自分を落とす!部下が上司に言ってはいけない3つの言葉

部下が言ってはいけない言葉

職場の上司とのコミュニケーション。言ってはいけない言葉を使っていませんか?

何気なく返した言葉、正論を通した言葉、感情を訴えた言葉…部下には部下の状況があり、伝えたい思いもあります。

でも気を付けて。自分の評価を落としてしまう、あるいは自分をダメにしてしまう言葉があるかもしれません。

「部下が上司に言ってはいけない3つの言葉」で振り返ってみましょう。

目次

今日からやめよう、上司に言ってはいけない3つの言葉

部下が上司に言ってはいけない言葉。言ってはいけない理由は2つあります。

ひとつは、それを言ったら上司からの評価を落とすから。もうひとつは、その本質として、言った自分自身をダメにしているからです。むしろ大事なのは後者の理由。

さて、言ってはいけない言葉とは次の3つです。

  • 大丈夫です
  • お伝えしましたよね、お伝えしたはずですが
  • 聞いていません、教わっていません

「大丈夫です」はKY言葉

上司からこんなことを聞かれませんか?「○○さん、△△の件は大丈夫?」

わたし自身、上司の立場としてもよく言いました。部下の立場としてもよく聞かれました。仕事の場面でも頻度の高い会話のひとつでしょう。

1つめの言ってはいけない言葉は、この場面での返答に使う言葉、「大丈夫です」。

会話としては成立していますが、実は、たずねた上司の側としては「目的」を果たせていません。そのことに部下の側は気づく必要があります。上司の「目的」とは何だったのでしょう?

上司が「大丈夫か?」と聞くとき。それは「すでに大丈夫だとは考えていない」ときです。○○さんは大丈夫じゃない、という前提があります。だから、大丈夫じゃない状況を確認するために声をかけています。

これに対して「大丈夫です!以上」みたいな回答はかなりのKY感です。上司としてはガックシです。ということで、そのことに気づきましょう。つまり、聞かれてしまったら「状況」を答えるということです。

さらに。上司としてはもっと早く「状況」を知りたかったわけですから、答えるタイミングとしても遅かったのだな、ということも併せて認識しなければいけません。

△△の件を頼まれていたのであれば、もっと早く終わらせるなり、経過報告をしておかなければいけなかったということです。

かくいうわたしも「大丈夫です!」と誇らしげに言っていた時期があったような…仕事の状況を自分の気持ちや、自分の時間軸だけではかってはいけません。あくまで「仕事のモノサシ」ではかりましょう。

指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある。

ユリウス・カエサルの名言

「お伝えしましたよね」は自分本位の表れ

上司からたずねられたことについて、「それ言ったはずだけど(怒)」と思うこと。部下としてはあるのではないでしょうか。

そんなわけで部下のわたしは、感情を抑えつつ「お伝えしましたよね(笑)」「お伝えしたはずですが・・・」などと答えてみたりしてましたが。これも言ってはいけない言葉です。

たしかに、言ったのかもしれません。メールで報告をしたのかもしれません。でも、伝わらなければ意味がないのです。伝えていないのと同じこと。

「そんなこと言ったって、あのダメ上司はぜったいに忘れるんだ」なんて非難も聞こえてきそうです。上司としてのわたしもそんなことを言われていたのでは、と思うと耳が痛い…それはともかく。

仮に上司が忘れっぽいのであれば。それを知っている「あなた」は上司が忘れないような伝え方をしなければいけません。屁理屈のようですが大事なことです。

なぜなら、相手が上司に限らず、お客さま、友人、家族など誰に対しても伝え方が悪ければ、損を被るのは自分だからです。

伝える相手の性格、特性、置かれている状況などを踏まえて、「ただしい伝え方」を決めるのは必要な能力。「聞いてないよ」と上司に言われたら、「あぁ、伝え方が悪かったんだな」と考えましょう。

原因の矛先をいちど自分に向けてみることは、自己成長に欠かせません。反対に、矛先をいつも相手に向けたままでは、相手からの評価を下げるだけではなく、自分をもダメにしてしまいます。

人が意見に反対するときは、だいたいその伝え方が気に食わないときである。

ニーチェの名言

「聞いていません」は主体性放棄の言葉

最近の若い者は、みたいなことを言うつもりはありませんが。職場内の会話で多いのが「聞いていません」「教わっていません」という言葉です。

勤め人時代にわたし自身も耳にしていた経験はありますし、お客さまの職場の話としてもよくうかがうところです。

上司から注意なり、指摘なりという場面での「聞いていません」や「教わっていません」。もはや言うまでもないことですが、これは「主体性」を放棄した言葉です。

言われた上司からすると、「おぉ、逆ギレかい」と呆れることになります。もし今度言う機会があったら、上司の様子を観察してみてください。ポカンとしているか、寂しそうな顔をしているはずです。

そんな顔を見たくなければ言うのはやめましょう。上司のためだけではなく、自分にためにもやめましょう。聞かなかったのは自分、教えてもらおうとしなかったのは自分です。

説教じみたことになりますが、職場は学校ではありません。お給料をもらっていてなお、座って授業を受けようという姿勢はどうかしている。これが会社の言い分。

それに。言われなければできない。教わらなければ学ばないのでは、やはり自己成長が止まります。受験時代には、学校で教わる以外に、主体的に勉強しましたよね。一緒です。

もしも「主体的になる」こと自体に興味が持てないのであれば、事態はもう少し深刻です。それは、「なんのために働いているか」を自分に問わなければならないから。

目的をもって仕事をしている、働いているのであれば、「主体的」であることに意味を見出すことができるはずです。

「聞いていません」や「教わっていません」と口にしたのなら。自分の仕事に対する姿勢についても目を向けてみましょう。

数ある同僚の中からぬきんでて偉くなる人は、結局、偉くなるべき資格をもっているんです。その資格とは、「誰にも言われなくても、日々毎日、実際に努力している」ことなんです。

中村天風の名言

まとめ 上司にも責任がある

部下が言ってはいけない3つの言葉。いかがでしたでしょうか。

すべてに共通して、「矛先を自分に向ける」というお話でした。口で言うのはカンタンなのですが、実践するのは難しいことです。実際に理不尽な状況であれば、感情的にもなるのでしょうから。

それでも落ち着いてみてからでよいので、「あぁは言ってみたけれど」と振り返ることができるかどうか。そこに自己成長のきっかけがあります。

ところで。それは上司にとっても同じことです。部下に言われた言葉で自分を振り返らなければいけません。「お伝えしましたよね」と言われたら、聞いていないのです。「教わっていません」と言われたら教えていないのです。

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いずれも「矛先は自分に」がポイントです。

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  きょうの執筆後記
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昨日はオフ。夕方、「読書」に関するワークショップに参加。
持っていたはずの読書の目的が、実はぜんぜんあやふやであったことが明らかになりました。
読書というひとつの行為ではありますが、そこに今の自分の状況が投影されているようで正直ショックでしたが。
ショックを受けられたことに感謝して、あらたな読書にのぞむ気持ちになれました。

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