スタバとかでコーヒー豆を買うときに、パッケージを見ても「なに言っているかよくわからない」ということはありませんか?
そこで。買うときに知ってるといいかもな用語について、お話をしていきます。
はじめてコーヒー豆を買うのってドキドキ。
コーヒー豆、買ってますか?
わたしは買っています。スタバとかカルディとか無印良品とかでよく買っています。
こだわりの「コーヒーロースター(コーヒーの生豆から焙煎して売っているところ)」に出向いて、厳選された豆を買うのもいいけれど。
近所でお手軽・気軽に買えるコーヒー豆だって、ハンドドリップでじゅうぶんにおいしくいただけます↓
かく言うわたしも、はじめてスタバでコーヒー豆を買うときにはドキドキしたものです。
うわぁ、いろんな豆があるぞ。どれを選べばいいんだ?パッケージ見ても、なに言ってるかようわからん… あぁ、店員さんがこっち来る。見ているだけなのでほっといて! みたいな。
もしかしたら、わたしと同じようなヒトもいるかもしれない。という勝手な思い込みで、この記事を書いています。
というわけで。スタバとかでコーヒー豆を買うときに知ってるといいかも用語を7つほど、お話していきます。こちらです↓
- 生産地
- 加工方法
- 焙煎度合(ロースト)
- 挽き方(粒度)
- フレーバー
- 賞味期限
- デカフェ(カフェインレス)
これらの用語についてわかっていると、コーヒー豆を買うときにちょっとは「気がラク」になるかもと思います。
気がラク、っていうのもヘンですね。コーヒー豆を選ぶのが楽しくなると思います。たぶん、こっちが正解。
それではこのあと、それぞれの用語を順番に見ていきましょう。
スタバとかでコーヒー豆を買うときに知ってるといいかも用語集
生産地
スタバとかで売っているコーヒー豆のパッケージには、「生産地」が記載されていますね。
生産された「国」が書かれていることもあれば、ざっくりと「地域」が書かれていることもあります。
コーヒー豆は、生産地の「気温・雨量・日射量・標高など」の影響を受けるため、生産国や生産地域がわかると、「おおむねの特徴」をつかむことができるものです。
もちろん、品種もあるし個性もありますから、国や地域だけでひとくくりにできるものでありません。ただ、「おおむねの特徴」がわかっていると、コーヒー豆を選ぶにも役立ちそうじゃないですか? というハナシです。
地域で見ると、大きく3つに分かれることを知っているとよいでしょう↓
- 中南米 … ブラジル、コロンビア、ジャマイカなど
- アジア/太平洋 … ベトナム、インドネシア、ハワイなど
- アフリカ … ケニア、エチオピア、タンザニアなど
そのうえで、3つの地域の「おおむねの特徴」としてはこんな感じです↓
- 中南米 … さっぱり、さわやか、酸味
- アジア/太平洋 … ハーブ、スパイシー、濃厚、コク
- アフリカ … ジューシー、フルーティー、酸味
個人的に思うのは、「アフリカ」のコーヒーは個性的だということ。誤解を恐れずに言えば、ちょっとクサい、クセがある。そんなイメージ。
というように。生産国や地域だけでも、なんとなくイメージができたりします。
「シングルオリジン(あるいはストレート)」という言葉が付いているコーヒー豆があります。シングルオリジンとは、「ひとつの生産地だけ」という意味です。
その定義には少々あいまいさがあって、ひとつの産地なのか、ひとつの農園なのか、ひとつの品種なのか。いずれにせよ、「トレーサビリティー(追跡可能性)」に優れているのが、シングルオリジンの特徴になります。
これに対して「ブレンド」は、いろいろな豆が混じっていますよ、ということです。混じっているのが悪いわけではなく、バランスの良い・安定したコーヒーを提供できるメリットがあります。
加工方法
そもそも、コーヒー豆とは。コーヒーの木になる「コーヒーチェリー(果実)」の果肉をとりのぞいた「種」の部分。これが、コーヒー豆です。
豆なんて言うと、なにかの実のように思えますが。実じゃなくて、種のほうを飲んでるんだなぁ。というハナシです。
で。その果肉と種を分離する方法には種類があり、それが「加工方法(生産処理、などとも)」として表記されています。
加工方法には、細かく見ていくといろいろあるのですが。おもなものと特徴としては、こんな感じです↓
- 水洗式(ウォッシュド)… 果肉をとりのぞいたあと水につけて乾燥させる。すっきり・クリーンで酸味がある味わいになる
- 乾燥式(ナチュラル)… 果肉がついたまま乾燥させて、脱穀して種を取り出す。コクがあり・濃厚な味わいになる
- 折衷式・半水洗式 … その名のとおり、水洗式と乾燥式のくみあわせ。セミウォッシュド、パルプドナチュラル、ハニープロセス、スマトラ式などの方法がある
はじめて「水洗式」と見たときには、「なにそれ、トイレなの?」などと考えもしたものです。それはともかく、加工方法によって、コーヒーの味わいが変わってくることは知っているとよいでしょう。
加工方法は生産地の気候・環境に合ったものが採用されるため、「この国・地域では、おおむねこの加工方法」という傾向があります。
雨や湿気が多いケニア・エルサルバドル・ルワンダなどでは「乾燥式」が難しいために「水洗式」。いっぽうで、ブラジル・エチオピアなどでは「乾燥式」。コスタリカ・パナマなどでは「折衷式」という感じです。
焙煎度合(ロースト)
コーヒー豆は、さきほどの「加工(水洗式・乾燥式など)」をすればできあがるわけではありません。まだ「生(なま)」なので、おいしいコーヒーを抽出することができません(青臭くてマズいらしい…)。
そこで、「焙煎」です。コーヒー豆を煎る。
この焙煎には度合い(どれだけ煎るか)があって、「ロースト」として表記をされています。その分類は、ぜんぶで8つです↓
- ライトロースト
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
上記の分類のうち、上にいくほど「浅煎り」、下にいくほど「深煎り」です。
おそらくイメージがつくものと思いますが、深煎りであるほど「苦味」が強くなります。逆に、浅煎りであるほど「酸味」が強くなります。
なので、じぶんは「苦味と酸味のどちらが好きか」で、焙煎度合いを見るようにするといいですね。
なお、ライトローストやシナモンローストあたりは、おもに品質テスト用であるため、あまりお目にかかることはないでしょう。ですから、お店で売られているのは、おおむねミディアムローストからになります。
ミディアムローストからシティローストあたりを「中煎り」、フルシティローストからイタリアンローストあたりを「深煎り」などと表現されることもありますが。お店によって、差があるところです。
ちなみに、スタバでは「ブロンドロースト」「ミディアムロースト」「ダークロースト」の3種類に分類しています。
わたしは「苦味好き」なので、もっぱら「ダークロースト」です。そのダークローストのなかから「フレンチロースト」という豆を買ったら、「真っ黒」でした。
一瞬、「焦げとるやないか」と思いましたが、それが深煎りというものですね。はい。エスプレッソにすると、たいへん美味いです。おすすめ。
挽き方(粒度)
スタバとかでコーヒー豆を買うと、「挽きますか?」と聞かれます。おうちに「コーヒーミル(豆を挽く器具)」がなければ、挽いてもらうほかありません。
豆のまま、お湯につけても、残念ながらコーヒーは飲めないのです。そんなことして飲まないと思いますが。
とはいえ・挽くとなれば「挽き方」を聞かれます。挽き方はどうしますか? と聞かれます。
えっ、挽き方?なんて言えばいいんだ? と、はじめは戸惑ってしまうことでしょう。「ふつう、でお願いします」などと言っても、店員さんは困ってしまうばかりです。コーヒー豆に、ふつうなんてありませんので。
というわけで、挽き方(粒度)を知っておくのがよいでしょう。こちらです↓
- 極細挽き(ごくほそびき)
- 細挽き(ほそびき)
- 中挽き(ちゅうびき)
- 粗挽き(あらびき)
見て分かるとおり、上にいくほど細かく、下にいくほど粗くなります。極細挽きだと小麦粉レベル。中挽きだとグラニュー糖レベル。粗挽きだと粗塩レベル、というイメージです。
どの挽き方を選ぶかは、まず「どの抽出器具を使うか」で考えることになります。おおむねこんな感じです↓
- 極細挽き … エスプレッソマシーン
- 細挽き … マキネッタ、エアロプレス、ペーパーフィルター、サイフォン
- 中挽き … ペーパーフィルター、サイフォン、ネルドリップ
- 粗挽き … コーヒープレス、パーコレーター
というように、使う抽出器具によって適した挽き方(粒度)があります。なのでまずは、じぶんがどの抽出器具を使うのかで考えましょう。
そのうえで、同じ抽出器具を使うにしても、挽き方には多少の「幅」があります。許容範囲がある。
たとえば、ペーパーフィルターを使う場合。細挽きでもいいし、中挽きでもいい。そこは好みの問題だと言えます。
また、同じ細挽きにしても、そのなかみはさらに細かく分かれているのです。細挽きにもさらにレベル感がある。
実際、スタバでは「13段階」に分かれています。いちばん細挽きが「1番」、いちばん粗挽きが「13番」と、番号で分かれています。
ですから、細挽きや中挽きという表現ではなく、番号で細かく指定することもできるんですね。「じゃあ、5番で」とか、ちょっとカッコよくないですか。なんか、コーヒー通っぽくないですか?
それはともかく。ペーパーフィルターを使う場合に、細挽きでもいいし、中挽きでもいい、と言いました。では、どうしたらいいのか?
細かく挽くほど、苦味が強くなる。粗く挽くほど、酸味が強くなる。と、覚えておくとよいでしょう。そのうえで、じぶんの好みに合わせて、細挽きか、粗挽かを選ぶのもおすすめです。
フレーバー
コーヒー豆のパッケージを見ると、「フレーバー」が記載されています。たとえば、「ベリー」とか「ナッツ」とか「柑橘系」とか。
コーヒーなのに、柑橘系とかワケわからん。と、はじめは思っていましたし、いまも思っています。でもしようがない、そういうものなんだとあきらめています。
コーヒーを知る者、コーヒーの違いがわかる者たちは、コーヒーの風味を「フレーバー」で表現するものなのですね。
なので、コーヒー豆を選ぶときには「フレーバー」を頼りに、じぶんの好みのコーヒー豆を見つけることになります。いちど飲んでみて、「これはウマい」と感じたコーヒーのフレーバーを覚えておいて。
そんなコーヒー豆の「フレーバー」は、おおむねこんな感じになっています↓
- 柑橘 … グレープフルーツ、レモンなど
- ベリー … ストロベリー、ブルーベリーなど
- 花 … ジャスミン、ラベンダーなど
- 植物 … ミント、ベルガモットなど
- ナッツ … ヘーゼルナッツ、アーモンドなど
- スパイス … シナモン、ナツメグなど
- カカオ … チョコレート、ココアなど
- 穀物 … 大麦、ライ麦など
- シュガー … ブラウンシュガー、キャラメルなど
- シロップ … メープルシロップ、バニラなど
まぁ、とにかく。いろいろある、ということです。いろいろありすぎて、わたしにはよくわかりません。コーヒー通への道は、険しく遠い。
賞味期限
コーヒー豆のパッケージには「賞味期限」が書かれています。
けっこう長めの賞味期限が書かれてはいますけれど、コーヒー豆は焙煎後2週間ほどで劣化してしまうそうです。酸化して、香りも落ちてしまう。
ですから、買ってきたらできるだけ早めに飲み切るのがよいでしょう。いちど開封して、豆を挽いてもらっている場合はとくにです。
コーヒーを劣化させる要素として、「光・空気・熱」の3つが挙げられます。
買ってきたコーヒー豆(あるいは粉)を、ガラスやプラスチックなどの容器に移すヒトもいますが、やめたほうがよいでしょう。
容器が透明であれば、光を受けます。容器は、コーヒー豆が入っている袋に比べて、触れる空気が多くなるので酸化しやしくなります。
なので、買ってきた袋のまま保存して、開けたときにはできるだけ空気を抜いて、しっかりフタを閉じておくのがおすすめです。
また、熱から守るためには、冷蔵庫あるいは冷蔵庫に入れるという方法もあります。つど使う分だけを取り出せば、劣化を遅らせることができるのがメリットです。
デカフェ(カフェインレス)
コーヒー豆のなかには、「デカフェ」や「カフェインレス」と表記されているものがあります。
これは、「コーヒーに含まれるカフェインが少ない」ということをあらわすものです。「カフェインがまったく含まれていない」わけではないので注意しましょう。
じゃあどれくらい含まれているか? は、モノによります。
一般社団法人 全国公正取引協議会連合会による、「カフェインレスとは、カフェインを90%以上除去したコーヒーだ」との規約は参考になるところです。
いずれにせよ。デカフェやカフェインレスのコーヒーは、完全にカフェインが除去されているわけではありません。
完全除去を望むのであれば、「ノンカフェイン」を選ぶ必要があることを覚えておきましょう。
ちなみに。わたしはコーヒー好きですが、基本的に 14時以降はコーヒーを飲まない。飲むときはカフェインレスにしています。
カフェインの「半減期」は、5〜8時間と言われています。もし、半減期を5時間とするのであれば、カフェイン摂取から5時間で体内のカフェインが半分に減る、ということです。
さらに5時間たつと(摂取から 10時間たつと)、その半分に。さらに5時間たつと(摂取から 15時間たつと)、そのまた半分に、という具合です。
カフェインが多く体内に残っていると、その覚醒効果から、「寝付けない」とか「寝ていても目が覚めてしまう」といったことが起こります。睡眠の量が減ったり、質が悪くなる。
なので、そうならないように。眠るころには体内のカフェイン量を減らしておくことが欠かせません。すると、わたしの場合には 14時あたりがカフェインの門限。カフェインの撮りすぎ・摂り方には気をつけましょう。
まとめ
スタバとかではじめてコーヒー豆を買うときなどには、パッケージを見ても「よくわからない」ということがあるかもしれません。
そんなときに、本記事でお伝えした「用語」のお話が役に立つようであれば幸いです。それでは、良いコーヒータイムを!
- 生産地
- 加工方法
- 焙煎度合(ロースト)
- 挽き方(粒度)
- フレーバー
- 賞味期限
- デカフェ(カフェインレス)