
2019/09/18
この曲のおすすめポイントは、1番と2番のAメロの歌詞を原曲とは入れ替えているところです。し、渋い。
もともとはZARD・坂井泉水さんがそうしたかったようですが、大人の事情(タイアップ曲だったため、そことの兼ね合い)でそうできなかったというエピソードが残されています。
そんな坂井泉水さんの思いを、SARD UNDERGROUNDが受け継いだ。と考えると、少々感慨深いものがあります。泣くなよ。
《おすすめ曲2》揺れる想い
揺れる想い
SARD UNDERGROUND
2019/09/18
ZARDの代表曲と言えば? で必ず挙がってくるであろう「揺れる想い」。最近でも某スポーツ飲料のCMで使われたりしていますよね。
SARD UNDERGROUNDが歌う「揺れる想い」は、原曲に負けず劣らずの爽やかさ全開の1曲。SARD UNDERGROUNDをはじめて聞く1曲としてもおすすめです。
アレンジが効いていて、途中で入る電子音(ビヨーン的な)には少々驚きましたが、SARD UNDERGROUNDの楽曲には電子音が多いんですよね。こういうの「打ち込み系」とか言うんでしょうか。
TM NETWORKなんかもよく聴いた世代なので、電子音に対しては違和感というよりはどこか懐かしさを感じてしまいますです、おじさんは。
《おすすめ曲3》DAN DAN 心魅かれてく
DAN DAN 心魅かれてく
SARD UNDERGROUND
2019/09/18
ZARDの曲って、「Aメロ→サビ」の順ではなく、「サビ→Aメロ」の順になっている曲がたくさんあります。
前述の「きっと忘れない」もそう、「揺れる想い」もそう。そして、この曲「DAN DAN 心魅かれてく」もそうです。短い前奏があって、そのあとドーンとサビから入っていきます。前奏の「ワクワク感」が好き。
その前奏が原曲とはまた違ったアレンジで、原曲とは違ったワクワク感が楽しめる1曲。出足のサビも、SARD UNDERGROUND・ボーカル神野友亜さんの力強さが活きています。
ドラゴンボール世代としてはドラゴンボールのアニメを思い出し(主題歌でした)、ビーイング世代としては FIELD OF VIEWをも思い出す。古き良き1曲でもあります。
まとめ
大好きな ZARDが帰ってきた!と銘打って、SARD UNDERGROUNDについてお話をしてみました。
わたしと同じような世代(ギリギリでアラフォー)で、「ZARDも聴いていた」という人にとっては、これからが楽しみなトリビュートバンドです。