休みに家族で楽しめるゲームはないかな?
とお探しのあなたに。ボードゲームなんていかがですか。テレビゲームも良いけれど、みなでテーブルを囲んでワイワイガヤガヤも良いものです。
紹介するのは、緊迫の心理戦を子供から大人まで家族で楽しめる「スコットランドヤード東京」。おすすめです。
ボードゲーム版ドロケイ『スコットランドヤード東京』
これからお話するボードゲーム「スコットランドヤード東京」の内容をひとことで言うと。いわゆるドロケイのボードゲーム版です。
ドロケイ、つまり、泥棒と警察に分かれての鬼ごっこ。それを盤上でやろうじゃないの、というのが「スコットランドヤード東京」になります。
ゲームの概要 ~歴史編~
ドロケイと言いましたが、正確には「怪盗Mr.X(ミスターエックス)」と「スコットランドヤードの刑事たち」との鬼ごっこです。
プレーヤーの1人がMr.Xとなり、他のプレーヤーが扮する刑事たちからさいごまで逃げ切れるかどうか。そういうゲーム。
ところで。「スコットランドヤード」というのは、ロンドン警視庁の別称として用いられる言葉です。
というわけで、もともとはロンドン市内を舞台にした「スコットランドヤード」というボードゲームがあり。その姉妹版として、東京を舞台とした「スコットランドヤード東京」が作られました。
まぁ、ロンドン市内よりは東京のほうが、わたしたち日本人には臨場感があるというか、わかりやすいというか。ゲームへの感情移入度が高まることはたしかでしょう。
ちなみに、「スコットランドヤード」はドイツ生まれのゲームです。ロンドンなのにドイツ・・・?
ゲームの概要 ~制約編~
ゲームの制約について、カンタンにまとめると以下のとおりです。
- 人数 2人~6人
- 年齢 8才~
- 時間 ~ 60分くらい
人数は、4人以上くらいが盛り上がるにはベストかと。2人で追いかけっこよりも、大勢でする追いかけっこのほうがスリルありますよね。というハナシ。
年齢は、8才以上と表記されていますがイイ線だと思います。小学校低学年だとちょっとムズカシイかな、という気はしますので。
1回のプレイ時間は、Mr.X役の活躍いかんにかかっています。Mr.Xの逃げ方がヘボいと、5分、10分で終わってしまうこともあるという。
いっぽうで、Mr.Xの大活躍により、最後まで逃げ切るというケースでも。最大で60分程度といったところでしょう。Mr.X役を交代しながら、何回もプレイできるお手軽さも魅力です。
『スコットランドヤード東京』のルールとお楽しみポイント
お楽しみのポイントを交えながら、ゲームルールをカンタンに紹介をしていきます。
役回り
Mr.X役の1人を決めます。残りのプレーヤーは刑事です。
刑事役の人数が少ないときには、それに応じて「巡査」が付きます。結果、追いかける側(警察)は最低でも4人という体制です。
このゲームの醍醐味は「逃げるMr.X」。追いつめられるスリルに耐え、さいごまで逃げ切ったときにはミョーな達成感に溢れます。
舞台
ゲームの舞台は東京。A4サイズの用紙を4枚つなげたくらいの大きさのボードに、東京の地図が描かれています。
地図上には「199のポイント」が置かれ、このポイントをMr.Xと刑事たちは移動していきます ↓
ゲーム開始時に、Mr.Xと刑事たちプレーヤーは「クジ(ポイントの番号が書かれている)」を引いて、スタート地点を決めます。
制限時間
刑事たちに与えられた制限時間は、「24ラウンド」。
1ラウンドにつき1回、Mr.Xと刑事たちは盤上を移動することができます。まず、Mr.Xが動き、次に刑事たちが動きます。これで1ラウンド。
これを24ラウンド、Mr.Xが逃げ切ればMr.Xの勝ち。捕まれば、刑事たちの勝ちという追いかけっこです。
移動手段
199のポイントを移動するための手段は、基本3つ。
- 電車
- バス
- タクシー
このうち、もっとも長い距離を移動できるのが電車。バスは中距離、タクシーは近距離という位置づけです。
各ポイントは利用できる「移動手段」が色分けされて決まっています ↓
赤が電車(たとえば76番から96番)、緑がバス(76番から92番)、黄色がタクシー(76番から77番)を表しています。
移動チケット
移動手段を使う際には、「移動チケット」が必要です。
刑事役には、ゲーム開始時に、つぎのようにチケットが配られます ↓
つまり、刑事役の移動には「制限がある」ということです。
見極めを誤ると、肝心なところで「使いたい移動手段のチケットが無い」という状況に陥ります。
いっぽう、Mr.Xと巡査には「チケット」の制限という概念がありません。Mr.Xは好きなように移動手段を使って逃げればいい。
刑事たちは、巡査をうまく使って、自分たちに課せられた制限をカバーすることがポイントになります。
刑事たちの結束
刑事たちは、自由に相談をすることができます。一緒になっていろいろと作戦を練ることができます。
ローラー作戦を展開するもよし、それぞれの担当エリアを決めて分かれるもよし。ただし、Mr.Xには丸聞こえ、丸見えではありますが。
ちなみに、刑事たちの移動に順序は決まっていません。各ラウンドでMr.Xが動いた後、刑事たちは好きな順序で1回動かします。
刑事の数が少なく、巡査がいる場合には、併せて巡査の移動についても相談をして動かします。
Mr.Xの足跡 その1
盤上、刑事と巡査は自分たちの「コマ」を置いて移動します。
ところがMr.Xはというと、移動時にコマは置きません。コマが無い代わりに「トラベルログ」というボードを使用します ↓
ボードには、ラウンドの数である24の穴が開いています(穴の下には紙を敷いておく)。
Mr.Xは1ラウンドで移動したつど、そこに移動先のポイントの番号をこっそり記入。記入した穴の上には、使った移動チケットを置いて番号を隠します。
というわけで、刑事たちは見えない敵を追いかけることになりますが。その際の手がかりが、「トラベルログ」です。
Mr.Xの足跡 その2
実は、Mr.Xはスタート地点も明らかにされません。移動のヒントもトラベルログに置かれた「移動チケット」のみ。
「おいおい、これじゃ捕まらんだろ」ということなので、もうひとつのルールがあります。
それは、3ラウンド、8ラウンド、13ラウンド、18ラウンド、24ラウンドの動きをMr.Xが終えたのち、自分の居場所を明らかにしなければならないというルール。
このときだけは、Mr.Xも盤上に自分のコマを置きます。
刑事たちは、このMr.Xが現れるタイミングを待ち望んでいるわけですが。刑事たちの想定を裏切る場所に現れるときのMr.Xの気分ときたら、超絶爽快です。
Mr.Xの秘密道具
常時姿は見えないとはいえ。1対多数の鬼ごっこ、追われる側に厳しさがあります。
そこで、Mr.Xには秘密道具が準備されています ↓
- ダブルムーブチケット 2枚
- ブラックチケット 5枚
- Mr.X用バイザー
ダブルムーブチケットとは、1度に2回分の移動を可能にするチケットです。
つまり、Mr.Xは2ラウンド分を使って2度の移動。それに対する刑事たちの移動は1回のみという状況になります。
ブラックチケットとは、移動手段を隠すためのチケット。通常、トラベルログに移動手段のチケットを置きますが、その代わりに置くことで煙に巻くことができるというものです。
また、盤上にはMr.Xだけに許された移動手段「フェリー」というものもあり。フェリーを使う時には、ブラックチケットが必要です。
ということで、ダブルムーブチケットとブラックチケットの使いどころが、勝負のカギを握ります。
そして最後の秘密道具。タラララッタラ~♪ Mr.X用バイザー!
刑事たちにバレないよう、Mr.Xが盤上に向けた視線を隠すためのバイザーが「Mr.X用バイザー」なのだ。って、そのまんま。しかも紙製でちょっとショボい。
でもメッチャ重要。これがないと、視線を隠すのはかなり厳しいと思われます。というわけで、我が家ではこれに加えてサングラスも用意しております ↓
なにやら思うところがありニヤつく、Mr.X役の息子(小学校3年生)の画でした。
まとめ 眼に見えるリアルな心理戦を愉しめ
緊迫の心理戦を子供から大人まで家族で楽しめる「スコットランドヤード東京」についてお話をしてきました。
ボードゲームの良さは、お互いの顔を見ながらゲームができるというところにあります。
常時画面にくぎ付け、というカンジのテレビゲームにはない良さがボードゲームにはあります。
たまにはアナログなボードゲームで休日を楽しむ、というのはいかがでしょうか。
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きょうの執筆後記
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