時間を完璧に管理することは不可能。それでも可能な限り、可能な範囲で管理をしようとする勇敢なる挑戦者に捧ぐ。おすすめの時間管理ツールのご紹介です。
それでも時間管理に挑む者たちへ。
「時間管理」と言うと、「ほんとうに時間を管理することなどできるのか?(いや、できまい)」との意見もあるでしょう。
たしかに、時間を完璧に管理することは不可能です。なぜなら、想定外の出来事が起こり、ヒトは誘惑に駆られるものだから。
ただそれでも、「どうせ不可能だから…」とあきらめてしまうのではなく。「可能な限り、可能な範囲で時間を管理しよう」とするのが、時間管理に挑む者の基本姿勢だと考えています。
もっとも、なんのために時間管理をするのか? という「目的」も重要なのですが。そこは人それぞれ、異なる思いもあることでしょう。
それはそれとして、勇敢にも時間管理に挑むのであれば、おすすめのツールをご紹介してみます。わたしが実際に、比較的長く使い続けているものを3つほど。ご参考になるようでしたら幸いです↓
- TaskChute Cloud
- TickTime
- Oura Ring
それではこのあと、順番に確認していきましょう。
おすすめの時間管理ツール3選
TaskChute Cloud
いわゆる「時間管理アプリ」「タスク管理アプリ」にあたるのが、TaskChute Cloudです。
あまたあるアプリのなかで、わたしが TaskChute Cloudを使う理由はどこにあるのか? ひとことで言えば、「シングルタスクに集中できるから」です。
シングルタスクとは、ひとつのタスクに集中すること。これに対してマルチタスクとは、複数のタスクを同時進行することを言います。
この点で、ヒトは「基本的に、マルチタスクができない」という前提が重要です。マルチタスクができているように見えても、実際には生産性が 40%も低下することが研究でわかっています。
例外として、マルチタスクでも生産性を維持できる「マルチタスカー」と呼ばわれる人がいるものの、その割合は全体のわずか2%です。わたしは、2%に入る自信がありません。
だったら、シングルタスクに集中することです。
TaskChute Cloudではまず、タスクを「分単位」でスケジュールするところからはじまります。タスクを1つ1つ、実行する順番に並べていくイメージです。
このとき、各タスクの所要時間も予定しながら、向こう24時間のスケジュールを組みます。わたしの場合は朝にスケジュールするので、翌朝起きるまでのタスク(睡眠というタスクも含めて)をスケジュールするわけです。
あとはそのスケジュールにしたがって、タスクを順番に「1つずつ実行」していきます。実行時には、各タスクの「開始ボタン」を押し、終了時には「終了ボタン」を押さなければいけません。
これにより、「じぶんはいま、〇〇のタスクを実行中なんだ」ということが明確になりますから、終了ボタンを押していないのに、別のタスクを実行してしまう(マルチタスクになる)のを防ぐことができます。
というわけで、TaskChute Cloudのおすすめポイントは大きく2つです。
1つめは、あらかじめ1日のスケジュールを決めることで、じぶんにとって重要なタスクの把握・実行に役立てられること。逆に、タスクのレベルでスケジュールができていないと、重要なタスクよりも緊急なタスクに追われる可能性が高まります。
2つめは、スケジュールしたタスクについて「1つずつ事項」が強制されることで、シングルタスクに集中でき、マルチタスクを避けるのに役立つことです。
TaskChute Cloudの使い方や、実際の運用状況については別の記事に書きました。ご興味あれば、そちらも参考にどうぞ↓
TickTime
いわゆる「タイマー」ですね。機能は、ちまたにあるタイマーと変わりませんが、おすすめポイントは「タイマーのセットが瞬速」であること。ほんとうに一瞬です。
TickTimeは「六角柱」のカタチをしていて、側面(6箇所)にそれぞれ、「3、5、10、15、25、30」という数字が記載されています。これがタイマーとしてセットする時間であり、セットしたい時間の面を上にして、TickTimeを倒すとタイマーがスタートするしくみです。
なので、30分のタイマーをセットしたければ、「30」と書かれた面を上にして TickTimeを倒すだけ。一瞬でタイマーをスタートさせることができます。
いやいや、タイマーなんて使う必要あります? と、おもわれるかもしれませんが。時間管理において、タイマーが効果を発揮する場面はあるものです。
わたしは「所要時間が長めのタスク」を実行するときに、TickTimeを使っています。たとえば、このブログを書くときなど。だいたい 60分〜90分ていどかかるので、「30分」を3セットのイメージです。
30分たったところで、立ち上がって軽くストレッチなどをすれば集中力が回復します。また、30分のタイマーをセットすることで、目の前のタスクに 30分集中しやすくもなります(マルチタスクを避けやすくなる)。
さらには、締め切り効果(締め切りの直前は集中力が高まる)を発揮できる、という効果もあるでしょう。いわゆる「ポモドーロ・テクニック」ですね。
いつもいつもタイマーを使う必要はありませんが、所要時間が長めのタスクについては「集中力の維持」を目的に、タイマーを使ってみるのもよいのではないでしょうか。
そのときに、「どうせ使うなら、使っていて気持ちのいいモノがいいよね」とおもうわけです。気持ちのいいモノとは、使い勝手がよかったり、じぶん的にテンションがアガる見た目だったり。
この点で、TickTimeはタイマーのセットが瞬速ですし、見た目もオシャレでコンパクト。使っていて気持ちのいいツールとなっています。
ちなみに、TickTimeは「3、5、10、15、25、30」分以外にも、任意で好きな時間をセットすることも可能です。
Oura Ring
いわゆる「フィットネストラッカー(活動量計)」であり、なかでも Oura Ringは「睡眠分析特化」のフィットネストラッカーになります。
なお、その名のとおり、「指輪型」というのが大きな特徴です。以前は、腕時計型を使ってもいましたが、いちど指輪型を使いはじめると、腕時計型には「わずらわしさ」しかありません。
フィットネストラッカーを使う以上は「24時間装着」が基本ですから、身軽に装着できる Oura Ringはわたしにとって「唯一無二」とも言えるフィットネストラッカーです。
いやいや、フィットネストラッカーが時間管理となんの関係があるわけ? と、疑問におもわれるかもしれませんが。むしろ、関係ありありです。
時間管理の前提には「心身の健康が欠かせない」と、わたしは考えています。心身の健康に問題があると「集中力を害される」ことから、結果として時間管理が立ち行かなくなるものだからです。
極端な例ではありますが、睡眠不足の状態で、いくら TaskChuteや TickTimeを活用しようとしても、「とにかく眠い」のですから、それどころではありませんよね。日中の睡魔によって、時間管理は崩壊します。
この点で、フィットネストラッカーがあれば、じぶんの睡眠時間や睡眠の質を「数値で客観的」に把握することが可能です。客観的に把握できるからこそ、具体的な改善が可能になります。
もちろん、「きのうはよく眠れた気がする」という主観も大切です。が、主観には「勘違い」や「思い込み」がツキモノですから、「主観+客観」というスタイルがよいものと考えています。
Oura Ringでわかるのは睡眠だけではありません。運動面でも、客観的なデータを提供してくれます。歩数や心拍などを記録するとともに、座りっぱなしの状態が続くとアラートを出してもくれます。
座りっぱなしは集中力の低下を招きもしますし、病気のリスクが高まるとの研究結果もありますから、短期的にも中長期的にも時間管理においては無視できません。
というわけで、時間管理の前提として「心身の健康維持・改善」のために、フィットネストラッカーを使ってみるのはいかがでしょうか。常時じゃまになりにくい Oura Ringはおすすめです。Oura Ringについて、くわしくは別記事も書きました↓
まとめ
時間を完璧に管理することは不可能。それでも可能な限り、可能な範囲で管理をしようとする勇敢なる挑戦者のために、おすすめの時間管理ツールをご紹介してみました。
ツールを使うかどうかに関わらず、時間管理に対する考え方のご参考になるようでしたら幸いです。
- TaskChute Cloud
- TickTime
- Oura Ring